2007/09/30

変化への順応?

Saru  Matu

八ヶ岳は一昨日まで真夏なみの暑さ(といっても都会の暑さとは比較になりませんが)でしたが昨日、今日と一気に気温が下がり本日の朝の気温は12度、さすがに気温の変化について行けずにちょっと鼻がぐずぐず言ってます。つまり寒いと言う訳です。しかし相変わらずの異常気象ですね。もう異常気象というのが当たり前の通常気象になってしまいましたね。

 さて、上の写真ですが左側が北杜市武川町の道路を通りがかった時に見かけた猿の群れです。私が近づいたものだから慌てて道路を横切って逃げているところです。確認できただけで約10頭くらい、きっと森の中にはもっと多くの頭数が隠れているものと思われました。先日、地元でこの猿を観察してきた人の話を聞くと、武川町には3つの群れがありそれぞれ20~30頭の群れを形成しているそうです。山猿とちがって里猿と呼ぶそうですが彼等はボスを持たずそれぞれが個体として群れているとの事です。観察している人たちはかれらが人家に近づかないように出来るだけ山に追い返しているのですが彼等も頭がよくて直ぐに戻ってくるみたいですね。

 観察している人の姿や車の車種を覚えてしまい、近くに車を止めておくだけで近づかなくなるそうです。何だか我々の姿とダブってしまいますよね。私も都会から追い立てられて山に逃げてきたようなもんですから・・・・

 さて、右の写真、同じく武川町にある国の天然記念物に指定されている「萬休院の舞鶴の松」と言います。その姿が美しくして天然記念物に指定されているのですがちょっと色が変なのが分りますか?そうです。松くい虫の被害にあって瀕死の状態です。樹齢450年と推定されている赤松なのですが憐れな姿になっています。何とか助けようとしているのですが難しいかも知れませんね。

 ここ八ヶ岳も間違いなく気候の変化に晒されています。むしろ都会より自然に近いだけ変化は早いのかも知れません。動物や植物達の様により自然に近い生き物達が先に変化を起こし我々人間がその変化によって更なる変化を余儀なくされていくのでしょうか。さあ、我々もこの気候の変化にどのように順応していけば良いのでしょうね。その前に出来るだけ変化を最小限に抑える努力をしなけりゃね。私は不要な電気を片っ端から消しています。

2007/09/23

健康診断の結果

 八ヶ岳に来てから健康診断はもっぱら町で行う集団検診を毎年1回受けている。昨年は胃のレントゲン検診でひっかかり生涯初の胃カメラを飲む羽目になってしまった。だから検診は嫌なんだけど、かといって生涯、検診を受けずに済ませる勇気もない。だから今年も恐る恐る受けることに相成った訳です。

 北杜市の検診の場合、問題ない人にはそのまま何のお咎めも無しで何か問題があると呼び出しの連絡が郵送されてきて、指定された日時に指定された場所にいって保健婦さんから結果報告を受ける仕組みになっている。

 で、ある日帰ってみると机の上に呼び出し状が届いていたと言う訳、「来ちゃったか・・・」と溜息まじりに中を開けて仕方なく言われるままに指定された日時に診断結果を受け取りに行った。

 とある学校の体育館が指定場所で、行くと既に多くの人が順番待ちをしている。受付を済まして大人しく座って見回すと保健婦さんが8人程で仕事をこなしている様子。机があって各自マンツーマンで対応、それぞれ結構長い事、話あっているみたい。やれやれこりゃ時間が掛かりそうだなと思いながら待つこと約30分「35番の○○さ~ん」と呼ばれ、指定された机に向かう。どうやらベテラン風の保健婦さんであった。「先ず、最初にあなたがどうしてここに呼ばれたか想像できますか?」と聞かれ「エエ、マア・・・」と曖昧な返事をすると「それではここにアンケート調査がありますから正直に答えてください」とアンケート用紙を渡された。そこには普段の食生活や運動状況、酒・タバコを吸うか?等々様々な質問が書かれていて自分のどこに健康上、問題があると思うかみたいな事も書くようになっていた。正直にこれらの質問に答えを書いて渡すと「ウン、そうですね。ご自分では良く分っているようですね」と何だか褒められたのかどうだか分らないような返事。

