縄文ロマン
今年の夏休みは実家のある函館に帰省して来ました。
そこで前々から気になっていた世界遺産の「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の
ひとつである大船遺跡(おおふねいせき)と、垣ノ島遺跡(かきのしまいせき)を訪れて来ました。
大船遺跡、100件以上の竪穴建物跡があり一部復元されています。
完全復元された住居内部、こちらは希望すればスタッフに声を掛けて見学もできます。
この時は建物保護の為に午前中は火を焚いていました。乾燥や虫が付かないようにするそうです。
そしてこちらが、道の駅縄文ロマン南かやべが併設されている垣ノ島遺跡。
ここの遺跡の盛り土遺構(いわゆる貝塚)は全体がコの字型になっていて長さは190m以上と
国内最大級の規模です。盛り土遺構は全てのモノの魂を送るための送り場と考えられています。
そしてこちらが今回一番見たかった、国宝の中空土偶(通称カックー 南カやべの中クー土偶)
この土偶は著保内野遺跡(ちょぼないのいせき)から出土。内部が空洞で、頭部から足先まで全身が薄く精巧に作られています。実物を見ると画像では見つけられないような本当に細かく良く造られた造形でした。しばらく見入ってしまいました。
頭と腕のある所には何かついていたものを壊したような跡があり、こちらは儀礼に使われるためにあらかじめ壊れやすく造っていたと考えられるそうです。縄文の人々の造詣の深さには感心するばかりでした。
暑い最中に訪れた函館市縄文文化交流センターは訪れた時間も良かったと思いますが、
涼しくてゆっくりと見学が出来る良い施設でした。クルミのソフトクリームも最高でした。
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