2013/12/28

今年も一年有難うございました。

今年も一年、「森の囁き」をご覧頂き有難うございました。今年はなかなか思う様な更新ができずに心残りな一年でしたが来年は少し趣を変えて出来るだけ頻繁に更新出来る様に頑張りたいと思います。

 新しい年を皆さんはどこでむかえられるのでしょうか?私は多分、家族と共に森の中で過ごす事になると思います。1歳半になる娘の子供も一緒に過ごす予定です。久しぶりに小さな子供の笑い声に囲まれた年末年始になる予定です。

 しかしながら今年は大きな自然災害が頻発し東日本大震災で被害に遭われた方達と共に仮設住宅で新しい年を迎える方もまだまだ沢山居られる事と思います。私達は互いに支え合う思いを忘れずに新しい年を迎えたいと思います。

 新しい年が皆さんにとって希望に満ちた素晴らしい年になりますように心からお祈りさせて頂きます。どうぞ良いお年をお迎え下さい。

2013/12/09

超私的2013年重大ニュース

 今年も気が付けばあと3週間余り、何だかあっと言う間に過ぎ去った感じです。恒例の超私的重大ニュースで今年を振り返りたいと思います。

■木のオカリナ「樹・音」が人気に

 昨年から取り組んできた木のオカリナ「樹・音」の普及活動が本格化して今年は山梨県はもとより東京ビッグサイトで開かれたイベントでの演奏や恵比寿のライブハウスでのコンサート、和歌山、大阪でのコンサート活動等が活発に開催されました。当社もオカリナの製作活動を通じてバックアップさせて頂きこれからが楽しみになってきました。

■プロ野球日本シリーズで東北楽天イーグルスが最終戦で日本一に

 我がジャイアンツはセリーグを制したものの残念ながら日本シリーズで楽天に敗れました。しかし、今年に限っては私の廻りでは全員が楽天の応援に廻り私は肩身の狭い思いをしました。それ程、東日本大震災を経験した日本で楽天イーグルスに希望の思いを託す人達が多く、流石に今年は心から楽天イーグルスが優勝して本当に良かったなと思います。今年のプロ野球は楽天イーグルスの田中投手に始まり田中投手に終わった感じです。

■自然災害の脅威

 ここ数年、毎年この事が必ず重大ニュースに入ってきますが今年も日本を襲った竜巻の被害や超大型台風による土砂災害が益々ひどくなり今年は気象庁も災害の等級を新たに見直して避難を促す表示が多くなりました。今後も地球温暖化による気象変動がもたらす大規模な自然災害の不安は尽きないですね。備えましょう。

■東京オリンピック開催決定

 2020年のオリンピック開催地として東京が選出されました。個人的には複雑な気持ちなのですが、それまでに東日本大震災の被害者の方達が安心して暮らせる環境が整備されて福島原発の収束の目処が立つ事を信じていくしかないですね。浮かれている場合じゃないと思います。個人的には前回の東京オリンピックの時に故郷、高知にも聖火が廻って来て大人達に混じって聖火ランナーの後を一緒に走らせて貰った記憶から56年目の日本開催になります。

■政治不信広がる

 自民党による圧倒的多数を占める議会運営が政治不信をもたらし原発推進、TPP協議の遅れ、特定機密保護法案の可決、武器輸出禁止法案の見直し等、今迄とは違う重大な政治の方針転換が次々と行われていきました。本当にこれが自分達の望む将来の日本の姿なのか、真剣に次の選挙で有権者の真意が問われる事になると思います。個人的には本当に不信感で一杯です。

■サザンオールスターズ復活

 活動を休止していたサザンが今年、とうとう復活しました。復活ライブをWOWWOWで見て感無量でした。長かったような短かったような活動休止期間でした。サザンは間違いなく私の青春時代を共に歩んだBGMの様なものなのでまだまだ頑張って欲しいと思っていましたがやっと復活してくれて本当に嬉しいです。出来れば山梨でライブやらないかな~(笑)

