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2018/08/31

読書の勧め

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この本は山梨県在住の私の大好きな作家、樋口明雄さんの書き下ろし文庫本で、まだ出たばかりです。

作者の原点となる子供時代の甘酸っぱい体験を綴った作品で私が見た樋口作品の中では最高傑作だと思っています。

夏休みもそろそろ終わりですが特にここ八ヶ岳南麓の学校は冬休みが長い代わりに夏休みが少し短くなっています。

電車にもそろそろ大きな荷物を抱えた高校生達が真っ黒になって乗り込んできます。彼らがどのような夏休みを過ごしたかは分かりませんが自分達も含めて学生時代の夏休みの色々な体験は年齢を重ねても時々思い出しては鼻の中にちょっとツンと来る思い出が誰しもひとつやふたつはありますよね。

私はあまり子供の頃に本を好んで読む習慣がなくて本格的に本を読みだしたのは社会人になってからです。今、思えば子供の頃にもっと本を読んでおけばよかったと悔やんでいます。

しかし、最近、電車にのってもバスに乗っても余り本を読んでいる人を見かけなくなりました。大体、皆さんスマホでネットをしているかゲームをしているか音楽を聴いている人がほとんでです。昔は殆どの人が読書や新聞を読んでいましたがすっかり様変わりしてしまいました。

私は今、大体平均して1か月に7~8冊のペースで本を読んでいます。本を読んでいる間は頭の中にその本の世界が広がっていて読み終わって次の作品に向かうまではその世界にべったり入り込んでいます。

本の良さは読んでいる本人の頭の中にその本の世界を想像し自分なりにその世界を体験できる事です。ゲームの様に与えられた映像や音声からその仮想世界を見るのではなく文章からその世界を自分の中で創造するところに無限の可能性があります。だから本を沢山読むことにより創造力を豊かにする事が出来ます。

冒頭の「風に吹かれて」は山口県の作者の故郷が物語の舞台になっており独特の方言が飛び交い自分達が経験してきたような子供時代の情景が描かれていますが、読んでいるうちに物語の主人公になったような錯覚に陥り、すっかり見たこともない山口県の田舎町の情景が頭に浮かんできます。それが本の醍醐味でもあります。

私が本をあまり読んでこなかった事をとても後悔しているので今の若い人にはもっと多くの本と出合って欲しいと思います。

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