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2008年8月

2008/08/31

どこかで誰かが

20080831_092818593 8月も今日で終わり、何だか異常気象で変な夏だったけどそれなりに慌しくそれなりに今年の夏も過ぎて?行きました。八ヶ岳には既に秋の風が吹き始めています。

 8月には様々なイベントも多くて自分で好むと好まざるとに関わらず私も色んなイベントや講習会に参加せざる得ない状況にいつの間にか(笑)なってしまいます。本来、余り自分では人前に出て喋ったりするのが得意な方ではないので出来れば避けて通りたいのですが、何故か人に頼まれると「そりゃいいですね、分かりました。やりましょう」と引き受けてしまう自分がいてそれでいつも自分で自分の首を絞めてしまうのですが・・・全くこの優柔不断な自分の性格を何とかしないと、と思い続けてもうウンジュウネン。多分、もう一生直らないと思いますがその度にあの時、断っとけば・・・と後悔の連続です。

 しかし、いつも思うのはNPOとか講習会とか比較的、その集まりに集まる人達はその他の営業的な色が濃い集会に比べて圧倒的に自分の意思とか趣味とかだけがその集まりに参加する動機という集まりに参加した時はすごくその集まった人達の意思とか熱心な思いとかに感心してしまいます。マア、当たり前といえば当たり前なんですが・・・

 自分の場合は比較的、主催者側の立場で参加するケースが多いので例えば講師として出席する場合はその為の資料作りとか会場準備とかチラシ作成とかマア、参加者には分からない膨大な時間と労力が必要となります。それで自分に何か報酬がある訳でもないのですが、誰かがどこかでその仕事をやらざる得ない訳で・・・いつも本当にそういうスタッフさん達の知られざる苦労には感心してしまいます。その裏方さん達の努力とか計画の緻密さとかでそのイベントの成功・不成功が決まるといっても過言ではないと思います。勿論、イベントの規模も全国的な大規模なものから地域の集会まで様々でそれはそれなりに準備の度合いが変わってくるのですがそれなりに準備は必要になります。だからそういう集まりが終わる度に裏方さんのスタッフの方には「お疲れさん」と心から思います。

 私はどちらかという捻くれているのでイベントの表の顔を見るよりそういう裏の泥臭い人間模様を見るのが好きなので、一つ一つのそういうイベントが終わる度にささいな事に感動しそして、それに関わった人達との繋がりがたまらなく嬉しくなるのです。

 あっ!イカンイカンいい加減に仕事しないと本当に色んなスケジュールが迫ってきていて自分の首を絞めてしまう。もう出来るだけこういう集まりは減らしていこうと心に誓っているのでありました。

2008/08/25

お薦めの○○教えて

 こっちに住んでいるとよく「お薦めの○○教えて」と聞かれる事がある。○○に当てはまる言葉が色々とあるのですが一番多いのが「食べる処」これが一番困る。当然「食べる処」なので蕎麦屋さんだったりレストランだったり中華料理店だったりすし屋さんだったりするわけだけど、味については個人の主観が入るので自分が行って美味しかったりすると「あそこは美味しいよ」等と教えたりするけど他人からあそこは美味しかったと聞いた場合には注意しないと全然美味しくなかったり逆にあそこはマズイと言われたけど行ってみると結構美味しかったりすることもある。つまり個人の好みの問題なのですね。だから「食べる処」については「個人の好みですけどね」と断ってからじゃないとうっかり言えないのです。

 次によく聞かれるのが「歯医者さん」これも情報が多くてどれがホントか分らなくて困る。曰く、先生が優しい、看護士さんが美人、痛くしない、先生がヘタ、時間が掛かる、治療費が高い・・等々色んな人が色んな情報を教えてくれるのだけど一体どれが本当なのか分らない、いやきっとどれも本当なんだろうと思う。結局、これも自分でエイヤッと見当をつけて行ってみて自分で確かめるしかない。

 それから年に数回はとんでもない事を聞きに来る人もいる。曰く、「家を建てたくて近所の○○社と契約するんだけどあそこは大丈夫ですか?」と聞きにくる。「アノ~うちも建築屋なんですけど(見えないかもしれないけど・・・)」と言いたくなるけど何を言わせたくてくるのかよく分らない。「大丈夫ですよ」と言えばよいのか「危ないですよ」と言えばよいのかどちらにしても返事のしようがなくて困る。責任とれないですもんね。

