2018/09/18

ネット無き社会

最近、柳田邦男さんの著書「壊れる日本人 ーケータイ・ネット依存症への告別ー」を読みました。最近、頻繁に発生する若年層による凄惨な事件の背景等を鋭く掘り下げた著書だと思います。

 それにしても私も近年、つくづく思うのですが世の中、ネットやケータイの発達によってもの凄く便利になりましたがその反面、無くしてしまったものも大きいんじゃないかと思います。

 勿論、私も含めて現在の社会環境でのこれらのツールの利便性なしには仕事もしづらいし連絡も取りにくいのは間違いないし、私もそれを否定するつもりはありません。

 そうは思っていてもそれでも尚、その利便性の反面、失っていくものの大きさにも気付いていかないと、とんでもない事になるような気がします。

 かくいうこのブログだってその最たるものです。しかし、このブログも使い方を間違ってしまうと一方的な意見を世の中にばらまいてしまう危険を充分含んでいて受け取る側も発信する側もそのへんを充分理解していないと危険だなとも思います。

 柳田さんは「あいまいさ」を日本人の美徳として描いておられますが私もこの「あいまいさ」という表現を自分なりに解釈すると世の中の物事には必ず裏と表がありそのバランスが大切だと常々思っています。ネットも表のツールとしての便利さは重々承知していますがその反面、人間的な感性を奪うものにもなりかねないと思っています。

 具体的に言うとネットの最大の利便性は情報の伝達速度と距離感を圧倒的に短縮出来る事で、最大の危険性は人間が普通にしゃべる話し方の強弱や顔の表情、匂い、ニュアンス、空気感と言った動物として人間が持っている能力を削いでしまう事だと思います。私はそれを人間がもつ五感(聴覚、視覚、嗅覚、触覚、味覚)を無くしてしまう事に繋がらなきゃ良いなと危惧しています。

 私も、東京でサラリーマンをしている時に少し心身にダメージを受けて辛い思いをした時期があったので心を病むことがどんなに辛いかは少しだけ分かっているつもりです。

 仮想社会と現実社会との境界線が曖昧になってくると心の中と身体の中のバランスを崩してしまい、とても辛い思いをする事になります。その時に大事なのは生身の人間としての繋がりです。そ

 れは声掛けだったり抱きしめたり手をつなぐ事だったり様々ですが、いずれも生身の人間としての繋がりです。

 柳田さんはノーゲームデー、ノーテレビデー、ノーインターネットデー等の実践を進めていますが確かに携帯を持たない日、あるいは敢えて電源を切ると自分がどんな反応をするか試してみるのも良いかも知れません。

 ネットや携帯は便利なツールですが使い方によっては自分を壊してしまいます。全ての道具は使い方次第!当たり前の事の様ですが注意しないと健康を害しますよね。

2018/08/31

読書の勧め

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この本は山梨県在住の私の大好きな作家、樋口明雄さんの書き下ろし文庫本で、まだ出たばかりです。

作者の原点となる子供時代の甘酸っぱい体験を綴った作品で私が見た樋口作品の中では最高傑作だと思っています。

夏休みもそろそろ終わりですが特にここ八ヶ岳南麓の学校は冬休みが長い代わりに夏休みが少し短くなっています。

電車にもそろそろ大きな荷物を抱えた高校生達が真っ黒になって乗り込んできます。彼らがどのような夏休みを過ごしたかは分かりませんが自分達も含めて学生時代の夏休みの色々な体験は年齢を重ねても時々思い出しては鼻の中にちょっとツンと来る思い出が誰しもひとつやふたつはありますよね。

私はあまり子供の頃に本を好んで読む習慣がなくて本格的に本を読みだしたのは社会人になってからです。今、思えば子供の頃にもっと本を読んでおけばよかったと悔やんでいます。

しかし、最近、電車にのってもバスに乗っても余り本を読んでいる人を見かけなくなりました。大体、皆さんスマホでネットをしているかゲームをしているか音楽を聴いている人がほとんでです。昔は殆どの人が読書や新聞を読んでいましたがすっかり様変わりしてしまいました。

