新型コロナウイルスについて思う事
今年の春は東京2020オリンピック・パラリンピックを間近に控え、華やかな春になるかなと思っていたら新型コロナウイルスの世界的な流行でとんでもない事になってしまいました。
山梨県でも感染者が見つかり連日の報道は過熱気味です。この騒動を見ていて思う事があります。昔のペストや天然痘、コレラと言った感染症が流行した時代と違い、今は誰でも世界中、どこでも短時間に自由に移動可能な時代となり感染症予防といった面ではあっと言う間に世界中に感染が広がる可能性がある事、そして情報も同様にネット社会となり個人が世界中に自由なコメントを出す事が出来るようになり、こういう世界的な危機が迫った状態では人々が恐怖で混乱し、どの情報が正しくてどの情報が間違っているのか判断するのが難しくなっています。
もしかしたら、どの情報も間違いではなくある意味、正しいのですが受け取る側の考えひとつでどの様にも受け取る事が出来る怖さがあります。
何故、怖いか?それは相手が分からない、見えない、どうしたら良いか分からない、自分が感染したらどうしよう?治るの?等々、色々な分からない事があるからだと思います。それは誰しも同じ事です。
人類はこうした見えない敵に対してワクチンや予防接種薬の開発によって戦ってきました。この新型コロナウイルスについても同じ事が言えると思います。しかし違うのはその時代の経済・社会・文化や科学等の状況がそれぞれ違うという事です。
現代は経済・交通網等が発達し先ほども言いましたが多くの人々が自由に世界を往来する事が出来インタネットが発達し世界中の情報に瞬時にアクセスする事が出来、人々は多様な価値観を持つようになっています。
新型コロナウイルスはこうして人間達が築き上げた社会構造をも脅かす可能性があります。だからこそ、自分達で世の中に潜む新型コロナウイルスのリスクを正しく恐れ、自分の感性を信じ今、自分達で出来る当たり前の事を当たり前に責任を持って実行する事が大切だと思います。
ドイツのメルケル首相が素晴らしいメッセージを国民に送り、私も感銘を受けました。その中でも触れている事ですが、このウイルスに勝つためには一日でも早く対抗する新薬を開発する必要があります。その為には最前線で戦っている病院関係者達に少しでも時間的な猶予が必要です。私の娘も検査技師として病院に勤めています。今、爆発的な感染が広がると病院は機能不全に陥ります。そうなると新薬の開発はますます遅れる事になります。そうならない為には拡散を出来るだけ遅らせ、可能な限り人との接触を避け、見えない敵、ウイルスが漂う場所に近寄らない様にする必要があります。
外出から帰ったら手洗い、ウガイを心がけ可能なら手はアルコール消毒を必ずしましょう。様々な根拠のないデマに惑わされず落ち着いて行動しましょう。当たり前の事ですがこれしか方法がないと私は思います。
一日も早くこの新型コロナウイルスに打ち勝つ薬が開発され世界中にその薬がいきわたる日が訪れ、来年は胸をはって東京オリンピック・パラリンピックが開催される事を心より願っています。頑張れニッポン!
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