2008/09/28

ログハウスの塗装

 一昨年、自分の家のログハウスの塗装をしようと思って塗料を買っておいた。買ってはあったんだけど種々事情(主に怠け心だけど・・・)があり結局、地下室で2年間眠っていた。

 我が家のログハウスの壁は塗装の効果が薄れあちこちを虫に食われ女房からも「あっちこっちに穴があいて木屑が落ちてるんだけど大丈夫なの?」といつも怒られていた。その度に「分かってるよ。そのうちやるから、うるさいな~」といい続けてはや2年程、買い置きしておいた塗料もこれ以上置いておくと固まってしまいそうになってるしログの壁はあちこち穴だらけでそこから木屑がおちて惨憺たる状況に・・・ここまでいくとさすがに「う~ん、こりゃいかん、いい加減やらないと、とんでもない事になりそうだ」と自分に言い聞かせ(もう遅いってか)とうとう重い腰をよいしょと上げて先週の休みと今週の休みを返上して2日間に渡って塗装をする事にした。

 塗装自体は別に嫌いと言う訳ではないんだけど問題はいかに予算を掛けずにやるかということで、当然、足場なんてものは無いから梯子を掛けたり脚立を立てたりして塗る訳ですがこれが兎に角大変なんですよ。マア、兎に角決心したからにはやらざる得ない訳で、先ずは身だしなみから。

 足場が無いから、かなり無理な体勢で塗ることになるわけです。つまり真上を向いて塗らなくてはならないなんて状況も出るわけでこの場合、どうなるかというと・・そうです。賢い方ならすぐ分かるのですが下手が塗ると刷毛から散った塗料が自分の顔に落ちてくる訳ですね。無公害の塗料ですが目に入ったり皮膚につくとチト痛い。それだけならまだいいけど頭に付くとなかなか取れないし服も当然、洗濯しても落ちなくなる訳で、兎に角、完全保護体制を引かなくてはならないのです。

 先ず頭はボロボロのタオルをしっかり巻きつけて服装は一番ボロクテ薄汚れた服を着て、とりあえずこれで自分の格好は準備完了。塗料缶をよく振って中身をよくかき混ぜてから持ち運び出来るように小さな塗料缶に移し代えます。

 おっとこれで簡単に塗り始めるのは素人さんというものです。先ずはログの表面をよく掃除して溜まりに溜まった埃を落とさなくてはなりません。だから先ずは刷毛ではなく箒とボロ布をもってハシゴに登り埃落としです。これが又大変、何セ何年もほっといたので山ほど埃が溜まっている。だからどうするか?ある程度落としたら諦める(これは絶対にマネしてはイケマセン)

 埃落としが完了したらいよいよ塗装の始まりです。片手で塗料缶を持って梯子を上りバランスを取りながら一気に塗ります。ログハウスの塗料はペンキではなく浸透性の塗料を使うので余り神経質に考える事はありません。とにかくタップリ塗りこんでやります。むしろ問題なのは梯子から落ちないようにバランスを取る事です。何せ片手に塗料缶、片手に刷毛、足元は梯子の上という状況なので兎に角落ちないようにするのが一番大事です。

 おまけにこういう時に限って邪魔者が寄って来るんですね~。何者かというとこれがスズメバチなんですね。以前、このブログで書きましたが連中は未だに巣を壊された事を根に持っていて新たな巣の構築を目指して我が家を狙っているのです。これが兎に角邪魔なのです。

 人がやっと梯子のテッペンに着いてこれから塗ろうという時に限って「ブ~ン」という威嚇音をさせながら飛んできます。こっちは梯子のテッペンで両手が塞がった状態なので兎に角、大人しくジッとしているしかなくて例え足元に止まってもひたすら「私なにもしてません。あなたの巣を壊したのは私じゃアリマセン」と呟きながら連中が飛び去るのを待つしかありません。オマケに連中は疑り深くて定期的に廻ってくるので性質が悪いのです。ひたすら「私じゃありません・・・」と唱え続けなくてはなりません。