私は今、大体平均して1か月に7~8冊のペースで本を読んでいます。本を読んでいる間は頭の中にその本の世界が広がっていて読み終わって次の作品に向かうまではその世界にべったり入り込んでいます。

本の良さは読んでいる本人の頭の中にその本の世界を想像し自分なりにその世界を体験できる事です。ゲームの様に与えられた映像や音声からその仮想世界を見るのではなく文章からその世界を自分の中で創造するところに無限の可能性があります。だから本を沢山読むことにより創造力を豊かにする事が出来ます。

冒頭の「風に吹かれて」は山口県の作者の故郷が物語の舞台になっており独特の方言が飛び交い自分達が経験してきたような子供時代の情景が描かれていますが、読んでいるうちに物語の主人公になったような錯覚に陥り、すっかり見たこともない山口県の田舎町の情景が頭に浮かんできます。それが本の醍醐味でもあります。

私が本をあまり読んでこなかった事をとても後悔しているので今の若い人にはもっと多くの本と出合って欲しいと思います。

2018/08/17

夏祭り

 今年もお盆休みを頂いて少しゆっくりさせて頂きました。お盆休みは、どうせどこに行っても混雑に巻き込まれるだけなので近所の夏祭りに行って、日本の懐かしいお盆のお祭りを楽しんできました。

 お盆の夏祭りと言えば盆踊りと花火大会ですが盆踊りは昔、高知に居た頃は伝統の「よさこい鳴子踊り」に自分でも参加して踊ってみた事も有りますが、現在ではすっかり日本中「よさこいソーラン」に変わってしまい皆さんはあれが本来の踊りだと思っておられる方も多いと思いますが昔はもっと大人しい踊りでした。しかし、今の方が元気で自由な踊り方で、あれはあれで良いなと思います。

 花火大会の方は近くの諏訪湖の花火大会が日本5大花火祭りのひとつとして有名なのですが、40万人を超える人が花火を見に集まると言われており、見るのも帰るのも相当な覚悟が必要です。なので、今回は会場から少し離れた諏訪湖の対岸に行き、花火は少し小さくなるのと音が遅れて聞こえるのがちょっと興ざめですが人混みが苦手な私としては充分楽しむ事が出来ました。

 又、初めて今年は諏訪湖の灯篭流しを見ました。船の上から灯篭を流し先祖をお送りし花火を楽しむお祭りですが、初めてみる湖に浮かぶ灯篭はとても美しく荘厳な雰囲気に包まれていました。

 諏訪湖畔の岡谷市に伝わる「岡谷太鼓祭り」も見に行ったのですが300人を越える人達が同じステージに立って揃い打ちをする太鼓の響きは凄い迫力で圧倒される響きでした。

 夏休みのお盆の時期はこうやって各地でお祭りが繰り広げられて賑やかなのですが、どうもこの花火大会や太鼓や灯篭流しを見ている間は楽しいのですが、終わったあとの静けさや人が帰っていくのを見ると少し寂しさを感じるのもお祭りの特徴ですね。

 今年も正しい日本のお祭りを楽しむことが出来て有意義な時間を持つことに幸せを感じています。これから徐々に実りの秋を迎える準備が始まります。今度は収穫祭!又、楽しみです。

2018/07/30

猫のいる暮らし

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我が家には今、2匹の猫がいる。先代の3匹から続く猫達で里親制度を利用して我が家にやってきてもう8年近く経つ。雄と雌の2匹で、雄がシャム混じりでちょっと大きく雌がサビ猫で少し小さめの猫である。

 雌のサビ猫の方は我が家に来た時は警戒心が強く、慣れるまでに少し大変だったが今は大人しくて手間がかからず、ほっといても自分流で暮らしている。雄の猫の方は当初から人懐っこくて育てやすい猫だった。

 ところが最近この雄猫の方に問題が出て来た。名前を「バロン」というこの猫、かなり大きくなり抱くのも鬱陶しくなって来た。ところがこの猫、いわゆる「分離恐怖症」というのか、かなり人とくっ付いていないと落ち着かない。

