2008/01/26

氷点下13度!

Yuki_2 氷点下13度!我が家の今朝8時の外気温である。気温も氷点下10度を超えると寒いというより痛い!といった方がその感じを伝えるのに良いかも知れない。それほどさぶい!ここ数年は温暖化の影響で冬でもそれ程寒いこともなく今年も暖かい冬の日が続いていたので久し振りの典型的な八ヶ岳南麓の放射冷却のきつ~い冬の朝を迎えるとカチ~ンと精神が鍛えられますね。

 実は今日は電車通勤をしようと心に決めていたのですが甲斐小泉駅までの3kmの道程を凍死せずに行き着く自信が早々に無くなってヌクヌクと自家用車通勤に切り替えたのです。我ながらこの意思の弱さは情けなくなります。

 テレビのニュースで「厳寒の○○からお送りしています。今の気温は氷点下5度です」なんて聞くと「ナンダよ暖かいじゃないかヨ」と思ってしまうのはこんな寒い山の中に住んでいるからでしょうか、しかし冬は少しは寒くなきゃね、雪も少しは降らなくてはいけません。

 という訳で今日はお客様と昼食を食べに清里に行きました。何故、「この寒いのに清里か」というと「寒いから清里」なのです。実は清里では冬のこの時期「寒いほどお得フェア」というのを開催しています。清里駅前の朝10時の気温が氷点下5度以下だと加盟店の料金が半額になるのです。もともと、冬の寒い清里になんとかお客様を呼ぼう、こんなに寒いのに清里に来てくれたお客様に感謝しようという意味で始ったフェアですが近くに住む者にとってはこれを利用しない手はないのです。

 で、清泉寮の普段2100円するランチコースがこの日は半額の1050円、何だか申し訳ないような気もしますが気持ち良く頂いちゃいました。勿論、オーダーする前に知り合いのホールの人に「今日の気温は?」「はい、今日は6度」「そうすると今日は?」「はい、半額です」の確認は怠りなくした上でですが・・・

 寒い冬ですが清里へ是非お越し下さい。良いことがありますよ。

2008/01/19

冬の山で・・・

Niigata 1月も半ばを過ぎ、山は本格的な冬をこれから迎えます。八ヶ岳の南麓でもここ数日は氷点下8度を記録し寒い日が続いています。

写真は昨年末に新潟の山の中で100年杉を山から引き出しているところです。何故か昨年春3月の伐採の時も深い雪の中だったのですが「山出し」の時も吹雪に見舞われました。この雪の山の中で伐採時に1本1本の木につけた表示番号を確認する為に雪の中に頭を突っ込んで調べる必要があり気が付けば汗びっしょりでした。

 人知れず雪深い山の中でキコリさん達は危険な厳しい仕事を黙々とこなしていてこんなに苦労しているのに今の日本では本当に僅かな価値でしか扱われないと思うと複雑な気持ちになります。

 今の日本はこうした職人さん達の苦労が報われない世界になっていっているように思います。林業に限らず、建築の世界でも色んな産業でいわゆる職人といわれる仕事の価値感が希薄になっているような気がします。

 ここ数年キコリさん達と一緒に山に入る機会が多く彼等の仕事振りをずっと見てきました。中には不幸にも仕事中の事故で亡くなった方もいます。それ程山の仕事は過酷です。反対に国の補助金事業で伐採している人達の中には、兎に角一日にどれだけ多くの木を伐るかが収入に関わる為に隣の木が折れようがお構いなしにドンドン伐ってしまう乱暴な仕事をする人もいました。

 100年生の木を伐って生計をたてるキコリさん達が誇りをもって仕事が出来る日本にならなければ未来の子供達に明るい希望を与えられないと私は思います。本当の人間と自然との関わりとはそうやって自然の偉大さに感謝しながらその恵みを頂く生活があってこそだと思います。

 100年生の木が倒れる瞬間を冬の山の中で見ているとそんな気持ちが自然と沸いてきます。

2008/01/13

今年も色々忙しそうな・・・

Yatu 新しい年が始り、仕事始めをした翌日にもう東京で会議がありアタフタと日帰り出張をし帰って来たら地元で一緒に活動しているネットワークから毎月発行している「八ヶ岳通信」の担当記事の割り当てが送られて来ており、昨日は同じく地元で一緒に活動している「景観の会」の今年度の活動スケジュールの打ち合わせがあり既に今年末までのスケジュール設定が決まり何だか、今年も終わったかのような錯覚にとらわれました。

