2014/05/17

WOOD JOB

Wood_job_2三浦しおんさん原作で「ウオーターボーイ」や「スイングガールズ」でヒット作を生み出した矢口監督がメガホンをとった話題作「WOOD JOB」を見てきました。

 舞台となった三重県在住で色んなところで一緒に活動していた林業関係者の方が現地ロケのお手伝いをしてチェーンソーの扱い方指導やロケハン、エキストラとして出演いたので撮影中から公開を楽しみにしていました。

 原作の三浦しおんさんも日本の林業が今、直面している問題をリアルにそして時に面白可笑しく描いていてとても好感の持てる本でした。

 映画のストーリーは原作とはちょっと設定が変わっていましたが全体的には忠実に描かれていました。又、良いのは、今流行りのCGを一切使わずスタントマンも無しで撮影されて実際に100年を超える大木の伐採を俳優さんが切るシーンも迫力ものでした。

 私は一人でも多くの方がこの映画を見て少しでも日本の林業の現実を知って欲しいと思います。林業の世界は世代を超えて資源を繋いでいく必要があり、その為には意識の高い林業家の方達が暮らしていける環境がどうしても必要となります。

 現在はとかく経済優先で日本が世界に誇れる資源としてもっている森林の様な長い時間や手間のかかる資源は兎角忘れ去られがちです。しかし、どんなに経済が潤っても森林等の貴重な環境を犠牲にしてしまっては元も子も有りません。それは将来の子供たちに深刻な負の遺産を背負わせる事になります。

 是非、その事を一人でも多くの知って貰いたいと思います。「WOOD JOB ~神さりなあなあ日常~」面白いですので是非、ご覧になって下さい。

2014/05/03

GWの喧騒

 今年もGWがやって来ました。八ヶ岳南麓にも多くの観光客が押し寄せてきています。今日は後半戦の初日ですが中央高速道路で事故渋滞があったらしく激しい渋滞を乗り切って皆さん疲れた様子で八ヶ岳に着いたみたいです。近くのコンビニの駐車場も満杯で中に入れない車が外で待っている状態です。

 近所の方が「下のコンビニ行ったら嫌な客に会って、レジで順番待ってたら横から女の客が割り込んで来て新聞代をカウンターに投げてそのまま出て行こうとしたからコラッ!待てっ!と言ったら知らん顔で出ていったよ。全く都会の人はどうかしてるよ」と嘆いていました。その人が都会から来た人かどうか分かりませんが人が多く集まると兎角イライラしてトラブルの元なのでいつもこの時期は出来るだけ外に出ないようにしています。

 どうしても仕事で出かけなくてはならない時は途中にある観光スポットを出来るだけ迂回して地元の人間しか通らないような道を選んで行くようにしています。

 しかし、こっちに住んでいると都会から逃げだして自然の中に逃げ込みたくなる気持ちも良く分かります。私もそうでしたから・・・東京でサラリーマンをしていた頃は兎に角、時間との戦いで決められた事を限られた時間でしなくてはならないので他人の事に気を廻す余裕すらなかったですもんね。レジに人が並んで列が出来ているとついズルをしたくなるのでしょうね。それだけ余裕がないのでしょう。

 私も八ヶ岳に来た当初は約束の時間に人が来なかったり平気で自分の都合で予定を変えられたりしてイライラしていましたが気が付けば今は地元の方と一緒になって「全く都会から来た人はね~」などと相槌を打っている自分に気が付いたりする様になりました。自分もついこの前までそう言われてたのだろうなと内心、苦笑いしてしまいます。

 しかし、それはそれとして多くの車が間違いなく八ヶ岳に入って来て道に迷ったりしているので皆さんイライラせずに余裕をもって運転しましょうね。事故の元ですよ。

2014/04/20

自分の家を自分で造る

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先日、自宅を自分で造っているお客様の所へ遊びに行って来ました。昨年、躯体となる天竜杉の柱や梁、小屋組みの加工と組み立てまで当社でお手伝いさせて頂きその後を自分でコツコツと造っておられます。

