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2012年6月

2012/06/24

森の音、色、匂い

 森の中に住んでいると自然の音や色・匂いに敏感になります。森の中には都会の様に車や電車等の騒音がないので聞こえるのは自然が放つ音だけなんて事が普通なので段々耳が敏感になります。

 例えば自宅の傍の森の中を歩いている時、冬の間は冷たい八ヶ岳下ろしの北風が木々を揺らす音だったりするし、春から夏にかけてのこの季節は雨上がりの朝など煩いほどの鳥の鳴き声が森の中に溢れ、まだ生まれたばかりの幼鳥がうまく鳴けなくて「ケキョケキョ」言ってみたり美しい甲高い声でさえずる小鳥の声だったり猛禽類のタカ達が上空から威嚇する鳴き声等が空から降ってきます。

 鳴き声ではないけれどもキツツキ達が木の幹をつつく「ドラミング」という音も凄いですよ。木の中にいる虫を探したり巣穴を掘ったり求愛行動の一つとも言われていますがその音は「ダダダダダ・・」と本当にドラムを叩くような凄い音がします。我が家も何度かつつかれ家の中にいてもビックリして飛び出しそうな音です。

 それからもう少しすると煩い程の蝉の合唱が始まります。昨晩は森の中を流れる小川からカエルの鳴き声が聞こえていました。時々夜中にも「ギャーギャー」とキツネが騒ぐ声がしますがこれはまるで人の叫び声にそっくりで初めて聞いた方はビックリすると思います。

 又、「キュン!」という金切り声みたいな音は鹿が仲間に危険をしらせる警戒音です。反対に冬のシンシンと雪が降る日は辺りが全くの無音の世界に包まれます。雪が音を吸収して音が全く反響しなくなるのです。

 それから森の色、これは季節によって本当に美しい変化を見せてくれます。冬の間は水墨画の様に単色の「黒」と雪の「白」に包まれていた森が春先に一日一日と新緑の世界に変わっていくのは毎日見ていても本当に凄い勢いで緑に変わっていって生命力の息づきを感じます。

 又、夏から秋にかけては森の木々が美しく化粧を施したようにハッとするような赤や黄色の世界に変化していって本当に美しい姿を見せてくれます。

 もうひとつ匂い、これは一番、感じるのは雨上がりの草いきれの匂いです。ムッとするような若葉の匂いが森の中に漂い森の木々が雨をタップリと吸い込み太陽のエネルギーを受けて喜んでいるような力強さを感じます。

 都会に住んでいる皆さん、人工的はものがまるでない森の中には本当の自然の色や音や匂いが溢れていますよ。時々はそういうものを感じて人間も森の中の生き物の一部にしか過ぎないのを改めて感じてみませんか?以外とすっきりしますよ。あっ!これを森林浴というのか!そうか・・・

2012/06/16

電波障害と蟻攻撃

 いよいよ関東甲信越地方も梅雨入り宣言となりジメジメと鬱陶しい日々が続いています。この時期になると我が家は色々と支障が出てきます。

 先ず、今年は地上デジタル放送に全面的に切り替わって初めての梅雨を迎えますがこれが又映らないのですね~昨年、総務省の難視聴地域の支援をしてくれるデジサポさんに来て貰って調査して貰った時には「問題なく映る筈です」と言われてしまいました。

 そうなのです。晴れて風がなければ問題無く映るのです。ところがこれが雨が降ったり風が吹いたりすると映らなくなってしまうのです。森の中に住んでいるので木々が揺れると電波障害を起こしてしまうのです。雨が強い時も駄目ですね。

 これは色んなところに陳情して相談するのですが中々分って貰えなくて解決しそうもありません。基本的に難視聴地域の対応は今年の3月末で終了したそうでその後、総務省の担当窓口にも相談してるのですが丁寧に対応はしてくれるのですが手の打ちようがないので我が家はアナログ時代は全チャンネルが映っていたのにデジタル化された途端に全ての地上波が映らない日があるというTV難民になってしまいました。

