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2012/08/15

森林セラピー専門医

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 東京から友人の森林セラピー専門医の女医さん達3名が八ヶ岳に遊びに来てくれました。

 森林セラピー専門医とは新しく出来た医療制度で、まだ日本には20名程しかいないそうです。今迄、どちらかというとボランテイア的な捉えられ方をしていた森林を拠点とした自然療法ですがいよいよ医療の現場としてその効果が認識されてお医者様が森林セラピーとして医療活動として森林の癒し効果を治療の現場に取り組んでいく活動が始まります。

 私はその活動にとても期待しています。自分が都会での暮らしの中で生活のリズムを崩してしまい辛い思いをした経験があるのでもし、その時にこういう治療方法を受けていれば又、違う暮らしが出来たかもしれません。

 人間が都会に暮らし始めてからの年月は長い人間の歴史の中ではつい最近の事です。それまでは人間は森で穏やかに暮らしていたのですがその内に人間は「道具」を生みだし、「狩り」を行い、「火」を起し、食物を「栽培」する術を習得しそして次第に自然環境を壊し自分達が暮らしやすい環境を生みだし、産業革命をもたらし都会を形成してそこに集団で住むようになりました。

 しかし、もともと人間は森の中で暮らした時間が長かったのです。だから人間のDNAにはその記憶が蓄積され、それがあまりにも早い環境の変化に追いつかずに知らないうちに人間のストレスとなって体調の変化をもたらすのではないかと私は思っています。

 勿論、ひとによって感じ方は様々ですので都会大好き、山の中は嫌いなんて人も当然いる訳で私はそれを否定するつもりは全くありませんし、自分自身も都会の真ん中でサラリーマン生活を普通に過ごし、学生時代からを含めると14年程東京で普通に毎日、満員電車に揺られて通勤し暮らしていた時はこんな事は全く考えませんでしたからね。

 でも私はある日、体調を崩してしまい突然、都会の生活に拒否反応を感じてしまい、それが耐えられないくらいのストレスになってしまったのです。その原因は色々あると思うのですが残念ながらその時は対処療法はありませんでした。いわゆる「自律神経失調症」みたいな診断をされてしまい、多分それしか言いようがなかったのだと思いますが自分もそれで納得してしまいました。

 しかし、その時に対処療法として森林セラピー専門医のような制度があり、それを試す事によって自分の体のリズムがどう変化するかを診断する事が出来ればもっと早く自分の体調への理解を深める事が出来て自分なりに病気とどう取り組んでいくべきか判断出来たかも知れません。

 今の世の中はストレス社会だと思います。ちょっとした事で怒りが爆発し人々はパンパンに心の容量が膨れて余裕がない様に感じます。そんな時に森林セラピー専門医の方の問診を受けてちょっと森の中に入りその懐に抱かれれば少し心の容量が広がる様に思います。

 その為には森の看護師さんも必要になるかも知れません。それは今、正に森の中で自然ガイドをされている様な人達が森の看護師さんになるのかも知れません。期待しています。森林セラピー専門医、頑張れ!

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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