2008/05/11

新緑の季節

 最近、ダイニングから見える森の景色が変わって来た。何が変わってきたかと言うと、ついこの間まで見えていた森の奥が段々見えなくなってきた。正確にいうと見えないというか新緑が茂ってきて森の奥まで見えていた景色が見通しが利かなくなってきたのである。毎年、見てきても春先の新緑の緑は本当に目にまぶしい位美しい。

 そういえば先日の春の大嵐が吹きすさんだ夜、我が家にやってきたデジタルTVの映像が乱れてきた。そんなバカな!もうゆれないハズなのにと信じきっていた自信(何の自信じゃ)がゆれ始め、やはり現代科学の力を持ってしても衛星からの電波は森の緑の葉っぱには勝てないのか・・・と変な感心をしてしまいました。

 そういえば取扱説明書に南西の方向に見通しが取れれば大丈夫とは書いてあったけど南西の方向には大きな木があるものな・・・・恐るべし森の力。

 話は変わりますが今年のウグイスは中々歌が旨い。昨年はケキョケキョ・ケ・ケと聞いているだけでイライラするほど下手だったけど今年は「ホ~~~ホケキョ」と完璧な歌声を披露してくれる。やはり一年すると慣れてきたという事でしょうかね。去年のやつと同じ奴かどうかは知らないけど。

 鳥といえば隣の軒下に散々穴を開けまくったアオゲラ君、今年もツガイで戻ってきて盛んに軒下を探ってトントントンと場所を探している。オイオイ、もう勘弁してあげれば、いい加減お隣さん泣くよ・・・そういえば先日、隣に住む写真家のM氏が訪ねてきて我が家の前に車を止めさせて欲しいと言ってきた。ワケを尋ねると「近くの木にキツツキが巣を造っているので撮影しなくてはならないから・・・」とおっしゃる。もしかしてクダンのアオゲラかと思ったけど話が長くなりそうなので「良いですよ」と答えておいた。

 ツガイといえばいつものように夜遅く、事務所から自宅への帰り道、森の中を車で走っていたら目の前の道の真ん中をなにやら黒いフサフサした尻尾が愛嬌をふりながらヨタヨタと揺れている。「アライグマかな」と思ったけど縞模様がないから違う。どうでも良いけど真っ直ぐ目の前を歩くのは止めてくれないかな~邪魔だからと思っていたらやっと道をそれて森の奥へと消えていった。「あれは何だったんだろう」と思いながら走っていたら又、目の前にさっきと同じ黒いフサフサした尻尾が揺れている。オイオイ又かよ、と思ったけどさっきからかなり離れているし絶対同じやつじゃない。ツガイかも知れないが今晩は何だか黒いフサフサした尻尾の当たり日だな~と思いながら忙しくて未だに奴の身元は分っていない。その内に調べ上げてやるつもりにしている。

 最近、一番困るのは毛虫、何せデカイ毛虫君が道をモサモサと横切っていく。タイヤで轢きたくないからこいつをかわすのが大変、アッチにもコッチにもモサモサと歩いているので大変困るのである。この時期の風物詩なのでショウガナイって言えばショウガナイけど何とかして欲しい。

 あ~春だな・・・

2008/05/05

GW怖い・・・

昨日、近くのコンビニに用事があって行った。この時期はいつもそうなんだけど駐車場が満杯で駐車場に入る事さえ出来ない。もともと、山梨のコンビニは観光バスのまま入れるくらい駐車場が広くて有名である。それでもこの時期は駐車場にさえ入れない程の混み様である。やっとの思いで車をぶつけないように隅っこの方に車を止め、書類を送付する為にレジに行っていつものオバチャンに「これ、いつものようにお願いね」というと「今日はもう出ちゃったんで明日になりますよ!」と恐ろしい目をして仰る。目が完全に吊り上がっている「あっ良い良い、明日発送で全然良いから」と何故か言い訳をしてしまう。どうやら(この忙しい時に荷物なんか出しやがって)という雰囲気・・・おそろしや、おそろしや・・・普段はノンビリやっている田舎のコンビニだけどこの時期だけは戦争だ。