 兎に角こんな思いをしながら無事、2日間の塗装ですっかり我が家のログウオールは綺麗になりついでに窓も拭いたので見違えるように綺麗になりました。やれやれこれで後、2,3年は大丈夫かな。しかし、いい加減、歳も取って体力も落ちてきたので次やるときはせめて足場だけは足場屋さんに掛けて貰おうかな。

2008/09/21

読書雑考

 私は子供の頃はガキ大将で全く読書というものをしませんでした。本を読むといえば漫画くらいだったですね。当時は発売されたばかりの週刊サンデーとマガジンだけは欠かさず読んでいましたが読書と呼べるようなものではなかったですね。

 それよりも野山と川を走り回るのが忙しかったし読書とは程遠い生活を送っていました。本格的に読書をするようになったのはサラリーマンになって長い通勤電車の中での時間を持て余して読み始めたくらいだから読書の歴史はすごく遅い。当時は椎名誠さんが「岳物語」「さらば吉祥寺のオババ」を発表したり野田知祐さんが「日本の川を旅する カヌー単独行」を出したりCWニコルさんが「勇魚」を発表したりと私にとってはすごく興味深い本が出版されていました。

 これらの本は、その後の私の人生に大きな影響を与える事になります。野田さんは当時、千葉に住んで居られて何とかお会いしたくてバイクで当時住んでいた湖を訪ねましたが既に売れっ子作家になられて東京に住まいを移されていました。近くのラーメン屋で野田さんの事を尋ねると「あ~あの人はいい人だよ」と言ってたのを覚えています。

 椎名さんにはその後、椎名さんが映画を撮るようになって全国を講演して廻っているときに丁度、山梨に来たので講演を聞きに行きました。その後、山梨で椎名さん達と一緒に活動していた写真家の佐藤秀明さんとひょんな事から知り合い、一緒に酒を飲み交わす幸運に恵まれその後、佐藤さんにはお宅にお邪魔して佐藤さん特製のウドンを食べさせて貰ったりしました。世界を駆け巡る写真家の佐藤さんの話は酒を飲みながら伺うと兎に角面白くて最高の時間を過ごさせて貰いました。

 CWニコルさんには私が加盟している「NPO新月の木国際協会」の活動の一環で当時の天竜市で講演をしてもらいその時に食事を共にさせて頂きました。つまり読書の繋がりで作家さんに出会う事が出来たということです。

 その頃から暇にまかせて読書記録を付けるようになり途中、一回パソコンのデータが壊れてデータを失ってしまいましたがその後も記録を取り続けてその記録が約600冊になります。もう少し子供の頃から読書に目覚めていたらと後悔していますがもう今となっては仕方ありません。一時期、椎名さんに触発されて速読術を習得しようとしましたが途中で挫折して諦めました。

 東京でのサラリーマン生活を終えて山梨に来てからは逆に読書の時間が取れなくなり今は夜、寝る前に短時間だけ読むか、仕事で出張する際に移動時間に読むくらいしか出来なくなりました。

 ところで本を選ぶ際に皆さんはどうしていますか?私も色々と試してみました。作家名で攻めるか、ジャンルで攻めるか、装丁で攻めるか、はてまたタイトルで攻めるか、色々やってみましたがどれもコレダという決め手にはなりませんでした。今でもその時の雰囲気で作家名でいったりタイトルでいったりと様々な方法で選んでいます。当然、当たり外れもある訳ですが当たった時は嬉しいですね。もう、夢中で読んでしまいます。

 最近は余り本の売れ行きが良くないようで本屋さんも大変な様ですが子供の頃に本を読まなかった私からすると子供達には絶対、本を読む機会を与えるべきですね。ゲームも良いけど本も読め!ですね。そうしないと想像力が育たないような気がするのです。

 私の子供達には親らしい事は何もしてやれなかったけど夜、寝る前のえほんを読むのだけは続けました。それが子供達にどんな影響を与えたかは今でも分かりませんがうちの子供達は大人になってもゲームはするけど本も読みます。