 結局のところ、要は運動不足で食べ過ぎで、睡眠不足で、「アナタの体は糖尿病か痛風寸前の状態であるからすぐさま悔い改めて生活を改善しなければ知りませんよ!」という事であった。昨年、問題になった胃腸については今回はお咎め無しと言う事で何だか良く分らないまま、「ハハ~申し訳ありません。明日から直ぐにでも反省し食事は腹八分目、夜は11時に寝ます。朝、必ず散歩します。だからどうぞお許しを・・・」と即、反省し帰ってきた次第です。

 あれからもう約2ヶ月、確かに反省はしたけど朝の散歩は時々行ったり行かなかったりだし、お客さんから美味しそうなお菓子を頂くとやはり食べなくちゃいけないし・・何て自分に言い訳をしつつそれでも少しは反省して出来るだけ間食をしないようにしてやっと2KG程減量に成功している。家族もやたら水を飲めだのコーラは二度と買わないからだのと煩く言うようになり仕方なく隠れて美味しいものを頂いている(意味無いか・・・)

 しかし、もうそんなに若くは無いのだから健康には注意しなくちゃね。さて来年の検診結果はどうなるやら・・・

2007/09/17

秋といえば・・・

昼間は残暑が厳しいものの、朝晩はめっきり涼しくなり秋の気配が漂い始めました。秋といえば中秋の名月ですね。月と人間の暮らしとは切っても切れない繋がりがあります。私が参加しているNPO新月の木国際協会でも月と木の関係を研究しています。先日このNPOの研修で面白い話を聞きました。

 蛍を歌った歌の中に昔の文部省唱歌「蛍」というのがあります。♪蛍のやどは川ばた楊、楊おぼろに 夕やみよせて♪という歌ですね。これで分るかたは年齢も分ってしまいますが・・・この歌の中に月と蛍の関係を歌った部分があります。

 2番の♪川風そよぐ 楊もそよぐ そよぐ楊に 蛍がゆれて 山の三日月 隠れる頃は ほ ほ ほたるが飛んで出る

 3番の♪川原のおもは 五月の闇夜 かなたこなたに 友呼び集い むれて蛍の 大まり小まり ほ ほ ほたるが飛んで行く

 つまり三日月の頃と新月の頃に蛍が飛び集うと歌っています。本当でしょうか?そこでNPOの理事長さんが調べました。2007年6月17日(旧暦5月3日:つまり三日月の日)自宅近くの川原で約300匹のゲンジホタルが観測され2007年7月16日(旧暦6月3日)には約400匹のヘイケボタルが観測されそのわずか4日後つまり2007年7月20日(旧暦6月7日)にはわずか50匹のヘイケボタルしか見つかりませんでした。ねっ面白いでしょう!これだけで結論は出せませんがロマンのある話だとは思いませんか?

 科学万能の時代で科学的に証明されないものはインチキだという風潮が溢れていますがそれは正しいとは言い切れません。科学の発達がまだ証明出来る所まで進んでいないとも言えるのです。

 我々が地球上に住む限り月と太陽の影響を避けて暮らす事は出来ません。農業も近年は化学肥料万能の時代でしたが漸くその弊害に気付き有機農業が推進され始めています。もともと農暦、つまり農業をする上で種付けや肥料やり、刈り取りをする日を決めるのに人々が使っていた暦は陰暦でした。つまり月の動きに合わせて農業を行っていたのです。しかし、太陽暦に変わってしまってから人々は月を見上げる機会が少なくなり単に数字合わせのカレンダーに頼って暮らしてしまうようになりました。

