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2008年7月

2008/07/28

ひとり言・・・

ここ数日、八ヶ岳は快晴かと思えば突然、空が真っ暗になり猛烈な雷雨に変わるというまるで熱帯性気候のような天気が続いています。これは八ヶ岳に限らず日本中どこでも同じ状態のようですね。「まるで熱帯」ではなく本当に気候が熱帯性に変化しているのでしょうね。近年、予想されている温暖化による気象変化がジワジワと現実になっているようです。

 そういえば食品をとりまく環境も何だか最悪のストーリーが現実的になっているような気がします。今年に入ってからの異常な食品の値上がりや品薄、それに伴う産地偽装問題等、このままでは本当に食糧争奪戦による国同士の紛争なんてのも起こりかねない状況ですね。

 私のところへも様々な情報が入ってきて一体、どれが本当なのか分らないくらい、様々な危機的状況が伝えられてきます。こんな状況を考えるとこれからはやはり食糧の自給自足が最も重要な課題になっているような気がします。

 これまでは経済成長が大国の証のような時代でしたがこれからはいかに自給自足出来る体制が整えられているかが幸福な国の指標になるのではないでしょうか。いくら経済成長が進んでお金持ちが増えても国土が荒れ果ててはこれからの時代は生き残れないかも知れませんね。

 振り返ってみて我が国はどうなんでしょうか?果たして国土は荒れ果てていないでしょうか?農業従事者や漁業関係者、林業関係者は安心して仕事が出来る状況でしょうか?私はこういう方達が安心して仕事が出来る環境でなくてはこれからの豊かな国の発展は無いと思います。

 20世紀は経済発展最優先の時代でした21世紀は環境維持と食糧保持が最も要求される時代だと私は思います。荒廃した田畑や山を蘇らせる事が出来れば海もきっと蘇ります。遠くまで操業に出なくても近海で漁業が営めれば随分楽になるはずです。

 今、出来る事から始めましょう。私は今日は車を置いてバイクで通勤して来ました。どうしても車が必要な時は出来るだけアクセルを踏み込まないで坂道ではアクセルから足を離すようにすると随分燃費が良くなりました。不必要な電気は出来るだけ消しています。まだまだ出来る事は一杯あると思いますが気が付いたところから始めようと思っています。

 先ずは自分が健康で有る事が大事です。それは体だけでなく心身共にです。無理をせずに余り細かい事に拘らず、日々元気に暮らす事、それが一番だと思います。

2008/07/19

ターシャ・テューダーの魅力

 先日BSで2日間に渡り放送された「ターシャ・テユーダーの世界」を女房と二人で食い入るように見てしまいました。彼女の広大な庭園のあまりの見事さに感動し、決して豪華ではないのに見る人の心を掴んで離さない彼女の庭つくりへの愛情が長い年月を掛けて作り出した美しい庭は映像を通しても感動の美しさでした。

 92歳の生涯を絵本作家・挿絵画家・園芸家として過ごした彼女の一言一言には他の人には真似の出来ない心の響きが込められており、心が洗われる想いでした。幼い頃よりグラハムベルやアインシュタイン等の著名人との交流が有るほどの名家に生まれながら農業の道に進みヘンリー・デイヴィッド・ソローの名著「ウオールデン森の生活」が彼女に与えた影響は計り知れないらしい。私も読んだけど今まで読んだ本の中でも一番、難解だったあの本が彼女にはかけがえの無い本だとは・・・やはり自分のような俗人とは違うな~

 近年エコロジーはビジネスとしてもてはやされ私なんぞも今日は唆されてその手のフォーラムのパネリストなんぞというものを演じて来ている訳で・・もう恥ずかしい限りです。偉い先生の百の講演を聞くよりターシャが淡々と語るひとり言を聞いている方がはるかに楽しい。世の中にこういう人ばかりならきっと戦争も起こらないし諍いも無いんだろうな。これからは録画したこの2回シリーズのDVDが宝物になる事と思う。久し振りに心に残る楽しい時間を過ごせました。皆さんもお薦めですよ。

2008/07/13

デジタルTVがやってきたパート2

 今年の4月に報告したデジタルTV。いや~こんなにTVの画像がきれいだとはチットモ知りませんでした。こんな事ならもっと早く切り替えとけば良かったと喜んだのが今年の春・・・時は移り変わり新緑の季節を迎えた辺りから何だか様子がおかしくなってきた。あんなに綺麗だった画像が時々乱れ始め、時を同じくしてBS放送やCS放送までお付き合いのように映りにくくなって来た。

 天候の所為かなとも思い晴れたら直ると思っていたらあにはからんや、森の緑が濃くなるにつれ反比例するように画像は消えてゆく・・・こりゃあかん。又や・・・。都会の皆さんは信じられないとは思いますが森の中では雨が降ったり木の葉がゆれるとTVが映らなくなるのですよ。例え衛星放送でもダメなんですね~これが。だから葉が枯れている冬の間は本当に良く映るのに春から夏にかけては映らなくなるのですよ。しかし、だからといってハイッ分かりました。秋まで我慢しますってな訳にはいきません。何せ北京オリンピックは真夏にあるんですからね。