 あと多いのが「美味しいコーヒー屋」これも結構聞かれますね。近くにも何軒か専門店がありますがこれも色んな人が行ってきた感想を聞かせてくれるんだけど千差万別で一体どれが本当なのかを判断するのが難しく結局、これも自分で行って自分にあうかどうかを確かめるしかない。自分自身は友達がやっている小物屋さんで出しているコーヒーが一番自分にあっているし友達なので気を使わないので一番気に入っている。

 色々、言ったけど結局「お薦めの○○」はあくまで参考として情報を得ておいて後は自分で行ってみて自分自身で確かめるしかないですね。只、誰に聞いてもあそかはやめといたほうがよいという処は避ける事が出来るというメリットは大きいかもですね。

2008/08/19

夏休みとお盆とオリンピックと・・・

今年もようやくお盆休みが終わりました。今年も色んな人が訪ねてきてくれました。懐かしい顔に出会って今年も慌しい中に有意義な時間を過ごす事が出来ました。

 今年の夏の出来事をいくつか紹介すると恒例の地元、北杜市長坂町の夏祭り「オオムラサキ祭り」のクライマックスの花火大会に今年も女房と二人で出かけて来ました。今年は毎日のように午後になると雷雨に見舞われるので当日も午後から雷雨で花火前のイベントに遅れが出たそうですが花火は予定通り始まりました。ところが雷雨明けで湿度が高い上に無風で花火の煙が流れなくて大半の花火が霞んで見えませんでした。おまけに経費不足らしくて年々花火の規模が小さくなって30分程で終わってしまい何となく欲求不満で終わってしまいました。これぞ花火のはかなさでしょうか・・・・

 それから今年も近くの神社の能舞台で開催された薪能を見に行きました。今年は出し物が「源氏物語」で掛け合いが多かったので正直、眠くなってしまった部分もありましたが年に一度の日本人で良かった~と思える1日でした。

 それからスポーツ好きにはたまらないオリンピックが開幕し毎日どの競技を観戦するかが大変です。素晴らしい活躍をみせた選手、残念ながら実力を出し切れずに敗れ去った選手、それぞれの選手の筋書きのないエピソードがスポーツ好きにはたまらない魅力です。

 今年は仕事が忙しくて残念ながら自分自身の夏休みはありませんでしたが、それはそれで又、今年の夏休みの思い出です。

 しかし、毎年の事ですがこの時期は多くの観光客が八ヶ岳にどっと押し寄せてきて道路は道に迷ったピカピカに磨き上げられた高級車がウロウロし、道路のあちこちには車から投げ捨てたと思われる大きなゴミ袋が散乱し、それをカラスが狙ってゴミ漁りをして更に散乱してて、こういう事をする人にはホント来て欲しくないですね。

 2,3日前から八ヶ岳に吹く風が明らかに変わり、そろそろ秋の涼風に変わりつつあります。赤とんぼも飛び始めました。暑かった今年の夏、サヨナラです。これから静かな高原の秋が始まります。

2008/08/10

山羊の囁き

Yagi 全く人間の奴ら、毎日煩くチェーンソー廻して迷惑してたらこんなもん造りやがって邪魔ったらありゃしない。仕方ない加工中も監督してたんだから一応、チェックしとくか。こりゃ脚立か?歩くのに邪魔だよどけとけよ全く・・・

しかしまあ~デカイね~こりゃ何の建物になるんだ?監督の我々が知らないってのも変だけど、俺達の部屋もあるのかね?えっ何?無いの?嘘っ?ホント?何だ無いのか。じゃ適当にチェックしときゃいいか。何だ無いのか~期待して損した。エッ?我々はこの下の囲いの中で寝るの?それじゃ今と同じジャン。何だか期待して損した。煩いの我慢して見てたのにナンダ俺達には関係ないのか~エッ?無い事もない?何だか良く分らないね、人間のやる事は・・・

 まっいいか。どうせ俺達は自由なんだから建っちゃえばこっちのモン。適当に中に入ってくつろいでりゃ文句言う奴もいないでしょ。何だか俺達の農場の管理棟だとか言ってたから満更全く関係無いと言う訳でもないでしょ。