 秋の夜長、もう一度こんな事を考えながら月を見上げてみませんか?きっと何か良いことがあるかも知れませんよ。但し満月をみて狼になりそうな人は避けて下さいね。(ちなみにこの狼伝説も満月の夜には犯罪件数が増えることから戒めとして伝えられているという説もあります)

2007/09/09

あやしい武者が・・・

Senngoku1    Senngoku2

ある日いつものように夜、地元で一緒に遊んでいる仲間達の会合が密かに(別に密かでもないけど)行われた。その夜のテーマは「来年さ~武田神社から小諸城まで鎧兜着て走ろうっていう話があるんだけど協力ヨロシクね」であった。それが昨年秋である。そして今日、それが実行に移されたと言う訳・・・

 この鎧を来た人達、なにもコスプレ愛好会ではない。今年のNHK大河ドラマ「風林火山」にちなみ小諸市観光協会が企画した風林火山「戦国サイクリング」に参加されたスタッフの方達である。武田軍の信濃侵攻ルートを武田神社から小諸城を経由して川中島までをさすがに馬ではなく自転車にのって辿ろうという企画なのである。9月8日が100km翌9日が60kmを走るかなりハードなサイクリングである。

 8日の鎧兜を着て自転車で走るイベントはさすがに一般参加ではなくエキスパートを募った精鋭によるデモ走行である。それに我々八ヶ岳南麓のやつねっとメンバー達も協力しようじゃないかというのが今回の主旨である。

 それにしても気温30度を超える残暑厳しい気候条件の中、鎧兜を着て甲府市を出発して延々と登りが続く清里高原やJR最高地点のある野辺山(ちなみに標高1300mを越えてるんですけどね・・・)を自転車で越えて行こうっていうんだからよほどの物好き(失礼)かと思いますがこれが又、大変オモシロイ!当然、全ルートを鎧兜を着て走行するのは大変だし危険なので途中でサポート車がピックアップする場面もありましたがそれにしてもね~普通は走りませんって。

 私は北杜市役所と清里の萌木の村での給水サポートを担当しましたがいやはや通りがかりの人達の注目の的でしたね。そりゃそうですよねこの暑いさなかに鎧兜着た怪しいおっちゃん達が自転車のって風林火山の旗立てて走ってるんですから・・でもね、何もこのイベント、シャレでやってる訳ではありません。小諸市の観光協会が何とか地元活性化を願って体をはって企画した山梨・長野を結ぶ素晴らしい企画なんです。とにかくイベントは楽しくなければイケマセン、堅苦しいテーマばかりでは誰も参加しませんからね、楽しい中にそのイベントの主旨を理解して貰うのが企画者の苦労するところです。

 今回は小諸市観光協会の方達がわざわざ山梨と長野を結ぶイベントを企画して両者で協力出来る事があればと我々も参加した訳です。小諸側のスタッフの方達も気持ちの良い方達ばかりでとても楽しいイベントになりました。こういう人達の努力があるからサポートしようという気になるのです。これからも両県を繋いだ活性化企画ができると良いなと思わせる楽しいイベントでした。

 しかしホント、この暑いのに鎧着て自転車こいだ殊勝な皆様、大変お疲れ様でした。完走後はタップリ旨いビールを飲んで下さい。

2007/09/01

笑う人、笑わない人

 突然の話題ですが私は笑わない人がちょっと苦手です。自分自身はどちらかというと感情が顔に出る方なので小さい頃から泣いたり笑ったり忙しい子供でした。大人になってからも基本的には変わっていないのですがこの頃気になるのは何となく笑わない人が増えて来た様な気がします。

 私は笑わない人の前ではちょっと緊張してしまいます。表情が読めないのです。何を考えているのか分らなくて戸惑ってしまいます。その反対に笑っている人の前ではすごくリラックスします。言葉を発しなくてもその笑顔で救われます。よく人間と動物の違いは表情であるなんて事を聞きますがまさにそうかも知れません。