 道路を走っているといつもはガラガラの道路にやたらピカピカ高級外車が走り廻っている。「すげ~ベンツにあんな4輪駆動タイプがあるんだ~とか堂々とした車幅のハマー何かが普通に田舎道を走っている。しかも、あちこちで突然止まる!曲がる!(ちょっと待ってくれよせめてウインカー位だしてくれないとぶつけちゃうよ・・・)と思いつつ、あんな高級車に我が国産車をぶつけたらどんな事になるか想像するだけでメンドクサイ。「君子危うきに近づかず」の例えに習い、そ~と通り過ぎるか「い~ですよ~道に迷ったのね。どうぞ道の真ん中ですけど分るまで地図開いて探してくださいな」とその車のすぐ後ろでジ~ト我慢するのです。そのうちこちらに気が付いて道を開けてくれればメッケモンです。

 更に近くに人気のパン屋さんがある。普段は全くそ~でもないのですが、この時期だけは開店待ちの人の列と道路に路上駐車した車が左右に止まって行き違いが出来なくなる。渋谷や六本木じゃあるまいしこの田舎で人の列が出来るなんてまず無い。断じて無い。その人の列を見ていると何だか不思議なものを見ているような気がする。

 GWはだから怖い・・人が多くて怖い、車が多くて怖い、人が殺気立ってて怖いあ~早くGW終わらないかな・・・いつもGWが終わるとヘトヘトになるのは何故だろう?やはり普段、鹿とかタヌキとか狐とかしか出会わない道で人間に出会うからだろうか?

2008/04/29

デジタルTVがやって来た。

我が家にデジタルTVがやって来た。今まで見ていたTVは20年前に買ったやつで最近ブラウン管の4隅に変なモヤモヤが出てきて色が出なくなってしまい白黒TV状態になってしまい。「もしかして爆発なんて事にならないよね」なんて話していた。

 風が吹くと画面が揺れるしNHKにいたっては画面がザ~ザ~状態で一体なにが写ってるのか全く分らない状態だった。「もうそろそろ限界かね~。何せ20年良く働いてくれたからね」という訳で新しいTVに買い換える事になった。どうせ代えるならもう世の中デジタル放送の時代だし、第一、電気屋さんにいってもデジタルTVしか置いてない。色々、考えて結局オリンピック前にメーカー各社が新しいタイプに代えるタイミングを狙い、その前の「そろそろ生産中止になりますよ」というのを買った。そのタイミングだとメーカーさんも在庫処分したいところだし値段も手頃に落ちてくるからね。

 で、買ったテレビ。当たり前だけどこんなに鮮明なんだと今更驚いた。何せ以前見ていた同じ番組でもきっとここはこんな色なんだろうなと想像しながらみていたもんで「あ~こんなに綺麗だったんだ・・・」と今更感心している状態です。

 私が始めてTVを見たのは高知の田舎でまさに街頭TVならぬ隣の家のTV。それこそプロレスの力道山に声援を送り、鉄人28号実写版とか、鉄腕アトムとかを心をときめかせながら見た事を昨日の事の様に覚えている。ようやく、自宅にもTVが入った時はそれこそ大事な家具状態、どこの家もそうだったけどブラウン管には見ないときには必ずカバーを垂らして汚れないように気を使い、夕食後のTVタイムには居間の襖を開け放して近所の子供達が皆集まって一緒に見ていた。あれからウン十年・・・時代はいまや双方向デジタル通信が可能なところまで来た。

 今のところ私の住む八ヶ岳の山の中ではデジタル放送は4チャンネルのみですが衛星放送が入るので選べるチャンネルには事欠かなくなった。最近お気に入りの番組は「エコチャンネル」環境映像を流しながらヒーリング音楽が流れて見ていてとても心が落ち着く。なんと贅沢な世の中になったもんです。

 オリンピックが始まればもっと楽しみも増える事と思いますが、八ヶ岳の山の中でも見えるチャンネルが段々多くなってくると思います。以前、知り合いのTV関係者の方が言っておられましたがこれからは番組のセットだとか女優さんのメイクが大変になると言っていましたが正にデジタル化されてこれだけ鮮明な映像が配信されると手が抜けなくなりますね。

 我が家も少しササヤカだけど時代の波に乗りました。何せもう風が吹いてもTVの画面は揺れなくなりましたから・・・・

2008/04/19

痛っ!!