 一番困るのが台風とか天候が悪化した時の気象情報が入って来ないという事なんですがそれ以外はマア最近、面白い番組もないしBS放送の方が面白い番組が多いのでそれならそれで良いのですが映らないのに某放送局のみに料金をとられるのにちょっと抵抗があります(笑)

 もう一つは蟻さんが家の中に入ってくるという事です。森の中なので当然、蟻も大勢一緒に(笑)住んでいるのですが普段、外に巣を造って住んでいる蟻達が雨がふると我が家の中に逃げて来るのです。

 気持ちは分るのですが(笑)こちらも迷惑だし噛まれると痛いし連中、何せ数が圧倒的に多いので1匹や2匹ならまだ良いのですが何百、何千となると話は別です。

 しかも今は我が家に小さな赤ちゃん(初孫)が同居しているので速やかに退散して貰わないと困るのであの手この手で退治しています。

 この梅雨があけると暑い夏がやってきます。今年の夏はどうなるのでしょう?子供たちの明るい笑い声が沢山聞ける明るい夏になってくれると良いな。

2012/06/11

今だからこそ言います「原発再稼働に反対です!」

 やはりこの事を避けて通れないと思うので今迄敢えて書かずに来たけど言わせて貰います。野田首相は原発の再稼働を発表しました。国民生活を犠牲に出来ないという理由でした。その言葉に凄く違和感を感じます。

 国民の為?国民とは誰の事をさすのでしょうか?原発推進派の事情を持つ国民の為でしょうか?それとも福島第一原発の事故で避難を余儀なくされている国民でしょうか?皆、国民ですね。国民の中にも原発再稼働に賛成する人も、反対する人も勿論います。現在の状態で全ての国民が納得出来る判断は難しいと思います。

 しかし、これが福島原発の事故直後のように非常時ならどうでしょう?それでも国民の為に原発を稼働し続けると言えるのでしょうか?私は今が非常事態だと思います。やはり日本で原子力発電所を稼働させてはいけなかったのです。いや敢えていうなら原子力技術開発そのものが人類が手を出してはいけない領域の科学技術だったのではないでしょうか?

 以前、最先端技術開発の異種業種のシンポジウムに参加させて頂いた事があります。タイトルは「科学技術と人間」というものでした。シンポジウムの内容は「科学技術の進歩は人間を幸せにしたか?」というものでした。

 今迄の歴史を振り返ると人類の最先端科学技術の開発は最終的に結局、最先端兵器の開発に使われてきました。日本は世界で唯一の原子爆弾の被爆国です。原子力技術はその使い方次第で人類を滅亡させる凶悪な最終兵器にもなるし膨大なエネルギーで繁栄をもたらしてもくれます。

 だからこそ人は迷うのだと思います。表裏一体のリスクとメリットを持った巨大なエネルギーだといえます。しかし、日本は世界の中で唯一その裏側の悪魔の姿を見届けた国です。だからこそ日本の国民はそのリスクについて世界に警告すべきではないでしょうか?

 今や、日本はその表の顔だけを取り上げてそれをビジネスにしてしまい逆に世界にその技術を輸出さえしてしまっています。だからこれだけの大災害を引き起こしながらそれでも尚、ひたすら裏の顔を隠して安全神話を必死になって唱えなくてはならないのでしょう。

 今の、総理大臣もその権力の座をおりて一人の庶民となった時にやはり再稼働が正しいと本当にいえるのでしょうか?将来、東南海、南海、東海沖の地震が連動して起こった時に万が一、今回の福島のような原発事故が起これば日本国は壊滅的な被害を受ける可能性があると思います。

 命より大事な価値って何でしょう?お金でしょうか?日本の国土を失うかもしれないのに何故再稼働なのでしょうか?