 なにも始終笑ってる必要はないのですがちょっとした時に素敵な笑顔を見せてくれる人を私は大好きです。辛い思いをしていてもそれを乗り越えた時に見せるちょっとした笑顔の瞬間がたまらないですね。だから私はスポーツが好きなのかも知れません。人間が必死に何かを目指して居る時は緊張して笑顔には中々なれません。中には笑顔のままで居られる人も居るかも知れませんが私の中では信じられません。必死になればなるほど笑顔を忘れるものです。しかし、その緊張が解けた時、何かを成し遂げた時に見せる笑顔は清清しいですね。

 逆に同じ笑いでも造り笑いと分ってしまう笑いは余り好きではありません。何だか笑いの後ろにあるものを感じてしまうからです。不必要な笑いは逆に相手に不愉快な思いをさせてしまうものですね。

 笑いと一言でいっても「苦笑い」「微笑み」「爆笑」「照れ笑い」と色々ありますがどの笑いもいいですよね。やはり人が笑っているのを見るのはいいもんです。

 皆さんおおいに笑いましょう!

2007/08/26

夏の終わり?

 まだまだ猛暑が続いておりますが、もう今週末は9月になるんですね。八ヶ岳に夏、遊びに来た方達もそろそろ都会に帰り、普段の生活に戻っている事でしょう。しかしこの猛暑は9月末まで続くそうで、確か夏前の長期予報では冷夏の予定だったんではないかと思いましたが全く違いましたね。

 今年の夏は仕事も忙しかったし全く休みという雰囲気もなく慌しく過ぎ去って行きそうです。しかし、そんな中にも色んなコンサートやイベントに参加してそれなりに高原の夏を感じた夏でした。

 気が付けば工事中お客様の現場のデッキに蝉の抜け殻が張り付いていたり、今朝は車のドアを開けようとしたら蝉が上から落ちてきました。多分、車の屋根にへばりついていたのでしょう。朝晩の気温もぐっと下がり始め昼間の暑さからは考えられない程、肌寒くなってきました。そろそろ夜、虫の声も聞こえてきそうです。

 昨晩、行った「八ヶ岳北杜国際音楽祭」では「中国音楽の旅」と称した中国民族楽器の演奏が野外劇場で行われ天空には半月が雲の間に見え隠れし幻想的な雰囲気の中、何だか季節は秋を迎えているような錯覚にとらわれました。

 今年、皆さんはどんな夏休みを過ごされたのでしょう?子供達がまだ小さい頃は毎年キャンプに連れていったのですがすっかり子供達も大人になり上の二人は社会人になってしまったので夏休みどころでは有りませんでした。八ヶ岳のキャンプ場には多くの家族連れが訪れ真っ黒に日焼けした子供達が河原で遊んでいました。きっと子供達の心の中には八ヶ岳の景色が夏休みの思いでと共に刻み込まれた事でしょう。

 今年、八ヶ岳を訪ねてくれた多くの皆さん、来年の夏、又八ヶ岳でお会いしましょう!

2007/08/20

初めての電車通勤

 先日、どうしても外で酒を飲む事になり車を会社に置いていかなくてはならない羽目になりました。その夜は女房に車で迎えに来て貰ったので何とか良かったんですが次の朝、どうやって会社に行こうかと困ってしまいました。タクシーを呼ぶのはバカらしいし家族は全員都合が悪くて送って行って貰えそうにないし・・・さて、どうしようかと思っているとフトひらめきました。

 そうだここにはJR小海線という立派な高原鉄道があるじゃないか!家から近くの甲斐小泉の駅まで歩いて15分ほど、そこから会社のある隣駅「甲斐大泉」駅まで約10分足らず、駅から会社まで歩いて5分、充分通勤の足として使える。今まで車でした移動した事がなくて考えなかったけど簡単に行けるではないか!