 世の親の皆さん是非、子供達のそばに本を置いてやって下さい。そして出来れば読んで聞かせてやって下さい。そうすれば私みたいに大人になってから後悔するような事は避けられますから・・

2008/09/13

森の落し物

 カーン!毎年この時期になると我が家の屋根にこんな大きな音をさせながら森の落し物が落ちてきます。落とし主は家のすぐ脇に生えているコナラの木です。そう、落ちてくるのはドングリです。これが昼と言わず夜といわず一日中落ちてくるからたまらない。

 風情があるなんて思っていたらとんでもない。屋根に付いている天窓に当たったりしたらそれこそすごい音がする。昨日なんか天窓の下にたまたま立っていたら真上に落ちてきて思わず首をすくめました。これが外だったら間違いなく脳天に直撃だな~と思わず胸を撫で下ろしました。

 ホント外を歩いていると、まるで爆撃機の爆弾投下のように道にカーン!と落ちてくるからうっかり外も歩けない。よく上を見上げてドングリの木のそばを避けて通らないとちょっと痛い目に会うかも知れません。そういえば最近よく道の上をカラスが歩いていると思ったら連中、これを狙ってるんだな。

 空から落ちてくるのは何もドングリだけではありません。我が家の駐車場の上には隣地に立っている唐松の枝が長~く伸びている。ちょうどその下に車を止めていると朝、とんでもない事になっている。フロントガラスに松脂がべっとり付いてこれが中々取れない、車の中から洗剤を噴霧してワイパーを廻した位じゃ全然、取れない。外に出て水をかけてウエスかなんかでゴシゴシ取らないと全然落ちないからやっかいだ。

 これから秋になって紅葉のシーズンになると唐松の落ち葉が落ち始めるそしたら今度はこの落ち葉がびっしりと自宅の屋根と車に落ちてきて一面、落ち葉の絨毯のようになる。それはそれで見ている分にはすごく綺麗だけど掃除する当事者になると綺麗なんて言っていられない気分になる。ある程度降ってからまとめて掃除することにしている。そうしないときりがないですからね。

 後はこの時期、台風や季節風の影響で風が強く吹いてくると空から折れた枝がそれこそあちこちに落ちてくる。先日夜、車で帰ってきたらちょうど家の前の砂利道の真ん中になにやらぶら下がっている。うん?なんだこりゃ?と思ったら折れたでっかい枝が上から落ちてきて、ちょうど道の真ん中に張り出した枝に引っかかって空中にぶら下がってブラブラしていました。気が付かなければぶつかっているところでした。しょうがないので車からおりてその枝を引っ張って引きずり落として森の中に持っていって処分しました。

 この時期、森の中を歩く際は森の落し物に注意しましょう。運がよいと頭にコブが出来るかも知れませんよ。

2008/09/07

蜂退治の話

 今年も色々と蜂には苦労させられた。仕事でも蜂駆除の依頼が多く、そういう場合は知り合いの蜂取り名人にいつもお願いしている。先週は自宅のスズメ蜂の退治に一日掛かってしまいました。

 夏の初めにちょうど造っていたデッキの上の天井に電気屋さんが空けた直径3cm程の電気ケーブルを通す穴が開いておりそこに興味を示したスズメ蜂が2,3匹出入りして女房殿から「早く退治してね」と言われたんだけどその時はまだ興味を示している程度なのでほっといた。それがイケナカッタ!

