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2010年8月

2010/08/29

ある日の猫の会話

猫1:あのさ、うちの飼い主、今日随分帰り遅いと思わない?もうとっくにおやつの時間過ぎてるのに帰ってこないじゃん。

猫2:あんた、気付いてなかったの?今朝、バタバタと私達のトイレを2つ作って、飲み水用の洗面器もデッカイの2つ用意して出掛けていったでしょ。あれはどっかへお泊りで出掛けて行って、私達には留守番してろっていう事よ。

猫1:じゃ、僕、捨てられたんじゃないよね?

猫2:何言ってんの、捨てる猫の為にご飯用意したりしないでしょ。

猫1:でも、うちの飼い主って間が抜けてるよね。浴室の蛇口から水がチョロチョロ出っぱなしなのに気がつかないで行っちゃったのかな?

猫2:あんた本当に馬鹿ね、あれは私達の為に新鮮な水が飲めるようにわざわざ出しっぱなしにしてくれたんだと思うわよ。

猫1:エッ!そうなの?知らなかった~。でもさ、一体いつ帰ってくるんだろうね?僕達、飢え死にしないかな?大丈夫だよね?

猫2:何時帰って来るかなんて私にも分からないけどこのご飯の量だと23日以上にはならないんじゃないの。そんなに私達を放って置くわけにはいかないでしょ。

猫1:君っていつも冷静だね。良くそんな事分かるよね。

猫2:普通、このくらいは分かるでしょ。あんたが鈍いだけじゃないの?

猫1:ふ~ん、それって普通なのかな?まあ、いいや帰ってくるのが分かればそれでいいや。

猫2:それはそれとして、あんたね、いくらご飯が沢山置いてあるからってそんなに食べると食べ過ぎじゃないの?普通、猫って犬と違っていくらご飯が目の前に置いてあっても必要以上に食べたりしないのが猫ってもんよ。それなのにアンタ、吐くまで食べてどうすんのよ。きっと飼い主達帰ってきたら怒ると思うよ。私、知らないからね。

猫1:だってさ、いつものオヤツ貰えないし、お腹すくし、ご飯は一杯あるし食べたくなるのが猫(人)情ってもんじゃない。それに、僕が吐いたか。君が吐いたかなんて分かりっこないから、もしかしたら君が怒られるかもよ。

猫2:大丈夫、私、今までそんな粗相した事ないし、普段の素行見てたって、どうみてもあんたの仕業って絶対、分かるわよ。私には確信があるもの。

猫1:そんな事、確信すんなよ。僕だって吐きたくて吐いた訳じゃないし、仕方ないなじゃん。気持悪くなっちゃったんだから・・・

猫2:そんな事言って、1回なら分かるわよ、1回なら・・・何で2度も3度も、吐くまで食べる訳!信じらんない。

猫1:分かったよ。そんなに言わなくてもいいじゃん。飼い主が帰ってきたら僕が吐きましたって言うから。それでいいんでしょ。言えば・・・

猫2:吐いた後もそうだけどさ、このトイレ、きたなくしてちゃんとウンコ埋めてないのもアンタだからね。私は絶対、自分のトイレの後は綺麗に穴掘って埋めてるから・・アンタはいつも綺麗にしないから嫌いなのよ。これも、飼い主が帰ってくるまでにちゃんと綺麗にしといてね。それにさ~なんで2つもトイレ用意していってくれたのにこっちばっかりですんのよ。私がこっちにするからアンタはあっちですればいいじゃん。なんで2匹で同じトイレでしなきゃならないのよ。あんたは男なんだからあっちですればいいのにさ。

猫1:だってこっちのトイレの砂の方が新しいし、いい匂いするしさ、気持いいじゃん。君こそあっちの古い方のトイレですればいいじゃん。僕がこっちでするからさ。

猫2:あのさ~普通、女の方が綺麗なトイレ使うんじゃないの。男がここは遠慮すべきでしょ。

猫1:そんなの関係ないよ。誰だって綺麗な方が好きなんだからさ。

猫2:アンタ、最低。だから、飼い主もアンタに呆れるのよ。知らないよ私。きっと怒られるよアンタ。

猫1:そんな事言わないで二人で掃除しようよ。僕もきちんと埋めるから君も手伝ってよ。

猫2:だから、私は自分の分はちゃんと片付けてるって言ってるでしょ。あんたが片付けなさいよ。アンタが・・・

猫1:分かったよ・・そんなに怒んなよ。やりゃいいんでしょ。やれば・・・

猫2:アッ!車の音がする。帰って来た!

