3.11あの日を忘れない
4年前の3月11日、私は北杜市大泉町の事務所にいました。突然、ガタガタという大きな音と共に大きく建物が揺れ始め立っていられない程でした。少し揺れが落ち着いたところで外に出て周りの様子を伺いました。
周囲の建物からも人々が出てきて不安そうに周りを見ていました。すぐに停電したために情報が入ってこずに何が起こったのか分かりませんでしたが隣の事務所の方が発電機をもってきてTVを付けてみたらそこには信じられない様な映像が映っていました。まるで映画を見ているような恐ろしいシーンが映し出されて本当にこれは何かの間違いか空想の事ではないかと思いました。
直ぐにスタッフに連絡をとり事務所に戻って来るように指示してそれぞれの自宅に帰して家族の安全を確保する様にしました。
その後、停電は直ぐに回復するだろうと思っていましたが結局、一日回復することはなく丁度、八ヶ岳は寒波に襲われていたので停電により多くの方は暖房や炊飯の為のエネルギーを失い大変な思いをしました。我が家は幸い、ウッドストーブだったので暖房は確保でき明かりはローソクと懐中電灯で凌ぎました。
しかし、軒並み停電による配管の凍結が起こり、その後の被害の拡大に繋がっていきました。
あれから4年、徐々にあの時の悲惨な思いが薄れつつあります。当たり前の日常が実は当たり前ではなかったという事実も、いつの間にか又、当たり前の事になりつつあります。
あれ程の被害をもたらし今尚、被害の収束に大変な労力を強いられている福島原子力発電所の現状を知りながらそれでも又、各地にある原発の再稼働を始めようとしています。
もう一度あの様な原子力発電所の事故が別の場所で発生したら日本は一体どうなってしまうんだろうと心配しています。
あの日を忘れない・・・当たり前の様に暮らしていける毎日の暮らしが実は自然災害によって当たり前ではなくなってしまうかも知れない。その事を忘れない為に「あの日を忘れない」
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