 今年もやりたい事が一杯あり毎年ながらそれらのスケジュールを組み込んでからハタと後悔するのが常なのですが、自分で自分の首を絞めているようなものですね。マア、しかし兎に角、元気にやりたい事があって色々な事に興味を持つと言う事が自分の主義でもあるのでしょうがないです。

 年末年始は高知でノンビリ過ごしたのですが段々地方と中央の差が無くなって来た様な気がします。もともと高知は流行とか敏感な地域で女性の服装とかのトレンドは関西から始ると言われておりその中でも高知は特に早いと言われていました。今年、年末年始に高知の郊外にあるショッピングセンターを覗くと元気な女性がオシャレをして歩いている姿を目に付きました。そのショピングセンターの専門店街の約9割が女性向けで残り1割がメンズです。

 昔から不景気になると男が元気が無くなり女性が元気になると言われてましたがそんな気がしますね。又、景気が悪くなると色の傾向が暗くなり黒とかグレーが流行るものですが今年はそんな中でも少し色が付いてきたかなという気がします。

 さあ、もう仕事モードにすっかり切り替わり気持ちも充実してきました。さあ、今年も頑張らなくちゃ!

2008/01/06

2008年、新しい年の始まり

 2008年、新しい年が始まりました。年頭からNY株価の大下落、原油価格の高騰等、昨年から続く厳しい経済状態の悪化を懸念させるニュースが飛び込んできて波乱の年を思わせるような幕開けとなりました。

 私はいつものように故郷の高知で年末年始を過ごし先日、漸く八ヶ岳に戻って来ました。一年に一回の長い休みです。中々家族と一緒に過ごす事がないのでこのお正月休みは久しぶりの家族団欒になりました。別に特段変わった事をする訳でもなくノンビリと休みを過ごしました。しかし、それが一番私にとっては幸せな事です。正月、一番のスポーツの楽しみは箱根駅伝ですが今年は波乱が多かったですね。山梨学院は健闘して無事シード権を手に入れました。来年が楽しみです。

 さて、今年は北京オリンピックが開催されます。中国にとっては国の未来を左右する重大なイベントになる事と思います。アジアにとっても世界中にその存在を知って貰う大きなチャンスになる事でしょう。

 私は今年がここ数十年先の未来を左右する変動の年になるように思っています。それは環境の事でもあり、経済状態の事でもあり、教育や医療の事でもあるような気がしています。戦後、大変な勢いで経済成長を遂げた日本や他の国にとってここ数年の環境汚染に伴う地球温暖化抑制は緊急の課題であり避けて通れない問題になっています。地球温暖化抑制と経済成長の関係は決して別に考える事は出来ないのではないでしょうか、各国の指導者がその事を避けて通りたいのは理解出来ますが現実問題として難しいと私は思います。

 個人のレベルで私達はどうすれば良いのでしょう?自分たちで出来る環境保全、それは自然との共生を模索するしかないと思います。私は今年、出来るだけマイカー通勤を減らし電車で会社に通う事にしたいと思います。不便さを甘んじて享受しようと思います。自分たちで我慢出来ることは我慢し経済成長は横ばいあるいはそれ以下でも敢えて不満を唱えず未来の子供たちになんとか負の遺産を渡さずに済むようにしたいと思います。

 アシストは今年も元気に頑張って行きたいと思います。その中で自分たちの進むべき道を探って行きます。豊かな自然の中で平和な暮らしを健康に過ごす。それが我々が目指す自然との共生です。

 今年もどうぞ宜しくお願い致します。

2007/12/28

2007年を振り返って

Huji 2007年も残すところ僅かになりました。今年を振り返ってみると何だかとても慌しく近年になく忙しかったな~。今年の漢字は「偽」でしたっけ?何だか本当に今年を象徴するような漢字ですね。

 建築に関しては構造偽装に伴う建築基準法の法改正が行われ、これがとんでもない大混乱を日本中に引き起こし山梨県内なんて昨年同月比の着工件数が40%減近くまで落ち込みこりゃどうなるんだろう!なんて大騒ぎでしたもんね。なにも山梨に限った事ではなく、お決まりの国交省の法改正に伴う告示の遅れ等の影響で日本中で確認申請が通らなくなったのが引き金だったんだけどね。結局、更なる法改正を余儀なくされて年末になってやっと少し先が見えてきたかなって感じですね。