■マニ車完成

 昨年から計画していたマニ車が完成しました。水車の力を利用して一日に一万回、回転しています。中には「ありがとう」と書かれたお札が投入出来るようになっていて訪れた人達の「ありがとう」がグルグルと回転してマニ車から幸せが溢れるような仕組みになっています。このマニ車が完成してから不思議な人の繋がりが広がっているような気がします。

2013/11/19

小さな幸せ

このところ今更ではありますが食事の時に女房と二人で「イタダキマス」を意識して言う様にしています。何を今更という話ですが出来るだけ仕事から帰っても食事の支度を手伝ったり皿洗いをしたりと元気で暮らせて食べるものがあるという現代の日本では当たり前の様な事が実はもの凄く幸せなんだと言う事に気が付いて(今更遅いのですが・・・笑)その思いを忘れないようにしようと思っています。

 そうやって意識してアンテナを張っていると意外と同じような事を感じている方が多くなっているような気がします。やはり東北大震災があって今でも福島原発の被害が続いている状況で、今を元気で生きると言う事がどれだけ大変で、今が生きていられると言う事がどれほど幸せかと言う事を皆さんが感じているのだろうと思います。

 地球温暖化による異常気象が今後、増加する事が予想されて報道でも昔と比較して土砂災害が1.5倍に増えているというデータがあるそうです。大型の台風が発生するようになり北米でも季節外れの竜巻が大量に発生して各地で大きな被害をもたらしています。

 どんなに経済が発展して科学が進歩しても自然界がもたらす大きな気象変動や地殻変動(地震・火山等)に対して我々はほぼ無力ですよね。

 じゃあ、どうすれば良いかというと地球という我々の住む星と仲良く共存していくしか手が無いのではと思います。経済発展もある程度は必要かも知れませんがそれにしても現在の環境を経済発展の犠牲にしてまで良いというものでは無いと思います。

 あまり多くを望まず日本人の自然を大切にする心を大事に引きついで今をつましく暮らすという事を幸せに感じられる心を持つという事が環境を守る事にも繋がると感じています。

 日々暮らしていると当然、厭な事や辛い事もありますが良く考えてみるとそれでも健康で食べていけるという事は幸せな事だと気が付きます。ガバイ婆ちゃんのいう「生きているだけで丸儲け(笑)」です。これからも小さな幸せを忘れないようにしていこうと思います。

2013/11/11

田舎の運転マナー

都会と違って田舎の運転マナーは気を付けないと大変危険(笑)な場合があります。田舎の場合は他に交通手段がないので一人に一台の車が当たり前で中には作業用にもう一台なんて一人で2、3台持っている方も結構います。

 そして結構、お年寄りの方も普通に運転しておられるので運転には余程注意しなくてはなりません。信号もほとんどないし、まして走っている車なんてのも少ないので曲がり角で曲がる時にウインカーを出さないなんてのは当たり前です。

 そして道も狭くてセンターラインなんてのも無い道が多いので基本、走るところは道の真ん中、時速は場合によって20kmなんてのもたまにあります。

 しかし、決して前の車が遅いからなんて安易に追い抜こうなんて思ってはいけません。先程言った様にウインカーを出さずに曲がるのは日常茶飯事だし、後ろ何て先ず見てませんから(笑)追い越す時は直線道路で相手を驚かさないように速やかに追い抜かないと危険です。

 それから山梨ルール・・・右折優先。どうやらこれは「お先にどうぞ」という本来は譲り合いの精神から出たものではないかと思いますが信号が青になっていざ発進なんてしていると平然と対向車が右折してきますのでこれも要注意です。

 私の住んでいる北杜市は山梨県の西端に位置していてちょっと走ると直ぐに長野県に入ります。距離的にはちょっとの差ですが県民性の違いなのか運転マナーも大分違います。山梨の場合は脇道からメイン道路に出る場合はメイン道路側が渋滞していると中々入れて貰えませんが長野側の方は「どうぞどうぞ」と言わんばかりに結構、譲って入れてくれます。これは日常的にいつも感じる事です。ちょっとした違いなのですが面白いですね~

