2013/04/01

桜の季節

002 長くて寒かった今年の冬がようやく終わり、やっと桜の開花情報が伝わってきたので近所の桜の名所を女房と二人で廻ってきました。写真は隣の市(韮崎市)にある「王仁塚(ワニヅカ)の桜」で樹齢300年といわれているエドヒガンサクラです。近くに立っている武田八幡宮の参道入り口付近に立っています。1本桜なので木の形が良くて見栄えのする桜です。

桜はやはり日本人にとって何だか心の支えになる木ですね。辛かった冬があるからこそこの桜の可憐な美しさが心に沁みます。

ここ八ヶ岳南麓は高度差があるので桜が長く楽しめる所です。高度の低い所の桜はもう満開を過ぎて少し散り始めていますが標高の高いところに立っている山桜等は4月後半に見頃を迎えるのでまだまだこれからです。

今日から4月、世間では新年度が始まり色々な事が終わったり始まったりして少しドキドキする季節ですね。心を入れ替えて何か始めるには良い時期です。私は特に何か新しく始めようという事はないのですが相変わらず日々、小さな幸せを探して一日を楽しく、そして一歩でも良いから昨日よりは今日、前進出来る様に心を励ましていこうと思っています。

進入学の学生さん、入社式を迎えた新社会人の方、人事異動をうけた役所の方、それぞれ新たな環境で新しい暮らしが始まる事と思います。きっと辛い事や苦しい事にもぶつかるとは思いますがそれも何時までも続く訳ではありません。その中でも希望を見つけて小さな幸せを探す工夫をして下さい。明日はかならずやってきます。心をいつも強く持って下さい。きっとあなたは出来ます。私だって何とか、かんとか生きてきたんだから皆さんだってキッと出来ます。咲き誇る桜の木達は何だかそんな風に語りかけている様に感じました。さあ!今日も頑張りましょう。

2013/03/26

普通の暮らし

今の世の中、普通に暮らすのが一番難しくて一番幸せだと思いませんか?健康で、毎日ご飯が食べられて家があって家族が居て笑えて・・それが当たり前だと思っていたけど、どうやら今はそれが一番贅沢な暮しになってしまったのかも知れませんね。

あるビジネス書の中で世界で本当に一流と呼ばれる経営者にインタビューした記事が載っていました。その中で彼らが共通して持っている生き方は我々が思っているような高級レストランで食事をすることでも高級外車に乗る事でもなくただ単に日常の暮らしの中で如何に小さな幸せを見つけるかという事だったそうです。

朝起きて天気が素晴らしかった、今日は何となく体の調子が良かった、とり立ての野菜を頂いた、田舎から果物が届いた、新しい仕事が入った、懐かしい友人から連絡を貰った、面白い本が手に入った、等々、些細な事が幸せと感じられるかどうかでその人の暮らし方は随分変わるかも知れない。

前述の世界の一流経営者と私達との比較でこれだけは皆平等と言えるのは一日24時間しか持っていないと言う事。昨日よりも今日、今日よりも明日、明日よりも明後日一歩でも進める人は幸せを感じる事が出来る。

分かっているつもりでも私のような凡人には結構難しい。でも、思い出したら又反省、日々の小さな幸せに感謝しながら今日よりも明日は一歩進めるように暮らしていきたいと思います

2013/03/19

変わっちゃいけないもの・・・

最近の世の中どんどん進歩して変わっていきますよね。政治の世界も自民党から民主党にやっと変わったと思ったら又、自民党政権に逆戻り、家電製品もついこの前に大型の薄型テレビが流行ったと思ったら昨今は全然売れなくていい加減、家電の世界も行きつくところまで行ってしまったのかと思ってしまいますよね。

携帯電話だって私がこの仕事についた20年前には肩から下げるでっかいバッテリーを持った携帯電話が現れて「世の中、便利になったな~」と思っていたらあっと言う間に小さな携帯電話が普及して今ではスマートフォンが当たり前の世の中になってしまい、小学生だって携帯を持つ時代になってしまいました。

全く世の中はどんどん変わって行ってしまいます。そんな中で私は決して変わってはいけないものもあるんじゃないかと最近考えてしまいます。

変化の時代だからこそ大事にして変えちゃいけないもの・・・それは暮らしの中にある当たり前のようでいてそれがとても大切なものだと気が付いていないもの・・・。

例えば食べ物。皆、当たり前のように近くのコンビニやスーパーで手に入れている食べ物。食事が出来るという幸せ・・・しかも出来れば身近なところで造っている食物を手に入れて食べられる幸せ・・田舎にはそれがあります。

近所の人が「これ持ってけ・・といって分けて下さるお米や野菜」ある意味、最も幸せな瞬間です。TPP交渉では関税が撤廃されて外国から安い食品がどんどん入って来るかも知れません。それはそれで私は否定するつもりはありません。でも、出来れば身近にある畑や田で出来た食物を食べる事が出来るならそれが一番良いし最も自然な事だと思います。

経済や流通の関係で安い品物が海外から入ってくるのは仕方ない。しかし、日本のような島国では自国で自給自足出来る基盤を持っていないといざ流通を断たれるととたんに国民は飢える事になってしまいます。

数年前から既にそういった食糧戦争が始まっていると言われています。私は自分たちの身近な生活の基盤となる衣食住については自分たちで自給自足出来る環境は決して変えてはいけないと思っています。

科学や経済の進歩はそれらの環境を大きく変えてしまえる魔力を持っています。便利さのあまり、安さのあまり、見失っているものがあるのではないでしょうか?「変わっちゃいけないもの」これからもしっかり見据えていきたいと思います。皆さんも「変わっちゃいけないもの」見つけてみて下さい。

2013/03/06

冬の道、開通?