自宅の玄関の前に階段にするのに丁度良さそうな平らな2個の石が土の中に埋まっていた。いつか、こいつを掘り出してやろうと思っていた。先日の休みの日、丁度天気が良かったのでその計画を実行する事にした。

 まず一個目1時間ほど格闘し、庭いじりをしていた女房にも手伝って貰って無事掘り出す事が出来た。思っていたよりかなり大きく重かったが作戦成功!気を良くして2個目の掘り出しに取り掛かった。こいつは1個目より更に一回り大きかった。今度は1時間かかっても掘り出せない。「大丈夫なの無理なんじゃない?」「大丈夫、ほらもうグラグラしだしたから」と女房と話しながら石をむりやり手でゆすっていたら石が挟まっていたコンクリートの基礎と石の間に思いっきり右手の中指を挟んでしまった「パキッ!」「アッ・・・・・・・」「どっどうしたの!」「・・・・」声が出ない、ひたすら痛みをこらえる事しか出来ない。あわてた女房がバケツに水を汲んで持ってきた「この中に指を突っ込んで」「お前・・・」「いいから早く突っ込んで冷やして!」「・・・」「何っ?」「どうして・・・ぼろ雑巾が入ってるの?」「そんな事気にしないで早く冷やしなさい!」

 こうしてぼろ雑巾が浮かんでいるバケツの中に指を突っ込んで冷やすこと5分、ようやく声を出せるまでに回復し作業をあきらめて女房に湿布をして貰っていたら女房曰く「もう駄目だからね!あの石は私が埋めます!もうあきらめなさい」「・・・ただの打撲だから・・・」「ダメッ!明日は絶対、病院行くんだよ!」

 で、翌日どうせただの打撲だと思っていたけど病院行かないと家に入れてくれないと女房に言われ、しぶしぶ外科へ・・先にレントゲンを撮ってから先生に呼ばれて病室へ「指どうされました?」「はい、庭の石をいじっていて挟んじゃって、多分打撲だと思うんですけど女房がうるさいもんで・・・」「あ~完全に折れてますね~」「えっ!」「ホラッこの写真を拡大しますよ、ここの所、指の先、白いものが浮いてるでしょ、これ、折れた骨・・・」「あの~どうすれば・・・」「手術してもしょうがないですね。やめときましょ。少し曲がるかもしれないけどマア、大丈夫でしょ。看護婦さんギブス持ってきて」「センセ・・本当に大丈夫?」「1週間後にもう一度見せてくださいね。はいっ、次の人」

 病院の受付で診療代を支払い向かいの薬局へ処方された痛み止めの薬を貰いに行った。「あら~指どうされました?」「どうも折れたみたいで・・・」「指、大きくなっちゃいましたね。ハハハ」「・・・・ほっとけ」

 それからの日々、何が困るって利き手の中指が使えないと言う事で困るのが

① トイレの後、ふけない。しかたないから左手で拭くけど拭きにくい

② キーボードが打てない。まるで映画のデスノートの主人公「エル」のように両手  人差し指だけでキーボードを打たなくちゃならない。

③ 鉛筆がもてないので字が上手くかけない

④ 箸がもてないのでフォークで食事しなくちゃならない

あ~あ、自業自得だからしょうがないけど自分の人生ではじめての骨折経験は本当に不便なものでありました。チャンチャン

2008/04/12

エコ通勤作戦(その2)

 前回は列車通勤にチャレンジしたが今回は原付バイク通勤である。末っ子の息子が高校を卒業し原付バイクが一台余っている。これを利用しない手はないと目を付けた。もともとバイクは好きだったんだけど昔、お金に困った時に女房と娘に家で一番要らないものは父さんのバイクと言われ泣く泣く手放してから数年・・・又、バイクに乗るチャンスが巡ってきたのである。以前は400ccの中型バイクに乗ってたんだけど今度は50ccのいわゆる原チャリなので中型バイクと同じような加速感と言う訳にはいかないけれど今回はエコが目的なのでいいのである

 で、先日早速試してみた。これも意外と快適でこりゃ最高と悦に入ったのは朝の通勤時、帰りは真っ暗闇の寒風吹き抜ける夜、何もしないのに足がブルブル震えて止まらない。家に帰りついた頃には体の芯からトップリと冷え込んで暫くストーブの前から動けなかった。女房から「バイクもいいけどもう少し暖かくなってからにしたら」と呆れ顔で忠告を頂き内心「そうしようかな・・・」と思いつつ「ウルセイヤイ!」と見栄をはったのでありました。多分、経費的には今のところ一番安上がりかも知れないけど、それなら自転車のほうがもっと健康的だしお金掛からないしと今はちょっと考えている。しかし、問題は現在、家に自転車が無い事である。わざわざ買ったんでは何のためのエコだか分らなくなるのでここは慎重に考えてみる事にした。でも、もしかしたらそのうちに思い切って買ってしまうかも知れません。