 この猛暑の暑苦しい時で、しかも換毛期のこの時期に平気で人のお腹に乗っかってくる。毛がついてたまらない。それはまだイイ。夜中にやたらと「ウワオ、ウワオ」と犬の様に泣きわめく。「お前は犬か!」と大人しくする様に言い聞かせても、なかなか鳴きやまない。

 もともと猫は夜行性なのである程度は仕方ないのですが、今まで余り夜中にうるさく鳴く猫を育ててこなかったので参っている。仕方なく自分の布団の中に呼び込んで寝かせているがこれがしょっちゅう出入りして落ち着かない。お蔭で毎日、寝不足の連続である。

 色んな本を読んで対処法を研究したが、出来るだけ寝る前に一緒に遊んでやると疲れて良く寝るというので猫のオモチャを買ってきて遊んでやるが、これが又、長続きしない。直ぐに飽きてしまい直ぐに寝転んでしまう。仕方ないので最近は出来るだけ昼間に寝かさない様にして人間の生活に近づけようと試みるが、昼寝をしている猫の目をこじ開けて「お~い、寝るな!起きろ!」と無理やり起こしてみるが、すぐに「ウルセイヤ」といって押入れの隅の暗い所に逃げ込んでちゃっかり昼寝をしている。

 どなたか良い解決法があれば教えて下さい。

2018/07/16

猛暑の夏の始まりと地球温暖化

 今年も一段と早く梅雨が明けたと思ったらいきなりの猛暑が襲ってきて今年も暑い夏が始まりました。何度も書いてきましたが八ヶ岳のここ数年の異常気象も日本中で起こっている異常気象と同じで地球温暖化の影響を強く受けています。

 環境学者さん達はこの先も地球温暖化による異常気象により干ばつと洪水を繰り返すと予想されていますがどうやらこの世界的傾向が日本にも起こっている様な気がします。

 八ヶ岳で家造りを始めてもう30年近くになりますがここ数年「エアコンを付けたいんですが?」という相談が増えて来ています。昔は「エアコンなんてこの辺りには付けている家は1軒も無いですよ」なんて言っていたのがここ数年は「そうですよね。真夏の数日間はエアコンが欲しくなりますよね」なんて話をしなくてはならなくなりました。

 先日の西日本の集中豪雨による被害も大変多くの住民の方が亡くなられて本当にひどい災害になってしまいました。私も日本は島国で廻りを海に囲まれているので今後、学者さん達が予想するような大型の台風、それも従来の台風の常識をはるかに超えるモンスター台風が発生しやしないかと心配です。温暖化が進み海水の温度が上がってくると充分考えられる事なので注意が必要です。

 ひとつ心配なのはここ数年、山の斜面を削って大規模ソーラーパネルが設置されている事です。ここ北杜市は日照率日本一の地域で一躍ソーラーパネル設置に目をつけた業者が次々と山を削り大型の太陽光パネルを設置しています。

 本来、土砂災害を防ぐ役割を果たしていた森がその機能を失い土地の保水力が減り土砂災害に繋がらないか心配です。実際、今回の西日本の集中豪雨でも太陽光パネルが土砂ごと崩落して下流に流された例が発生したようです。

 太陽光パネルの場合は土砂災害だけでなくパネルそのものに有害な金属が含まれておりパネル崩壊による環境への被害も心配されます。

 この地球規模の温暖化は人間が引き起こした自然の変化です。ですから人間が責任を持ってその自然へのインパクトを最小限におさえる努力をしなくてはならないと思います。経済発展も大切ですが自然環境はもっと大切です。国を挙げて環境保護に取り組まなくては手遅れになってしまいます。一人ひとりが今出来る事をスタートさせましょう。

2018/07/02

人の繋がり

今年の梅雨明けは記録的な速さだそうで何だか相変わらずおかしな天気が続きます。

 最近、特に人との出会いや繋がりを深く感じる事が多々あります。東京から八ヶ岳に移住してから30年近い年月が経ちますが東京にいた時よりも、もっと深くて広い人との繋がりを感じます。

 八ヶ岳の廻りにはとてもユニークで面白い人達が集まっていて又、何故かそういう人達との繋がりが又、新たな繋がりを生んでくれてとても楽しい時間を共有させて貰っています。

