« 2011年9月 | メイン | 2011年11月 »

2011年10月

2011/10/30

我が家の同居猫

IMG_0456

 我が家の同居猫バロンとジルである。白いのが雄猫のバロン、サビが雌猫のジル。ジルの方が少しお姉さんである。

 この2匹全く性格が違う。バロンの方はいたっておおらかで甘えん坊でどうしようもなく人間大好き猫で誰が訪ねてきても大歓迎です。

 ジルの方は野生猫でいつも警戒していて動きも素早くて中々人に懐かない。以前、お話したように我が家に来たときもひと月近く台所の裏に隠れて出てこなかった。

 そんな2匹の猫も我が家に来てから1年半がたちすっかり我が家の家族として自分たちの生活パターンが出来てきました。

 朝は私達の枕元の目覚まし時計がなると寝室のドアを外からガリガリと引っ掻いて騒ぐのがバロン。「早く起きて~」と私達が起きるまで騒いでユックリ寝かせてもらえません。

 仕方なく起きてストーブをつけて朝食の支度を始めるとそばにつきっきりで離れません。コーヒーを煎れるときもガスレンジの前に座って離れないので「熱いよ!」と言って怒らないと鼻をカップに突っ込みそうで(笑)危なくて仕方ありません。

 そして朝食の支度が出来て私達が食べ始めると女房の膝にバロン、私の膝にジルがそれぞれ乗ってきてもう邪魔で仕方ありません。どうしてそういう風になったのか分かりませんが彼等の間でそういう風に決めたのかも知れません。

 夕方、女房が仕事から帰ってくるとオヤツにありつきます。いつも缶詰のオヤツが待っているので2匹とも私達の帰りを待ちわびています。

 そして夜はとにかくバロンは女房のお腹に齧りついて離れません。甘やかしすぎたのか元々の性格なのかそれとも寒いのか、多分それらが全部重なっているのだとは思いますが兎に角片時も離れません。全く邪魔で仕方ありません。

 しかし、2匹とも里親として引き取ってからすっかり我が家の家族になりました。

2011/10/16

たった一言の重み

 先日、いつものように高速バスに乗って東京に打ち合わせに行きました。ちょうど小雨が降っていてバス停の近くの駐車場に車を止めてバス停に行く間、傘をさすべきかどうか迷ったけど大した雨では無かったのでそのまま走って屋根のあるバス停に駆け込みました。

 バス停には中年の女性の方が既に一人座っておられて、決して広いバス停ではないので普段、雨でも降らない限り屋根付きのブース内の椅子には座らないのだけど今回は小雨が降っていてしかも傘をさすのが億劫で走ってきたので「こんにちは」と小声で挨拶して隣に座らせて貰った。

 暫くして同じく中年の男性が傘をささずに走って来て「どうも」と言って入って来たので少し詰めあって3人で座った。

 そしたら今度はもう一人中年女性が慌てて入ってきて同じく「こんにちは」と小声で挨拶して入ってきたのでお互いに詰めあって結局4人で小さなベンチに詰めあって雨を凌いでいた。

 その時は狭かったけど何となくお互いに全く知らない人だけど小声で挨拶して譲り合ってベンチに座るという行為にちょっと心嬉しく思いながらバスを待って持参した小説を読んでいた。

 その内にバスが来て指定された席について小説の続きを読んでいると次のバス停でキャリアウーマン風の女性が私の斜め前の席に座った。たまたま私の席は窓側で隣は運よく空いていたのもあるかも知れないけどその女性は座ってから直ぐに何も言わずに勢いよくリクライニングシートを目一杯倒して睡眠体制の準備を始めた。

 うちの女房は一緒にバスに乗るとリクライニングシートを倒す時に必ず後ろの人に「ちょっと倒しま~す」と平気で声を掛ける。関西のオバちゃんなのでそれが隣に居る私は恥ずかしくて「やめてくれ~(笑)」と思う時もあるけどそれはそれで「偉い」と本当は思っていました。それでも目一杯倒す事はまずないですけどね・・マア、別に悪い事をしている訳でもないのでちょっと驚いたけど今時のキャリアウーマンさんは疲れているのだろうと思っていました。

 そしたら次のバス停でそのキャリアウーマンさんの隣の空いていた窓側の席の方が乗り込んできた。

 オバちゃん風のその方は窓側の席に座るのにそのお姉さんが目一杯リクライニングシートを倒して座っているので入り難くて「すみません」と声を掛けたのですがそのお姉さん「・・・」何も言わずにちょっと膝を曲げて別に席を立って譲る気は無さそうでいかにも「早く座ってよ」と言わんばかり・・・

 仕方なくそのオバちゃんは苦労してそのお姉さんの膝に乗る様にして隣の席にやっと着いた。その様子を見ていて私は「やれやれ」と思ったけどマアいいかと再び読んでいた小説の中に戻って行きました。