 その後、仕事が忙しくてなかなかデッキが完成せずにいい加減に屋根をかけなくてはマズイ状況に追い込まれスズメ蜂が出入りしている穴をそのままにしてその直ぐ下にデッキ用の天井を貼ってしまったのです。

 それから1ヶ月、先日何気なくデッキに出てみると何やらブーンという重低音が聞こえるではありませんかそれも天井の中から・・・嫌な予感。この音は聞き覚えのあるスズメ蜂の羽音ではないか?と思い、上を見上げると無数のスズメ蜂が嬉しそうに天井の穴から出入りしている。シマッタ!今まで出入りしているのは目にしていたけど見ないフリして蜂退治を避けていたのが裏目に・・・経験からしてこの羽音はかなりの大きな巣を天井内に造られたと思って間違いない。こりゃいよいよ対決の日が来たということか(その前に退治しろってか)で、先週の休みの日、スズメ蜂退治用の殺虫剤を2本用意しいよいよ決戦を挑む事になった。

 何せデッキ上には別の天井を貼ってしまったので蜂が出入りしている穴には脚立を立てて覗き込むようにしないと近づけない。これはこちらにとってはかなり不利な状況だ。蜂取りの秘訣は兎に角、身の安全を確保するところから始まる。私がいつも取る作戦はヒットアンドウエイ作戦。出来るだけ素早く攻撃し相手が反撃に出る前に家の中に逃げるという作戦だ。しかしこの作戦、かなりの敏捷性を要求される。スズメ蜂の反撃はものすごく早い、敵に見つかるとあっという間に飛んでくる。そのスピードは目にも留まらぬくらい速い。だから、素早く攻撃し素早く逃げるそのタイミングが難しい。

 スプレー缶を手にし、そっと巣に近づく、こいつはスグレモノで9mは飛んで蜂の巣に的確に命中してくれる。但し値段も高い・・・とりあえず挨拶代わりに一発お見舞いして様子を見ることにした。素早くスプレーし直ぐに部屋の中に逃げて窓から様子を伺う。ウアッ!!出て来る!出て来る!天井の穴から何十匹というパニックになったスズメ蜂が転がり落ちてくる。予想どおりかなりの規模の巣だ。最初の攻撃から5分程待ち第1弾のパニックが収まったところで素早く第2弾攻撃を開始、一回目と同じく素早く攻撃し素早く退散、どんどん出て来る。一体、何匹いるんだろう?すごい数だ。とにかく粘り強く波状攻撃を繰り返すしかない。

 直ぐに1本目の殺虫剤が空になる。しかし、何回繰り返しても敵は小さな入り口から転げ落ちてくるだけで本体に壊滅的なダメージを与えるには至っていない。このままでは殺虫剤が直ぐになくなってしまう。至急、次の対応策を考えねばならない。そこで考えた次の作戦はリスクを承知で直接穴の中にスプレーを吹き込むという作戦、当然、巣から転げ落ちてくるスズメ蜂と事情を知らずにその時、たまたま出掛けていて戻ってくる蜂と目の前で出会う確率も高い。

 連中はパニックになって当然、怒り狂っており間違いなくこちらに襲い掛かってくる、その攻撃をかわして素早く穴の中に直接噴霧し本体の巣を破壊しその後、素早くその穴を塞いでしまおうという作戦だ。無謀かもしれないが効果もテキメンだ、やるっきゃない!万一に備えて手袋をはめスプレー缶を持ち巣に近づいてタイミングを図る。

 今だ!素早く脚立に乗り身を投げ出して穴の近くに手を伸ばし天井の中にスプレー缶の中身をぶちまける。飛び出して来たスズメ蜂が手に当たる。構わず噴霧を続ける。外から蜂が戻ってくる。よし!撤退。直ぐに家の中に避難。窓を閉めて見ていると巣本体に攻撃された蜂達が我先にと天井の穴から転げ落ちてくる天井の中でも凄まじい羽音が響き渡っている。きっと天井内は凄い事になってると思う。

 暫らく様子を見ていると少しづつ転げ落ちてくる蜂の数が減ってきた。よし、弱った今のうちに休まず最終攻撃だ。何度か波状攻撃を続けた後、いよいよ最後の仕上げ。ボロ切れを丸めて手に持ち天井の穴に近づきすぐさま蓋をする。と思ったが旨く入らない、と思った瞬間中から蜂が飛び出してきて手にぶつかった。ヤバイ!と思ったが幸い先ほどの攻撃で弱っており刺されずに済んだ。

