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2008/01/19

冬の山で・・・

Niigata 1月も半ばを過ぎ、山は本格的な冬をこれから迎えます。八ヶ岳の南麓でもここ数日は氷点下8度を記録し寒い日が続いています。

写真は昨年末に新潟の山の中で100年杉を山から引き出しているところです。何故か昨年春3月の伐採の時も深い雪の中だったのですが「山出し」の時も吹雪に見舞われました。この雪の山の中で伐採時に1本1本の木につけた表示番号を確認する為に雪の中に頭を突っ込んで調べる必要があり気が付けば汗びっしょりでした。

 人知れず雪深い山の中でキコリさん達は危険な厳しい仕事を黙々とこなしていてこんなに苦労しているのに今の日本では本当に僅かな価値でしか扱われないと思うと複雑な気持ちになります。

 今の日本はこうした職人さん達の苦労が報われない世界になっていっているように思います。林業に限らず、建築の世界でも色んな産業でいわゆる職人といわれる仕事の価値感が希薄になっているような気がします。

 ここ数年キコリさん達と一緒に山に入る機会が多く彼等の仕事振りをずっと見てきました。中には不幸にも仕事中の事故で亡くなった方もいます。それ程山の仕事は過酷です。反対に国の補助金事業で伐採している人達の中には、兎に角一日にどれだけ多くの木を伐るかが収入に関わる為に隣の木が折れようがお構いなしにドンドン伐ってしまう乱暴な仕事をする人もいました。

 100年生の木を伐って生計をたてるキコリさん達が誇りをもって仕事が出来る日本にならなければ未来の子供達に明るい希望を与えられないと私は思います。本当の人間と自然との関わりとはそうやって自然の偉大さに感謝しながらその恵みを頂く生活があってこそだと思います。

 100年生の木が倒れる瞬間を冬の山の中で見ているとそんな気持ちが自然と沸いてきます。

コメント

フードマイルということがヨーロッパで唱えられて、日本でも少し知られるようになりましたね!日本は食糧も自給率最低ですし、輸入するために多量のCO2排出しています。ガソリンの暫定税率廃止して環境税導入がいいと思います。この税金で低カーボン化推進!さらには地産地象を進めるべきだと思います。そうすればキコリさんも報われるし、森も甦るのではないでしょうか、、、  

泉原原人さん、こんにちは。じつは木の世界にも「ウッドマイレージ」という言葉が定着しつつあります。明後日、山梨県森林総合研究所でその研修会が開かれる予定で私も参加してきます。その家に利用されていてる木がどれだけのエネルギーを使用して造られたかを試算しています。まさに地産地消を推進してCO2削減を図ろうという試みです。

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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