「エコ」と「勿体無い」と「家電量販店」
先日、女房と冷蔵庫を見に家電量販店に行きました。我が家の冷蔵庫はかれこれ20数年前に買ったものでまだ頑張っている。しかし、夜中になるとブ~ンと大きな声でうなり始めガタガタと身震いして止まる。ちょっと眠りが浅いと何事かと思って目が覚める有様です。
そんな折に女房が最近、冷蔵庫を買った友人から電気代が毎月かなり安くなったという話を聞き、これはもしかしたら我が家の20年生の冷蔵庫をこのまま寿命が尽きるまで使い続けるのと、ここで思い切って買い換えるのとではどちらが得か良く考えてみなくてはナラヌと考え付いたのであります。
さあ、それからは近くにある家電量販店に行って全てのメーカーのカタログを集め店員を捕まえて買いもしないのにあ~でもないこ~でもないと質問を浴びせ検討に検討を重ね、「これはやはり買い換えるべきである」との結論に達しました。しかもいまなら「エコポイント」もついているし政権交代になればこれもどうなるかワカラヌということになり「いざ出陣!」と相成った訳です。
確かに計算では我が家の古い冷蔵庫と性能の良い新製品の今の冷蔵庫とでは1年で数万円の電気代の差が出る計算になる。そうすると数年で元が取れる事に計算上ではなる。しかもエコポイントで還元もある。この計算が正しいのかどうかは良く分からないけど家電屋さんで「下取り出来ない?」と聞くと「とんでも無い、良く20年も使いましたね。もうそろそろアチコチに支障が出てきてもおかしくないですよ」と呆れられました。確かに、多分、アチコチ無理が出てるとは思うけど冷えることは冷える(笑)この場合は冷蔵庫を買い換えるのが「エコ」となるのであろうか?それとも「勿体無い」から壊れるまで使うべきなのか?それが問題である。
女房殿に言わすと「取り敢えず店に行って検討する」とおっしゃる。これが実は大変な問題なのである。私に言わすと「買うのか買わないのか決めてから行った方が・・店員さんも困るし・・」と思うのだけど女性の場合はどうやらそういう事は余り気にしないようでとにかく突撃あるのみである。
で、出撃。取り敢えず昔テレビを買った店で現時点での価格を軽く調査・・女房と店員さんとのバトルの末「この価格で如何でしょう」「う~ん、それじゃちょっと考えさせて。ところでその価格は年末まで同じ値段?」「イエイエ、本日だけです。年末にはもうこの機種は廃番で生産中止になります。今日、決めて下さい」「う~ん、それじゃ後で連絡するから名刺頂戴」で軽くジャブを繰り出して次の店に・・・
狙いを定めたメーカーの機種を探すと案の定、価格札に「更に値下げします」と書いてある。早速、店員さんを捕まえて「これ幾らになるの?」と聞くと「ちょっと相談してきますのでお待ち下さい」との返事。しばらくして戻ってきて「○○円でどうでしょう?」との返事。前の店より5千円程安い「う~ん、ちょっと考えてから又来ます」と軽くいなして店外へ。
女房曰く「どうする?」「ここまで来たんだから徹底的に見てからにした方が納得するんじゃない?」「でも遠いしね~」「こうなりゃ、どこまでもお供しますよ」てな訳で隣の県にある別の量販店に移動。早速、お目当ての機種を探して近くいた感じの良さそうなオバチャンの店員さんを捕まえて価格を聞く「お客さん、ちょうどこの機種は人気で在庫が切れているのですが今日、手違いで戻ってきたのがありましてこれでよければ勉強しますよ」と仰る。こちらにとっても別に現品でも全く問題ない。「○○円でどうでしょう」と提示された価格は前の店で提示されたものとほぼ同価格、しかし、こちらは未使用とはいえ既に開封されて梱包をとかれた品、同じ価格ではちょっと引っ掛かる。という訳でこの店も「ちょっと検討したいので名刺下さい」とすぐに退散し次の店へ。
既にこの時点でその店の閉店にあと30分程の時間になっていました。時間がないので目を付けていた機種へ一目散、もう今日だけで4店目なのですぐ見つけられる。すぐに近くにいた若い店員さんが近づいて来た。もう閉店近くなので短刀直入に切り出す。「これ幾らになるの?」「ちょっと確認してきますので少しお待ち下さい」といってなにやらレジに行って調べている・少ししてから戻ってきて「○○円で如何でしょう?」こちらも時間が迫って来ているので今までと違ってストレートしか投げない。「え~それじゃ○○店と10円しか変わらないね。ど~しようかな?もう少し考えてからにしようかしら?」とノタマウ。「分かりました、相談してくるのでもう1回待ってて下さい」と言ってお兄さんは再びレジのところで何やら上司と相談する様子。
その間、こちらでは「幾らで言ってくるかな?」「せいぜいいっても○○位じゃないの~」とこちらの心積もりを相談しているうちに店員さんが戻ってきて「全部込みで○○円で如何でしょう」「!」実は女房と相談していた価格より5千円程低い価格での回答、内心シメタ!と思いながらも女房殿はそれでも「え~どうしようかな~」と仰ってこちらの様子を伺う素振りをする。
店員さんはさすがに無言・・・「あのさ~もう決めようよ。ここまで来たんだし・・・」で漸く決定。購入手続きをしてエコポイントの申込書を貰って本日の「エコ」と「勿体ない」の関係については結局よく分からずに疲れ果てて家に帰り着きました。やれやれ・・・
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