猫1:ほんとだ!わ~い。やっと帰って来た。オヤツだオヤツだ!

猫2:だから、アンタは先に掃除しろ!掃除!

2010/08/20

2010年夏祭り

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暑かった今年の夏、といってもここ標高1000mの八ヶ岳高原では暑いといってもクーラーを入れることもなく(クーラー何てもともと付いてないけど ・・・・)盛夏は過ぎようとしています。

 今年は例年になく色々と周辺の夏祭りイベントに顔を出してきました。写真左端は近くにある神社の能楽堂で毎年行われる薪能の様子です。まだ、夕方の明るい日差しがさしていますがこの後、ゆっくりと夕暮れにむかいやがて篝火に火がつけられると幽玄の世界が広がります。

 毎年、この能楽堂で行われる薪能を鑑賞するときだけ自分は日本人なんだなと感じる事が出来ます。内容なんて凡人の私には全く分かりませんが何となくゆったりとした時が流れ不思議な幽玄の世界に浸るから不思議です。今年も多分1000人ちかくの方がこの能舞台い集まって能と狂言を鑑賞して行かれました。又、来年、お会いしましょう。

 残りの2枚の写真は日本有数の花火大会として有名な諏訪湖の花火大会です。4万発を越える花火を見に50万人の人が集まるというのですから本当に凄い花火大会です。八ヶ岳にけてから20年になりますが私は今まで1回も行った事がありませんでした。毎年、お盆の時期に開かれるので大抵、私は仕事で行けなかったのです。今年はたまたま日曜日と重なり、私もちょうど時間がとれたのでお隣の方に誘って頂いてやっと20年目にして初参加してきました。

 しかし、噂には聞いていましたが本当に凄い人だかりでした。車でいくとまず帰ってこれないというので近くの駅に車を止めて電車で近くの駅まで行き、そこから歩いて会場に入ったのですが、会場の駅に近づくにつれて乗り込んでくる浴衣姿の人達が溢れんばかりに乗り込んで来て、会場の駅では降りるのも一苦労、プラットホームに降りたきり、全く人が動かず、改札口にたどりつくまで20分近くかかる有様でした。

 で、やっとのことでチケットに記載された入口ゲートにたどりつくのに更に駅から30分ほどかかり、ゲートで会場係の人にチケットを見せて入場してやれやれやっとたどり着いたところで撮った写真が真ん中の写真です。

 見渡す限り人、人、人、東京の都会から逃れて山で暮らすようになってからこんな人の群れをみるのは久しぶりだったので思わず写真に撮ってしまいました。会場についてから花火が始まるまで更に3時間程時間があったので先に早めの夕食のお弁当を食べてしまい、更に乾杯をしてしまったのですっかり気持ちよくなってしまい、何だか花火の前に出来あがってしまった感じでした。

 とはいえ待ちに待った花火が漸く始まり、噂にたがわずこんなに大量の花火大会は初めてでした。本当に凄い量でさすがに日本有数の花火大会と言われるだけの事はあると思いましたね。

 そして最後の写真が花火大会のフィナーレとなるナイアガラの滝です。驚いた事にこのフィナーレが始まる前に多くの観客が席を立って帰るべく移動を始めました。話には聞いていましたがこの50万人が一度に駅と駐車場に向かうのは大変な混雑が伴うのでそれを嫌う人達が最後の花火を見ることなく席を立つようです。

 我々はお隣さんから「どうせ駅に行っても中に入るのに1時間くらいかかるから、近くの焼鳥屋で1杯やってからの方が良いよ」と言われていたのでその、焼鳥屋で小1時間程時間をつぶしてから駅に行ったら比較的、すんなりホームにたどりつく事が出来ました。

 しかし、車の人達はまったく道路に溢れた車の列が動く様子がなく大体、動き出すのは翌日の時間帯になってからとの事でした。大半の車が県外車でしたが、運転手さん達は知っているのか知らないのか諦めムードでジッと車内で待っていました。