 繋がりの種類は仕事関係だったり音楽関係だったり林業関係だったりと様々ですが、どの方も楽しくお付き合いさせて頂き本当に感謝です。

 人の繋がりがトラブルになってしまうケースもあるかも知れませんが私は今のところ幸いな事にとても楽しい繋がりを頂いています。人の繋がりはお金で買う事が出来ません。お会いして話して時間を共有して徐々に繋がりを深めていく必要があります。

 何だか今の世の中で一番脆弱になっていて一番必要とされている事かも知れません。私はこれからも大切な人の繋がりを頂いていこうと思います。

2018/06/11

人生2度目の手術

 人生2度目となる手術を受けて来ました。子供の頃から両足の膝から下に静脈瘤を患っており、「いつかは手術しなくては駄目だよ」と親戚の医者にも言われていたのですが、当時の手術は両足の付け根から静脈の血管を引きづり出すという手術で子供心にも恐ろしくて(笑)しかも当面、特に問題もなかったのでそのままにしておいたのですが、加齢により(笑)段々と症状が悪化し、皮膚の組織が沈着して青くなりふくらはぎ全体も熱をもつようになり、脚も段々と重くなってきたのでそろそろ観念しどころかなと自分でも思っていました。

 そして近年、医療技術の進歩で静脈瘤の手術はカテーテルを血管内にいれてレーザーや超音波で血管そのものを焼いて塞いでしまうという方法が取られるようになり、手術も病院によっては日帰りでも可能となったので決心して手術を受ける事にしました。

 近くの病院でこのカテーテルによる静脈瘤の手術が可能な病院を検索して施術例や評判を聞いて病院を決めて診察を受けました。

 診察の結果、私の場合はかなり進行して悪化していたので上記のカテーテルによる超音波治療と膝から下は小さな穴をあけて血管を取り除く手術を併用して行う事になりました。

 執刀してくれる若い先生は素晴らしく腕の良い先生で病院のスタッフもテキパキと対応してくれて、これならさっさと受けとけば良かったと後から思いました。

 手術そのものは当日の朝、普通に食事してから病院に行って入院準備をして昼食を食べてから手術室に車いすに乗って行きました。

 先生から再度、手術のレクチャーを受け「それではこれから開始します。最初に局所麻酔を何か所か打ちますが、痛いです!」と言われ「来た~」(笑)と思いましたが当たり前の事ですし先生の腕が良いのか先生が言われるほど痛くはなかったです。

 それから更にカテーテルを入れるための準備と再度の麻酔処置を受け手術が始まりました。カテーテルによる手術は本当にアッと言う間に終わったのですが、私の場合は両足だったのと膝から下の静脈瘤はかなり長い年月この病気を抱えていた為に、悪くなった血管が癒着しておりそ、れを一つ一つ小さな穴をあけて血管を引きずるだすのが大変だったらしく私からは手術の様子は見えないのですが、局所麻酔なので何となく行われている内容は感じる事が出来て先生が血管を引きずり出すのに「ふ~ふ~」言いながら思い切り力をいれないと抜けないのが何となく感じていました。

 結局、1時間弱の予定だった手術時間が2時間かかり無事終了しました。先生から「ハイ、終わりました。長い時間お疲れ様でした」と声を掛けて貰い当日1泊だけ入院し翌日、術後の検査を受けて無事退院となりました。

 その後、包帯がとれた自分の両足を改めて見ると「こりゃ、先生大変だったろうな」と改めて先生に感謝しました。医療技術の進歩は本当に素晴らしいですね。

 もし、このブログをご覧の方の中に静脈瘤を患っていらっしゃる方がいたら今は本当に医療技術が進歩して手術が楽になっていますので是非、診察を受けてみて下さい、勿論保険も適用されます。

 私の経験から言うと最近はこの手術を「日帰りできます!」というふれ込みでうたっている病院も多いのですが、やはり日帰りはリスクがある様に思います。どうしても多少の出血も伴いますし術後、直ぐに歩くのはちょっと大変なような気がします

