2014/12/07

神秘な美しさ

 

八ヶ岳の自然の中に住んでいると時々それはそれは美しい自然が織りなす神秘の美しさに出会う一瞬を経験出来る時があります。

 今晩もそんな一瞬、息を呑むような美しさに出会う夜を迎えています。

 八ヶ岳は天気予報に反して昼間から時々吹雪に見舞われて辺りが真っ白に雪化粧に覆われました。そして今晩は満月!今、まさに外は月明りでまるで昼間のように森が白く輝きそれはそれは美しく輝いていて、見ていると涙が出そうになります。

 人々は生活に追われ政治家はこのくそ忙しい師走に選挙だ何だとこの静かな山里にも選挙カーで走り回りウンザリする日常ですが森の生き物や自然はそんな愚かさとは無縁に淡々と日々の営みをひっそりと続けています。

 そしてその自然は時には厳しい試練を課すこともありますが反対に本当の自然の美しさを魅せてくれる時があります。これはこの山里に住んでいないと決して見る事は出来ません。

 だから、森の生活はやめられないのです。この月明りに浮かび上がる森の美しい景色を皆さんにも見せてあげたい!

2014/11/29

変動

先日、長野県白馬付近を中心とする規模の大きな地震がありました。ここ八ヶ岳でも結構な横揺れを感じました。

 又、その前は御嶽山の噴火もあり日本列島は3年前の東日本大地震以来、活発な地殻変動の時代を迎えているのかも知れませんね。

 経済でも大きな変動があり現政権が世論の信任を問う総選挙を実施する事になりました。いつの時代でも変動が起こる時は痛みを伴うものです。同じ生活を単調に過ごす事が出来れば一番幸せなのかも知れませんがやはり人の人生の中でも常に分岐点がありどちらかを選択しなくてはならずその時に変動が必ず必要になります。

 自然災害による変動は出来るだけ避けたいとは思いますがそれでも起こる時は起きてしまいます。ただ、その変動が人的なものによる場合はそうならないように出来るだけ努力する必要があると思います。

 それは無秩序な乱開発だったり原子力発電所の事故が当てはまるのかも知れません。今日は地元でメガソーラーがもたらす景観破壊について考える講演会があり参加してきました。突如、山林が皆伐され無機質で広大なソーラーパネルが広がる恐怖に近隣の方達が悲鳴を上げています。

 この豊かな森を切り拓きメガソーラーパネルを設置する事が未来のこの地域の生活に豊かな変動をもたらすのかよく考えなくてはなりません。

2014/11/16

ウッドストーブ

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昨年、24年間使ってきたストーブを取り換えました。同じメーカーの新しいタイプのウッドストーブです。

 もともとウッドストーブの歴史は長くデザインも昔から変わらないものが多いのですがこれもそのシリーズです。

森の中で住んでいると冬の暖房はこのウッドストーブに限ります。なかにはこのウッドストーブを設置したくてこちらに移住してくる方もいる位です。

 家の中でパチパチと薪のはぜる音やストーブの炎を見ながら暮らしていると本当に幸せになります。

 勿論、このストーブはインテリアではなく貴重な暖房器具ですが、その暖かさは何ともいえず優しい暖かさで家全体を包んでくれます。

 ストーブの為の薪造りも森の中で暮らす人間には大切な仕事です。何でも便利な都会と違い山里の暮らしには不便な事も沢山ありますが都会の喧騒から離れて敢えてその不便さに身を置くのも人間らしさを感じる事が出来てそれはそれで気持ちの良い事だと私は思います。

 今年もこれから厳しい冬が訪れます。冬は寒いので好きではないけど自然が見せる特別な美しさも冬は最高なのです。今年は昨年の様な記録的な大雪にならなければ良いな~

2014/11/09

美しい景観は財産

私が住む八ヶ岳南麓は東京から車で約2時間半の距離にある自然溢れる美しいところです。特に1000mを越す高原エリアは夏でもAC要らずでとても住みやすいところです。何より八ヶ岳南麓から見る南アルプス連峰や秩父連山、八ヶ岳、そして世界の富士山。それはそれは素晴らしい景色がここにいると堪能する事が出来ます。