 JR小海線はこの夏、世界で初めてハイブリッド電車が走りました。日本でこのハイブリッド電車を投入するのにどの路線がふさわしいか検討された結果このJR日本最高地点「野辺山」をルート内にもつ小海線が選出されました。高原の中を走る路線の環境がハイブリッドカーにふさわしかった事、アップダウンの多いルートが坂道で充電するハイブリッドのシステムに都合が良い事等が路線決定の要因になったようです。電車の名前は「こうみ」いかにもといった名前ですがこの夏、小海線のいたるところでこの「こうみ」を撮影しようとするマニアの姿を見掛けました。

 さて、この小海線の最寄り駅「甲斐小泉駅」まで女房に車で送って貰い始めてこの駅から乗りました。小泉駅は無人駅なので勝手にホームに行って列車を待つのですが列車はワンマンカーで乗る時は外の扉近くに付いているボタンを押さないと扉が開かない仕組みになっています。それを知らない人は何時までもドアが開くのを待っているのですが都会と違っていくら待ってもドアは開かないのですよ。さてボタンを押して無事、車内に乗り込むとすぐ整理券を取って席に着きます。

 車内には中高年の5,6人のグループが清里かどこかにハイキングに行くようで楽しそうにはしゃいでいました。その姿はまるで子供の遠足のようにほほえましい光景でした。普段はこの線路の下を走る森の中の道路を車で走っているのですが今日はその道を見下ろしながらの通勤風景です。見慣れた筈の森の風景が列車の中から見るとまるで違った風景に見えるから不思議です。

 走る事10分足らず、大泉の駅で降りるのは俺一人でした。ワンマンカーなので降りるときは2両編成の先頭車両しかドアは開きません。運転席の横にある料金箱に整理券と料金を入れ一番前の扉から列車を降ります。

大泉駅には女性の駅員の方がいて「オハヨウゴザイマス」と改札口で声を掛けてくれます。大泉駅で降りると後は事務所まで上り坂を上ること約5分で事務所に着きます。これで充分、列車で通勤できる事が分ったのでこれから時々利用する事になるかも知れません。

2007/08/12

猛暑お見舞い申し上げます。

Yatugatake

日照が極端に少なかった梅雨が漸く明けたと思ったら今度は猛暑に襲われ、地球温暖化の影響で日本の気候もおかしくなったというか確実に熱帯化していますね。

 それと全く関係無いとは思いますが私のパソコンが壊れてしまい暫く動きが取れなくなっていました。いつもの様に朝、電源を入れたとたん「ギーギー」と不吉な音がして一向に立ち上がる気配もなく「もしや・・・」とパソコンに詳しいスタッフに見て貰ったら「恐らくハードデスクがいっちゃったみたいですね」と一言。「ガ~ン!」「バックアップは取ってあるんでしょうね?」と皆に責められ、「まさかこんな事になるなんて夢にも思ってなかったしまだ買って6年だし・・」と口の中でモゴモゴ言っても後の祭り。

 「兎に角何とかして」と専門店に本体を送って検査して貰った。結果、「何とか修復可能です。料金は大体15万から30万の間でしょう」との回答。「・・・・そんなんじゃ買った方が早いよね」なんて嘆いてもしょうがないと分っていても未練タラタラ。あ~あ、あの蓄積されたデータをどうしてくれようと悩んではみてもののそんな大金払える訳も無く「いいです。あきらめます。返して下さい」と相成った。

 幸い、普段から出来るだけプリントアウトだけはしていたので最低限のデータはペーパーで残っていました。帰ってきたパソコンをメーカーに送ってハードデスクを交換して貰いやっと手元に戻ってきました。自分では出来るだけシンプルな生き方をしようと思っていながら仕事上どうしてもパソコンに頼る事が大きいことに改めて気付かされました。まだまだ、ソフトの全く入っていないパソコンで稼動するにはもう少し時間が掛かりそうです。

 しかしこう暑いと人も機械もおかしくなりますよね。先日、東京から来たお客様に「暑いですよね」といったら「こんなに涼しいのにこっちでは暑いんですか?」と呆れられた。そうか、こっちでは暑いけど確かに灼熱東京大都会地獄から比べれば涼しいんだなと思いました。