 体制を立て直して思い切って指先を穴の中に突っ込んでボロ切れを穴の中に押し込んだ。そして少し離れたところから殺虫剤を噴霧してボロ切れにタップリ薬を吸わせてこれで作戦完了だ。翌朝天井を見上げてみるとすっかり静かになっていた。やれやれこれで安心だ。

 それから一週間程した夜7時頃、女房から携帯に電話が入る。「台所と洗面所に蜂が20匹くらい入って騒いでるんだけど」・・・・・・

2008/08/31

どこかで誰かが

20080831_092818593 8月も今日で終わり、何だか異常気象で変な夏だったけどそれなりに慌しくそれなりに今年の夏も過ぎて?行きました。八ヶ岳には既に秋の風が吹き始めています。

 8月には様々なイベントも多くて自分で好むと好まざるとに関わらず私も色んなイベントや講習会に参加せざる得ない状況にいつの間にか(笑)なってしまいます。本来、余り自分では人前に出て喋ったりするのが得意な方ではないので出来れば避けて通りたいのですが、何故か人に頼まれると「そりゃいいですね、分かりました。やりましょう」と引き受けてしまう自分がいてそれでいつも自分で自分の首を絞めてしまうのですが・・・全くこの優柔不断な自分の性格を何とかしないと、と思い続けてもうウンジュウネン。多分、もう一生直らないと思いますがその度にあの時、断っとけば・・・と後悔の連続です。

 しかし、いつも思うのはNPOとか講習会とか比較的、その集まりに集まる人達はその他の営業的な色が濃い集会に比べて圧倒的に自分の意思とか趣味とかだけがその集まりに参加する動機という集まりに参加した時はすごくその集まった人達の意思とか熱心な思いとかに感心してしまいます。マア、当たり前といえば当たり前なんですが・・・

 自分の場合は比較的、主催者側の立場で参加するケースが多いので例えば講師として出席する場合はその為の資料作りとか会場準備とかチラシ作成とかマア、参加者には分からない膨大な時間と労力が必要となります。それで自分に何か報酬がある訳でもないのですが、誰かがどこかでその仕事をやらざる得ない訳で・・・いつも本当にそういうスタッフさん達の知られざる苦労には感心してしまいます。その裏方さん達の努力とか計画の緻密さとかでそのイベントの成功・不成功が決まるといっても過言ではないと思います。勿論、イベントの規模も全国的な大規模なものから地域の集会まで様々でそれはそれなりに準備の度合いが変わってくるのですがそれなりに準備は必要になります。だからそういう集まりが終わる度に裏方さんのスタッフの方には「お疲れさん」と心から思います。

 私はどちらかという捻くれているのでイベントの表の顔を見るよりそういう裏の泥臭い人間模様を見るのが好きなので、一つ一つのそういうイベントが終わる度にささいな事に感動しそして、それに関わった人達との繋がりがたまらなく嬉しくなるのです。

 あっ!イカンイカンいい加減に仕事しないと本当に色んなスケジュールが迫ってきていて自分の首を絞めてしまう。もう出来るだけこういう集まりは減らしていこうと心に誓っているのでありました。

2008/08/25

お薦めの○○教えて

 こっちに住んでいるとよく「お薦めの○○教えて」と聞かれる事がある。○○に当てはまる言葉が色々とあるのですが一番多いのが「食べる処」これが一番困る。当然「食べる処」なので蕎麦屋さんだったりレストランだったり中華料理店だったりすし屋さんだったりするわけだけど、味については個人の主観が入るので自分が行って美味しかったりすると「あそこは美味しいよ」等と教えたりするけど他人からあそこは美味しかったと聞いた場合には注意しないと全然美味しくなかったり逆にあそこはマズイと言われたけど行ってみると結構美味しかったりすることもある。つまり個人の好みの問題なのですね。だから「食べる処」については「個人の好みですけどね」と断ってからじゃないとうっかり言えないのです。