 何?2階もあんの?そりゃ俺達山羊にとっちゃ好都合!何だか知らないけど我々山羊族は高い所にいればご機嫌ってワケ。牧場を見下ろすには最高ってワケでしょ。こりゃこたえられないね。これでビールでもアリャ最高だね。何、山羊はビール飲まない?誰が決めたのそんな事、俺達だってビールぐらい飲むさ。

 今度完成したら皆で2階で乾杯しようぜ。絶対、俺達も呼べよ!分った?ワカリマシタ(人間代表)

2008/08/03

深夜の決闘

深夜、今日もなんやかやで風呂に入るのが遅くなった。やっと熱い風呂につかり一日の疲れを癒そうと湯船に体を沈める。目をつぶり心地よいお湯の温かさにうっとりとした後、ゆっくりと目を開けると視線の端に何かが動いた。我が家は丸太小屋なので風呂も丸太で出来ている。その隅っこにジッと佇む小さな黒い点が瞬間、僅かに動いたのだ。

 イタッ!今日も奴が我が家の片隅に佇んでいる。グロテスクなその姿は全身が黒と焦げ茶の縞模様で地の果てから這い出してきたような格好をしてジッと体を縮めこちらの動きを探っている。長い手足、特に自分の体の3倍はあろうかと思われる後ろ足はその体の大きさに比べて異常に長く、その足を二つ折りに畳みジッと体を沈めてこちらの気配を探っている。緊張した時間が流れる。いつもの事だ。こちらが攻撃する気配を見せると奴は類まれな跳躍力を駆使し恐ろしいスピードで飛び掛ってくる。絶対、こちらの意図を探られてはならない。何せ、こちらは素っ裸だ身を守るものは何もない。一瞬で倒すしか勝ち目はない。何食わぬ顔で体を洗う。とりあえず何か対抗する武器が必要だ。手にした体洗い用のタオルに石鹸をこすりつけ体を洗いながら目の端にジッと奴の動きを捉える。大丈夫だこちらの意図にまだ気が付いていない。チョコチョコと小刻みに移動しながら脱出経路を探っているようだ。

 体を洗い終わり全身にお湯をかけて残った泡を洗い流す。これからが勝負だ。こちらがちょっとでも不審な素振りをみせたら負けだ。あっという間に奴はこちらを飛び越えていくだろう。体に付いた泡をすっかり洗い落とした後、洗面器の中のお湯を流し終え、手にしたタオルを硬く絞り出来るだけ水分を抜いて強度を増し、振り回しやすい形に整える。もう一度、奴の位置を確認する。チャンスは何度も無い。ダメだ位置が悪い。一撃で倒すには近くの丸太の壁が邪魔だ。もう少し奴が出て来るのを待つしかない。とりあえず動きを止め、座ったままじっとチャンスを待つ。奴もどうやらこちらの動きの変化を察知したらしくジッと止まって様子を探っている。

 お互い目線を合わす事無く静寂な時間だけが過ぎていく。何秒経ったのだろう、静寂に耐え切れなくなって奴が動いた。今だっ!右手に持っている硬く絞り二つ折りにしておいたタオルを奴の上に叩き下ろす。一瞬、奴の動きの方が早くタオルが振り下ろされる瞬間、体を右にかわし姿が消えた。目にも止まらぬスピードだ!アッという間に高く跳躍し姿を消す。素早く辺りに目を移す。イタッ!足元に迫っている!素早く第2次攻撃をかける。これも一瞬、奴の動きがこちらを上回りギリギリのところでかわされ左に飛んだ。

 しかし、今度は跳躍する奴の姿を一瞬捉える事が出来た。着地した瞬間が勝負だ。さすがの奴も着地してから次のジャンプを決めるのに若干のロスが生じる。その一瞬、奴の動きが止まる。全身の力を振り下ろす腕に集中し狙いを定める。

 バシッ、鈍い音がして一瞬、静寂が訪れる。そばには白い腹を上にして長い手足をそれでも動かす奴の最後の姿が横たわっている。私は洗い場の排水の蓋を外し洗面器に湯船のお湯を汲み奴の死体に注ぎ、排水口へとゆっくりと流し込む。

 ふ~、これで良し。今日の戦いも終わった。外から女房が「どうかした?」と声を掛けてくる。「何でもないよ~」と俺、これで後から入ってくる女房の叫び声を聞かずに済む。何せ、女なら誰でも入浴中に奴の姿を見かけると叫びたくなるもんだ。これからも奴との戦いは続く・・・・

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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