 事は建築に限らず食品の賞味期限、消費期限の偽装も問題になりましたね。これも時代を反映した出来事かも知れません。中国製の食品や玩具も随分話題に上りましたね。

 スポーツ界では野球の日本代表の北京オリンピック出場が決まり星野監督の男泣きが印象的でした。我が巨人軍はリーグ優勝は決めたものの何だか変な決まりごとで行われた日本シリーズ出場権を手に出来ずなんだか消化不良のまま終わったシーズンでした。そういえば今年はスポーツ界にも不祥事が多かったですね。相撲界における仮病騒動や大学ラグビー部の不祥事、スケート選手の飲酒運転大リーグの薬物使用問題等、何だか肝心のスポーツに関係ないところでの話題が多かったような気がします。

 明るい話題を探すのが難しいような2007年でしたが来年は是非良い年にしたいものです。今は確かに経済状態も悪いし、暮らしていくのには辛い時期かも知れませんがこんな時だからこそもう一度、原点に戻って自分にとって幸せとは何だろうと考えてみたいと思います。健康でその日一日、元気に暮らせることが当たり前に思えるようで一番幸せなのかも知れません。

 余り多くを望まず、エネルギーの消費を出来るだけ抑えエコロジカルに暮らす事こそ未来に負の遺産を残さず地球温暖化の抑制に繋がるのではないでしょうか?来年、私ももっと健康にエコロジカルに暮らしていく事を心がけようと思います。

 2008年が皆さんにとって明るい良い年になる事を心よりお祈りします。どうぞ良いお年をお迎え下さい。今年一年、拙い文章を読んで頂いて本当に有り難うございました。 キコリ

 

2007/12/23

里山の冬の訪れ

00060_4今シーズン初めて湿った雪が里山に降りました。気温が高いのでベトベトの重い雪です。家の廻りの森は今朝、真っ白になっていました。雪は昨日の昼頃から断続的に降り始め昨晩から今朝にかけて降り続き、森を真っ白に染めました。そして今日、昼頃から晴れ間が広がり始め気温が上がり森は霧に包まれ始め、その霧が晴れると共に森の雪は融け始め夕方にはすっかり無くなってしまいました。

 今年の冬の長期予報は平年並みの寒さと降雪量ということです。例年なら年内は数日、雪の日があり年明けから本格的な寒さと雪が降り始めます。でもここ数年は異常気象が続いているので全く予測はつきません。昨年は全く雪のない冬だったので今シーズンはどうなるのやら・・・・

 久しぶりに日曜日に休みをとったので家族と過ごす日曜日、ゆっくりとのんびり早めのクリスマスを済まし、今朝は朝寝をしゆっくりと起きました。家の駐車場には知り合いが持ってきてくれた伐採した桜の木が転がっています。来シーズンの薪になる予定です。今はまだ手付かずで転がっていますがいずれ短く切って薪小屋に積む事になります。

 この時期のTV番組は今年一年の特集記事ばかりで面白くないので、まだ見ていなくて録画しておいた番組を見ることにしました。それと我が家では未だ出していない年賀状の印刷に昨晩から取り組んでいます。デザインを決めて宛名の住所を確認しやっと印刷するところまできました。

 年末のなにげない我が家の一日がこうやって過ぎて行きます。ことしも後僅かです。

2007/12/18

クリスマストレイン

20071218_190229498_2 毎年この時期になると仲間と一緒に「クリスマストレイン」という企画に参加している。というか何故かスタッフの一員である。JR小海線の車両をチャーターして子供達を連れて車内でプレゼント交換なんぞをして楽しもうじゃないかという企画なのである。しかし、今年は例年になく大いに盛り上がった。何故かというと今年のトレインはいつものトレインとはちょっと違うのである。何が違うかというと今年、世界に先駆けてハイブリッド車両が小海線に投入されたのである。ハイブリッド車両とは車のハイブリッドカーのように普段はモーターの力で動き、減速時や加速時のエネルギーを蓄電器に貯めて動くエコロジーな車両なのです。

 でっ、このハイブリッド車両をこれまた世界で始めてチャーターしてクリスマスをしようじゃないかという企画なのです。なにせ世界初が2回もつくのだから楽しくない訳がない。もうギネスものなのです。オマケに小諸に着いた後にバスに乗り換えて小高い丘の上にある露天風呂にケーブルカーを使って登り、ゆっくり体を温めた後、再びバスに乗り換えて近くのキノコ料理の宴会場を借り切って宴会をしてしまおうじゃないかという話。