 そして究極のエコ通勤は走って10km往復20kmのハーフマラソンを毎日決行することである。これは頭の隅っこには確かにある。あるはあるけどちょっと難しい。なんせ往復20kmしかも帰りは鹿やら狐やらタヌキなら蛙やらアライ熊やらがたむろする森の中の道を懐中電灯片手に走らなくてはならないのでちょっと賑やかだしタヌキが化けた美女何かに出会ったらどんな事になるか分らない。だから止めた。アキラメは人一倍早いほうなのでさっさとこの計画は諦めた。

 今のところデーゼル車(時々、世界初のハイブリッド車がダイヤに入ってくれば乗るかも知れませんが)のJR小海線と原チャリ通勤が自分にとってのエコ通勤になるかも知れません。いつまで続くやら・・・

2008/04/05

エコ通勤作戦

冬の間、密かに暖めていた作戦を決行する事にした。名付けて「エコ通勤作戦」昨年、余りのガソリン代の高騰と地球温暖化抑制に何とか貢献したいという思いと、1人で車を運転して通勤する事への罪悪感と犬が亡くなって散歩しなくなってからの運動不足解消等々、様々の思いが重なって何とか会社に別の方法で行けないかと思っていたのである。そして、最初に思いついたのが列車通勤。

僕の住んでいる長坂町から大泉町の事務所まで約10km、しかもだらだらとアップダウンの続く山道の連続である。幸いその山道に沿って小海線が走っている。これで通勤出来るのではないかと思いついたワケです。家から甲斐小泉駅まで約3kmちょうど早足で歩いて体が温まる距離である。何とかいけるのではと思いついたのは良かったんだけど今年の冬は寒かった!雪も多かったのでちょっと決行に躊躇して踏み切れなかったんだけどここ数日、暖かくなったのでやってみる事にした。

 朝6時半起床、朝食をすませて家を出たのが7時10分、駅までの森の中の道を歩いて小泉駅に着いたのが7時35分、約25分で到着、小泉駅に清里方面の下り電車が到着するのが7時57分、2両編成のワンマンカーなので乗るには前の車両の入り口ドアの押しボタンを押さないとドアが開かない。ドアを開けて乗車券を取って席に着き窓から外の景色を見ること約10分で大泉駅に到着、料金箱に乗車券と料金180円を投入して駅に降り立ち事務所まで歩いて10分、何とか無事到着。よしよし楽勝、楽勝・・・・その日の仕事を終えて真っ暗闇の中を大泉駅に向かい小淵沢方面、上りの20時17分発の列車に乗り込む。そして再び小泉駅に降り立つと辺りは人っ子一人いない真っ暗闇、それでも駅周辺にはまだ少し外灯もあって目を凝らせば何とか見える。問題はここからだ。暖かくなったといっても日がとっぷり暮れた春の高原はまだまだ寒い。しかもその日は強い北風が吹き荒れていた。

懐中電灯片手に真っ暗闇の里山道を歩いていると携帯電話に女房からの電話「買い物にいっていて遅くなったんだけど、どの辺歩いてるの?」「駅から出て直ぐのところ歩いてる」「じゃ、帰りにそのルート通るから拾ってあげる」・・・正直ホッとした。初日からちょっとめげそうになっていたので助かったと思った。

震えながら歩いていると後ろから女房と子供が乗った車が近づいてきて通り過ぎてから止まった。早速、後ろの席に滑り込み「助かった~あったかい~」結局、軟弱さを反省しつつ一日目の決行プランを終了。

小海線、甲斐小泉駅から甲斐大泉駅間、片道180円、往復360円。車で往復すると片道10km往復20km、アップダウンが続く山道なので燃費は7km/リッター位、往復で約3リッター使う計算。リッター130円として約390円、ちょっとだけ列車通勤の方が安い計算になる。しかし、金額よりも健康的だしエコロジーだしなによりこの方が気持ちが良い。

今後も引き続き色々と試していく積りなので乞うご期待!って誰も期待してないか・・・

2008/03/31

舞鶴の松よサラバ

Akamatu 大きな切り株に人が座っていますが、これは地元に立っていた国の天然記念物の赤松を伐った切り株です。何で、天然記念物を?と思われかも知れませんがこの赤松は一昨年、松喰い虫の被害が発見され昨年には枯死宣言がだされていたのですが何せ、国の天然記念物なのでおいそれとは伐採する訳にもいかず様々な手続きを経て先日、伐採の式典が行われてようやく伐採という事になったのです。