2018/05/21

怪しい仲間達

 八ヶ岳に住むようになってから廻りに怪しい友人達が沢山出来ました。先日も、その中の一人と話をしていると「この前、知り合いが森の中で写真撮ってたら変なおじさんが写っちゃって、どうも森の小人らしいんだよね」「森の小人?」「そうなのよ。だけどその小人、木に半分隠れててどうみても小さなオジサンでね、頭が禿げてるのよね」「頭の禿げた森の小人?」「そうなんだよね。だから写真撮ったその人に、余り人に見せない方が良いよ。夢が破れるからね。って言っといたのよ」「???」

 その人は私の友人なのですが、森の中で色んなものと話が出来て、色んな物が見える様で、普通に歩いていても「アラッ、危ないよ!そんなとこ歩いてるとぶつかるよ」「エッ?誰と話してるの?」「ホラッ、あそこ歩いている変な恰好した人よ」「あのね、居ないからそんな人。というか私達には見えてないから」「そうか、見えないのか。あそこ歩いてるんだけど・・・」

 何て人なので、廻りも余り気にしないのですが、初めての人だとビックリしてしまいますよね。それが口から出まかせを言ってると言ってしまえばそれまでですが、その友人の言っている事は、あとから史実等を調べると本当にあったりして不思議な方なのです。

 そんな人達が私の廻りには沢山います。どうも女性の方がそういう方は多い様な気がします。

 当社の事務所には又、不思議な龍の壺があります。それも知人の方が「ここに置いて下さい。ここにあるべき壺なので」と言われて持ってこられました。「何故、ここに?」「ここに置いてくれと言ってますので」「???」

 以来、この壺を見にくる方が時々おられます。そして何をするかというと、この壺の中に頭を突っ込み何か話をしていかれます。私が「あの~何か壺は言ってますか?」と聞くと「う~ん。どうしてもこの壺と話をしなくてはと思い、来ました。いいにおいがします」「匂いですか?」「はい、良い木の香りがします」「木の香りね~?」てな具合です。

 こんな話をすると「森の囁き」もいよいよ可笑しくなったかと思われるかも知れませんが、私が言いたいのはこんな話を「そんな馬鹿な事ある訳ないじゃないか」と片付けてしまうのは簡単な事ですが、森の中でなにも人工的な物音もせず、ただ森の木を見つめ、風の音を聞いていると、こんな話もあるかもと、思えるようになるのが面白いのです。

 信じるか信じないかは自分次第。ただ、色々なデータや情報があふれる世の中で人間の五感を信じて自分が感じるままに物事に耳を澄ませていると、あながちこんな話も面白く感じる事が出来るから不思議なのです。

2018/05/04

森のようちえん

 森のようちえんの子供達は活き活きとしています。今度、山梨県で「森のようちえんピッコロ」を運営されている中島先生とその活動を映画化した筒井監督を招いてセミナーを開催する事になりました。

 森のようちえんについては以前、長野県で同じように森のようちえんを運営されている方にお会いして実際に子供達がどのようにして暮らしているのか拝見させて貰ったことがありました。

 子供達は森の中に入って結構、傾斜のキツイ坂道を登ったり下りたり転んだりと本当に元気に走り回っています。大体、男の子は落ちている木の枝を持って振り回して時には決闘もしています(笑)。その光景が何故か本当に子供らしくて楽しいのです。

 付き添っている先生達は決して「〇〇しちゃだめですよ」とは言わない。黙って子供達のする事をフォローするだけです。時には子供達どうしのトラブルも発生しますが基本的に全て子供達が自分達で考えて自分達で解決します。怪我をしたり転んだりしてもどうして怪我をしたのかどうすれば怪我をしなくてすんだのかを皆で話し合います。正解はありません。子供達が自分達で出した解決策が全てです。

 そして活動の最後に皆で車座になって今日の活動の反省会をします。子供達は今日、起こった色々な出来事について意見を述べてどうしたら良かったのかを皆で話し合います。例えば誰かと誰かが喧嘩すると「〇〇ちゃんの方が悪い!○○ちゃんが先に持っていたのを〇〇ちゃんが取ったんだから〇〇ちゃんの方が悪いよ!」「だってあれは先に僕が見つけてたんだから僕のモノなのに〇〇ちゃんが横取りしたんだから〇〇ちゃんの方が悪い」「じゃあ、二人で半分こすれば良かったんじゃない!喧嘩することは無かったと思う」なんて感じです。