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私は冬の季節、雪が降って道が凍結する時期には通らないようにしている道があります。それは標高の高い森の中を通っている道です。山沿いにカーブが連続する道ですが陽のあたる南側の道と木陰になる北側の道が交互に連続しており油断すると4輪駆動の車でも横滑りして側溝に落ちてしまいます。

昨年末までは通っていたのですが年が明けてからは通らない様にしていました。しかし、ここ2,3日少し気温も上がってきたのでそろそろ通ってみようかなと思い2カ月ぶりに通ってみました。

まだ、ガードレールの下や森の中には雪が残るものの道路にはほとんど雪が残っていない状況でした。ほんの些細な事ですがこんな事に春の訪れを少し感じたりして心が少し軽くなった気がします。今日から又、このお気に入りの森の中の道を通って通勤しようと思います。

卒業

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漸く冬の寒さが少し和らぎ、ちょっとだけ春の香りが漂い始めました。この時期になると卒業式や入学式の話題があちこちから聞こえてきます。

そんな中、私の子供達3人が卒業した小学校は今日、廃校式を迎えます。もともと過疎化が進むこの地域では今、日本が抱える問題のひとつ少子高齢化の影響をもろに受けて小学校の生徒の減少が止まらず町内の4つの小学校(日野春小学校、長坂小学校、秋田小学校、小泉小学校)が統廃合され、新たに建設された長坂小学校となります。

私の子供達が入学した頃は1学年1クラスで全部で6クラス、1クラスが大体20名位だったので全校生徒120名位でした。それが今では1クラス10人にも満たなくなってきたようです。

八ヶ岳に来る前、川崎に住んでいた時に長男が通っていた小学校は多分、1学年6クラスで全部で36クラス、全校生徒1600人位ではなかったかと思いますのでこの違いは大きいですね。

私自身が通っていた高知県の小学校も全校生徒1000人位は居ました。その小学校は一度火事で全焼しましたが再建されて今でも存続しています。

もともと八ヶ岳に移住したきっかけの一つは子供達を自然一杯の所で育てたいという希望もあったのでこの八ヶ岳の麓の小学校はそれにうってつけの場所にありました。

私は森の中に家を造ったので3人の子供達は小学校から一番遠い生徒で毎朝1時間位かけて歩いて登校していました。途中で同じ登校路の子供達と合流し集団登校するのが日課でした。

今では3人の子供達も成人し都会に出て行ってしまいましたが自分達が通った小学校がなくなるのはやはり少し寂しい気がするのではないかと思います。

廃校となる小学校の跡地利用はまだ決まっていないようですが出来れば何らかの形で少しでも残ってくれると嬉しいなと思っています。3人の子供達を守ってくれた小学校の校舎に感謝!長い間ありがとうね・・・

2013/02/23

山のはなし

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雑誌の取材に同行して天竜の山に行ってきました。テーマは「山のはなしをしよう」というものですが全国の山の話を順番に聞いていって現代の山の事情やそこで暮らす人々の様子、山の恵みを受けながら仕事をしている人達の話を聞こうという内容になっています。

現在の日本の山が抱えている問題の一番は木材の需要が乏しく間伐が進まない為に山の荒廃が進んでいると言う事です。国は国産材の流通率を50%にまで上げるべく色々な対策を打ち出していますがまだなかなか効果が出てこないのが現状です。

私はこの問題は農業とも通じるところがあり同じ構図があるような気がします。つまり農産物にしても林産物にしても海外の安い品物が流通しており中々その中に割って入る事が出来ない状態です。

私は長い目で見てこの様な状況が続くのは決して良い事ではないと思います。日本は東西に長い小さな島国です。かつては美しい森林と田畑に囲まれてつましく生活していた日本人が時代の変遷と共に経済発展の波に飲み込まれて次第に海外の豊富な品物が輸入されて国内に溢れかえり人々は自給自足の生活を次第に忘れ安いお金で買える海外の作物や品物を購入するのが当たり前になってしまいました。

気が付けば、元からあった田畑や山林は荒廃し一次産業は衰退し一見、華やかに見える3次産業やIT産業が人々の憧れの職業になりそれが更なる田畑や山林の荒廃に拍車をかける結果になりました。