 この赤松、萬休院という北杜市のあるお寺の境内に立っており推定樹齢400年以上といわれていました。私も切り株を見ましたがなるほど数えるのが困難なほど年輪が詰まっていました。長い年月を生きていた赤松ですが近年の気候変動には対応する事が出来なかったのでしょう。

 もともとこの辺りには松喰い虫は標高が高く、寒冷地の為、生息出来なかったはずでしたが近年は被害が広がっています。このままではどんどん被害が広がりかねないと危惧されています。

 長い年月を生きてくるのは大変ですがそれを破壊するのは残念な事に簡単です。いつか我々に跳ね返ってくる事です。地球温暖化対策は待ったなしです。

2008/03/23

旅たちの春、変化の季節

20080323_104018859 春ですね~里山の雪もすっかり溶けて景色はすっかり雪景色から変わってしまいました。我が家も一番下の息子がこの春から大学に行くのでもうすぐ寮に入ります。本人は少し不安もあるようですが今は1人暮らしに向けての資金稼ぎでバイトに明け暮れています。

 そういえば私は高校の卒業式には受験で参加出来なかったなあ~先日、息子の同級生が作成した卒業記念のDVD(最近の子供達はこういうのを簡単に造ってしまうから凄い!)を見ましたがまるでプロの様な出来でした。作成した息子の友人はそういう道に進むようです。

 今、振り返れば高校卒業して新しい生活に入る時がなんだか一番ドキドキワクワクしたような気がします。就職する奴もいたし国立の一流大学に行く奴もいたし残念ながら入試に失敗して予備校にいく奴もいたし人生の最初の岐路を迎えていたような気がします。ウン十年前、私も一緒の大学にいく同級生と二人で大学の寮に入寮し新しい生活を始めました。寮ではそいつと同室だったのですが何せ困ったのが土佐弁・・・かつて夏目雅子の映画のセリフで有名になった「おんしゃ、なめたらいかんぜよ」の世界なのでとにかく他人に通じない。これにはホトホト困りました。何せ本人は純正・世界共通語を喋っている積りですから何故、相手に通じないのか分らない・・・いやいや今では笑い話ですが本当に当事は困ってなんだか二人で一日中、寮の部屋に閉じこもっていたような記憶があります。

 大人になりなかなかこういうワクワクするような感覚になる時が少なくなりましたがいつまでも感動を忘れないようにしなくては老けてしまうので自分では気を付けているつもりです。

 そういえば最近、やたらと涙がでる様になり、歳取ったかなと思っていたら花粉症のせいでいつも目は赤く痒くて出来る事なら取り外して洗いたいような気がしているし、目の手術をした時に先生から涙が出やすくなりますよと言われていたのを思い出し、そうか歳のせいじゃ無かったんだと安心しました。

 先日、高知に帰ったときに電車の窓からはやくも桜が咲いている風景を見かけました。高知は早いですからね。八ヶ岳の桜はまだまだですが冬が寒くて雪が多ければ多いほど春が待ち遠しくなるものです。さあ、これから本当の2008年が始まるつもりで心をリフレッシュして頑張りましょう。さあ、今年は何を楽しみにやるかな~・・ウン、あんたは充分遊んでるってか・・

2008/03/15

なんで0円?

 最近よく耳にする「0円」もしくは「○○料サービス」というキャッチフレーズにどうも抵抗を感じるのです。例えば一時期、流行した「携帯電話0円」の謳い文句、何のことはない私も会社の携帯をそのサービスを利用して買ったのですが実はその時にちょっとしたショックを受けたのです。同じ系列のある店では確かに0円なのに別の店に行くと同じ電話がウン万円するのです。もう頭の中は???です。

 まあ、しかし落ち着いて考えてみればどんなにキャッチフレーズで「0円」と言ってみたってこんなに高性能な携帯電話が0円で出来るわけがなくそれには当然、販売店のカラクリがある訳で、そんな事はよく考えれば当たり前なのですがそれが当たり前に思わなくなるのが現代の魔法というか価値観を狂わせる危険性を孕んでいるように思うのです。

