怪しい仲間達
八ヶ岳に住むようになってから廻りに怪しい友人達が沢山出来ました。先日も、その中の一人と話をしていると「この前、知り合いが森の中で写真撮ってたら変なおじさんが写っちゃって、どうも森の小人らしいんだよね」「森の小人?」「そうなのよ。だけどその小人、木に半分隠れててどうみても小さなオジサンでね、頭が禿げてるのよね」「頭の禿げた森の小人?」「そうなんだよね。だから写真撮ったその人に、余り人に見せない方が良いよ。夢が破れるからね。って言っといたのよ」「???」
その人は私の友人なのですが、森の中で色んなものと話が出来て、色んな物が見える様で、普通に歩いていても「アラッ、危ないよ!そんなとこ歩いてるとぶつかるよ」「エッ?誰と話してるの?」「ホラッ、あそこ歩いている変な恰好した人よ」「あのね、居ないからそんな人。というか私達には見えてないから」「そうか、見えないのか。あそこ歩いてるんだけど・・・」
何て人なので、廻りも余り気にしないのですが、初めての人だとビックリしてしまいますよね。それが口から出まかせを言ってると言ってしまえばそれまでですが、その友人の言っている事は、あとから史実等を調べると本当にあったりして不思議な方なのです。
そんな人達が私の廻りには沢山います。どうも女性の方がそういう方は多い様な気がします。
当社の事務所には又、不思議な龍の壺があります。それも知人の方が「ここに置いて下さい。ここにあるべき壺なので」と言われて持ってこられました。「何故、ここに?」「ここに置いてくれと言ってますので」「???」
以来、この壺を見にくる方が時々おられます。そして何をするかというと、この壺の中に頭を突っ込み何か話をしていかれます。私が「あの~何か壺は言ってますか?」と聞くと「う~ん。どうしてもこの壺と話をしなくてはと思い、来ました。いいにおいがします」「匂いですか?」「はい、良い木の香りがします」「木の香りね~?」てな具合です。
こんな話をすると「森の囁き」もいよいよ可笑しくなったかと思われるかも知れませんが、私が言いたいのはこんな話を「そんな馬鹿な事ある訳ないじゃないか」と片付けてしまうのは簡単な事ですが、森の中でなにも人工的な物音もせず、ただ森の木を見つめ、風の音を聞いていると、こんな話もあるかもと、思えるようになるのが面白いのです。
信じるか信じないかは自分次第。ただ、色々なデータや情報があふれる世の中で人間の五感を信じて自分が感じるままに物事に耳を澄ませていると、あながちこんな話も面白く感じる事が出来るから不思議なのです。
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