 確かにエアコンなんて使った事ないし、朝晩は布団被ってないと風邪ひくし、そういう意味では天国ですよねここは。毎年夏になるとこっちに住んでて良かったな思い知らされます。自分は高知生まれなんだけどもう夏の高知には住めないかも知れないと思ってます。

 夜、相変わらず会社からの帰り道、森の中を通っていると森の動物達も夏の夜を徘徊しているのか道の横から鹿の首が2,3個にょっきり出ていたり、いつものようにわざわざ人の車の前をゆっくり若い狐が通り過ぎたり、真夏の夜の森の中も賑やかなようです。

 先日、白州町の河原にあるキャンプ場に仕事で行ったら多くの子供達が水着姿で遊んでいました。まだ、子供達が小さくて東京でサラリーマンをしていた頃は私もこうしてキャンプ場にテントを張って良く子供達と遊んだなと懐かしくなりました。真夏の綺麗な河原で一杯遊んで真っ黒になって帰って欲しいと思います。 夏!真っ盛りです。

2007/08/05

夏の風物詩

 3日連続でここ八ヶ岳南麓の夏の風物詩となっているイベントに立て続けに行って来ました。

 初日は近くの身曾岐神社の池の上に建っている能楽堂で行われる「薪能」夏の夕暮れ時に始まる「能」の舞台は今年最初の演目「清経」が終わる頃「かがり火」に火が灯され、辺りは幽玄の世界に包まれて私みたいに全く「能」の事なんか分らない人間が見ても何となく時間と空間を飛び越えて古の人々が楽しんだ「能」の世界を同じ心境で見つめているような気にしてくれます。続く演目の「狂言」は私にも分り易く時代を経ても変わらない楽しさを与えてくれます。何となく自分も日本人なんだな~と思えてくるから不思議です。

 次の日は清里高原に造られた舞台の上で繰り広げられるファンタジーの世界「清里フィールドバレエ」です。私は今回で見るのは2回目ですが正直、最初はバレエなんて柄でもないやと見る気も全くなかったのですが3年ほど前に一度、同じ「清里フィールドバレエ」に来ないかと知り合いに誘われたのがきっかけで「まあ一度くらいは見てみるか」と思って見たのが人生初めてのバレエ鑑賞だったのです。夏の日差しが落ちて真っ暗になった舞台は高原特有の霧に包まれてそこに美しいバレエダンサー達がスポットライトに照らされて現れると観衆の喝采が沸き起こります。私の感覚は全く感動に変わりすっかりバレエに対する評価が変わった瞬間でした。都会の大きな劇場に正装して出かけるのはちょっとひけてしまいますがここ清里高原で繰り広げられる野外でのフィールドバレエは私の感覚にはぴったりで自然の中で繰り広げられる幻想的なバレエダンサー達の舞は本当に素晴らしい感動を与えてくれます。

 そして3連荘の最後は地元北杜市長坂町の夏祭り「オオムラサキ祭り」です。ここ長坂町は名水と国蝶オオムラサキの里と呼ばれているところからこの名前が付いています。朝から続く夏祭りのメインイベントがお約束の花火大会です。ここの花火大会の特徴は唯、花火をやたら打ち上げるのではなく花火の演出がテーマ毎に分けられており幾つかのステージ毎にテーマ音楽と花火の内容が変わる楽しさがあるのです。だからお勧めはメイン会場である普段はサッカーと陸上が行える競技場の芝生席に陣取って見るのがお勧めです。都会に居る時はいつも多摩川の花火大会に行っていたのですが行くのも帰るのもひどい混雑でいつも大変な思いをしなければなりませんでしたが、ここでは手軽に花火の打ち上げ会場の真下で見ることが出来ます。田舎って本当の楽ですね。

 忙しさの中に居ながら思わぬ3連荘で夏の風物詩であるイベントに行く事になりましたが八ヶ岳高原の夏はこれからが本番です。今年はどんな出会いが待っているのでしょう。楽しみです。