 その宴会も只の宴会じゃつまらないから今年のNHK大河ドラマ「風林火山」にあやかり甲州側から甲州産ワインを持ち込み信州側は信州産ワインで受けてたって信州対甲州のワイン合戦をしてどちらが旨いか雌雄を決しようじゃないか、雌雄を決するには専門家が必要だから甲州側からわざわざソムリエを招きそれぞれのワインのウンチクを披露して貰い我々はフムフムとうなずくフリをしながらタラフク飲んでしまおうという企みなのである。

 これで楽しくないわけがない!で、大いに飲んだ帰りの電車の中で少年少女合唱団による聖歌隊の厳粛な聖歌を聴こうと思ったのだけど少年少女合唱団が生憎乗っていなかったので写真の中年中女合唱団による聖歌と相成った訳です。やれやれ・・・とにかく楽しい時間はあっという間に過ぎ去り残ったのは二日酔いにフラフラする頭痛のみ・・・なんて事になったとかならなかったとか。お後が宜しいようで。

2007/12/10

夫婦2人・・・

我が家は人間5人、猫3匹、犬1匹の大?家族であった。それがここ2,3年で段々数が減り始め、今は人間3人の家族になってしまった。犬、猫達は飼い主より先に天国に行って向こうでそのうち来るであろう飼い主を待っている。人間の方は段々成人し社会人となって山を出て行ったのである。(時々戻ってくるけど・・・)

 人間は夫婦2人と子供1人が残っているがどうやらその子供も来春には勉強の為に出て行くようである。その話が正式に決まって手続きをしていてフト気が付いてしまったのである。あれっ?もしかしてあと1人出て行ってしまうと残されるのは夫婦2人だけ?当たり前だけど全然考えていませんでした。本当に間抜けな話ですが夫婦2人になるなんて思いもよらなかったのです。

 考えてみりゃそりゃ最初から家族が居た訳は無いんだから最初は夫婦2人で暮らしていた訳で・・・でもその頃は若かったし共働きで二人ともバリバリ現役で働いていたもので何とも思わなかったけど、最近体のあっちが痛いのこっちが痛いのと言い出した立派な中年夫婦となってみて家の中で二人で向かい合った時どう対処して良いのやら・・・いや、全くバカな話でしょう。他人が聞いたら何、当たり前の事言ってんだと笑われますよね。

 でもきっと結婚したての希望に満ちた夫婦が向かいあうのと長い時間を共有してきた中年夫婦が向かい合うのとではそりゃ違いますよ。何が違うの?って、そりゃ実際に向かい合ってみなきゃ分りませんよ。でもきっと違うだろうなと思っている訳ですよ。

 で、何が困っているかというとどんな会話をすれば良いのかな~と今から思っている訳です。「え~~何だお前、お茶でもする?それともコーヒー飲む?」何てきっとたわいもない会話になるとは思うけどそれはそれでいいんじゃないかと思っているのです。出来ればゆったりと二人の時間を持てれば良いかなと・・・

 しかし、ここで問題なのは私の方が土・日曜日にほとんど家に居ないと言うことです。女房もまだ働いているので休みは当然、土・日曜日。そうなると家に2人しかいないのにいつもすれ違いとなる訳で今までは子供が居たから良いけど二人きりになるとそうもイカナイかなと思っています。

 果たして来年の私達夫婦はどう変化するのでしょうか?なるようにしかならないか・・・今までもそうだったものね。

2007/12/02

出張よもや話

 いままで色んな所へ出張してきました。どうしてもお客様は東京近郊が多いので東京出張が圧倒的に多いんですがそれ以外の地域で多いのは名古屋、大阪ですかね。そんな出張では色んなハプニングもありました。

 以前、冬の名古屋出張時、車で小牧を目指していたのですが途中で大雪になり中央高速は閉鎖、何とか途中のサービスエリアで雪が止むのを待っていたのですが一向に雪が止む気配はなく仕方なく途中のICで一般道に下りたのですがその一般道も迂回する車で渋滞して一向に動かない。仕方なく山梨に戻ろうとしたのですが今度は反対方向の一般道も全く動かず仕方なく近くの駅に寄って泊まる所を探しのですがこれが全く空いてなくて深夜やっと一軒の宿を見つけて泊めて貰いました。

