美しい景観は財産
私が住む八ヶ岳南麓は東京から車で約2時間半の距離にある自然溢れる美しいところです。特に1000mを越す高原エリアは夏でもAC要らずでとても住みやすいところです。何より八ヶ岳南麓から見る南アルプス連峰や秩父連山、八ヶ岳、そして世界の富士山。それはそれは素晴らしい景色がここにいると堪能する事が出来ます。
ところが最近、この素晴らしい景観を損ないかねない事が起こっています。それはあちこちの豊かな森林を切り拓いて設置される巨大なメガソーラーパネルです。突然、広範囲の木が伐られたかと思うと瞬く間に無機質なソーラーパネルが設置されギラギラと太陽光を反射して遠くから八ヶ岳をみると山肌にキラキラ光るパネルが眩しい光を反射しています。
私は再生可能エネルギーを否定するつもりはありませんが八ヶ岳南麓に広がる樹齢60年生の唐松等の貴重な森を切り拓いて無機質なソーラーパネルを設置してそのパネルは20年後に撤去される予定です。
豊かな森が持っていた貴重な保水力は開発によって失われ20年後には荒れ果てた裸の土地が現れます。そこに再び樹を植えたとしてもその樹が成長して元の森に戻るには又、更に60年が掛ります。
本来再生可能エネルギーは自然エネルギーを利用して自然と協調しながらそのエネルギーを生かすプロジェクトの筈です。
現在行われている開発はその本来の意義からは大きくかけ離れ政府が決めた「固定買い取り制度」という経済ルールに基づくビジネスでしかありません。
メガソーラーパネルが設置された付近の景観は無機質で冷たいものに変り果て廻りの自然の森とはとても協調するものとは思えません。
自然を育てていくのには長い年月が掛りますが破壊するのは一瞬です。この愚かな行為が自然災害をもたらさない事を願わずにはいられません。
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