現代古本屋事情
先日、溜りに溜まった本を処分しに行きました。いつも寝る前に本を読む習慣があるのでベッドの廻りには夫婦で読み溜めた本が山と詰まれており万一、地震でも来た日には間違いなく本の下敷きになって死んでしまうだろうと言う事が予想されたので(笑)そうなる前に涙を飲んで「○○オフ」へダンボール一杯に読み溜めた本を詰め込んで売りに行った。
いつも休みとなると夫婦でこの○○オフに足を運ぶことが多い、一回いくと1時間近くそこにたむろして目ぼしい本がないか探す事が休みの日課になっている。前にも何度か書いたけど手元に次に読む予定の本が数冊はないと精神的に不安定になるので予備の本は欠かさない。
最近の悩みは仕事が忙しくてついつい寝床に入ってしまうと余りの気持ちよさと睡眠の誘惑に囚われて10分位しか読書に集中出来ずにバタンキュウして沈没してしまう事です。
速読にも何度か挑戦してみたんだけど長続きせずに諦めてしまいました。しかし、最近は若い作家さんが頑張っていて、なかなか良い雰囲気になってきています。何だか最近は子供達の読む本とダブル事もあって子供達が「父さん、こんな本読むんだ?」何て聞かれたり「お前、何、この本持ってるの?貸して」なんて親子で本の物々交換をしたりしています。
先日の「○○オフ」行きの本を詰め込んでいるときも「この本読む?」なんて選別をしていました。
そういえば以前、読んでいた「SFモノ」の3部作の最終巻をずっと探していたんだけど、それこそ10年前位の作品で一気に2部までは読んだんだけどその後何となく間があいてしまい作家さんも何故かなかなか最終章を書いてくれなかったのでずっとそのままになっていたんです。
その後も探すでもなく思い出しては「そういえばあの作品の完結編はどうなったんだろう?」と思って探すんだけどず~と見つからなくてそのままになっていたんです。
それが先日の「○○オフ」の書棚を探検しているうちに若者向けのコミック誌なんかを置いてある本棚に迷い込んでしまい。「こりゃいかん、ここには探すものはない」とふと棚の一番上を見ると「長編SF3部作ついに完結」と書いた本が並んでおり紛れもなく私が長い間探していた本だったのです。
しかし、その本のカバーはいかにも若者が喜んで読みそうな派手な衣装を着た主人公の女将校の姿が漫画チックに描かれており、ちょっと中年オジサンが手を差し伸べにくい雰囲気の本で、思わず廻りに人が居ないことを確認して(笑)本棚の一番上のそのコミック誌風のその本を手に取り中身をペラペラとめくると確かに探していた本でストーリーそのものはいたって普通のSFモノなんですが表紙がね~。
最近はどうも若者が本を読めるようにという作戦なのかやたらと歴史書なんかも格好良い若侍が漫画チックに描かれていて内容は変わらないんだけど表紙が違うというのが最近のはやりの様ですね。
結局、漸く見つけた完結編なので恥ずかしいけど他の本の間にはさんで(笑)レジに持っていって購入してきました。
最近、発売された電子書籍なんかも私は良いんじゃないかと思っています。以前はやっぱり本はページをめくらないとなんて言っていましたがあのIpadは大きさといい雰囲気は持っている気がします。もう少し価格がこなれてきたら購入してみようかな何て思っています。
本の装丁や読み方や購入方法も時代と共に変化していくという事ですね。そういえば最近の○○オフの棚も段々、文庫なんかの棚が減ってきてコミック誌やDVDのコーナーが増えてきてハードカバー何かのコーナーも随分小さくなってきたような気がします。
それにしてもあの○○オフの店に入っ時に「いらっしゃいませ~こんにちは~」という独特の言い回しは別に悪くはないんだけど店にいる間中あれを聞いていると何だかテープレコーダーを聞いているようでそれも機械的で心がこもってないななんて思ってしまうのですが単に「いらっしゃいませ」でよいのではないかな・・・これも時代の流れかな。
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