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2011年12月

2011/12/29

仕事納め

 今年も今日(12/29)で仕事納めとなりました。ことしも一年間、「森の囁き」をご覧頂き有難うございました。

 今年は東日本大震災という未曽有の災害に襲われ戦争を知らない私の様な者にとって見た事のない多くの人々の死の恐怖を目の当たりにした光景が繰り広げられ心を揺さぶられる年でした。

 私も自分が生きている間にこんな光景に遭遇するとは思いもしませんでした。しかし、これは紛れもない事実であり自然からの警告でもあると私は思いました。どんなに文明が発達してもこのような自然の脅威を防ぐ事は出来ないし、いつどこで起こるかも分かりません。人間はその事に対して謙虚でなくてはいけないと言う事を思い知らされました。

 自然災害そのものを防ぐ事は出来ませんがその後の人災は人間の問題です。そういう意味でブータンの国王が来日され述べられた言葉には感銘を受けました。

 日本もこれからは物質的な満足で得られる幸せには限りがある事を知らねばなりません。本当の幸せは家族が一緒に健康で暮らせるという何でもない普通の生活にこそあるのだと今回の震災は教えてくれました。

 日本は虚構の発展に惑わされる事無く未来の子供達に「当たり前の家族の幸せが本当は最も大切な事」と自信を持って伝えられる様にしなくてはなりませんね。

 どうか、来年はそんな第一歩となる新しい日本の門出となれる年にしたいと思います。来年が皆さんにとって幸せな一年となりますようお祈り致しております。どうぞ良いお年をお迎え下さい。

2011/12/22

生きてる~!

画像友人から高そうなカニを頂いた。早速晩飯で食べようという事になり家に持って帰ったら・・・

「ギョエ~!お父さん!このカニ生きてるし!泡ふいてるし!」 「だから新鮮なんじゃないか!早く料理しろよ」 「だってどうすれば良いのよ?お父さん、持ってよ」 「バカっ!男はそんな事しないんだよ。早くしろよ」 「だって、口から泡吹いてるし、手足だって動いてるよ。私、絶対無理!お父さん持ってよ」 「バカ!俺はな、小さい時に海でカニに嫌というほど指挟まれて痛い思いして、それからカニのトラウマになってダメなんだよ!取り合えず、あれだ、鍋にお湯沸かそう。そうだ、そうしよう」  

「お父さん、鍋吹いたから早く、カニさん掴んでこの鍋に入れて」 「バカッ!だから無理だっていったろ!ホラッこの軍手貸してやるからお前持て」 「ひえ~咬まれたらお父さんの所為だからね」 「バカッ早く掴め!」 「ヒエ~」・・・・・・・

2011/12/19

サラバ2011年

 今年も残すところあと10日余りとなりました。本当に色々な事があった2011年を時系列にそして超私的に振り返ります。

 今年最も記憶に残ったのは何と言っても3月11日に起こった東日本大震災でした。現在でも原子力発電所の事故により多くの方が避難を余儀なくされています。そういう意味では今尚、進行中の未曽有の被害をもたらした災害でした。

 今回の震災で私が一番、心に残ったのは人間は自然に対して驕ってはいけないという事でした。自分では森に住み、他の都会に住んでる人よりは自然に近い生活を送っているつもりでしたがそれでも今回の様な自然災害が起こる事はあり得ないと思っている自分が今までいました。

 それがあの今でも信じられない様な光景がメデアを通じて伝えられ、これが現実の事なのかと俄かには信じられない思いでした。心のどこかに今の自分達の生活がこれ程、冒される事はあり得ないと思っていました。しかし、見事に自然はそんな思いを打ち砕いてしまいました。

 森の中に住んでいると、その環境が自然に近ければ近いほど自然は人に優しくそして厳しいという事は今までだって充分、分かっていたつもりでも分かっていませんでした。

 そして原子力発電所の事故、一番恐れていた事が現実に起こってしまいました。世界で唯一の被爆国でありながら原子力の平和利用という言葉に翻弄され再び、原子力の被害を今度は自ら起してしまいました。本当に愚かな事です。今更誰が悪いと言う議論は余り聞きたくありません。日本国民、我々全員の責任です。出来るなら今回の被害に遭われた方の尊い犠牲を無駄にしないよう、そして将来の子供達に「大人は何をしてくれたんだ」と言われない様に過ちを繰り返さない覚悟をしなくてはなりません。