 しかし、最近ふと思ったのですが自分ではそんな事ないと思っていたのですが段々、運転マナーが都会的な運転からかけ離れていき気が付けば自分もウインカーを出すのを忘れていたり(出しても誰も見る人がいない・・・)信号が青だったかどうか通り過ぎてから気が付いたり(交差点でとまっても1台も車が止まっていない)と危ない運転をしている自分に気が付いて驚く事があります。慣れは恐ろしいですね。

 ただでさえこちらでは車に乗る時間が長いので気を付けなくてはなりません。皆さんくれぐれも田舎道で遅い車を追い抜く時は気を付けて下さい。

2013/11/02

「流行」

毎年、年末になると今年の「流行語大賞」だとか「カーオブザイヤー」だとか「レコード大賞」だとか色々な今年の流行の総括が発表になります。

 この「流行」は本当に毎年の世の中の動きを敏感に反映するものや事象が多くてあっ!この「事象」なんていうのも最近の流行語になってきた感があります。

 この毎年の流行を見ていると何だかその裏に隠された世の中の変化だとかが少し分ってきたりして面白いですね。この「事象」という言葉も意味深い言葉ですよね。「事件」ではない「事故」でもない。その発生事実のみを現象として捉えたような実に曖昧といえば曖昧な言葉のような気がします。

 しかし、この流行というやつは大抵余り長続きはしないですよね。常に変化していかないといけない宿命みたいなものを持っているのかも知れないですが、その中でも長く続くものもあります。

 先日、デパートの老舗「伊勢丹」のあのバッグのデザインが変わりました。独特なデザインで今迄バッグの柄だけで伊勢丹の象徴となっていました。今回変わったデザインも以前のデザインを踏襲しているようで新しくなったものの基本的なチェック柄はそのままでした。それ程、大きな変化を起こしにくい流行を持っていると言う事なのでしょう。

 流行というのは文化の変化を象徴しているように思います。先日、朝日新聞が一面で日展の選考基準が各会派で割り振られて実質的な作品の良しあしではなく重鎮の影響力で決まっていると報じて大きな問題を引き起こしています。以前から噂されていた事ではありますが新聞が一面で報じた事で表面化しました。

 この問題は「流行」という事で括れる内容ではありませんが最近の風潮として弱い立場の人間が権力を持つ人間や団体に対してSNSやメデイアの力を利用して意見を述べる力を得たという最近の風潮を象徴するような事だと思います。この報道後、多くの内部告発情報が新聞社に寄せられたそうです。

 しかし、この力は使い方を間違うと誤った情報を多くの人間に提供してしまうという点で気を付けないと行けない流行ですね。それがネット上でのイジメや脅迫に繋がり「炎上」なんて流行語も生み出しました。

 更にいうと最近、報道を賑わしている「メニュー表示」何ていうのも次々と新しい「メニュー表示」の誤りだか偽装だかは分り難いですが一旦、報道に火が付くと止まらなくなって次々と出てきました。これもある意味、時代の変化、流行と言えるかも知れません。

 でも出来れば流行はその時の楽しい変化の方が希望も持てるし見たり聞いたりしても嬉しくなります。さあ、今年はどんなものや言葉が流行として選ばれるのか楽しみです。

2013/10/25

天災・人災

 今年は異常気象に関する出来ごとが日本国内でも頻繁に発生して何だか毎日の様に各地で被害が報告されています。

 そういえば今年の初めはやたら雪が多かったし、夏はめちゃくちゃ暑かったし、そろそろ秋がくるかなと思ったら全然涼しくならずに何時まで夏が続くんだろうと思ったら急に冷え込んで、今度は各地で暖気と冷気が激しく錯綜してまるで北アメリカで良く見かける様な巨大竜巻が発生して毎日の様にテレビの画面を騒がしました。

 北海道では10月に雪が降ってみたり、そうかと思えば今度はやたらと台風が発生し、しかも海水温度が例年に比べて異常に高い為に勢力の大きな巨大台風が南の海上で数多く発生して、しかも強い勢力を保ったまま日本に近づき伊豆大島でも大変な被害が発生しました。