 そして暫くすると今度はあろうことかそのお姉さん、すっかり睡眠体制を確立したいらしく隣のおばちゃん側の椅子のヘリに頭を持たせかけて寝始めました。

 さすがに前のオバちゃんは頭に来たらしく時々、肩をゆすって威嚇しはじめ(笑)さてどうなるかなと思って見ていたらお姉さん、諦めて反対側に頭を傾けて寝る体制を取り始めました。やれやれです。

 高速バスにのっていると時々こういう人間模様みたいな事に出くわすのですが、最近いつも思うのは近頃、言葉が足りない人が多くなったなという事です。

 一言、他人を気遣う言葉があるかないかで人間随分違った印象を持つものです。先ほどのバス停でもお互いが何も言わずに入ってきていきなり狭いベンチに座れば「何だよコイツ!」となるけど一言「どうも・・」とか「こんにちは」があると「どうぞどうぞ」となる。

 この違いって実は結構大事なんですよね。私もいつもこの一言を言うタイミングを失って後で厭な思いをする事があります。

 元来があんまり他人と話すのが得意な方ではないのでこの「一言」のタイミングを逃すと結構辛いのです。反対にグッドタイミングでこの一言が言えるととてもハッピーな一日になります。

 仕事でも話かけても返事が来ない人が結構います。「何で?」って聞いたら「前にも言いました」と言う。その時、いつも思うのです。何で同じ事言ったらイケナイの?そんなに損する事?話かけても返事が無いととても厭な思いがします。「え~」でも「ま~」でも何でも良いのです話掛けられた事に対して反応して貰えると次の話がしやすくなるのです。

 皆さん、一言を惜しまずに言いましょうね。大事です。

2011/10/09

月の魔力と秋葉原

 先日、私が参加している団体の研究発表会があり東京へ行って来ました。いつもの様に高速バスに乗って東京へ向かいましたが良く考えてみたら世の中3連休で高速も渋滞していましたが私が乗るのは上りのバスなのでそれ程の影響は無かったのですが反対車線の下りは結構、混雑していました。

 で、終点の新宿でおりて電車に乗り換えて発表会のある秋葉原へ・・・新宿からJR中央線にのってお茶の水まで行って各停に乗り換えて秋葉原まで行き、電気街口に出て会場に向かおうと思ったら大変な人出で、この人達は何を待っているのだろうと思いその先の看板をみると「AKB48カフェ○○」と書いてある。

 「はは~んこれが最近メデアにやたらと露出の多いAKB48関連のカフェなのかな?」と一人ゴチて兎に角これは近寄らないに限る(笑)と遠回りして電気街に向かう。

 しかし、秋葉原は近年、日本でも画期的に変動した街だと思う。昔は電気の部品を扱う小さな店がズラッと並んでマニアックそうなオジサンがその中をうろついているというのが印象だったけと今はやたらと可愛いメイド服を着たお嬢さんが店先で客引きで声を張り上げ、やたらデカイ電気屋には何故か中国語の案内テープが延々と流れ・・・「何てこったここは一体どこだ」状態です。

 兎に角、会議は昼過ぎなのでどっかで昼飯を食べたいのだがどこに行けが良いのか分からない。うっかりメイドカフェ何かに紛れ込んだら何食べたか分からなくなりそうで(笑)「これはひたすらビル街の裏通りを探すしかない」と決心してとにかく人が通らなそうなビルの裏通りを徘徊していると有りました!昔ながらの木戸を開け放した怪しいけど味の変わらない蕎麦屋が・・・(笑)やれ助かったと思い、誰も居ない店内に入り、「力うどん」を注文してやっと腹ごしらえを済ませました。

 研究発表会はこの近くのビルに入居しているIT系の大学のセミナールームで行われる予定なのですが、さすが秋葉原にあるIT系大学のセミナールームなので洒落ていて学生達も楽しそうに授業が受けられる仕組みが各所に施されています。

 で、その中で何の研究発表をするかと言うと「お月さまの魔力が地球上の木に与える影響について」というこれまたITとは全く無縁の超アナログな話なのです。ところがこのミスマッチこそ現代の風潮を現していると実は思っているのです。

 日本で最も時代の最先端の流行を生み出しているとも言える秋葉原で古人が残した超アナログの「口伝」の意味をITの最先端をいく大学のセミナールームで研究発表する。何だか面白いと思いませんか?

