「社会人大学人見知り学部 卒業見込」という本が面白い
オードリーの若林さんが書いたこの本のタイトルを本屋で見つけて思わず手に取ってしまい、すぐさまレジに行って購入してしまいました。
私も小さい時から実は「人見知り」で話し相手の顔をまともに見られないというコンプレックスを持って生きて来ました。建築会社の社長という立場にありながら何を言ってんのと言われそうですが、そうなので仕方ないのです。
当然、大人になるに従い子供の頃のような事が許される訳なく、今では何とか色々な方と打ち合わせやなんやらで話をする事もあり、たまには講習会の講師として人前で喋らされる時もあり「苦手」では済まされないのですが、自分の心の中ではその本性を隠す事も出来ず、常にそのギャップに苛まれて(笑)います。
しかし、この本を読むと正にこの中に書かれている事が自分の中にもあり共感する事が多々あります。
子供の頃はガキ大将で木の棒を振り回しながら仲間と悪さのし放題だった男が何を今更「実は人見知りでした」なんて言ってんだと怒られそうです。社会に出て一層、その思いに囚われ多くの方が集まる場所に出かけて行くのはとても苦痛でした。
どうしても一人ポツンと人の輪から離れたところにいる事が多く、どうやって見ず知らずの人とコミュニケーションをとって良いのかわかりませんでした。
それでも徐々に年を重ねる程にそういう機会が増えてきて、良く他の方を見ていると旨く話しかけたりしているのを参考にして少しずつ真似をして何となく繕う術を(笑)身に着けました。
しかし、それはあくまで「繕う」のであって人格が変わる訳ではありません。変わってきたのはそんな自分を否定しなくても良いのだと年を経るに従って思えてきた事です。
別に開き直った訳ではないのですが、どうしても変われない性格や心の思いは自分の中にしまっておいて、そこまで変えようと思わなくても良いんだと思えるようになってきたという事です。
何だか回りくどい言い方ですが分かり易く言うと自分を否定しなくても良いことに気が付いたという事です。自分の不得意とするところは他人に不快感を与えない様にそっと自分の中に秘めておいて、それはその人の個性なのでその中で生きて行けば良いのだと思えるようになったのです。
なんだがずるい様ですが大人になるという事はそういう事かなとも思いました。もし、そのような思いを自分の中に感じている方はこの本を読むと面白いですよ。
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