 次によく聞かれるのが「歯医者さん」これも情報が多くてどれがホントか分らなくて困る。曰く、先生が優しい、看護士さんが美人、痛くしない、先生がヘタ、時間が掛かる、治療費が高い・・等々色んな人が色んな情報を教えてくれるのだけど一体どれが本当なのか分らない、いやきっとどれも本当なんだろうと思う。結局、これも自分でエイヤッと見当をつけて行ってみて自分で確かめるしかない。

 それから年に数回はとんでもない事を聞きに来る人もいる。曰く、「家を建てたくて近所の○○社と契約するんだけどあそこは大丈夫ですか?」と聞きにくる。「アノ~うちも建築屋なんですけど(見えないかもしれないけど・・・)」と言いたくなるけど何を言わせたくてくるのかよく分らない。「大丈夫ですよ」と言えばよいのか「危ないですよ」と言えばよいのかどちらにしても返事のしようがなくて困る。責任とれないですもんね。

 あと多いのが「美味しいコーヒー屋」これも結構聞かれますね。近くにも何軒か専門店がありますがこれも色んな人が行ってきた感想を聞かせてくれるんだけど千差万別で一体どれが本当なのかを判断するのが難しく結局、これも自分で行って自分にあうかどうかを確かめるしかない。自分自身は友達がやっている小物屋さんで出しているコーヒーが一番自分にあっているし友達なので気を使わないので一番気に入っている。

 色々、言ったけど結局「お薦めの○○」はあくまで参考として情報を得ておいて後は自分で行ってみて自分自身で確かめるしかないですね。只、誰に聞いてもあそかはやめといたほうがよいという処は避ける事が出来るというメリットは大きいかもですね。

2008/08/19

夏休みとお盆とオリンピックと・・・

今年もようやくお盆休みが終わりました。今年も色んな人が訪ねてきてくれました。懐かしい顔に出会って今年も慌しい中に有意義な時間を過ごす事が出来ました。

 今年の夏の出来事をいくつか紹介すると恒例の地元、北杜市長坂町の夏祭り「オオムラサキ祭り」のクライマックスの花火大会に今年も女房と二人で出かけて来ました。今年は毎日のように午後になると雷雨に見舞われるので当日も午後から雷雨で花火前のイベントに遅れが出たそうですが花火は予定通り始まりました。ところが雷雨明けで湿度が高い上に無風で花火の煙が流れなくて大半の花火が霞んで見えませんでした。おまけに経費不足らしくて年々花火の規模が小さくなって30分程で終わってしまい何となく欲求不満で終わってしまいました。これぞ花火のはかなさでしょうか・・・・

 それから今年も近くの神社の能舞台で開催された薪能を見に行きました。今年は出し物が「源氏物語」で掛け合いが多かったので正直、眠くなってしまった部分もありましたが年に一度の日本人で良かった~と思える1日でした。

 それからスポーツ好きにはたまらないオリンピックが開幕し毎日どの競技を観戦するかが大変です。素晴らしい活躍をみせた選手、残念ながら実力を出し切れずに敗れ去った選手、それぞれの選手の筋書きのないエピソードがスポーツ好きにはたまらない魅力です。

 今年は仕事が忙しくて残念ながら自分自身の夏休みはありませんでしたが、それはそれで又、今年の夏休みの思い出です。

 しかし、毎年の事ですがこの時期は多くの観光客が八ヶ岳にどっと押し寄せてきて道路は道に迷ったピカピカに磨き上げられた高級車がウロウロし、道路のあちこちには車から投げ捨てたと思われる大きなゴミ袋が散乱し、それをカラスが狙ってゴミ漁りをして更に散乱してて、こういう事をする人にはホント来て欲しくないですね。

 2,3日前から八ヶ岳に吹く風が明らかに変わり、そろそろ秋の涼風に変わりつつあります。赤とんぼも飛び始めました。暑かった今年の夏、サヨナラです。これから静かな高原の秋が始まります。