 何もAKB48とお月さまの関係を研究する訳ではないのですが一見、何も関係していない様に見える時代の最先端と過去の歴史を繋げる話。

 どんなにITが発達しても地球上の生物は月の影響を受けずに暮らす事は出来ません。その影響評価を最先端の科学手法を用いて研究していくというのはとても面白い事だと思います。

 ITというと一見、コンピューターを駆使してものすごく速いスピードで解析が進みそうに思いますが我々が研究しているお月さまの影響評価はとても時間と手間がかかり解析に持ち込むまでに大変多くの時間と労力を必要とします。

 しかも直ぐに結果が出るものではなく繰り返し繰り返し同じ実験を繰り返してデータを積み上げて行かなくてはなりません。

 月の魔力が人間が開発したITを駆使した研究で解き明かされるのか、それともやはり月の魔力は人間の知恵の及ぶところではないのか?秋葉原のメイドカフェが立ち並ぶビルの6階で全国から集まったオジサン達が意見を交わして来ました(笑)

2011/10/02

3人の子供達

 私が最初の子供を授かったのが26歳の時でした。その時は自分に子供が出来るとは思っていなかったし事情があって子供は出来ないかも知れないと思っていたので本当に驚きました。

 とても嬉しくもあり又、自分が本当に父親になる資格があるのかとも思ったりしてちょっと戸惑ったのを覚えています。

 生まれたのは我が家の長男でした。その後長女、次男と3人の子供達を授かり我が家は一時期最大、人間5人、犬1匹、猫3匹(笑)の賑やかな所帯になりました。

 あれからそれなりの時間が経ち子供達はそれぞれ成人して旅立っていき先日、1人が別の自分の家族を持つようになりました。何だか考えてみるとこんな話は普段いつも聞いている話であるけども、いざ自分の事になると、とても不思議な気持ちになりますね。

 元来が自分勝手で好きな事をやってきた人間なので3人の子供達には本当に親らしい事は何一つやってあげる事は出来なかったけれど子供達はそれぞれが自分の時をしっかりと刻んで大きくなってくれました。もう君達に何もしてあげる事は無い!何て・・・元々何もして貰わなかった(笑)という声が聞こえてきそうではありますが・・・

 先日、いつもの様に会社の仕事を終え夜、事務所を出て夜の森の中の道を自宅にむけて車を走らせていたら左側の谷に向かって落ちていくガードレール付近を蠢く何かに気付いて急ブレーキを踏みました。

 暗くて一瞬の事だったのですが何かが動いたのです。車のライトに浮かび上がったのはいつもその辺をこの時間にウロウロしているイノシシでした。いつもは夫婦でデカイお尻をフリフリしながら歩いていくのですが今晩は少し様子がおかしいのです。動きが鈍くてしかも父親が居ない・・・変だなと思い車に乗ったまま後をゆっくり付いて行くと何とそのイノシシの足元にチッチャナ本当にチッチャナ「ウリボウ」が4匹、母親のお腹の下に隠れて付いて行ってました。

 だから母親はゆっくり歩いていたのです。子供の大きさは身長がほんの20cm位、本当にチョコチョコ付いていくのがやっとという感じでした。その姿が微笑ましくてずっと見ていたのですが余り驚かしてもイカンと思い「邪魔したね」とその場を後にしました。

 しかし、「親父はどうしたんだよ?と後で思いましたが、いずこも同じか(笑)・・・」何て何だか分った様な分らない様な理屈を自分1人で納得して帰りましたがその後ずっとその微笑ましい姿が忘れられなくてやっぱり写真撮れば良かったかな?と反省もしてしまいました。

 その時は一瞬、カメラを取り出そうかなとは思ったのですが、車を止めて外に出ると驚かしてしまうかな?と思ったのと、もしかしたら母親が子供を守る為に反撃に出るかも知れないという思いがあって断念したのです。そのイノシシ夫婦はいつも夜出会うのですが本当に大きいのです。当たり前の事だけどその子供達が親に比例して余りに小さいのでそのギャップが凄く面白かったのです。

 あのウリボウ達もこれからそれぞれ自分達の人生ならぬ猪生を生きていく訳ですね。余り畑を荒らして人に迷惑掛けるなよ何て勝手な事も思ったりはするのですが、もともと彼等が先に棲んでいた所かも知れないので彼等の方が「勝手に他人の土地に家建てんなよな(笑)」と思っているかも知れませんね。

 私自身は父親はもう亡くなっており母親がまだ郷里の高知で健在ですが今、考えてみても父親との繋がりは余り深くなくて元々、父は余り家庭を大事にする方では無かったのでどうしても母親との繋がりの方が深かったですね。

 今の若いご夫婦をみていると、とても父親が子煩悩で羨ましかったりします。昔は父親って家庭の中で一番偉そうにして余り多くを語らずに「俺の背中を見ていろ(古っ!)」何て勝手な生き方をして台所には一切入らないなんて気風があって特に高知とか九州とかはそんな傾向が強かったように思うのは私だけですかね?

 ともかく我が家の3人の子供達はもうそれぞれ自分達の道を自分達の足で歩いているので親は・・・今度は後付いていくから歳老いてもヨロシクね(爆)

アシストのHPへ
八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

プロフィール

フォトアルバム

kikori

フォトアルバム