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2015年3月

2015/03/28

季節の移ろい

 長くて寒かった今年の冬もようやく威力が衰え八ヶ岳の麓にも春の兆しが訪れる様になりました。

 森の中に残っていた雪の塊も徐々に解けていき気が付けばすっかり下草が見えるようになりました。

 標高の低い地域ではもう桜の開花情報が聞かれるようになり、いよいよ花の季節が始まろうとしています。

 先日、東京から移り住まれた方とお話していたら「こちらに来て随分、体の調子が良くなって自分でもこんなに都会での暮らしでストレスが掛かっていたなんて気が付かなかったよ」と言っておられました。

 具体的には本当に些細な事なのですが例えば車を運転していても渋滞がなく信号が少ないので運転が楽だとか、夜、余計な騒音が全く聞こえず安眠できるだとか本当に日常での些細な事なのですが人間は知らず知らずのうちにこういうストレスが徐々に溜まっていくことに気が付いていないようです。私もそうでしたから・・・

 自然の中で暮らすという事は不便な事も多いですがその分、ストレスが少なくて済むというメリットもあります。

 高原で暮らしていると冬は寒くてちょっと辛いですがその分、春の訪れが心から待ち遠しくて春を感じた時の嬉しい気持ちも格別です。季節の変化がはっきりしているので自然の移ろいが目に見えて感じられます。

 これから森の中は徐々に美しい新緑の眩しい草色に染まっていきます。新しい生命力を一年で一番感じる季節です。又、その様子を徐々にお伝えしていきます。

2015/03/23

ついに日本カモシカに出会った・・・けど

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山梨に移住してからもう27年が経とうとしています。この間、どうしても会いたい動物がいました。

 廻りには居る筈なのに何故か出会う事がなくいつか出会えるだろうとタカを括っていたら何故か出会う事がなく今まで時が過ぎてしまいました。

その動物とは国の特別天然記念物の「日本カモシカ」です。八ヶ岳にも高度の高い地域に生息していますがたまに里山近くまで降りてくる事があり運が良ければ出会うことが出来ます。

 なので私もいつか出会うことがあるだろうと思っていたのです。実際、私の廻りには何度も出会った事があるという人が沢山いて何だかそういう話を聞くたびに「何で出会わないのかな~」と会った人たちが羨ましかったのです。

 しかし、ついにその時が来たのです。先日、仕事中に携帯に着信履歴が残っているのに気が付きました。誰だろうと思って画面をみると事務所の隣で指圧師をしている友人からで「何でもないんだけどカモシカが歩いてるのを見たから知らせてあげようと思って・・・」「エッ!何時?」「もう大分前・・・でも、もう居なくなっちゃった」との事。「またしてもダメか・・・ホトホト縁がない」と落胆していました。

 仕方なく事務所で仕事を続けていたら隣の事務所の事務員さんが外を眺めて「来て来て!」と呼ぶので外に出てみると「ホラッ!あそこ」と指差した向こうにあれほど恋焦がれたカモシカがついに姿を現しました。

 その神秘な国の特別天然記念物は何と・・・隣のアパートの庭の下草をムシャムシャ食べていたのです。その姿が写真の姿です。

 近寄っていっても別に逃げるでもなく普通に窓下の草を食んでいて「これじゃまるでヤギじゃないか・・・・」あれ程会いたくて長年、夢に見た日本カモシカが・・・・・ヤギだった(笑)

2015/03/12

3.11あの日を忘れない

4年前の3月11日、私は北杜市大泉町の事務所にいました。突然、ガタガタという大きな音と共に大きく建物が揺れ始め立っていられない程でした。少し揺れが落ち着いたところで外に出て周りの様子を伺いました。

 周囲の建物からも人々が出てきて不安そうに周りを見ていました。すぐに停電したために情報が入ってこずに何が起こったのか分かりませんでしたが隣の事務所の方が発電機をもってきてTVを付けてみたらそこには信じられない様な映像が映っていました。まるで映画を見ているような恐ろしいシーンが映し出されて本当にこれは何かの間違いか空想の事ではないかと思いました。

 直ぐにスタッフに連絡をとり事務所に戻って来るように指示してそれぞれの自宅に帰して家族の安全を確保する様にしました。

 その後、停電は直ぐに回復するだろうと思っていましたが結局、一日回復することはなく丁度、八ヶ岳は寒波に襲われていたので停電により多くの方は暖房や炊飯の為のエネルギーを失い大変な思いをしました。我が家は幸い、ウッドストーブだったので暖房は確保でき明かりはローソクと懐中電灯で凌ぎました。

 しかし、軒並み停電による配管の凍結が起こり、その後の被害の拡大に繋がっていきました。

 あれから4年、徐々にあの時の悲惨な思いが薄れつつあります。当たり前の日常が実は当たり前ではなかったという事実も、いつの間にか又、当たり前の事になりつつあります。

 あれ程の被害をもたらし今尚、被害の収束に大変な労力を強いられている福島原子力発電所の現状を知りながらそれでも又、各地にある原発の再稼働を始めようとしています。

 もう一度あの様な原子力発電所の事故が別の場所で発生したら日本は一体どうなってしまうんだろうと心配しています。

 あの日を忘れない・・・当たり前の様に暮らしていける毎日の暮らしが実は自然災害によって当たり前ではなくなってしまうかも知れない。その事を忘れない為に「あの日を忘れない」

2015/03/03

猫との暮らし

我が家には2匹の猫がいます。2匹とも里親制度を利用して貰ってきた猫で今年で5歳になります。

 2匹は全く性格の違う猫で雄猫の方はとにかく甘えん坊で一日中くっついています。もう1匹の雌猫は野生に近く、我が家に来た時も2週間程キッチンの流しの裏に隠れて出てこなかった程です。それでも今はやっと食事の時に膝に乗って甘えるようになりました。

 猫との暮らしはここの森に暮らす様になって5匹目になります。私は子供の頃から猫を飼っていたのでいつも身近に猫が居たように思います。猫という生き物は犬と違って決して飼い主に媚を売るようなところがなく、良く「猫は人間に飼われているのではなく世話させてやっていると思っている」と言われますが本当にそんな気がします。

 他にも猫は一日の中で自分で決めた習慣やルールがあり例えば夕方、家の者が帰ってきたら必ずオヤツを貰って食べるとか女房が洗濯物を干す時は必ず一緒に傍に居て頭を撫でて貰うとか朝食の時は雄猫は女房の膝に乗り雌猫は私の膝に必ず乗り決して入れ替わる事はありません。又、私が花粉症なので良く家の中でクシャミをしますがそうすると必ず雄猫はニャーニャーとクシャミのマネをしながら私に文句を言いに寄ってきます。

 何でこれらの習慣が始まったのか分かりませんが一日の中でどれか一つでも怠ると結構根に持って文句を言いにきます。特に夕方のオヤツは貰うまでしつこく文句を言いにきます。冬の間は夜、ウッドストーブの周りに猫のベッドを置いてやると朝までそこで寝ていますがこっちが起きる気配を感じると寝室のドアの前で必ず待っていて起きてこないと又ニャーニャーと文句を言ってドアを引っかいたりします。

 猫との暮らしはもう生活の一部になっているので今では猫のいない暮らしは考えられないです。これからもきっとこの猫達と共に森の中の生活を続けていくと思います。

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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