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2010年7月

2010/07/25

夏の高原生活事情

 世の中猛暑続きで大変な事になっていますが有り難い事に世間が猛暑でうだる中、森の中の我が家は日中でも木陰で涼しく快適に暮らしています。

 本当に猛暑の中で暮らさなくてはならない人には申し訳ないけどエアコンもいらないし夜は窓を開けて寝てると風邪をひきそうになってしまいます。

 勿論、いくら高原の夏が涼しいといっても日中、森の外にでれば当然、30度を超す日差しが照りつけてしかも1000mを超える高度なのでそれなりにお日様に近く油断すると日焼けで痛い思いをする事があります。それでもちょっと木陰に避難すれば湿度が低いので涼しく、夕方も3時を過ぎればそろそろ涼しくなって熱帯夜になるなんてことはまず無いですからね。

 それに我が家はログハウスなので日中の日差しに強い時に外から帰ってきて家の中にはいるとヒンヤリなんです。これは本当に有り難いですね。元々、そんなにエアコンが好きな訳ではないので夏の日差しと暑さを遮ってくれるログハウスには本当に感謝しています。

 もともと都会に暮らしていた時にちょっと体調を崩して今でいうパニック症候群なんて病気に掛かってしまい、満員電車に乗ると過呼吸を起こしたり平衡感覚をなくしてひっくり返ったりという症状が出るようになってそれが都会を出るひとつのきっかけにもなったんですがここ八ヶ岳南麓に暮らすようになってほとんどその症状は出ないのですがそれでも時々、疲れが溜まったりすると一年の内の何度かひっくり返ってしまいます。

 もう、この病気との付き合いも長いのでこの症状が出そうになると諦めてとにかく家で大人しくしていれば直るので全てを捨ててそうする事にしています。数日前にやはりその症状が出てしまい、スタッフに断ってしばらく家でじっと大人しくしていました。

 その時も世間では猛暑だとニュースでは騒いで居ましたが我が家では幸い、窓を開けて高原の涼しい風を入れておけば快適に暮らせるので本当に助かりました。

 唯一困るのは我が家の猫達が私が寝ているとこれ幸いとお腹の上に乗ってきて座布団代わりに私を使うのでちっともゆっくり出来ない事なのですがそれ以外は本当に快適です。

 あっもう一つ困るのは明け方の4時頃、森の中がようやくうっすらと明るくなって来た頃にまず鳥達が騒ぎ出し次にセミ達が騒ぎ出す事ですね。鳥達の中でも最近、猛禽類のタカだと思うのですが森の近くに巣を造っているのでこいつが「ヒ~ヨヒ~ヨ」と煩いったらありゃしないのです。

 それからセミに関しては何故かこの辺りでは初夏にヒグラシが鳴くのです「カナカナカナ~」とこれも相当煩いのです。私なんか高知育ちなので高知ではヒグラシが鳴けばもう夏も終わりでいつも「あ~ヒグラシが鳴き始めた。もう今年の夏も終わりか」なんて毎年言っていたのでこちらに来たばかりの頃は調子が狂っちゃいました。

 それから近年、多くなったのは雷雨ですね。この辺りは高原なので昼間の温められた空気と上空の冷たい空気がもろにぶつかるので夕方、強烈な雷雨になるケースが増えてきました。しかも標高が高いので結構、近くに雷が落ちて停電なんて事も増えてきました。近頃は家電なんかもICを使っているものが多いのでそれがやられてしまうケースが多いので雷ガード機能の付いたコンセントは必需品になっています。

 それからもうひとつ困るのは夜、窓を開けていると網戸に巨大な蛾を始めとするありとあらゆる虫達が寄ってくるのです。虫達にしてみれば真っ暗な森の中に明かりが見えればそりゃ寄ってくるのは当たり前なのですが、網戸にくっついた虫達を見ると我が家の猫達が興奮して網戸にへばりつくので「その虫は網戸の裏にいるから捕まえられないよ」と何度教えても猫達に理解出来る訳もなく連中にしてみれば「なんでこいつら捕まえられないの?」と思っているらしく何時までも網戸にへばりついているという網戸猫状態が続くのです。