 今年の夏も色々あったけど夏らしく暑く活動的でエネルギッシュな夏のイベントでした。
 

2010/08/14

お盆の喧騒記

 先日、いつも事務所に流れているFM放送を聞いていたら東京から通ってくるDJが山梨のスタジオに入り「今日は涼しいですね~」と言ったらスタッフから「何言ってんですか今日は暑くてタマリマセン」と返事が返ってきたそうな。

 つまりそのくらい地元人(ジモテイ)と都会から来た人には暑さの感じ方が違うと言う事ですね。

 先週末から天候が崩れ、雨の日が続き、我々は仕事にならず困っているのですが良いことには毎日が涼しくてタマラナイ事です。この辺りは大体、標高1000m付近になるので麓の町からみると天気が悪いときはこの辺りは雲の中になります。

 つまり我々は雲の中にすっぽりと入って居る事になります。例えば甲府に買い物にでも行って八ケ岳の方向をみるとすっぽりと雲の中に隠れて見えないなんて事が好く有ります。

 そうすると甲府から八ケ岳への帰り道どっかから雲の中に突っ込む事になり車を運転しているとフロントガラスに雨が落ちてきたら雲の中という事になります。普通は上空の雨雲から雨が落ちてくるのですがこの場合は上空の雲の中に突っ込んで行く事になりますね。夜寝るときも窓をうっかり閉め忘れると朝、風をひいてしまいそうになります。

 そんな中、今年もお盆休みに突入しました。毎年の事ですがこの時期は出来るだけ家か事務所から出ずに引篭もり生活に突入する事にしています。

 何故ってこの時期、観光客が至る所に溢れかえって道路のいたるところで高級外車が我が物顔で道のど真ん中で止まって道を探しているし、お弁当を買いにコンビニに行けばいつもはノンビリしている店内は避暑に訪れた観光客で溢れかえり馴染みの店員さんの目尻も釣りあがり「今日も混んでるね」なんて労いの言葉でも掛けなくては可哀想な混雑振り、弁当の他にメール便を出そうかなと思っていても自分の後ろに並んでいる人々の視線が怖くて(笑)何だか「さっさと弁当買って金払って次に代われよ。メール便!そんなもん後にしろ!後に!」なんて言われそうで(実際はそんな事言われてないんだけど)え~とこれは後にしようかな・・・なんて大人しく弁当だけ買って帰って来る事にしています。

 私の自宅の廻りも別荘地が奥の方に広がっているのでこの時期、ピカピカに磨いた車が駐車場に溢れかえっています。そういえば俺の車、この前洗車したのは何時だっけな~今年だっけ?という程の薄汚れた車が恥ずかしそうに自宅前で小さく止まっています。

 中には別荘に来てからもピカピカに車を磨いている人もいて、「う~ん、この人は何しに来たんだろ?」なんて全く余計なお世話な事を考えてしまうのです。

 事務所近くの温泉も駐車場は満杯で駐車場に入れない車が道路で待っているなんて普段では考えられない状態です。

 とにかく何処へ行っても人が一杯で何か変なことすると怒られそうなのでとにかく世間の喧騒が収まるのをじっと待っているに限るのです。

 そういえば先日、どうしても見たい映画があって久しぶりによせばよいのに都会の映画館に降りていき駐車場に車を止めようとしたら、先ず第1駐車場は、最初から無理だと思ったので第2駐車場に行ったら見事に満車、仕方なく立体駐車場に向かったら既に入口で入庫待ちの車が列をなしていて上映時間まであと10分という微妙な時間帯だったので一緒に行った女房が「どうする?やめる?」何て言い出し「そんなこと言ったって、今更この列から逃れられないよ」となり、仕方なくダラダラと1台ずつ車が動くのを待たなくてはならず「え~い、間に合わなきゃ合わないでもいいか」何て開き直っていたら奇跡的に1台分駐車スペースが開いてそこに何とか車を滑り込ませ、慌てて発券場に行ってチケットを購入し(余計な事だけど夫婦どちらかが50歳以上なら安いのでいつもシルバー割引利用)勇んでホールに入ったら何と!ガラガラ・・・な~んだ、混んでたのは隣のホールでやってるジブリ作品でありました。

 この時期、近所の知り合いの別荘の方も皆、夏休みで来られるので皆で焼肉でも食べに行こうと言う事になり「どこか良い所知らない」と言うので早速電話して聞いてみたら「ちょっと混んでるけど大丈夫です」というのでそれを信じて行ったら、確かに駐車場は2,3台分開いてたけど席は1時間待ち・・・店のデッキで順番待ちをしながら中で美味しそうに焼肉食っているお客を睨み付け「さっさと食って席代われ!」

