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2012年8月

2012/08/20

暑かったね今年の夏、

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 今年の夏も暑さのピークを過ぎ朝晩は少し秋の気配が漂う涼しい風が吹く様になってきました。

 しかし、年々暑くなってくるような気がしますが今年の夏もなんだか暑かったですね。今年の夏は母の入院があったりオリンピックがあったりでばたばたしているうちに終わってしまった感じです。

 今年、ふと感じた事は「木陰の恵み」です。今年の夏も暑かったけど我が家は森の中にあるログハウスなので申し訳ないけど家の中はそれ程暑くならないし夜だってエアコンもいらずに快適に寝られてありがたい事です。

 ある日、ふと庭に出て我が家を眺めていると当然のように森の木々の影が我が家に影を映していました。そうか!森の恵みはこんな所にもあるんだ・・・と「今更何言ってんだ」という話ですが、その今更に気が付いてしまったのです。

 世間ではエアコンの温度を上げろとか照明を減らすだとか色々、節電対策を苦労して実践しているのですが有難い事に我が家では大きな森の木々が影を造って我が家を守ってくれています。これは本当に有難い事ですね。都会にももっと木々を植えて森を造ってやれば電気を使わずに涼む事が出来ますね。

 それから年々多くなるのは集中豪雨の被害です。温暖化による異常気象が進むとどうしてもゲリラ豪雨のように短時間に大量の雨が降る事により多くの被害が生まれてしまいます。森の中でもあまりにも集中して短時間に雨が大量にふるので土の保水力の限界を越してしまい土砂災害を引き起こしてしまいます。これは森の中に住む人間として恐ろしいです。

 幸い、私の住んでいる辺りは八ヶ岳の南麓ですがそれほど勾配のきついところではないので土砂災害の危険性はさほど心配しなくてもよさそうです。

 暑かった今年の夏、皆さんはどのように過ごされましたか?

2012/08/15

森林セラピー専門医

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 東京から友人の森林セラピー専門医の女医さん達3名が八ヶ岳に遊びに来てくれました。

 森林セラピー専門医とは新しく出来た医療制度で、まだ日本には20名程しかいないそうです。今迄、どちらかというとボランテイア的な捉えられ方をしていた森林を拠点とした自然療法ですがいよいよ医療の現場としてその効果が認識されてお医者様が森林セラピーとして医療活動として森林の癒し効果を治療の現場に取り組んでいく活動が始まります。

 私はその活動にとても期待しています。自分が都会での暮らしの中で生活のリズムを崩してしまい辛い思いをした経験があるのでもし、その時にこういう治療方法を受けていれば又、違う暮らしが出来たかもしれません。

 人間が都会に暮らし始めてからの年月は長い人間の歴史の中ではつい最近の事です。それまでは人間は森で穏やかに暮らしていたのですがその内に人間は「道具」を生みだし、「狩り」を行い、「火」を起し、食物を「栽培」する術を習得しそして次第に自然環境を壊し自分達が暮らしやすい環境を生みだし、産業革命をもたらし都会を形成してそこに集団で住むようになりました。

 しかし、もともと人間は森の中で暮らした時間が長かったのです。だから人間のDNAにはその記憶が蓄積され、それがあまりにも早い環境の変化に追いつかずに知らないうちに人間のストレスとなって体調の変化をもたらすのではないかと私は思っています。

 勿論、ひとによって感じ方は様々ですので都会大好き、山の中は嫌いなんて人も当然いる訳で私はそれを否定するつもりは全くありませんし、自分自身も都会の真ん中でサラリーマン生活を普通に過ごし、学生時代からを含めると14年程東京で普通に毎日、満員電車に揺られて通勤し暮らしていた時はこんな事は全く考えませんでしたからね。

 でも私はある日、体調を崩してしまい突然、都会の生活に拒否反応を感じてしまい、それが耐えられないくらいのストレスになってしまったのです。その原因は色々あると思うのですが残念ながらその時は対処療法はありませんでした。いわゆる「自律神経失調症」みたいな診断をされてしまい、多分それしか言いようがなかったのだと思いますが自分もそれで納得してしまいました。

 しかし、その時に対処療法として森林セラピー専門医のような制度があり、それを試す事によって自分の体のリズムがどう変化するかを診断する事が出来ればもっと早く自分の体調への理解を深める事が出来て自分なりに病気とどう取り組んでいくべきか判断出来たかも知れません。

 今の世の中はストレス社会だと思います。ちょっとした事で怒りが爆発し人々はパンパンに心の容量が膨れて余裕がない様に感じます。そんな時に森林セラピー専門医の方の問診を受けてちょっと森の中に入りその懐に抱かれれば少し心の容量が広がる様に思います。

 その為には森の看護師さんも必要になるかも知れません。それは今、正に森の中で自然ガイドをされている様な人達が森の看護師さんになるのかも知れません。期待しています。森林セラピー専門医、頑張れ!

