森の生活事情
私の家は森の中の突き当たりにあるので新聞配達がありません。毎朝、森の入り口まで出て集配箱の中に入っている自分の新聞を取りに行かねばなりません。マア、それが良い毎朝の散歩になるのですが、今年の初めまでは相棒の犬が一緒だったので散歩のついでに取りに行っていたのですが相棒を亡くしてしまったので今は新聞を取りに行くだけの為に出掛けています。
今朝も森の中を歩いていたら風も無いのに木の上の梢が揺れています。「ハハ~」と思って音のするあたりをジット目を凝らして見ていたら、いたいた、太い幹の辺りに爪をひっかけてリスが忙しそうに上り下りしています。そろそろ木の実がたわわに実を付け始めたので彼等も忙しそうです。
昨日は休みだったので家で生ゴミを処分するコーンポスト(田舎では生ゴミをこの土に半分埋めたプラスチックの容器に入れて発酵させて再利用するのです)が一杯になってしまったので別に新しい穴を掘って移し変えていました。いつもこの作業を始めると何処からとも無くカラスが寄ってきて近くの木の上でジット私の作業を見詰めています。そしてなにやら騒がしく鳴き始めます。どうやら仲間に知らせているらしいのです。しかし、毎度の事なのでカラス達には悪いのですが掘り返されないようにしっかり埋め戻して上に枝や石を載せてしまうので彼等はご馳走にあり付けないのです。しかし、夜になるとキツネ達が寄ってくるので彼等は必死で穴を掘ってほじくり返してしまうのでそうするとカラス達も御裾分けにあずかれると言う訳です。
どうやら森の中の私達の暮らしそのものも森の動物達の日常と深く関わっているようです。しかし、最近は山梨の市街地でも熊が出るようになったので熊だけはちょっと遠慮したいなと思っております。朝、起きて1階に降りたら熊が冷蔵庫を開けてたなんて事になりかねない環境なのでまんざら起こらないとは言い切れないな~と思ったりしています。鹿くらいならまだ良いのですが番犬がいなくなってしまったのでちょっと心配です。
最近、夜、帰宅途中の森の入り口付近でウサギを良く見かける様になりました。あまりウサギは見掛けなかったので変だな?と思っていたのですがその姿はピョコタンピョコタンとお尻をフリフリゆっくりおっとり動いていて何となく野生を感じなかったのです。そしたら先日、女房が「何だか近くの家で飼ってたウサギが逃げてしまったらしいよ」という話を聞きアッ!と思い出し、そうかきっとあいつだなと今では信じています。その後、捕まったという話は聞かないのでどうなったでしょうかね?
八ヶ岳は朝方摂氏10度近くまで下がるようになり朝、散歩してるとちょっと冷たく身が引き締まるような気分です。森はこれから美しい紅葉の季節を迎えます。落ち葉の処分は大変ですが遠くから見るにはこの上も無く美しい色模様です。何の変哲もない森の暮らしの日常ですが何となく豊かな気分になれるのもこの季節のなせるわざでしょうか・・・
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