2008/08/10

山羊の囁き

Yagi 全く人間の奴ら、毎日煩くチェーンソー廻して迷惑してたらこんなもん造りやがって邪魔ったらありゃしない。仕方ない加工中も監督してたんだから一応、チェックしとくか。こりゃ脚立か?歩くのに邪魔だよどけとけよ全く・・・

しかしまあ~デカイね~こりゃ何の建物になるんだ?監督の我々が知らないってのも変だけど、俺達の部屋もあるのかね?えっ何?無いの?嘘っ?ホント?何だ無いのか。じゃ適当にチェックしときゃいいか。何だ無いのか~期待して損した。エッ?我々はこの下の囲いの中で寝るの?それじゃ今と同じジャン。何だか期待して損した。煩いの我慢して見てたのにナンダ俺達には関係ないのか~エッ?無い事もない?何だか良く分らないね、人間のやる事は・・・

 まっいいか。どうせ俺達は自由なんだから建っちゃえばこっちのモン。適当に中に入ってくつろいでりゃ文句言う奴もいないでしょ。何だか俺達の農場の管理棟だとか言ってたから満更全く関係無いと言う訳でもないでしょ。

 何?2階もあんの?そりゃ俺達山羊にとっちゃ好都合!何だか知らないけど我々山羊族は高い所にいればご機嫌ってワケ。牧場を見下ろすには最高ってワケでしょ。こりゃこたえられないね。これでビールでもアリャ最高だね。何、山羊はビール飲まない?誰が決めたのそんな事、俺達だってビールぐらい飲むさ。

 今度完成したら皆で2階で乾杯しようぜ。絶対、俺達も呼べよ!分った?ワカリマシタ(人間代表)

2008/08/03

深夜の決闘

深夜、今日もなんやかやで風呂に入るのが遅くなった。やっと熱い風呂につかり一日の疲れを癒そうと湯船に体を沈める。目をつぶり心地よいお湯の温かさにうっとりとした後、ゆっくりと目を開けると視線の端に何かが動いた。我が家は丸太小屋なので風呂も丸太で出来ている。その隅っこにジッと佇む小さな黒い点が瞬間、僅かに動いたのだ。

 イタッ!今日も奴が我が家の片隅に佇んでいる。グロテスクなその姿は全身が黒と焦げ茶の縞模様で地の果てから這い出してきたような格好をしてジッと体を縮めこちらの動きを探っている。長い手足、特に自分の体の3倍はあろうかと思われる後ろ足はその体の大きさに比べて異常に長く、その足を二つ折りに畳みジッと体を沈めてこちらの気配を探っている。緊張した時間が流れる。いつもの事だ。こちらが攻撃する気配を見せると奴は類まれな跳躍力を駆使し恐ろしいスピードで飛び掛ってくる。絶対、こちらの意図を探られてはならない。何せ、こちらは素っ裸だ身を守るものは何もない。一瞬で倒すしか勝ち目はない。何食わぬ顔で体を洗う。とりあえず何か対抗する武器が必要だ。手にした体洗い用のタオルに石鹸をこすりつけ体を洗いながら目の端にジッと奴の動きを捉える。大丈夫だこちらの意図にまだ気が付いていない。チョコチョコと小刻みに移動しながら脱出経路を探っているようだ。

 体を洗い終わり全身にお湯をかけて残った泡を洗い流す。これからが勝負だ。こちらがちょっとでも不審な素振りをみせたら負けだ。あっという間に奴はこちらを飛び越えていくだろう。体に付いた泡をすっかり洗い落とした後、洗面器の中のお湯を流し終え、手にしたタオルを硬く絞り出来るだけ水分を抜いて強度を増し、振り回しやすい形に整える。もう一度、奴の位置を確認する。チャンスは何度も無い。ダメだ位置が悪い。一撃で倒すには近くの丸太の壁が邪魔だ。もう少し奴が出て来るのを待つしかない。とりあえず動きを止め、座ったままじっとチャンスを待つ。奴もどうやらこちらの動きの変化を察知したらしくジッと止まって様子を探っている。

