旅への思い・・・
ここのところ旅というものをしていない。移動はしている。仕事絡みや私用で田舎との往復も含めると結構、移動はしている。しかし、純粋に家族旅行みたいなものをもう暫らくした覚えがない。
子供達が小さい時は夏休みを利用してキャンプをしたり旅館に泊まったりとあちこち旅行はした。しかし、子供達も大きくなって皆、そろってどっか旅行に行こうなんて事は少なくなってしまった。女房とあそこに行こうか?何て話はするものの実現したためしがない。
大体、休みがお互いにずれているのですれ違いばかりで一緒に過す時間が長くない。海外旅行なんて新婚旅行に二人でサイパンとロタ島に行っただけでそれ以降はいつも仕事がらみの海外行で二人で行ったのは新婚旅行が最初で最後であった。
そう、あの時はまだパスポートが数次旅券と一回限りのものと二通りあって女房があの時「どっち取れば良いの?」なんて言うから、格好つけて「結婚したら何回も二人で海外行くんだから、数次旅券にしとけ」なんて言ったのが運のつき、あれ依頼ず~~と「私は騙された」と言われ続けている。
そんな事言われても「俺は一生懸命働いてるんだけどな・・・」と小さく聞こえないように反論するのが精一杯。エ~エ~確かに言いました!言いましたけど仕方ないじゃありませんか。行けなくなっちゃんだから・・
今に見ていろ「世界一周旅行へ連れて行ってやる」なんて定年近くのサラリーマン達は夢見るようですがこれが以外と日本人には馴染めないみたいですよ。
以前、知り合いの豪華客船のスタッフの方に聞いたのですが欧米の旅行に慣れた熟年夫婦の場合は結構、長い船旅でもダンスをしたり泳いだり映画を観たりと社交的に過せるそうですが日本人の高度成長期を頑張ったサラリーマンの方が定年を迎えた場合は仕事しかしてこなかったので長い船旅を夫婦二人で向かい合っていると息が詰まってしまい、かといってダンスや船長主催のデイナーパーテイーには馴染めないしで結構途中の寄港地で船を下りてご帰還なんて事も珍しくないみたいですよ。
だから豪華客船ではそんな日本人の為にあの手この手で飽きさせないイベントを企画するのが大変みたいです。そりゃそうでしょうね。デイナーパーテイーなんて急に言われたって、こちとりゃ立ち食いそばで頑張って来たんだからそりゃ無理ってもんでしょう。急に紳士淑女にはなれないってもんです。
それじゃ温泉旅館にでも行くかと思うけど、これがまた無類の早風呂でカラスの行水ときてる。だから仕事で旅館に泊まって同行の方達と一緒に風呂でもなんてなるとこれが辛いの何のって我慢して裸の付き合いしてるけど汗ダクダクでもう限界ギリギリの忍耐以外のなにものでもないときているからどうしようも無い。
それじゃ泊まらなくてもよいからゆっくりフルコースのデイナーでもどうかと思いきや、これが子供の時からの無類の早食いときている。何せ普段でも現場周りが忙しけりゃ運転しながらサンドイッチとコーヒーで昼食なんてのも珍しくない。ゆっくり食べるなんて習慣は全くない。
さすがに大人になってからお客様と一緒に食事とか接待宴会なんてものを経験するようになって廻りから散々注意されて、お客様より先に食べ終わるのはマズイと考え直し、ペースを調整するようになった。
しかし、習慣というものは恐ろしいもので今までろくに噛みもせずに飲み込んでいたものをユックリ噛んでペースを調整すると全く食べた気がしない。いやはや、これじゃ確かに健康にも良くないし一緒に食事してくれる奇特な人なんていないですよね。
しかし、旅行が嫌いな訳ではない、むしろ大好きである。今まで海外はアメリカ・カナダ・メキシコ・インドネシア・台湾・シンガポール・イタリア、日本は北から北海道、新潟、岩手、石川、宮城、群馬、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、岐阜、静岡、愛知、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、広島、奈良、徳島、香川、愛媛、高知、福岡、宮崎、鹿児島、沖縄には行った。
オオッ!結構行ってるではないか・・・そうだ昔、世界一周はとても無理だけどいつか日本一周は行ってみたいなと思ったんだ。通り過ぎるのではなく一つの県にゆっくり滞在して日本再発見をしたいと思ったんだった。そうだ、そうしよう。
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