2012/08/06

ITオリンピック

 4年に一度の世界のアスリート達の祭典オリンピックがイギリスで開幕しました。私は元々スポーツを見るのが大好きなのでオリンピックはたまらない楽しみです。

 学生の頃は陸上部だったので男子100m走のウサイン・ボルトの走りは驚愕の思いです。私達の現役の頃は100m走の人類の限界は人間の体が受ける風圧と脚力の関係から9秒6と聞いていたので彼の走りは人類の限界を越える走りとしか思えません。正に人類最速の男ですね。

 しかし、今回のオリンピックの運営を見ていて気になるのは競技の判定にIT化が進みジャッジが正確になるのは凄く良いことだと思うけどその為に競技が中断されたりするのは何となく拍子抜けしてしまいます。

 陸上競技の100m走も私達の頃は当然、IT機械なんてないのでストップウオッチで計測するのですが、これが人によって押すタイミングが違うので微妙にずれるのです。

 当時はゴールラインに測定員がいてスターターのピストルが発射された時に出る「煙」を見てストップウオッチのボタンを押して計測していました。スタートラインからゴールまで当たり前ですが100mあるのでピストルの音を聞いてからストップウオッチを押していたのでは遅くなるのです。だからせいぜい10分の1秒位までしか出せませんでしたが今は100分の1秒まで測定できるのですから凄い進歩ですね。

 フライングも当時は2回までOKでしたが今は1回で失格なので厳しくなりました。スターテイングブロックという選手がスタートする時に足を乗せる機械にセンサーが付いていてそれでピストルがなってからどの位で反応したか分るし勿論フライングしたかも分る仕組みになっています。

 今大会で私が知っている限りではその他の競技でIT判定を採用しているのは水泳、フェンシング、柔道、テニス、自転車、体操等、多くの競技でIT機器が使われています。

 しかし、今大会の柔道で使われている映像判定にはちょっと違和感があります。それは柔道という競技の中で主審1人と副審2人という一番近くで見ている3人の審判の存在価値が失われる可能性があるからです。

 勿論、正確を期すのは当然だと思いますが際限なく機械に判定を委ねるのは逆に競技の進行を妨げるだけになるのではないでしょうか?テニスの様にプレー中に1回だけ映像判定を求める事が出来るとかにしないとその内に審判は要らなくてそれこそロボットが判定する(笑)時代が本当にくるかも知れません。

 私がスポーツ観戦が好きなのはそこに嘘がないからなんです。口はぼったい言い方をするならそこに筋書きの無いドラマがあるからたまらんのです。競技するのが生身の人間だからそこに色々なハプニングや番狂わせがあるから楽しいのです。

 それは誤解を覚悟でいえば裁く側の人間にも言える事です。人間だからミスジャッジもする可能性がある。だからそこにドラマが生まれる。そのミスジャッジでその人の人生が変わるなんて話も本で読んだ事があります。

 たった1球のストライクかボールかの判定がそのボールを投げたピッチャーの人生を変える事さえあるかも知れません。だけどそれが人間なのです。

 過去に柔道のミスジャッジだとかサッカーの神の手と言われるミスジャッジだとか既に伝説になるような話もあります。日本でも長嶋選手の天覧試合でのサヨナラホームランがファールだったなんてのもそうですよね。

 きっとその場面にIT機器が採用されていたら、その場面に関わった人達は違った人生を送ったかも知れません。私はひねくれているのでその辺の曖昧な人間味のある出来ごとが実は大好きなのです。

 確かにIT機器がその場にあって正確な判定ができていたなら違った展開にはなったと思いますが、なかったからこそ真相が最後まで分らないという、いかにも人間臭いドラマが生まれるのです。エッ?いい加減にしろ?ハイ、今日はここまでにします。あ~でもだからオリンピック大好き!

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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