 ある日なんか余りに猫が煩いので部屋の明かりを消して網戸に着いた虫達を追い払おうと思ったら何と網戸にホタルがくっついていて明かりを消すとそいつが綺麗に光り出して結局、その明かりにみとれてしばらくうっとりと過ごしてしまいました。

 今年の夏もこれからが本番ですが高原の夏は今年も快適で本当に猛暑の皆様、酷暑お見舞い申し上げます。高原に遊びに来てくださいね。楽になりますよ・・・

2010/07/17

腕時計の変遷

 皆さんは自分がいつから腕時計を着けたか覚えていますか?私は多分、中学受験の時に必要だからと買って貰ったような覚えが有りますがはっきりとは覚えていません。

 しかし、その頃はまだ手巻きのゼンマイでよく腕から外して手でつまみをエッチラオッチラ廻していました。このつまみが結構、腕に食い込んで痛かった。その内に自動巻きなんてものが出来て手を振っていると自動的にゼンマイが巻かれてもう手でつまみを廻す必要がなくなりました。その時はやたら必要でもないのに腕を振って歩いたり時計が止まりそうになるとやたら腕を振り回していました。

 何だか今、思うとこの自動巻きの時代が結構長かったような気がしますがその内にソーラー時計なるものが出てきてお日様に時計を当ててると自動的に内臓されたバッテリ-が充電されて何もしなくても何時までも時計が廻っているというものが出て来ました。

 私もこれは便利だと思いつい買ってしまいました。もっとも私は別にこのバッテリーが自動的に充電されるのが欲しかったのではなく電波時計の機能が付いてて時間が自動的に補正されて常に1秒も狂うことなく時間が見られるという事にすごい魅力を感じて買ったのでした。

 しかし!そこに落とし穴がありました。先ず最初の思い違い・・・それはお日様に時計を当ててれば永遠に時計が動き続けると思っていた事。ちょっと考えれば分かりそうなものですがそんな訳はないのでバッテリーが消耗して充電機能が落ちてくれば当然、いくらお日様に当てても充電なんかしない訳で結局、バッテリーを交換しないと駄目な訳です。

 問題は昔みたいに手巻きのゼンマイ時計ならばその場で巻けば直ぐに復活するのですがソーラーバッテリーの場合はバッテリーが切れれば当然、何も表示されない訳で、時間も何も表示されていない真っ白な丸いガラスを腕に巻いているだけで何の特にもならないという事にその時、初めて気が付いて・・・こりゃダメだと思いました。

 次に気が付いたのは或る日、フト時計に目をやると11日午前0時の表示になっておりウン?なんだこりゃと思ったのですが、どうもバッテリーが上手く充電出来ないと定期的に行っている電波時計の標準時の調整が上手くいかなくなり表示画面が11日午前0時に自動的になってしまう様なんです。

 やれやれ又か・・・と溜め息をつきながら運転中に出来るだけ腕時計が日に当たるようにハンドルの上で腕の位置を調整し涙ぐましい努力をする羽目になります。

 しかし、ふと考えてみたら車の中だってちゃんと時計表示はあるし、携帯電話だって時計表示はあるし、昔みたいに何処にも時計がなくて時間が分からないなんて事は現代ではないわけでじゃ、腕時計なんて必要ないのかな?何て思っていたらやはりTVの番組で最近腕時計をしない人が増えているなんて事を聞き、それじゃ時計が売れない訳だと納得しました。

 なにやら最近は高級な腕時計が売れていてどうも実用的なのは余り流行りじゃないみたいですね。最近ではサッカーWカップで活躍した本田選手が何故か両手に腕時計をしているのが話題になり彼はバランス感覚を大事にしたいので両手にしていると言っていましたね。

 まあ、色々ありますが私は兎に角1秒も狂わないという機能を持った時計はそれなりにすごく気分が良くやはり大事にしていこうと思っていますが、玉に傷はこの時々、表示が消えてしまうという欠点なんですよね。

 こういっちゃ何だけどエネルギーは手巻きで時間合わせは自動的に行われるなんてマニュアル機能とハイテク機能を併せ持ったような時計はないですかね?