 次の日やっと天候が回復して再度、小牧に向かいやっと仕事を終えて帰る事が出来ました。

 又、昔カナダに行った時の事。折角カナダに行ったのだから新しいチェーンソーを買って帰ろうという事になり向こうで知り合ったビルダーに聞いたらすぐ近くに良い店があるから紹介してやると言われ翌日、車で向かったら半日走っても行き着かない・・・後で分かった事だがカナダ人の「近い」と日本人の「近い」はどうも感覚が違うようで良く考えたらこのカナダ出張はレンタカーで移動したのだけれど確かにスケールが違い過ぎて真っ直ぐな道が延々と半日続くなんて事もザラだった。

 しかし、問題はそんな事ではなかった漸く手に入れたチェーンソーを持って帰りの飛行機に乗ろうとして持ち込み手荷物としてチェックインしようとしたらこれがトラブル、買ったばかりのチェーンソーの持ち込みが認められないという。何度か押し問答したがカウンターのお姉ちゃんが頑として受け入れてくれない。危険物だから絶対認められないと仰る。じゃあ、どうすれば良いんだと聞くと貨物便として別送しろと言う。しかも、受け付けは遠く離れた貨物棟に行かなくては駄目だという。

 仕方なくタクシーを拾ってカーゴエリアに行ったらタクシーの運ちゃんがべラボーな料金を要求する。文句を言いたいが帰りの便の出発時間も迫っておりこちらの英語もあやしいブロークンで喧嘩にならない。泣く泣く料金を払い、貨物便の手続きを終え、無事に機上に人となった時にはぐったりしていました。

 出張はあくまで仕事なんだけど小さな旅でもあります。旅先での色んな出来事が仕事の記憶と繋がって様々な人との出会いの輪が広がって行きます。私の仕事はこの出会いを求める事でもあります。

2007/11/26

不思議、新月の木

Singetu

 先日、東京で「NPO新月の木国際協会」の研究発表会があり理事長から「お前も何か発表しろ」と言われ参加してきました。私の発表内容はどうでも良いのですが招かれた講師の方の研究内容はとても興味深く目からウロコの感がありました。

 写真の方は北海道で「共働学舎新得農場」という農場を経営されている宮嶋氏でNPOの副理事長です。以前、彼の農場を訪ねた時も感動を覚えるような素晴らしい農場だったのですが彼の話はいつも興味深く理論的です。

 新得学舎が創るチーズは3年連続で世界一の金賞を受賞(勿論日本人としては初めてです)する程の素晴らしいチーズを創っています。それには訳がありきちんとした理論に裏付けされた独創的なチーズ作りなのです。自然の力に逆らわない独特の製造方法を用いられています。

 話を新月の木に戻しますが、新月の木はとかく伐採時期だけに興味がもたれており新月の時期に伐れば良い木が取れると思われています。しかし、それだけでは決してありません。キチンとした乾燥方法を用いて自然の営みに逆らわない昔ながらの自然と相談しながらの人間と木との係わり合いを探るものなのです。

 新月の木の活動は決して営利活動が先行するものであってはならないのです。勿論、日本の山の木が流通し間伐が進み若い元気な光合成を活発に行いCO2をその体内に固定出来る様にし、持続性を持つ森作りが出来て人々と森林との係わり合いを取り戻すのが我々の目的ですので、その為には現在の木が流通するのが必要です。しかし、肝心なのはその手法なのです。けっして企業のイメージのように新月の木が扱われてはなりません。そうしないと我々は又、子孫に負の財産を残す事になりかねません。

 現在の杉と檜に偏った拡大造林の森をより自然に近い混合林の森に戻し持続性のある森に作り変える事が出来れば少しでも温暖化の抑制に寄与する事が出来ます。新月の木の活動はその為の活動なのです。

 話が随分逸れてしまいましたが宮嶋氏の講演は何故、新月の時期なのかという事を太陽と地球と月の位置関係から説明した内容でした。詳しい内容はここでは書ききれないの省略しますが要は自然の営みを科学的に推察してみるという事です。あくまで推察ですのでそれが正しいがどうかは分りませんしかし、分らないから違うとは言い切れません。自然界ではむしろ分らない事の方が多いのです。

 新月の木の活動についてはこれからも随時報告していきますので楽しみにしておいて下さい。

アシストのHPへ
八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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