6年目の3・11
東日本大震災から今日でちょうど6年目を迎えます。その前の阪神・淡路大震災の時には震災後半年くらいしてから現地を訪れ、その時点でも被害は震災直後の様子を残していました。
被害にあった町中を歩いていると建っているビルが傾いている為に自分が傾いている様な錯覚を覚えフラフラしたのを覚えています。東日本大震災の現地には未だ行けていません。
今回の地震の被害で他の自然災害と大きく違ったのはその規模の大きさと東京電力福島第1原発がもたらした人的災害だと思います。
2万人を超す被害者を出した超巨大地震は地球規模の地殻変動が今後も起きる可能性があるとの警鐘を鳴らしているのかも知れません。私達が住んでいる地球という星も又、動いているという、知っている様で自覚していなかった事実を思いさらされる出来事でもありました。
そして忘れてはいけないのは、この地震による被害を長期化している、原発事故です。福島第1原発の復旧はまだまだその工程の半ばでゴールは見えてきていません。現場では危険な作業に命がけで必死に取り組む作業員の懸命な努力が続いていますがその被害は余りにも大きく、まだまだ長い時間がかかりそうです。
この人が引き起こした人的被害は防ぐ事が出来た事故でした。私達はこの事を真剣に反省し将来にこの負の遺産を引き継いではいけないと思います。今回の大震災はそのチャンスを与えてくれたのかも知れません。大地震は必ず起こる。いつ起こるかは分かりませんがこの地球に住んでいる限りそれは避けられない事です。しかし、人間が引き起こした未曽有の原発事故は避ける事が出来ます。科学の力はその為に使われなくてはいけないと私は思います。
自然という人が太刀打ちできない大きな力を科学の力で変えようとするのは人のおごりではないかと思います。原子力発電はその危さを秘めている様に思います。そうでなければ未だ被害の全容も把握できず、こんなに復旧に時間が掛かるとは思えません。その為に生まれ育った故郷に帰れない12万人もの被害者の方達の避難生活が6年経った今でも続いています。
東日本大震災から6年、薄れていく記憶の中で忘れてはいけない自然からの警鐘を持ち続けて行こうと改めて今日、思いました。震災にあわれて貴重な命を亡くされた皆さんに心よりお悔やみを申し上げます。あなた達が命を懸けて教えてくれた自然災害の恐ろしさを未来に引き継いでいきます。合掌・・・
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