 1年掛って大分形が出来てきて内装も随分出来てきました。現代の様に経済や科学が発達した世の中で自分の手で自分の家を造るという時間がどれ程貴重な時間であるか造った人間にはよく分かります。

 日本中に大手のハウスメーカーが発達しお金をだせばそれは立派な家を建てられますが自分で造った自分の家はどんなにお金を出しても手に入れる事の出来ないかけがいのない価値を持った家です。

 例え少し失敗して傷があったり曲がっていたりしてもそこはご愛嬌です。私はどんなに時間が掛っても「自分で家を造る」という行為はどんなに時代が変わっても人間が暮らしていくという中で貴重な時間だと思います。

 もしかしたらこれほど文明が発達した現代だからこそ中々自分の家を自分で造るという時間が持てないしチャンスもない事を考えると一番贅沢で貴重な事かも知れません。

 皆さんも例え僅かでも自分の家造りに自分自身の手を加えるチャンスがあれば是非チャレンジして見て下さい、一層の愛着が湧く筈ですよ。

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2014/04/13

お花見

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大雪に見舞われ大変な被害を受けた八ヶ岳ですが、その里山ではようやくその雪もほぼ解けて春の気配が漂い始めました。

 そして標高の低い所から順番に待望の桜の花便りが届き始めました。冬が厳しかった分、桜の花便りが何だか嬉しくてつい近くの桜の名所、「高遠城址公園の桜」を見に行って来ました。

 高遠の桜は「にほんさくらの会」の「さくら名所百選」にも選ばれる桜の名所で、それこそ全国から見物客が訪れる有名な桜スポットです。

 幸い、ここ八ヶ岳からは距離もそれ程離れていなくて少し渋滞の時間帯を外せば割合気軽に見に行けます。それでも多くの「お花見ツアーバス」が関東近県から集まり駐車場には団体バスが所狭しと並んでいます。

 昔からこの高遠は何かと山梨とも縁があり山梨~長野~静岡の重要な交通路となっていた地域なのでその昔、武田信玄の侵攻を受けたりしましたが甲州の人達とも交流の深い地域だったようです。

 高遠の桜は「タカトウコヒガンザクラ」と呼ばれる高遠の固有種で明治8年頃から城址公園に植え始められ現在、樹齢130年を越える桜を始め1500本ほどの桜が咲き誇り、この桜並木は「天下第一の桜」と称され長野県の天然記念物に指定されています。

 山梨にも神代桜を始め有名な桜が沢山ありますがどの桜も厳しかった冬が終わり漸く暖かな春を迎える象徴のような美しい姿を見せてやはり桜の季節は日本人にとって特別な季節だなと感じた一日でした。

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2014/03/31

花粉症

今年も又、嫌な季節がやってきました。つい先日まで大雪の被害で雪搔きに追われていたのにここ数日の暖かさで雪もかなり溶けて森の中には木の陰に薄らと雪の塊を見掛けるだけになってきました。

 そうなると次に来るのが「待ってました」とばかりに降りそそぐ花粉の季節。これが花粉症の人間には地獄の始まりです。更に春の嵐が吹くとそれに乗って大量の花粉が飛んでくる。その次の日が恐ろしいのです。

 先ず体がだるくなり頭痛が始まり鼻はズルズル、くしゃみは止まらず、喉はガラガラ。そんな事にならない様に既に大雪が降る2月から花粉症の薬を貰って備えていましたとも勿論・・・それでも花粉症はやってくるのです。

 もうどうにもなりません。出来れば早く去って貰いたいけどこれも自然のなせる業だとすれば甘んじて受けるしかありません。花粉さん・・・今年はお手柔らかにお願いしますよ。

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2014/03/15

「漢字」が出てこない!

