人生山あり谷あり
人生は山あり谷あり何て言いますが本当に色々あります。今回の東北大震災なんて被災された方も勿論ですが誰も予想しない事だったと思います。「想定外」という言葉が良く報道で出てきますが思いもしない事が起こるのが人生なのかも知れません。
先日、ユーミンのコンサートが甲府で開催されましたが彼女がステージで述べたMCがとても印象的でした。曰く「今回の全国ツアーのコンセプトはシネマ、映画のシーンはNGを編集して造り直す事が出来ます。人生シネマの主人公は自分自身、NGの編集は出来ません。でも私はそんな人生が大好きです」彼女のファーストアルバム「飛行機雲」のツアーを見てから30数年の年月が過ぎて私としては2回目のユーミンのコンサートですが彼女も歳月を積み重ね荒井ユミから着実に成長して一流のアーチストとしての道を進んでいるように感じました。
人は誰しも他人に言えない心に秘めた事や辛かった事を乗り越え、楽しかった事を記憶に残して人生を刻んでいくのだと思います。それは決して綺麗事ではない生身の人の記録を刻んで積み重ねていく正に自分を主人公とした人生のシネマを撮り続けているのかも知れません。
私も未だに子供の頃に深く心に刻んで片時も心から離れない葛藤があります。他人にとってみればどうって事ない事かも知れませんが自分にとっては50数年経っても忘れられない自分だけの価値観に基づいた苦しみでもあります。
それは自分の人生シネマでも忘れてはならない自分への戒めであり多分、死ぬまで背負っていく自分なりの価値観なのかも知れません。
私なんか失敗だらけの人生なので人に自慢するもの何て何もないのですが、最近、少なくても人生シネマの折り返し点は過ぎたと思う歳になって「これは自分だけの人生で他の人の人生と比較するものじゃないんだ」と思うようになり(気付くのが、遅い!笑)残された時間を精一杯生きるしかないんだと思う様になりました。
人生の中では幾つもの岐路があります。それを選ぶのは自分自身、それは決して他人が決めたものじゃない。だとしたら覚悟をもって最後までその道を信じて全うしなくてはならないのです。
私も小学校中学・高校と高知で暮らし大学を東京で過ごしサラリーマン生活を同じく東京で過ごし、そして覚悟をもって仕事を変え、八ヶ岳に来て今に到っています。その都度、自分なりに大なり小なり岐路の決断を迫られ自分なりに右か左を選んで来たつもりです。
最近、見たTVドラマ「仁」に良く出てくるセリフ「神様は乗り越えられない試練は与えない」それが本当かどうか私には分かりません。神がいるのかどうかも分かりません。でも今回の様な大震災に直面すると何かに祈りたくなります。「どうか全ての人がこの試練を乗り越えられますように・・・」
人生、山あり谷あり。良い事ばかりじゃないし悪いことばかりでもない。きっといつかは乗り越えられる。そして又、困難があっても覚悟を持って向き合えば又、きっと乗り越えられる。
NGがあっても消し去る事は出来ないけどやり直す事は出来る。だからそれを信じて頑張るしかない。他人を信じ、自分を信じ、他人に騙されても他人を騙してはいけない。人を非難するのではなく、人を信じて共に生きる。
これって言うのは簡単だけどそう旨くいかないから難しいのですよね。だから人生って面白い!
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