 ところが最近、この素晴らしい景観を損ないかねない事が起こっています。それはあちこちの豊かな森林を切り拓いて設置される巨大なメガソーラーパネルです。突然、広範囲の木が伐られたかと思うと瞬く間に無機質なソーラーパネルが設置されギラギラと太陽光を反射して遠くから八ヶ岳をみると山肌にキラキラ光るパネルが眩しい光を反射しています。

 私は再生可能エネルギーを否定するつもりはありませんが八ヶ岳南麓に広がる樹齢60年生の唐松等の貴重な森を切り拓いて無機質なソーラーパネルを設置してそのパネルは20年後に撤去される予定です。

 豊かな森が持っていた貴重な保水力は開発によって失われ20年後には荒れ果てた裸の土地が現れます。そこに再び樹を植えたとしてもその樹が成長して元の森に戻るには又、更に60年が掛ります。

 本来再生可能エネルギーは自然エネルギーを利用して自然と協調しながらそのエネルギーを生かすプロジェクトの筈です。

 現在行われている開発はその本来の意義からは大きくかけ離れ政府が決めた「固定買い取り制度」という経済ルールに基づくビジネスでしかありません。

 メガソーラーパネルが設置された付近の景観は無機質で冷たいものに変り果て廻りの自然の森とはとても協調するものとは思えません。

 自然を育てていくのには長い年月が掛りますが破壊するのは一瞬です。この愚かな行為が自然災害をもたらさない事を願わずにはいられません。

2014/11/01

今年も奴らがやって来た

今年も奴らがやって来る季節になった。薄暗い部屋の片隅にじっと姿を潜め気がついたら何千という奴らの大群がそこかしこに押し寄せてくる。追い払っても追い払ってもどこからかやって来る。じっと目を凝らしてどこからやって来るか確かめようとしても分からない。諦めて暫く目を離すとあっという間に奴らの大群に占領されてしまう。

 全く始末に負えない奴らだ。あの「カマドウマ」というチョコマカチョコマカ動き回るウザったい奴は・・・

奴らに占領された湿った薄暗い部屋の電気をうっかり点けると慣れない人だと卒倒してしまうかも知れない。

 昔、床下に入らなくてはならない仕事があって潜り込んだら何だか地面が動いている。ア~今、思い出してもオゾマシイ。奴らが大量に地面を飛び回っていると気がついても逃げる場所がなくやっとの思いで床下から這い出た事があった。

 全く1匹1匹は大した事ないのだがあの大群で動き回る習性は気持ち悪くて困ったものだ。しかし奴らの動きは本当に分からないすっかり始末して全滅させたと思って綺麗に掃除して終わってやれやれと思いフト振り返ると又、奴らが動いている。一体どっから出現したのか皆目分からない。

 確かに全滅させたはずなのに一瞬目を離すと又、ゾンビの様に復活している。全く油断も隙もあったもんじゃない。どうしたら奴らを全滅刺せる事が出来るのか誰か教えて欲しいもんだ。

 アッまたそこを・・・

2014/10/18

飛び出し注意

このところ毎晩の様に鹿にぶつかりそうになりました。しかもオスの成獣で立派な角を付けており身長は2mを優に超すと思われる奴ばかりです。

 あんなのにぶつかったら車はひとたまりもありません。間違いなく廃車になってしまいます。だから、この時期、私は夜の森の中の道では絶対にスピードを出しません。

 しかし野生の成獣の鹿程、美しくしなやかな動物はいないと私は思っています。車とぶつかりそうになりながらしなやかにお尻を振って森の中に飛び込んでいく後ろ姿は惚れ惚れします。ちょうど馬のサラブレットを見ている様な気分です。

 しかし、飛び出してくるのは何も鹿だけではありません。猫もこのところさかりがついているのかしょっちゅう飛び出してきます。その他にもキツネやアライグマやイノシシも飛び出してくるので要注意です。

 厄介なのはカエルです。森の中から飛び出してきてピョーンピョーンと車の前に飛び出してくるので奴らのジャンプのタイミングに合わせて車のハンドルを切って避けようとするのですが時々タイミングがずれる奴がいてゴメン!となる事もあります。良くしたもので翌日には誰かがそれを持っていくようで居なくなっています。