 何も普段、11秒を争って生活している訳でもなく、むしろノンビリと一日を無駄に過ごしている事が多いので別に1秒と狂わない時計が必要な訳ではないのだけれど例えばFMから流れてくる時報の瞬間とかTVの時報の瞬間とかに自分の時計がピッタリとあってるという快感がたまらないというだけなんですけどね。

 「普段は誰も見てくれなくても、見掛けはのんびりしている様だけど私だってやるときゃやりますよ」というこのソーラーバッテリーの電波時計の正しい姿勢が好きなのですよ。

2010/07/10

突然のFAX

 先日、朝の5時に突然。電話が鳴りFAXが送られて来た。実は私は寝てて全く気付かず後で女房から知らされてたのですが朝、女房が眠そうに「朝早く、突然FAXが入って大変だったんだよ」と言い、事情を知ったと言う訳です。

 FAXの内容は「選挙に行きましょう」というタイトルながら内容は特定の候補者を中傷するビラでした。その時は「タチの悪い悪戯だな~だから、選挙は嫌いなんだ」と思ったけど次の日の地元新聞の記事を見たら県内のかなりの範囲に無作為に送られてきたそうで発信元も他県からだったりしたそうで家に送られてきたのは発信元が分からないようになっていました。

 実はその事件が起こる数日前の夜、電話が鳴りこちらも発信元を明らかにしない電話で音声ガイダンスで選挙のアンケートだという話だった。これも女房が取ったので私は「発信元を明かさないなんて変だから切っちゃいな」と女房に言ったのですが「そんな事ないんじゃない?」と音声ガイダンスに従って女房殿はアンケートに答えていました。

 後から考えたらあのアンケート調査も怪しいもんだと思ったけどこれも後から地元新聞にアンケート結果が出ていたのでこれはこれで本当だったのかな?と思います。

 しかし、選挙が近づくと大なり小なりこういう事がしょうっちゅう起こるので私は選挙が好きになれないのです。勿論、国民の義務であり大切な権利ですので必ず投票には行きます。問題はその選挙の在り方なのです。

 曰く、後援会の名簿にサインしてくれだの、こういう無礼なFAXを送りつけてきたり以前も特定の候補者の愛人宅の地図だという記事が送られて来た事がありました。

 誰がこんな馬鹿な事を思いつくのか知りませんが少なくても送ってきた人は何らかの効果があると思って送って来ている訳でその事が余りにもくだらなくて嫌になってきます。

 選挙が近づくと候補者の名前を連呼する宣伝カーが町中を走り周り森の中の狭い道にも時々入り込んできます。TVではやたら政党のCMが賑やかになりこの人達は選挙の前だけこういう聞き心地のよい言葉を連呼し選挙が終わればどこ吹く風で「そういう意味ではなかった」何て(笑)必ず言うのだから困ったものです。

 本来、政治は国民の代理として住民サービスを行うものだと思っていたけど最近は日本も大国になってしまったからか政治も複雑になってしまってどうも必ずしも国民が望む方向ではない政治が行われるようになってとても国民の代理とは思えなくなってきました。

 しかし、2人の人間がいれば必ず2つの意見が有る訳で1億人の投票者がいれば当然、1億人の考えが有る訳でその意見が必ずしも一致する訳ではないのでそこが政治に携わる人達の難しいところなんだろうなと思います。

 こんなに複雑な世の中になる前はきっと「豊かな自然を大切にし、自然と共存し、人々が飢える事無く健康に暮らせる事」これが人々が暮らす上で一番大切な全ての決まり事「掟」でこれに基づいて全ての事が決まっていたのではないでしょうか?

 イヌイットの人達やマタギの人達の掟もこれが基本になっていたように思います。私は今の政治家という人達の発言のなかにそれが中々感じられないのです。人々が嫌がる事を何故押し付けなければならないのでしょう。

 何故、こんな早朝の人が気持ちよく寝静まって居る時に気持ち悪いFAX何か送ってこなくてはならないのでしょう。戦争もしないと言っているのに戦闘機が大空を我が物顔に飛び回りここ八ケ岳や南アルプスの麓にもしょっちゅう超低空飛行で明らかに軍用機と思われる飛行機が飛んできます。何の目的でそんな事するのか知りませんが決してその光景は気持ち良いものではありません。それを気持ち良いとか安心だなんて思う人がいるのでしょうか?それでも必要な事なんでしょうか?