2010/08/09

その後の居候猫

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今年の冬、我が家にやってきた2匹の居候猫、譲渡会の会場でお見合いをしてから早、半年が経とうとしています。その内のサビ猫だった「ジル」はその後、めでたくキッチンの裏から出てきて今ではすっかりなついて我が家のネエサン猫になっております。

 以前は触れることさえ許さなかった猫ですが最近は擦り寄ってきては「おやつまだ?」と言い続けております。我が家は女房と私が一日に1回ずつ餌とは別におやつをあげる習慣になっているのでその時間が待ちどうしくて擦り寄ってくるのです。

 それでも今でも「抱っこ」は絶対駄目です。この手の猫は結構いるのですが前の猫も「抱っこ」だけは死ぬまで駄目でした。

 もう1匹の猫「バロン」はこれはもう譲渡会の会場でお会いした元飼い主の方が「やんちゃで・・・」とこぼしていましたが全くのヤンチャで手に負えません。去勢手術も終えたのでどうしてもオスの猫は太ってしまいますがバロンも一回り以上も大きくなってもう我が家に来た当初の可憐さはなくなって今ではすっかりちょっぴりオデブの青年猫になっています。

 バロンは猫年齢で生後8カ月といった所なので人間でいうと1718歳くらいで元気持て余し気味の高校生猫といった感じでしょうか。

 一方のジルは生後丁度1年位なので2425歳位のちょうど大人になりかけたお嬢さん猫といったところです。

 2匹はまず朝、我々が起きてくるのを部屋の前で待ち構えています。バロンは兎に角、朝一番で私の膝に乗ってくるか抱っこをされて2階から下りてくるかどちらかの習慣を果たさないと朝、大変な事になります。朝、私が遅く起きたり、早く出掛けなくてはならなくてこの習慣をパスすると朝から家中をやたらめったら走り回り、あたりかまわず噛みつくは引掻くわで今まで夫婦2人でどれだけ出血の憂き目にあったか知れません。二人ともあちこちに傷跡が残ってしまう有様です。

 ジルの方は兎に角要求は「ごはんまだ?おやつまだ?」だけで、譲渡会の時にも「この猫は本当に性格の良い猫で・・」と元の持ち主から聞いていましたが本当に自我を主張することなく穏やかな猫です。

 餌を食べる時でも必ずバロンが先で決して自分が先に食べる事はありません。自分のお気に入りの椅子があっていつもそこで寝ているのですがバロンがその椅子が欲しくて横取りしても諦めてバロンが起きるまで別の所で寝ています。

 でも、そこそそれ、お姉さん猫の強みで、体こそ一回りバロンに追い越されてしまいましたが気概では絶対負けることなく余りバロンが我儘が過ぎるとパシン!と猫パンチを繰り出して喧嘩に負ける事はありません。

 そういう意味ではジルの方が野生に近く、バロンの方が飼い猫に近い性格だと思われます。今まで飼ってきた猫でも大きくこの2通りに大別出来るような気がします。

 良くあなたは猫党ですか犬党ですかと聞かれるけど私はどちらかというと猫党かも知れません。猫は犬と違ってジルのように決して最後まで慣れない(語弊があるかも知れませんが・・)性格を持っている場合が多いです。飼い主に忠実で必ずしつけを守るというような動物ではありません。どちらかというと「人間に世話をさせてやっている」といった方が近いかも知れません。

 自分が厭な時は決して寄ってこないし、ちょっと肌寒くて人肌が欲しいときは寄って来て人を炬燵代わりに使って降ろそうとすると引掻くし・・・我儘し放題です。又、そこが猫の良いところだと思います。

 それと猫は犬と違って留守番が出来る所がよいですね。犬は置いていくと餌があればある分だけ食べてしまいますが猫は決してそんな事はなくて自分が欲しい分だけ食べれば満足しています。そういう意味では飼いやすいかも知れません。

 我が家は家猫なので外には出さないのですがそれでもベランダを開けておくと出たり入ったりして遊んでいます。我が家のベランダには網をはったので彼等には格好の遊び場所なのです。

 譲渡会に行くまでは兄弟猫を探していたのですが丁度、居なかったので諦めていたところで見つけたバロン、そして帰ろうとしていた所で私の腕に押しつけられて迷惑したであろうジル。

