森の生活者
僕は森の中に住んでいるので毎日、人間以外のいろんな生き物達に出会う。最近特に出会うのは夜道で出会うアライグマ、先日は夜道を車に乗って帰っていたら道路の真ん中で2匹のアライグマが遊んでいて慌ててハンドルを左に切って避けようとしたらアライグマも左に逃げようとしてお互い「オットット」という具合でぶつかりそうになり今度は右側に避けて2匹のアライグマはヨタヨタと森の中に消えて行きました。
今日も同じ付近でこんどはタヌキに遭遇、ムクムクに太ったタヌキで尻尾もフサフサで何だかメタボタヌキのようでとても愛らしい奴だったけどムクムクの尻尾をフリフリ、同じく森の中に消えて行きました。
動物に出会うのは大体、夜が多いのですが先日、用事があって朝早く会社に向かっていたら切り開かれた崖の中腹に鹿の群れが立ち止まってこっちを見ていました。何だか彫刻のように固まってこっちをみているので可笑しくなり、その時は驚かさないようにそっとスピードダウンしてゆっくりその群れから遠ざかりました。
この時期、一番困るのはひっきりなしに道を横切るでっかい毛虫達、ちょうど車の進行方向とスピードとのタイミングでこのまま直進すると確実に踏み殺しそうになると可哀想で出来るだけ避けるようにしているんだけど何せ連中は所構わず道を横断するので危ないったらありゃしない。
この前の休みの日、地下室に仕事の材料をとりに裏庭に出て地下室の扉方向に行こうとしたら目の前にニュルニュル蠢く奴が・・・あいつだ!我が家に住み着いているデッカイヘビ!女房が「チャーリー」なんて妙な名前を付けたもんでまるで我が家の守り神みたいに偉そうにしている全長1.5m程の奴だ。
僕はこの世の中で何が一番嫌いかってこのヘビが一番嫌いなのだ。だから奴をみると心臓が止まりそうになるほど嫌いなのだ。もしかして前世はカエルだったのかも知れない。
最近一番被害を受けたのがスズメバチ、夜、寝ようと思って掛け布団をめくって足を突っ込んだとたんに鋭い痛みが左足に走った。何事か訳が分からず布団から飛び出しパジャマのズボンをめくってみても何ともない。思わずかぶっていた布団をめくってみたら大きなスズメバチが張り付いていた。ヤラレタ!兎に角、布団に張り付いていたにっくき敵を網ですくって潰し(そう、我が家にはハチ退治用に必ず子供が使う虫取り網をいつも部屋に置いてあるのだ)すぐさま治療体制に突入、すぐに毒を絞り出して、家に置いてあるスズメバチを焼酎に付けたエキスを患部に塗り、とりあえずショックを起こさないか様子を見て、何せ夜中の1時頃だったのでもし万一の場合は救急車を呼ぼうと思っていたのですが兎に角5分たってショック症状が出なければ大丈夫と自分で判断した。
幸いにもショック症状は出なかったもののそれから2,3日は痛みが引かず、その後は今度は治りかけの独特の痒みに襲われて眠れない日々が続いた。幸い、スズメバチ騒動はその後治まったけど2度目が一番危ないので今年はハチに刺されないように注意しなければならなくなりました。
しかし、そうは言っても我が家は何故かあちこちからハチが入ってくる。特に「ジバチ」と呼ばれるハチは体が白黒の斑模様のハチで地元では「ヘボ」とも呼ばれ地元の人達はこの幼虫を楽しんで捕獲して食用にして食べている。このジバチ、れっきとしたスズメバチの一種なのだから侮れない。
過去に一度、同じように枕の裏側にへばりついていて頭をかまれ大変な思いをしたことがある。
夜中、一年中我が家に何故か遊びに来ている白茶の猫がいる。冬の雪が降った翌朝、その猫の足跡は我が家の軒下にいつも付いている。寒いのに何故遊びに来るのか知らないがいつもその子の足跡が付いている。
一度、我が家の中でお泊りしていった事もある。自宅はどこだか知らないけど結構遠くから来ているような気がする。
朝、出勤するのに車のエンジンをかけて家の前の舗装道路に出ようとしたら目の前を2匹のリスが歩いていた。地面を歩いており僕の車に気がついて慌てて2匹で近くの木にへばりついて登っていった。きっと夫婦のリスだろうと思うけど見るからに仲のよさそうな夫婦リスでした。
夜中、家の周りで「ギャーギャー」と都会ならスワッ!人殺し!と間違えられそうな声で騒ぐ奴がいる。多分、狐だろうと言う事になっているが見た訳ではないので分からない。それにしても凄く騒がしい奴である。
しかし、連中はTVを見るわけでも新聞を読むわけでもなく何となく「最近は気候も変だし、何だか人間達もイライラしているしおかしな世の中になったな」と仲間同士話しているかも知れない。
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