しかし、私は今の様な産業の構図が私達の未来にとって好ましい状況だとはどうも思えません。様々な理由により海外からの物流が止まった時に我々日本人はこの国の資源に頼って生きて行かなければなりません。

基本的にどこの国でも自国の恵みを生活の糧にする生活を送るべきだと私は思います。その上で余力があるのなら海外にその技術や産物を輸出すれば良いと思います。まずは自国の資源で生活の基盤を整えるべきです。単に価格が安いからと言って健康被害を及ぼす可能性がある食糧や資源を身の近くに置くのはとても怖い事だと思います。

未来の子供達にかつて美しかった日本の風景や資源を引き継ぐ責任が我々にはあります。なんて事を考えてしまいました。

2013/02/16

ママダンプ

Mama今年、何回目かの雪かきをしました。もう腰が痛くてウンザリですが雪かきといえばこの「ママダンプ」が重宝します。

スコップだとどうしても重い雪を持ち上げなくてはなりませんんがこのママダンプはスコップより多くの雪を一度に乗せて雪の上を滑らせて運べるので腰が痛くならなくて助かります。

雪の多くない地方には多分、余り置いてないと思いますが標高の高いこの辺のホームセンターには必ず置いてあります。昔、これが無い時には結構、大変でした。

しかし、近年、本当に雪が多くなりました。もともとこの八ヶ岳南麓は冬の晴天率日本一の地域で晴れが多くてその代わり朝の放射冷却が厳しい地域なのですが最近は余り寒くならない(そうは言っても今朝の気温は氷点下7度でしたが・・)代わりに雪が滅法多くなりました。

しかも湿った重い雪が降る事が多くて昨日の地元の報道番組でもこの3,4年程、2月中旬を過ぎてからの雪が多くなっているとの事でした。

ちなみに甲府地方の初雪ならぬ終雪は例年ならば2月中旬のこの時期以降は滅多になかったそうです。これを聞くだけでも気候の大きな変化が起こっているような気がします。

昨日のロシアに落ちてきた流れ星ではありませんが我々人間は科学の進歩で多くの知識を得たかのように錯覚していますが地球規模でみた自然の中では本当に無力であると感じます。しかし、あの映像は鮮烈でした。まるで映画の「アルマゲドン」のワンシーンがそのまま再現されているみたいで、ある意味、映画って凄いと変に感心してしまいました。

話がそれてしまいましたがこの可愛い名前のついたママダンプ、今年はあと何回活躍するでしょう?やれやれ・・

2013/02/09

森のオカリナ

DSC_0003小さなオカリナを手に入れました。このオカリナは知り合いのNPO法人の方が製作しておられるオカリナで名前を「樹・音(ジュネ)」と言います。なんとも美しいネーミングです。

まさに樹が生み出す音にぴったりといった名前です。以前、私が関わったイベントにこの「樹・音」を持って来て貰ってコンサートをして頂いたのがご縁で今度はこのオカリナの製作に関わる事になりました。

手のひらにすっぽり入ってしまう程小さなオカリナですが吹くととても美しい音が出ます。子供達にもこのオカリナの子供用の製作キットがあり一緒に造りながら楽しめるようになっています。

森に立っている木からこんな美しい小さな楽器が生まれるのはとても素晴らしい事だと思います。全国の森の木から各地でこの「樹・音」が生まれるのを楽しみにしています

2013/01/31

何これ?

P1010010P1010011先日、白州町にある白州・名水公園「べるが」さんにお邪魔して、とある打ち合わせをしていたらフト気になるものが打ち合わせテーブルの横にあるじゃないですか・・・「これ何?って聞いたら「タマゴ」と仰る。

え~え~多分そうだろうとは思いましたが何のタマゴかと思いきやこれがオーストラリアの国鳥エミューの卵だという話。そういえば「べるが」さんではエミューを飼っているとは聞いていたのですがこれがそうなんですね。色は緑色していて持つと温かいのです。

「べるが」さんには「べる」ちゃんと「ガー」ちゃんの2羽のエミューがいて有精卵の可能性が高いそうです。机の後ろの容器で温めて生まれるのを観察しているそうです。いやいやこんな遠いところまで来て仲良く2羽で頑張っているのですね。

鳥は生まれてから最初に見た動物を親と思うらしいので親になりたい方はじっと生まれるのを待つしかないですね。約2カ月で生まれるそうですので今から楽しみです。

2013/01/20

冬の森

P1010009わが家の建っている森にも年明けに60cmの積雪があり森の中はすっぽりと雪に包まれてしまいました。

とかく都会では迷惑がられる雪ですが森の木々達にとっては豊かな恵みをもたらす自然のご褒美でもあります。

降り積もった雪の下は暖かく、同じく秋に降り積もった枯葉の下の新芽達にとって徐々に溶けていく雪はゆっくりと豊かな養分と水分を染み込ませてくれるのです。人間も同じ・・自然の恵みを別の視点でみてみると違ったものが見えてきます。森の中に住んでいるとついそんな事も考えてしまいます。

アシストのHPへ
八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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