先日、母が入所している施設で必要な書類を書き込むのに久しぶりに手書きでその場で文章を書かなくてはならなくなり頭の中で文章を考えていざ、記入しようと思ったら「漢字が書けない!」いや~参りました。

 普段、感じてはいたのですが仕事でいつもPCを使って原稿を書いたりするのもので「手書き」で文章を書くという事がメッキリ少なくなってきました。そうなると、どうなるかというとPCで入力した文章は自動変換して漢字に直してくれるのでめっきり漢字を手で描く事がなくなってしまい、いざ「手書き」で描こうとすると全然、漢字が出てこないのです。

 「あれっ?」と思って漢字がでてこないので仕方無く違う文章に直してみたりして何とかごまかして記入は終えましたがいや~冷や汗かきました。

 そう言えば子供の頃に漢字を覚えるのに良く「書いて覚えろ」と言われて同じ漢字を何度も何度も書かされたものでした。それがこの歳になって全然手で描かなくなった罰があたり本当に漢字が書けなくなってしまいました。何となくうろ覚えで描いていても途中の書き順で引っ掛かるとサア、それから先が出てこない。困ったものです。

 そういえば先日、記録的な大雪に見舞われた山梨県ですが新聞の記事を見ていて気になった事があります。朝日新聞の記事に「雪解け」という見出しが出ていて「あれっ?」と思いました。

 朝日新聞ともあろうものが漢字を間違えていると思ったのです。私の中では雪は融けるもので「雪解け」は「雪融け」だと思っていたのです。ところが現在は「雪融け」は常用外の扱いで正しくは「雪解け」だそうで北海道の方なんかはもともと「雪解け」と書くそうです。

 知らなかった~。最近は私達が習った漢字の書き順が変わってしまったり使い方が変わったりして中々、漢字も難しくなってきてしました。

 私の母は認知症ですが何故か漢字だけは素晴らしく覚えていて私何かよりよっぽど漢字を知っています。人間って本当に面白い!皆さん、やっぱり手を使って何かをした方が頭には良さそうです。ハイッ

2014/03/11

3・11を忘れない

 3年前の3月11日、私はいつもの様に事務所で仕事をしていました。突然襲った大きな揺れに身動き出来ず何が起こったのか分りませんでした。少し揺れが落ち着いてから事務所の外に飛び出しました。事務所の建物が崩壊するのではないかと思ったのです。

 その時は既に停電しておりテレビもラジオも聴けず何が起こっているのかまだ分かっていませんでした。そのうち、隣の事務所の方が発電機を持ってきてTVを点けました。臨時ニュースから流れてくる映像はまるでSF映画のワンシーンのようでとても日本で現実に起こっている事とは思えませんでした。

 そのうちフト気が付いて携帯のワンセグTVなら見られるかもと思い早速、操作してみると津波情報が出ていて「10mの津波が襲う」と報道されていました。私は最初、報道関係者も混乱してきっと数値を一桁間違えていると真剣に思い込んでいました。今までも地震の度に津波注意報が出されていましたがいつも予報ははずれ大体数センチの津波が記録されるのが常でしたのできっと今度も間違いだろうと思っていました。

 しかしその後、報道で見た津波は自分の浅はかな思いをぶちのめす様な恐ろしい威力で襲い掛かってきました。私は社員全員に連絡をとり直ぐに帰宅する様に伝えました。社員の自宅がどうなっているか心配だったのです。

 これから先、さらに南海沖地震、東海沖地震の可能性が高まっています。いや、日本に住んでいる限りどこで地震にあってもおかしくないと思っていなくてはなりません。だから3・11を忘れてはいけない。

 更に3・11の東日本大震災の悲劇は地震や津波の自然災害にとどまらず原子力発電所の破損による放射能被害の拡大が災害復旧に大きな支障をきたしているという事。これは明らかな人災です。私達は学ばなければなりません。

 地震多発地域に住んでいる日本では原子力発電所を持ってはいけません。地震や津波の被害はまだ頑張れば復興出来ます。しかし、原発の被害は最悪の事態をひき起こします。原発に頼らない電力供給体制を早くとらないといけないと私は思います。

 3・11を私は忘れません。

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2014/03/01

本を忘れた

 新幹線の中に本を忘れちゃった。これでもう何回目・・・いつも前の席の背もたれにある網の中には極力忘れるので、モノを入れない様にしてるんだけどいつもつい、本を入れてそのまま・・・しかも長編6巻の最後の6巻目の終わりかけ・・・あ~あ。