 次の出来事は娘が結婚し二人でバージンロードを歩いた事です。娘は背が高く、昔バレーボールのセンターをしていたので出来れば一緒に歩きたくなかったのですがとうとう歩く羽目になり本番前にあれ程「お父さんゆっくり歩いてよ、私を引っ張らないでね」といっていた娘が結局、本番であがってしまい私を引っ張っていってしまい「お前、歩くの早すぎ!」とは心で呟き、神父さんの前で新郎に娘の手を引き継いだ時はホッとしました。

 娘達はこれから私達夫婦と同じく新しい家族を築いていく事になるでしょう。

 次は田舎に住む母と義父が1週間の時差で相次いで救急車で搬送されて入院し山梨~高知のドタバタ往復をせざる得ない状況になり本当に大変でした。

 今では2人とも落ち着いて無事、病院も退院して元の施設に戻っていますが出来れば少しでも長く穏やかな日々が続いて欲しいと思っています。

 次はスポーツの話題ですが「なでしこジャパン世界一」ですね。やっぱり・・・今年も女性は強かった。男子でも達成出来なかった世界一を成し遂げたのですからこれは凄い事です。

 しかも、男子と比較して決して恵まれた環境とは言えない中での世界一ですからこれは本当に日本スポーツ界にとって価値ある快挙でした。

 次は会社のスタッフが急病で倒れそのスタッフがこなしていた業務を一手に引き受けざる得ない状況になってしまい、これは本当に本当に大変でした。

 通常の自分の仕事をこなしながら何とか時間をやりくりして、そのスタッフがやってくれていた仕事を一つずつ手探り状態でこなしていかざる得ない状況で、しかもそのスタッフの病状も気掛かりで、何で今年はこんなに色んな事が起こるんだと神様を恨みました(笑)

 そして、最後が年末になって漸く色んな事があった今年も終わってくれるかと思っていた矢先、前の会社で毎日の様に一緒に飲みに行ったりして仲良くしていて、とうとう会社も一緒に辞めてしまった同じ年の友人が先日、突然亡くなったという訃報があり茫然としてしまいました。

 後で聞いたら末期癌で余命宣告まで受けていたとの事、彼はそんな事一言も告げずに黙って逝ってしまい、私はそんな彼につい恨みごとを弔電に託してしまいました。

 色々な事があった2011年、心に残ったのは今、命ある者達は全て自然に生かされている事を感謝し一日を大切に過ごさなくてはならないという教訓でした。サラバ2011年。今年は随分厳しい教えを頂いたけどその分、来年は優しくしてくれる事を祈りますよ。

2011/12/13

感謝!

アルバムアルバム2先日、竣工したログハウス(T・C様邸)のお施主様が完成記念パーテイーを開いて下さって当社スタッフを招待してくれました。

 こういう事には全く遠慮する事を知らない我社スタッフはすっかり御馳走になり建築中の話が盛り上がった頃、お施主様よりサプライズな贈りものを頂きました。

 奥様が施工中にアナログカメラで撮り溜めた写真を一冊のアルバムにして下さり、更に工事中、我々が知らない間にご夫婦で陶芸工房に通ってスタッフ全員と手伝って貰った大工さん2人、併せて10人分のカップを焼いて下さっていました。

 そのカップは1個ずつ全部、色と形が違っておりそれぞれ好きなのを選ばせて頂きました。我々、家造りを生業とする者にはこれ以上ないほどの贈りものです。ウルウル・・・涙

2011/12/05

木の国再び

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東京の木材会館で「木の国再び」というイベントがあり私が参加している「木暮人倶楽部」も共催している関係でお手伝いをしてきました。

 今回の基調講演は「法隆寺五重塔と東京スカイツリーの共通性に見る日本文化の未来」についてというものでした。来年、オープンする東京スカイツリーにはきしくもツリー(木)という名前が付けられました。そのデザインコンセプトには法隆寺五重塔が用いられているのをご存知でしょうか?世界最古の木造五重塔と近代科学の粋を結集した東京スカイツリーが日本の木造文化としての共通性を持つというのは大変興味深い話ですね。

 もう一枚の写真は講演後の懇親会として開催された全国各地の木材関係者が持ち寄った各地の食材を参加者に楽しんで貰おうという「食彩会」の模様で山梨県として特産品のワインや昨年B級グランプリをとった「甲府鳥モツ煮」や地元の花豆等を提供させて頂き多くの方に喜んで貰いました。特にビンテージ品の北杜市明野にある長谷部ヴィンヤードさんの限定ヴィンテージワインはとても好評でした。

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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