 仕方なく春先に来てくれたアンテナ屋さんにもう一度来て貰い「映らなくなったんだけど」というとさすがに山のアンテナ屋さん「そうですか、やっぱりダメでしたか。大丈夫ですよ。映るまで責任もってやりますから」と全然、気にするでもなく来てくれて「いや~良くあるんですよね。この間のお客さんなんか冬の間は快調だったのが春になってからやっぱりダメで、結局諦めてもらいました」「エッ諦めなきゃならないなんてのも有るの?」「そりゃ、ありますよ。ダメな時は私でもどうしようもないですから」「やっぱり高く上げなきゃダメかね?」「いや~高さは関係ないんですよ。低くたって映ります。問題は前方の障害になっている樹木との距離なんですよね。距離がある程度とれれば映りますよ」といって何やらアンテナ屋さん、前方の木を眺めながら電波測定器を片手にアッチヘウロウロ、コッチヘウロウロ。「この辺りですね」といってさっさとアンテナを移し「又、映らなくなったら言って下さい」とさっさと仕事を終えて帰って行きました。

 その後、何とかTV画像は復活していますが梅雨の終わりの雷雨がくると又、チラチラし始めこればかりはどうしようもないみたいです。雨が降ればTVは消す。これが森の中のデジタル事情のようです。ヤレヤレ・・・

2008/07/07

続けるって難しい・・

 最近思うのですがひとつの事を続けるって簡単なようで難しいですよね。何でこんな事を思うようになったかというと、このところやたらエコロジーなイベントが目に付くようになって偉い大学の先生の講演だとか勉強会だとか体験会だとか一杯お呼びがあって一体どれを選べば良いか分からない事があって、自分でもこういう講演会だとかを企画した事もあるのでどれも素晴らしい事だとは思うのだけでその企画の趣旨をそのイベント後も維持して続けていくっていうのは本当に難しいのです。

 例えばNPO活動なんかも何だか一時期やたらめったらNPOばやりで色んなNPOが出来たけど結局、活動を維持して続けている団体は結構限られているみたいですね。活動報告もないNPOも結構あるようです。その理由は私が思うに時間の経過と共に設立時の思いと段々変わっていくからではないでしょうかね。NPOなんてのは基本的に同じ志をもつ人々が集まっているいる団体で利害関係を重視している訳ではないので維持していくのも大変なんだろうと思います。

 私が関わっている木の世界なんてのも現在の活動が実を結ぶのは50年も60年も先の話なので自分が生きているかどうかも怪しい話です。それでも今、やらなくては将来は絶対ないと信じてやっているのですが中々続けていくのは簡単ではないですね。

 大体、現代はその成果を早く求めすぎじゃないかと思うのです。教育にしても「ゆとり重視」の方針が決まったとおもったら今度は成績が落ちたから「課外授業までして教育時間重視」に変更されて、たまらないのは当の子供達や現場の先生達ですよね。もう少し長い目でしっかりした信念をもって臨めばよいのにと思うのは私だけでしょうか?

 農業政策も減反政策や酪農牛の削減を進めておきながら今度は食料危機や価格高騰が続き生産量を増やせと仰る。そんな簡単に増やしたり減らしたり出来るもんじゃないですよね。相手は生き物なんですから・・・もう少し長い目でみて結果を急がずに進める事は現代では許されない事なんでしょうか。

 私達が扱っている木を「スローウッド」と呼ぼうという話が出ています。山で冬の新月の時期に限って伐採し1本、1本記録をつけて半年以上、山で葉をつけたまま枯らしてから山から下ろしてきます。こんな事してりゃ現代のスピードにはついていけないかも知れません。だから「スローウッド」・・・でも良いのです。続けていかなくてはと思えるから・・・

2008/07/02

梅雨の合い間に

最近、夜いつもの帰り道に3匹のキツネがいつも出て来る。大体、同じ場所で一緒に遊んでいるので多分、兄弟だと思うのですが、先日も同じ場所で会ったので今日も遊んでいるのかと思い、そっと脇を通り過ぎたらその先で今度はノソノソとお尻を振りながらこちらに向かってくるズングリムックリした奴が登場、その体型から、又アライグマかと思ってみたら尻尾が真っ黒だったので多分あれはタヌキですね。

 その後も休日の夕方に出先から自宅の駐車場まで帰ってきて車を止めようとしたら今度は子鹿が1人で佇んでいた。普段、余り単独でいることは少ないのできっと親が近くにいるとは思ったのですが余り、驚かさないようにそっと車を止めて「早く帰りな」と声を掛けたら森の中に消えて行きました。段々、夏が近づいてきて森の動物達も活発に活動しているようです。

 動物達が夜、活発に動くのは分りますが困るのは人間が夜、闇に紛れて果樹園の実りを横取りしてしまう事件の多い事です。昔の食糧難の時代なら分らなくもないのですが現代の食糧泥棒は農家の方達が丹精込めてつくった実りを大量に横取りして売り飛ばしてしまうという許せない犯罪です。全く何を考えてるのか分りません。どれだけ苦労して育てたか分らない大切な収穫物をこれからやっと収穫しようという時に横取りされた農家の人達の落胆を考えると本当に許されない犯罪だと私は思います。どうして人の痛みが分らないかなと本当に腹が立ちますね。

 食糧難が予想される今後の世情を考えるとこれからもきっとこういう犯罪が増加していくのだろうなと、考えるだけで辛くなってきますね。今までは農家の方達も猪や鹿の被害から守る為に電柵等を対策を考えてきましたがこれからは果樹園や畑にも防犯カメラが必要になる時代かも知れませんね。イヤハヤ・・・

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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