 今から考えると多分5分位だったと思いますが(ジルにとっては長時間、耐えられない位辛い長い時間だったろうと想像しています)良く大人しく抱かれていたと思います。今では本当にこの2匹にして良かったと思っています。

2010/08/02

真夏の空中回廊

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 久しぶりに思いついて北八ケ岳のピラタス蓼科に行ってきました。ここは冬はスキーのメッカですが夏は涼を求めて高原を訪れる観光客で賑わいます。今回の目当てはここピラタス蓼科の登山道入口にあるロープウエイにのって山頂駅まで行き、縞枯山の山裾に広がる「坪庭」と呼ばれる高山植物が咲く130分ほどの空中回廊を楽しもうという訳です。

 ビーナスラインを通ってロープウエイの駅まで我が家から車で小一時間程で着きます。山麓駅で切符を買って100人乗りのロープウエイで標高2237mの山頂駅までは約7分程の空中散歩が楽しめます。晴れていれば南・中央・北アルプスが一望できる絶景が楽しめます。頂上は真夏でも肌寒いので長袖は必需品です。

 山頂駅で降りると目の前に溶岩台地で形成された「坪庭」と呼ばれる高山植物の保護庭園が広がっています。木道の遊歩道が整備されておりゆっくり廻ると30分程で一周出来ます。地面は溶岩台地で出来ていてゴツゴツしているので木道を踏み外すと危ないから要注意です。

 私は坪庭から縞枯山の登山道のほうに少し寄り道をして縞枯山荘でお茶を楽しみましたので1時間程、ゆっくりしました。山小屋のデッキでゆっくりコーヒーの飲みながら心を開放していると何ともいえない贅沢な時間が過ごせて気持ちが楽になってきます。上空ではホトトギスがさかんにさえずり行きかう登山客の方が「こんにちは」と気さくに話しかけてくれます。昔、東京でサラリーマンをしている頃にも誰もいない所へ行きたくて山へよく一人で出掛けましたがその頃の事を思い出してしまいした。

 高山植物については私はちっとも詳しくないので分かりませんがピラタス蓼科ロープウエイのHPを見ると現在の開花状況が出ていますのでお好きな人は確認してから行かれると良いと思います。但し、絶対に木道から外れて中に入ったり花を摘んだりするのはご法度なのでルールは守りましょうね。

 「坪庭」は縞枯山と北横岳に囲まれた溶岩台地でシラビソの樹林帯が廻りを囲み手軽に高山の雰囲気が味わえます。縞枯山の由来はこのシラビソ樹林帯が帯状に枯れた様子が縞模様に見えるのでこの名前が付いていますが、その原因は未だにはっきりした事は分からないと言う事です。これだけ科学が発達した世の中でも自然界がおりなす不思議な現象については分からない事が結構あるもんですね。

 この坪庭はロープウエイがあるお陰で手軽に登れるので結構、軽装で来られたり、さすがにハイヒールの女性はいませんでしたが少しヒールのある靴で来られたり肌を露出している女性もいましたが要注意ですよ。「坪庭」という名前がついてはいますが、そこはそれ標高2000mを越える場所にありますので山をなめちゃいけません。

 私は八ケ岳の麓に住むようになって良く思うのですが、本当の自然はものすごく美しい姿見せてくれる時もあるけど反対にものすごく厳しい自然の姿を見せ付ける時もあります。それらを全て含めて自然豊かな場所に住むという事を理解しなくてはいけません。

 そういう意味で都会で作られた所謂、安全で皆が楽しむ庭園とは違うという事です。標高2000mを越えると紫外線も半端じゃなく強いし、晴れていてもちょっと気象が変わればあっという間に廻りを霧に囲まれて視界が全く利かなくなり雷雨が襲ってくるなんて普通の事ですからね。天候にはくれぐれも注意して訪れて下さいね。それが自然に対する人間の姿勢でなくてはならないと私は思います。

 しかし、日中35度近い下界の猛暑をよそにここの空中回廊は本当に天然のクーラーと呼ぶのに相応しい高原の涼風が通り抜けて豊かな自然が一杯で本当に気持ちが良いところですよ。八ケ岳に来られる機会があったら是非、足を伸ばして北八ケ岳も訪れてみて下さい。涼しいですよ~

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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