 今こそ、原発から自然エネルギーにシフトしその技術を必死になって開発・実践し世界唯一の被爆国であり巨大地震で原発事故を引き起こした当事国として安全なエネルギーへの転換をアピールすることこそ日本の務めでありそれこそが日本が世界にむけて発信すべきメッセージだと私は思います。

 全ての日本人に広島原爆資料館を訪れて欲しい。そしてもう一度良く考えて欲しい。今の政府は私達国民を守ってくれません。私達が自分達の子供を守らねばなりません。

2012/06/04

色々ありましてお久しぶりです(笑)

 何だか近頃、イベントやら会議やらでやたら色々と右往左往しており「森の囁き」がアップ出来ずにごめんなさいでした。やっと一段落しましたので今日、アップしています。

 エ~ト何から話そうかと思いましたが取り急ぎ一番目は新しい小さな家族が増えました!昨年、結婚した我が家の長女に赤ちゃんが出来て何と!私がお爺ちゃんになってしまいました。初孫は女の子でした。

 自分に子供が授かり父親になった時も何だか実感が持てなかったのですがまさか自分の人生の中でお爺ちゃんと呼ばれる時がくるとは思いませんでした。そりゃ、当然自分の子供に赤ちゃんが生まれれば爺ちゃんなり婆ちゃんになるのは理屈では分かっているのですが実感としてお爺ちゃんになる自分が想像出来なくて・・・兎に角、今は長女が1週間前に生まれたばかりの孫を育てに我が家に帰って来ているので家の中では元気な赤ちゃんの泣き声が響き渡っています。

 一番、影響を受けたのは我が家の猫娘と猫息子かも知れません。何せ今迄、我儘しほうだいだったのが変なオギャ~オギャ~と煩い生き物が家の中に突然来て自分達は一挙に邪険に邪魔にされてベランダに放り出されています(笑)しかし、我が家にとってはそりゃ今のところ初孫第一なので暫く猫達は我慢なのです。

 それから我が家に光ケーブルが引かれました。20数年前に森の中に家を建てた時にはNTTに電話して「電話を引いて欲しい」と頼むと「空いている回線がないのでお宅に電話をひくのは1年くらいは待って貰う事になりますね」と言われた事が夢の様な話です。

 家電量販店を通じて光ケーブルの工事を予約して先週末、漸く工事のお兄ちゃんが我が家にやって来ました。工事車輛に乗って我が家にきたお兄ちゃんに「ログハウスなので既存の電話配線のルートからはケーブルが入らないので屋根のあそこからこっちにケーブル引いて床下を通ってこっちに穴開けて通してくれる?」と説明すると「分かりました。やってみます」と気軽に応じてくれたお兄ちゃんは外部の電柱に登って既存光ケーブルの分岐から始めて手際よく作業を進め2時間程で工事は終わりました。

 20数年前の頃と比べて格段の変化です。今の日本の技術の進歩は素晴らしいですね。こんな山の中に住んでいながら光ケーブルで外部とインターネットで繋がるのですから信じられない事です

 それからこの時期は何故かイベントが目白押しで出来るだけ余計な事には首を突っ込まないように(笑)しているつもりなのですが1週間の間に月曜日は私が主催の婚活イベントを八ヶ岳ですませ、火曜日に東京ビックサイトで翌日から開催されるイベントの搬入にビックサイトに行きそのまま3日間の会期中に2度ビックサイトに行きブースを訪れてくれたお客様の相手をして金曜日に八ヶ岳に帰ってきて土曜日に次の日曜日の八ヶ岳高原サイクリングのスタッフとして景品や自転車の運搬につかうレンタカーを引き取りに行き、日曜日は朝4時半起きでサイクリングのスタート場所に準備に行きそのままゴールの夕方まで最後尾の自転車の後ろで後方支援を行い、最後はゴール後のBBQ大会の準備やら何やらで終わったのは午後6時頃でした。

 何だか怒涛のような1週間でした。やれやれです。これからちょっと落ち着いて仕事をしようと思います。それでも今週末は又、自社のイベント開催するのですが(笑)これから漸く高原にも夏の日差しがさしはじめます。

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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