 ここまで書いてみても何だか気象に限ってみてだけも今年は相当異常な年でした。

 更に、福島の原発の影響も中々収束する事なく、どこぞの首相が「完全にコントロール出来ている」と発言したのとは裏腹に毎日、緊迫した状況が現場では続いているようです。

 こんな事を考えていると憂欝になるので出来るだけ毎日を明るく感謝しながら生きていこうと思うのですが次から次へと難しい事が起こってきて今年は中々日本にとって厳しい年になってしまいそうだなと思っています。

 それにしても我々はどうも地球という星は我々人間のものではないと言う事を忘れてしまった様な気がします。

 日本においてもメルトダウンを起した原子力発電所から垂れ流す自然界にはない膨大な量の放射性物質を抑えきれず間違いなく自然界に多大な影響を与えています。

 中国では急速な経済発展の陰で膨大な大気汚染を引き起こしてこれらは大気中をとおして国外にも被害が広がっています。こうやって私が知っている限りでも一刻の猶予もないような自然汚染が進んでいます。

 人間は貨幣社会という人間だけがその価値に狂乱する社会を造り出し、そのお陰で地球に住む貨幣社会とは全く関係ない他の生物達の環境を大きく犠牲にしてきてしまったような気がします。

 いつかその大きなしっぺ返しを受けないうちに私達は自然の恵みに感謝する心を取り戻して自然のサイクルに逆らわない穏やかな急がない暮らしを取り戻す時に来ていると感じています。

2013/10/06

2013秋の気配

毎年この時期になると森の中は何かと騒がしくなります。朝、いつものように新聞を取りに森の入口まで行く間に耳に入ってくるのはブ~ンという蜂の羽音。「近づくと刺すよ」と言わんばかりにあちこちから聞こえてきます。そういう時はなるべく気にしないで刺激しないようにそっと通り過ぎるようにしています。

 しかし、もっと危ないのは頭の遥か上の樹上から落ちてくる「ドングリ」これは当たるとかなり痛いので要注意です。自宅のすぐ横には大きなナラの木があるのでこの時期は一日中屋根の上に「カ~ン」と大きな音でドングリが落ちてきて夜なんかはビックリします。季節の変化が音でも訪れてくるのです。

 もう少しすると今度は落ち葉が頭の上に降る様に落ちてきます。そうすると秋もいよいよ本番です。このところ気温の変化も大きく体調を崩しがちですが私も先日は耐えきれずについウッドストーブに火を入れました。2日間位でしたが体がまだ寒さについていけずについ暖かくしてしまいました。

 見上げる青空の雲の形もすっかり秋の気配になり青空も高く青く日に日に美しくなっていきます。森の中はこれから一年で一番美しく紅葉が色づいて華やかな色がちりばめられます。

 寒くなるのはいやだけど季節の移ろいを体で感じられるのはとても幸せなことだと感謝しています。今日も平和な一日になりますように・・・

2013/09/16

イベントの季節

Img_3217

仕事柄、いろいろなイベントに出店者として出店したりあるいは主催者となったり講演を依頼されて拙い話をさせて頂いたりする事があります。特に秋は多くのイベントが重なり毎週のように何かのイベントに関わるなんて事もあります。その度にいつも思うのはそのイベントに関わるスタッフの方や主催者の人のそのイベントにかける思いや準備の周到さでそのイベントの性格が大きく変わるな~という事です。

 しっかり準備をしてそのイベント開催の主旨や思いがしっかりしているとそのイベントに出掛けてくる人も増えるし成功する事が多いように思います。私はイベントに関わる度にいつも思うのはイベントの成功は勿論、多くの人達に来て貰う事も大切ですが私達が関わるイベントの内容は大抵、自然の大切さや木や森の保護活動や食の安全だったりと大切な人の暮らしに関わる内容のイベントが多く、そうなるとイベントの成功は多くの来訪者に来てもらう事だけではなく例え参加者が少なくても各地で同様のイベントを数多く開催して活動の主旨を多くの人に理解して貰いその活動を続けていくことだと思います。