 もし私がこの高機能な携帯電話の生産や開発に関わっている人間ならそれを「0円」で売ると言われたら多分「冗談じゃない!」と絶対思いますね。苦労して開発して生産したものが何故0円なんだと言いたいですね。そりゃメーカーと販売店との契約できっとその辺は旨く話が出来てるんだとは思いますがそれでも納得いかないのが人間というもんです。私は嫌ですね。

 建築でも相談料無料とか坪単価○○円とか色々な誘い文句でお客を掴もうとしていますが、人に錯覚を与えて契約を結ぶやり方は物造りをする人間には許されない方法だと思います。我々造り手側も色々と工夫して出来るだけ安く良い材料を工夫して使ってコストを抑えようと、それは当たり前の事としてやっています。だけど費用が掛かるものをいかにも掛かっていないように錯覚を与えて売るのは良いことではないですよね。

 お金がかかるものは「掛かる」として理解した上で話し合いをしないと何が本当なのか分らなくなると思うんです。そうしないと結局一番、負担を強いられるのは現場で働いている実際にお客様に関わる仕事をする人達になるのは分りきっている事です。

 他にも「配送料無料」とか「格安航空券」とかすごく得したような気になりますが良く考えてみたら配送料無料なんてありえない訳ですよね。誰かが動いて配達してくれている訳ですから費用は絶対掛かっている訳で誰かがそれを負担している訳です。格安航空券だってジェット機が飛んでいる以上タダみたいな運賃なんて有り得ない訳でどこかで誰かが負担している訳です。

 それが廻りまわって結局自分に降りかかってくるように絶対なっているのです。それが中々一般の人達には見えてこないのです。

 私は物の価値観を正しく判断して安くする工夫はもっと別の次元で考えないと大きな過ちを犯す事になるような気がします。効率よく生産してコストダウンを計る工夫こそ大事ですが苦労して作った物の価値を否定されるような世の中は決して正しい世の中ではないと思うな。ウン。

2008/03/09

春めいてきました。

 このところ暖かい日が続くようになり森の中の雪も徐々に融けてきました。この時期は森の変化も日々大きくなるので楽しみです。雪が積もって全く見えなかった地面が徐々に穴が開いたように所々見え始めたかと思うとその穴がみるみる広がっていきます。

 森の中の道も除雪車が雪掻きをしてくれる一車線分しか空いていなかった道幅が雪が融けてくると「あれっ」こんなに広かったんだと驚かされたり結構、曲がりくねっているもので除雪車が除雪してくれた道のルートが実は道の曲り方と違っていたりして不思議な感覚を味わいます。もっともいつも通っている道がどんなに曲っていたかも覚えていない方が可笑しいのかも知れませんが・・・

 朝、ダイニングから見る日の出の位置が段々、北側に移っていくのも面白いですね。隣の家の北側の屋根には、まだ20cm程の雪が乗っていますが先日半分程が雪崩を起こして落ちました。残りもそろそろ落ちる頃でしょう。

 夜、仕事を終えて帰ってくる途中の自宅傍の森の中の道では鹿の群れにいつも会います。10頭程の親子の群れで出来るだけ驚かさないようにそっと脇をすり抜けるのですがすり抜けながら森の中を覗くと他にも何頭かの姿が森の中に佇んでいます。

 もう一つ気を使うのが近所のネコの家族です。最近、さかりがついてよく夜の道の真ん中で大騒ぎをしており危なくて仕方ありません。側溝に飛び込んだり道に飛び出して来たりして動きが予想出来ないのでソロソロと通り過ぎないと危ない危ない。

 そういえば先日、家に見知らぬネコが訪ねてきて息子が家に入れてやったもんだからすっかり調子にのって半日、ストーブの傍でヌクヌクとして餌と水をたっぷり腹にしまい込んで暫らく息子と一緒にコタツの傍で寝て元気になったと思ったら夜、さっさと暗闇の森の中に消えて行きました。明日になったら近所の家にネコが家出していないか聞きに行こうと話していたのですがどうやら余計なお世話だったようでその後も時々家の周りに顔を出しています。どうも奴はまんまと散歩途中で餌と水をくれる便利な中継基地を見つけたといったところのようです。

 3月に入りようやく春の兆しが見え始めそろそろ私も今年の作業を始めなくてはなりません。そうです一昨年からいじり始めた家の改造がまだまだ残っているのです。というか完成しないのでは?と少し不安を感じています。何がなんでも今年中には目途を立てないと本当に完成しないかも知れないので頑張らなくては・

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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