2007/07/30

東京迷走道中

 いつもの様に高速バスに乗って仕事で東京に出た。そこまではいつもと同じだからどうって事は無い。問題はそこからだった。今回の行き場所は千葉県、松戸方面である。余り行った事はない。都内の交通路線図を見るとどうやら日暮里から常磐線に乗ればよさそうだったので新宿から山の手線で日暮里に出た。よしよしここで常磐線に乗り換えれば目指す駅・・・のハズだった。

 車内は空いていたのでゆっくり座席に座って本を読んでいたら何となく知らない駅名ばかりになっていくではないか?あれっ?と思って車両内の路線図を見たらとっくに目的地を過ぎているではあ~りませんか!どうやら快速電車に乗ってしまったらしく降りる駅を通り過ぎてしまったらしい。慌てて乗っていた電車をおりてホームの反対側の上り線の電車に乗り換えた。

 やれやれ危なかったと思い上り線に乗り換えてホッとしたのも束の間、心配になって車内の路線図をもう一度確認するとどうやらこの電車も目的の駅には止まらないらしい??どうなってんの?と戸惑いながらもとにかく降りなきゃと思い次の駅でその電車をおりてホームでよく路線図を見ているとどうやらこのホームに止まる電車は全て快速で各駅停車は別のホームの電車に乗らなくてはならないらしい事が分り慌ててホームの階段を登って隣のホームに移動・・・やっと目的地に到着と相成りました。

 それで終われば何もここで書くほどの事では無かったのですが、今度は帰り・・・よ~し今度こそは注意しなくちゃと思い各駅停車に間違いなく乗った。確かに乗った。しかし!今度は何故かいつの間にか電車は地下にもぐって地下鉄になってしまった。オカシイ!確かにJRの駅でJRの切符を買ってJRのホームで電車に乗ったのにいつの間にか東京メトロになってしまった。訳がわからないまま慌てて次の駅で降りた。そして戻ろうと思ってホームの反対側に行こうと思ったら何故かホームの反対側が無い!そんな馬鹿な!と言われても別にハリーポッターでも無い限り見えないホームに電車は来ない。混乱する頭を振り振り仕方なく改札口を目指すと何と降りたホームの下に反対側のホームがあるではないですか。そうですこの地下鉄は上り線と下り線が上下に重なって掘られていたのです。

 何だかますます訳が分らないまま兎に角JRに乗り換えるべく最寄のJRとの接続駅まで引き返した。やれやれこれで何とかなると思い、乗換え口の改札に切符を通すとゲートが開かず「この切符では通過出来ません」という表示・・・

 もう全くワケが分りません。近くの駅員さんに聞くと「ここまでの切符を持って向こうの窓口に行け」とおっしゃる。言われた窓口で切符を出して「新宿まで・・」とノタマウと無言で切符を出してくれた「あの~お金は?」と聞くと要らないと仰る。「済みません。有難うございます」と取り合えず御礼をいったものの良く考えたら俺はちゃんとJRの駅でJRの切符を買ってJRに乗ったのに何でこんな目に会わなくちゃならないんだろ思い、そうだ何も謝る事は無かったんだなと何だか損をしたような気になった。

 しかし、とにかく今度こそ無事にJRの各駅停車に乗り換える事が出来てやっとの思いで新宿の高速バス乗り場に生還し、お山に戻ってくる事が出来ました。

 後で路線図をじっくりと見返すと私の乗った電車は地下鉄とJRに相互乗り入れしている電車らしく途中で地下鉄の切符とJRの切符を取り替えなくてはならない仕組みになっていました。

 しかし、私も20年前までは東京で暮らしていたのに八ヶ岳の森の中に暮らすようになってすっかり勘が狂ってしまい全く田舎者になってしまったのか、それとも都会の進歩が早すぎて私がついて行けないのか、兎に角、都会で移動するのも全く疲れます。都会の路線は複雑過ぎません?そんな事ない?そうですか・・・

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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