 経済復興を声高に皆さん選挙が近づくと政治家の人は言うけど本当に経済復興が人々の幸せを約束してくれるのでしょうか?私は永遠に経済成長が続くなんてあり得ないと思っています。その弊害が必ずあるのではないかと思ってしまうのです。

 ああ、早く選挙終わらないかな・・

2010/07/05

森の電波障害事情

 毎年の事ですが森の木々達が勢力を増してくるこの時期、我が家のTVは写らなくなる。「そんな馬鹿な」といつも笑われるけど本当なのだから仕方ない。

 しかし、仕方ないでは済まなくなりそうな事に最近気が付いてしまった。今は、デジタル放送が写らなくなってもアナログ波はなんとか拾えるので画面の綺麗さを諦めれば何とか見える。

 しかし!来年からデジタル化が始まってアナログ波が止まれば我が家はどうなるの?とフト思った。「マア、それなら我が家の道の前に隣町のケーブルテレビの配線が来てるからそれから引けばいいか、高くなるけで見えないよりいいや」とタカを括ってケーブルTVに連絡してみた。

 そしたら「そのケーブルTVの配線はあくまで隣町用に配線されたものでお宅には引けません」との冷たい回答を頂き???の連続。そんな馬鹿なと思ったけど何を言ってもどうやら決まりがあってダメの一点張り。ムムム、それじゃどうすれば・・・

 自慢じゃないがTV大好きで育ってきたので今更TVを諦めろと言われてもな~。昔、街頭テレビで力道山を観たのが運のつきだったのですね(古!)。あれからウン十年。今更、諦めろと言われてもハイ、分かりました諦めますとはならないものな。

 しかし、最近衛星放送なんかもあるので仕方なく他の番組が写らないときは衛星放送なんかの番組を見てるのですが、これが結構面白い番組やっていてバラエテイーばかりでクダラナイ番組が多くて辟易してると新鮮な感じがします。

 世の中、確かデジタル化が進めば情報化が進み双方向時代が来るなんて聞いたけど我が家なんか写らなくなっちゃうんだけど、そういう場合はどうすればよいのでしょうね。

 きっと他にも打つ手があるのだろうけど面倒くさいので写らないなら写らないで結構だ!エエ、エエ結構ですよ。写る番組だけ見るし映画なんか録画しちゃってそればかり見るからいいですよ!と言いたくなってしまう。

 しかし、以前、全国でデジタル化して電波障害で写らなくなる世帯は離島や山奥の世帯の一部で全体の数パーセントなんて統計をみてたので「そうか、うちはその数パーセントに入ってるのか・・・」なんて変なところで感心してしまいましたが・・しかし、家だって秋になって葉が落ちてくれれば写るようになるのだからいわゆる難視聴地域とも完全には言えないのだろうなと少し「他とは違うんだぞ」何て思ってみたりもするのですけどね。

 しかし、世の中、時が経てば便利になるとばかり思ってたけど意外と不便になることも結構あるのですね。というか、少しは不便でも私は良いとも思っています。

 余りに便利さを求めるばかりに少し世の中に歪が出てるように思うし、本来、便利さを求めてこんな自然一杯の八ケ岳南麓に来たわけじゃないので「TVなんか見ずに星空見ろよ!」って言われたら「はは~仰るとおりです」とも思うのです。

 確かに星空だって大好きだし・・でもジャイアンツ戦の中継やWカップの中継も見たいのだから仕方ないのですよね。でも、私は最低限でよいです。何も夜中の3時から中継を見ようとは思わないし、結果と試合内容が後で分かれば私は満足です。

 しかしあれですね。デジタル波というのは意外と弱いのですね。アナログ波なら多少、雷が鳴ろうとも森の木々が揺れようともそんなに支障ないのにデジタル波はダメですね。

 最近の家電製品なんかは皆、マイクロチップが組み込まれているので雷なんかには本当に弱いですね。昔は作りもシンプルだったからそんなに壊れなかったし多少のことなら「叩けば直る(笑)!」というのが常識でしたが、最近は叩かないで下さいと注意されます。

 叩くと壊れる(笑)んだそうです。そういえば田舎の我が家でもTVが写らなくなるとよくTVの横をひっぱたいていたな~。そうすると確かに写るようになったから不思議ですね。今は壊れるから叩くな、昔は壊れたら叩け!どっちが進んでいたのでしょうね(笑)

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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