 今日は夕闇の中で森の中を走っていたら樹の上から白い影がサッと横切り隣の樹の中に消えていきました。あれは一体何だったんだろう?もしかしたら目の錯覚だったかも知れないし嫌、やっぱり白い影が横切った様にも思います。

 森の中の道は本当にエキサイティングです。

2014/10/13

台風シーズン

毎年、この時期になると台風がやってきて被害が発生します。何だか近年は海水の温度が上がり大型の台風が発生するようになりこのままだと史上最大規模という記録が毎年更新されそうな気がします。

 上空の気象衛星からの写真を見ると巨大な雲の渦が恐ろしくなるほど広がっているのが分かります。私は四国の高知で育ったので台風には慣れっこですがその頃よりは気象観測の精度もあがりメディアの情報網も発達したので各地の気象予報や被害の迅速な報道がされるようになり随分便利になったと思います。

 それにしても気になるのはこの時期になっても海水の温度が随分高いという事です。日本のすぐ近海まで海水温度が熱帯並に高くてその為に台風の勢力が衰えずに日本に近づくというのがどうやら大型台風が多く発生する原因のようです。

 海水の温度が上がるという事は海水中に溶け込んだCO2が大気に放出される可能性が高くなるという事で、その事はますます地球温暖化が加速されるという事なので地球規模の気候変動が加速される事になります。

 とかく経済の発展が優先される世の中ですが実はこの気象変動を最小限におさえる事こそが今一番我々が取り組まなくてはならない事かも知れません。

2014/10/04

新しい命

Img_6144娘に2番目の子供が授かりました。ちょっと小さ目だったけど元気な男の子でした。

 生まれたばかりの小さな小さな命ですが今、確かに小さな男の子の人生が始まりました。この子が大きく成った時、日本はどんなになっているでしょうか?希望に満ちた平和な国であって欲しいと願わずにはいられません。

 その為には今、私達が未来の子供達に誇れる道筋を付けていかねばなりません。自然に溢れ争いのない希望に満ちた当たり前の暮らしがこの子達全てに与えられる様に今、私達大人が責任を持って取り組んでいかなくてはなりません。小さな命を抱いた時にそんな事を考えました。

2014/09/27

イベントの秋

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秋になると八ヶ岳界隈でもイベントが賑わいを見せてきます。私は余りイベントには参加しない方なのですがそれでも年に何回かはイベントに参加、もしくは主催者側として企画、進行に携わる事があります。

 先週末も近くのスキー場で今年で3回目となる私が理事をしている社団法人が企画するイベントがあり、今年はパネラーとしても資料を携えてテーマに沿った講演を行いました。

 2日間に渡るイベントだったのですがそれなりに多くの方に訪れて頂きほぼ盛況のうちに終わる事が出来ました。私はこの手のイベントは企画がしっかりしていて打ち合わせや準備が出来ていればいる程成功する率が高いと思っています。

 イベントの名前は「木暮人祭り」というのですがとにかくどんな事でもちょっとでも木に関係していれば何でもありの楽しいイベントです。全国から関係する会社や団体等40団体近くが集まります。

 これからも例年、八ヶ岳では多くのイベントが開催される予定で毎週末あちこちで花火が上がり賑わいが広がります。そしてこの賑わいが収まるとそろそろ冬の気配が漂いはじまるのです。

2014/09/14

生態系の変化

先週はデング熱の報道で日本中が騒ぎになりました。ここ山梨でも感染者が出て驚きましたがどうやら代々木公園で感染してしまったようです。

 どうも最近は熱帯のスコールの様な短期的な大雨が続いたりこのデング熱が発生したりとどうやら日本も徐々に熱帯化してきたようです。

 昨日も蟻の被害の相談があって見に行ったのですが幸いシロアリではありませんでしたが今年は黒蟻の被害も確実に増えてきています。本来、土の中に巣を作っていた蟻達が家の中に入り込んで巨大な巣を作っているのです。

 元々、私がこの八ヶ岳南麓に移住してきた25年程前はこの辺りは標高が高くて清涼で白蟻の居住できる環境ではありませんでした。それがここ数年でこの辺りもどこでも普通に白蟻を見掛る様になりました。それだけ虫達を取り巻く環境も変わって来ているのだと思います。

 これ以上、人間が引き起こす環境の変化が大きくならないように考えていかなくてはなりませんね。

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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