 お互い目線を合わす事無く静寂な時間だけが過ぎていく。何秒経ったのだろう、静寂に耐え切れなくなって奴が動いた。今だっ!右手に持っている硬く絞り二つ折りにしておいたタオルを奴の上に叩き下ろす。一瞬、奴の動きの方が早くタオルが振り下ろされる瞬間、体を右にかわし姿が消えた。目にも止まらぬスピードだ!アッという間に高く跳躍し姿を消す。素早く辺りに目を移す。イタッ!足元に迫っている!素早く第2次攻撃をかける。これも一瞬、奴の動きがこちらを上回りギリギリのところでかわされ左に飛んだ。

 しかし、今度は跳躍する奴の姿を一瞬捉える事が出来た。着地した瞬間が勝負だ。さすがの奴も着地してから次のジャンプを決めるのに若干のロスが生じる。その一瞬、奴の動きが止まる。全身の力を振り下ろす腕に集中し狙いを定める。

 バシッ、鈍い音がして一瞬、静寂が訪れる。そばには白い腹を上にして長い手足をそれでも動かす奴の最後の姿が横たわっている。私は洗い場の排水の蓋を外し洗面器に湯船のお湯を汲み奴の死体に注ぎ、排水口へとゆっくりと流し込む。

 ふ~、これで良し。今日の戦いも終わった。外から女房が「どうかした?」と声を掛けてくる。「何でもないよ~」と俺、これで後から入ってくる女房の叫び声を聞かずに済む。何せ、女なら誰でも入浴中に奴の姿を見かけると叫びたくなるもんだ。これからも奴との戦いは続く・・・・

2008/07/28

ひとり言・・・

ここ数日、八ヶ岳は快晴かと思えば突然、空が真っ暗になり猛烈な雷雨に変わるというまるで熱帯性気候のような天気が続いています。これは八ヶ岳に限らず日本中どこでも同じ状態のようですね。「まるで熱帯」ではなく本当に気候が熱帯性に変化しているのでしょうね。近年、予想されている温暖化による気象変化がジワジワと現実になっているようです。

 そういえば食品をとりまく環境も何だか最悪のストーリーが現実的になっているような気がします。今年に入ってからの異常な食品の値上がりや品薄、それに伴う産地偽装問題等、このままでは本当に食糧争奪戦による国同士の紛争なんてのも起こりかねない状況ですね。

 私のところへも様々な情報が入ってきて一体、どれが本当なのか分らないくらい、様々な危機的状況が伝えられてきます。こんな状況を考えるとこれからはやはり食糧の自給自足が最も重要な課題になっているような気がします。

 これまでは経済成長が大国の証のような時代でしたがこれからはいかに自給自足出来る体制が整えられているかが幸福な国の指標になるのではないでしょうか。いくら経済成長が進んでお金持ちが増えても国土が荒れ果ててはこれからの時代は生き残れないかも知れませんね。

 振り返ってみて我が国はどうなんでしょうか?果たして国土は荒れ果てていないでしょうか?農業従事者や漁業関係者、林業関係者は安心して仕事が出来る状況でしょうか?私はこういう方達が安心して仕事が出来る環境でなくてはこれからの豊かな国の発展は無いと思います。

 20世紀は経済発展最優先の時代でした21世紀は環境維持と食糧保持が最も要求される時代だと私は思います。荒廃した田畑や山を蘇らせる事が出来れば海もきっと蘇ります。遠くまで操業に出なくても近海で漁業が営めれば随分楽になるはずです。

 今、出来る事から始めましょう。私は今日は車を置いてバイクで通勤して来ました。どうしても車が必要な時は出来るだけアクセルを踏み込まないで坂道ではアクセルから足を離すようにすると随分燃費が良くなりました。不必要な電気は出来るだけ消しています。まだまだ出来る事は一杯あると思いますが気が付いたところから始めようと思っています。

 先ずは自分が健康で有る事が大事です。それは体だけでなく心身共にです。無理をせずに余り細かい事に拘らず、日々元気に暮らす事、それが一番だと思います。

アシストのHPへ
八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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