 昨日、開催されたイベントは持続可能な社会と作るという開催主旨に基づいて開催されたイベントで基調講演をされた「天然住宅バンク」理事長の田中優氏は「今日の出展者の皆さんは他の都会で開催されるイベントの出展者とは大きく違うところがあります。それは皆さんが小さいながらも自分たちで持続可能な社会つくりに貢献されるモノを作っておられる事です」と私達には本当に嬉しい話をして下さいました。

 田中氏は私達が実践してきた月齢伐採についてもご自分で実践されているとの事で講演の前後で私達のブースに寄ってくれて色々な話をさせて頂きました。

 イベントにはその他にも大きなメリットがあります。それは参加者同士のコミュニケーションです。初めてお会いした出店者の方達と繋がりが出来てその後の活動が大きく前進したり、その後、親しくなって活動の幅が広がったりと色々な事で多様な人のネットワークが広がるのです。これは大切な事です。

 私はむしろこの「人との繋がり」こそがイベント開催の最大のメリットだと思っています。これからも色々なイベントに参加する事があると思いますが皆さん、見掛たら気軽に声を掛けて下さいね。そして私達のブースにお越し頂いた皆さん、本当に有難うございました。

 

2013/08/31

農業の未来

 私は本当は八ヶ岳に来て農業をするのが夢でした。残念ながらその夢は様々な理由で未だに実現していませんがいつかは農業に携わりたいと思っています。

 最近は八ヶ岳南麓で就農する若い就農者が増えてきています。私が知るそういう人達は皆、意欲的で新しい自分なりの農業のあり方を目指しているように思えます。多くの方達は農業とは関係ない仕事をしていた人達でそれぞれの事情でその仕事を辞めて農業を志した若者達です。

 彼等は今迄の農業のシステムに新しい風を吹き込もうとしています。自分達で販売先を開拓し農業の技術を学び新たな品種の改良や地元で無くなってしまった昔の作物を復活させたりと意欲的な取り組みを行っています。私は素晴らしい事だと思います。

 ITに象徴される華やかな最先端技術の発展が支えて来た印象の強い経済発展の陰で、ともすると忘れ去られがちな1次産業ですが私は全ての経済活動の基本は農業をはじめとする1次産業が支えていると思っています。1次産業がしっかりしているから安心して経済発展に取り組めるのが正しい経済活動のあり方だと思います。

 これからTPP交渉が本格的に始まり日本の農作物は広い国土を持つ大国の大規模農業で生産された安価な作物の攻撃を受ける事になります。狭い面積で島国である日本はそうなると大変な打撃を受ける可能性があります。

 しかし、良く考えてみるとTPP交渉がなくても今迄だって日本は自国で生産する農作物で充分長い年月暮らして来た筈です。外国の安い作物が入ってきたり食生活の変化で輸入作物に頼る生活に変化してきましたがここで又、元の様に安心で安全な自国の作物を活かした食生活に戻せば何も輸入食材に頼らなくても充分、国内の農業を支援出来る事ができるのでは無いでしょうか。

 林業の世界でも今、日本は木材の自給率を50%まで上げる目標を掲げ国策として推進しています。是非、農業も自給率を上げて既に始まっているといわれる食糧戦争に巻き込まれることなく自立する農業になって欲しいと思います。

 大学の進学率でも農業系の学科を目指す若者、とくに女性の進出が著しいという話を聞きました。確かに八ヶ岳南麓で就農している若者の中には国立大学の大学院出身者の方もいます。そういう人達の話を聞くと多分、今迄の地元の農家の方達が目を丸くして驚いてしまう様な発想の農業を実践をしてる人達もいます。でも私はだからこそ農業の未来が拓けて行くような気がします。

 勿論地元の長年、農業に携わって来た方達の経験を学ぶ事は大変な知識を習得する事になります。しかし、時代は変わり食品の流通経路にも変化が始まっています。市場に出荷するだけではなく契約農家として直接エンドユーザーの要望にそった作物を育てるのも新しい農業の試みだと思います。