 前は大事なIPodを忘れてしまい、途中駅で降りて忘れ物の窓口に届け出てやっとの思いで戻ってきました。以来、前席のポケットにはモノを入れない様にしていたのですが又やってしまいました。

 しかし、乗り物に載っての移動時間は私にとって貴重な読書時間なのでついついやってしまうのです。だから旅の途中で読む本が切れるのは活字中毒者にとっては不安の種です。今回も2冊持って行った本の2冊目だったのでちょっとショックで新幹線を降りてから本を忘れた事に気が付いてからは乗り継ぎの電車の中で時間を持て余して困ってしまいました。

 本は色んな世界を広げてくれます。私にとっては魔法の玉手箱のようなものです。これからは絶対忘れない様にしたいと思います。

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2014/02/17

120年ぶりの大雪

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山梨県甲府市で積雪の観測をとり始めて以来120年になるそうですが先週末の大雪はその記録を更新する大雪になりました。現在でも陸の孤島状態の集落があちこちにあり列車や車の中に閉じ込められた人が大勢でました。

 私も自宅に3日間閉じ込められています。しかし不思議と余り不便に感じません。勿論、外に出られないので不便なのは間違いないのですが都会のビルの中に閉じ込められたという状況と違って元々森の中に住んでサバイバル生活を楽しんでいる様なものなので閉じ込められても余り苦にはならないのです。

 昔と違って今は携帯電話やネットもあるし閉じ込められても外の情報も入ってくるし、食料と燃料があれば余り問題はありません。停電してもLPガスはあるし暖房はウッドストーブだし水は外の雪を溶かせばいくらでも確保できるし食料も災害用に備えた非常食も含めて数日間はまず大丈夫だしホント、余り気になりません。しかし病人や老人の方達にとっては死活問題なのでそこは心配です。

 今回の大雪は本当に大変な災害ですが山間地を抱えた地方では中々被害状況が伝わらず対策が遅れがちです。今回もネットでは随分、被害が情報として伝わっていましたがマスコミでは大きく報道される事はなく自衛隊への災害派遣も大雪の影響で対応が遅れました。

 高速道路に多くの車が取り残され立ち往生した列車の中にも4日間に渡り乗客が閉じ込められ更に雪で立ち往生した車を捨てて歩いて避難しようとした人が凍死する事態が発生してやっと事の甚大さが伝えられる様になりました。

 山梨県はモモやイチゴの産地ですが多くのハウスが被害を受けました。これだけの急激な気候変動は多くの災害を引き起こします。経済発展も必要ですがこれから予想されるこれらの自然災害に国レベルで備える事もこれからは大切な課題だと思います。

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2014/02/10

閉じ込められた!

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本来、八ヶ岳は冬の晴天率日本一と言われたところですが温暖化の影響か最近は冬でも結構雪が降る様になりました。

 もう10数年前になりますが記録的な大雪に見舞われてこのあたりで1mを越える積雪があり、その時は私も自宅に帰れなくなって知り合いの家に泊めて貰い2日後にやっと家に辿り着くという目に遭いました。

 一昨日の未明から降り始めた今回の雪は70cm近い積雪をもたらし我が家の廻りも写真の様な有り様になりすっかり陸の孤島になってしまいました。

 森の行き止まりに建っている我が家は大雪に見舞われると除雪してある道まで100m程あるので何とかこの道を人力で除雪しないと孤立してしまいます。

 マア、そうなったらそうなったで暖房は薪が有れば何とかなるし食べ物も食いつなげば何日かは大丈夫なので慌てず籠城を覚悟すれば良い話なのです。

 しかし、問題はこの人力での除雪が結構大変です。湿った雪は重くて除雪するのに腰や腕を使うので何度もやっていると体中あちこち痛くなってきていい加減厭になってきます。

 今年は寒かったけど雪は少なかったので「何とかこのまま春になってくれ」と思っていましたがやはりそんな訳にはいきませんでした。毎回、思いますがこの雪が春までに本当に融けるの?と疑いたくなるのですが太陽の恵みとは本当に素晴らしいものです。早く暖かい春がくるのが待ち遠しいです。

アシストのHPへ
八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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