 子供達はこの反省会では大人の先生もタジタジになるような正論をぶつけてくる事もあるそうです。例えば食事の時に先生が「このお肉は大切な命を頂いているんだから残さずに最後まで食べましょうね」と言うと、ある子供が言ったそうです「だって僕は殺してないよ。だから僕は大切な命は殺してない」と・・・この言葉に対してあなたはどう答えますか?(笑)子供は本当に純粋です。ストレートに物事を考えてぶつけてきます。どこかの国会議員や役人さん達の様にどちらともとれる曖昧な言葉は子供達には通用しません。

 森のなかで走り回り毎日ドロンコになって遊びまわる子供達を見ていると何故か昔、ガキ大将として棒切れを振り回して子分達を引き連れて毎日、大人に怒られながら悪い事ばかりしていた自分を見ている様な気がしました。

 森のようちえんの子供達、一杯遊んで、一杯泣いて、一杯色んな事を話しあって元気に毎日走り回ってくれよ!

2018/04/14

里山の窮状

先日、ある温泉が有名な里山で仲間達と泊りがけで話し合いがありました。

その里山は多くの里山がそうである様に人口の減少が止まらずこの先の未来が心配される状況でした。その里山に住む若者達がその自然に惚れ込み地元の方達と一緒に何とかその里山を活性化しようと懸命に頑張っていました。

しかしその一方で若者達の試みを心良く思わない人達もいて張ろうとしている志を止めてしまうという現状も各地であるように思います。

それでも例えば四国の徳島県と高知県の境にある「大歩危小歩危渓谷」では多くのカヤックを楽しむ若者が集まりTVでも放映されましたがとうとう世界大会の誘致にまで成功した例もあります。

もともとこの渓谷は国道や鉄道がその川岸を走る本当に奥深い渓谷で昔はよく国道から車が落ちたり土砂崩れがあったりと本当に厳しい環境の中、その渓谷にへばりつくように集落が集まっている地域でした。

私も高知に帰る時にはよくこの渓谷沿いを通るので小さい時からよくこの渓谷を見てきました。その渓谷が少し変わり始めたと思ったのはここ数年の事でした。

正直言ってさびれた所なので駅に電車が止まっても人の乗り降りなんて殆どないのですがある時から何故か外国人の方や若者の姿がチラホラと見え始めました。

「へ~何だろう?最近は秘境ブームなのかな?」何て思っていたら徐々にその数が増え始め電車の中にもこんなローカル線なのに外人や若者の姿が増えて来て皆さん大きなリュックを背負って楽しそうに話しながら降りていくのです。

「一体彼らはどこに行くんだろう?」と思っていたら先日たまたま見ていたTVからその懐かしい渓谷の姿が映し出され地元のおばちゃん達が「絶対この渓谷を世界中の方達があつまるカヤックのメッカにしてみせます」と宣言し、本当に世界大会の誘致に成功しました。

地域活性化の成功のポイントの一つは地域の特性を活かし地元の方達と一緒に一つの共通の価値観を築き上げるという事です。どうしても行政や政治が入ってきてしまうと有名企業の誘致に成功しただのどこかの大学を誘致してくるだのというトップダウン的な活性化が優先されますがそのやり方だと長期的に見て成功はありません。

やはりその地域が持つ特徴をいかした地域発信型の活性化でなくては本当の意味での活性化にはなりません。そうでないと逆に地域が利用されるだけ利用されていつかその企業なり大学が引き上げれば負の遺産だけが残されます。

何も無いように思われる里山に実は本当に人間らしい暮らしが出来る環境が整っているケースが多いのです。

先日、お邪魔したその温泉のでる里山での夕食は全て地元産の食材で造られ宿のおばちゃんが全て手作りで造ってくれたもので本当に身体にやさしい料理でした。次の朝、近くを散歩したら本当に素晴らしい景観が広がっていて心からリラックス出来ました。頑張れ!里山の若者達!

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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