 気候も大きく変わってきました。年々変化する異常気象に対応するには多品種の作物を育てていく必要があるかも知れません。又、温暖化による平均気温の上昇や爆弾低気圧に代表される局地的な豪雨にも耐えられる品種の開発も必要かも知れません。

 そして何より大切なのは日本が持つ独自の作物の種を守る事です。外国から入ってくる強い品種の作物に負けない島国である日本が守って来た作物の種を皆で守る事です。その為には皆で旬な地元の作物を先ず食べる事からはじめなくてはなりません。頑張れ!日本の農業。

2013/08/17

暑かったね、今年の夏。

復活したサザンオールスターズの名曲の歌詞ではないですが今年の夏は本当に暑かったですね。というかまだまだお盆過ぎても暑い日が続きそうで本当に暑い地域は大変だと思います。山梨も甲府盆地の気温が今年も何回か日本一になり故郷、高知でも四万十市が日本最高気温を更新したりと、とんでもなく暑い夏でした。

八ヶ岳南麓はそんな中、暑いとは言いながらも朝晩はエアコンが無くても快適に暮らせるので有難い事です。それでも25年前に川崎から八ヶ岳に引っ越して来た頃から比べると明らかに夏暑く、冬暖かく、雪も多くなりました。

八ヶ岳南麓は冬の晴天率日本一の地域でその為に朝の放射冷却がきつくて以前は冬は本当に寒かったのですが最近はそれ程寒くなくて雪も多く積もる様になりました。日本も地球温暖化の影響は避けてとおれない状況です。今の内に本当に早く対策を取らないと大変な気候変動を起してしまうような気がして心配です。というか既に起してしまっているのかも知れません。

話は変わりますが先日、知り合いから購入した土地の廻りの木が全て伐採されてメガソーラーパネルが設置される計画があり何とかならないかという相談を受けました。ここ八ヶ岳は先ほども書いたように晴天率日本一の地域なのでソーラーパネルの設置にはうってつけの様で既に数年前に高速道路沿いの森がかなり広い範囲で伐採されてメガソーラーパネルの実験施設が建設されています。

最近は国がソーラーパネルからの売電を促進して買い取り価格を助成している為にかなりの範囲で森が切り拓かれてソーラーパネルが設置されています。私はソーラーパネルの設置自体はまだ理解できるのですがパネルを設置する為に森を切り開くのは本末転倒だと思います。

折角の美しい景観が破壊される上に、木々が吸着してその体内に固着させたCO2を大気に放出してしまっては温暖化防止にとっては意味が無くなります。お金の為にその本質を忘れているのではないかと思えて仕方ありません。

自宅の窓から見える森の中は何の変化もないように毎日、穏やかな景色を見せてくれています。物音ひとつしない森の中を歩いていると様々な世の中の喧噪が本当に愚かな事に思えてきてなりません。

森の木々達は我々人間の行いを樹上から見下ろして「愚か者め・・・もっと自然を良く見ろ。大変な事になる前に手を打たないとしらんぞ!」と言っているのかも知れません。

先日、日本は68回目の終戦の日を迎えました。私は戦後10年に生まれたので自分の歳に10年をプラスした数字が終戦記念の回数になります。今年の祭典でも遺族の参加数が年々少なくなり戦争の痛ましい記憶が年々、薄れていくようでこれも心配の一つです。

特に最近は政府主導による憲法改正の動きがあり国民は本当に良く平和について考えなくてはならない時に来ていると思います。

どんな事があっても戦争を正当化する事は出来ません、正義の戦争なんてものはあり得ないのですから・・戦争が起これば必ず犠牲者が生まれます。いかなる理由があってもその犠牲者に「正義の為に仕方無かった」なんて事は言えないと私は思います。

「対立よりも対話を」平和の有難さをいつまでも胸に抱いていられるような世の中でありたいと思います。憲法改正の議論は構わないと思いますがそれがもたらす結果について私達は責任を持たなくてはなりません。それでも改正が本当に必要なのか所謂、政治家にその議論を任せていてはいけないと私は思います。

アシストのHPへ
八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

プロフィール

フォトアルバム

kikori

フォトアルバム