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2016/05/08

猫の一日

我が家には2匹の猫が居ます。飼い猫の一日は朝、我々の寝起きと共に起きて来て始まります。

 夜は人間の寝室から追い出されているので適当に彼等は炬燵の布団の上や冷蔵庫の上といった兎に角、家の中で暖かそうな所を自分で探してきて寝ています。特に寒い時はソファーの上で2匹で体を寄せ合ってそれこそ猫団子の様になって寝ています。野良猫と違い家猫は夜出歩く事は先ず無いし、我が家の猫は家から外に出さないのでいつも家の中で暮らしています。

 朝、我々と共に起きると人間と同じ様にトイレに入り用を足し、朝ごはんを食べている私の膝の上には雌猫がそして女房のお腹には雄の猫が乗ってきます。何故だかは分かりませんがそれが彼らの中での決まり事の様で私達夫婦にはホントに迷惑な話ですが朝食はいつも猫を抱いて食べる事になってしまっています。

 そして猫は本当に良く寝る。食べるか寝るかのどちらかです。そして私が仕事に出て居なくなると家の中で陽の光が入ってくる天窓の下か窓際の近くで再び昼寝に入ります。これが面白い事に天窓から入ってくる太陽の光の動きに連れて猫も位置を変えて、本当に暖かい所を好む生き物です。

 たまに帰ってくると人間の布団の上にちょうど1匹分の猫の跡がポッカリと窪みになって残っている事があります。明らかにあいつ達が人の布団を寝床に使って跡です。

 そして私が家にいる時は時々ベランダに出してやります。ベランダには猫が外に飛び出さない様にネットが張ってあります。だけれどもネット越しに外の世界とつながっているので猫の本能が目覚めて鳥の鳴き声に戦闘モードに入ったり動物が目の前を横切ると物陰に隠れてジッと見張っています。

 そして夕方、私か女房が帰ってくると留守番のご褒美にオヤツの時間となり猫缶を半分だけ貰える事になっていてそれが楽しみで私達の帰りを待っている様なものです。

 そして夜、家の中に人間の家族がいると嬉しそうにお腹の上に乗ってきます。仕方ないので女房と二人で順番に猫の寝床の役割を果たす事になっています。

 そして夜、女房が洗濯をして2階に洗濯物を干す時には必ず雌の猫が付き添う事になっています。何時からこの習慣が身に着いたのか分かりませんが毎日、欠かさずこの習慣はこなさなければならないお役目となっています。面白い事にこのとき、雄猫は自分も行きたいのですが雌猫に遠慮して決して物干しには近づきません。

 本当に猫は決められた習慣を毎日キチンとこなしていく動物のようです。そして夜、寝る前に食事とトイレと飲み水の用意をして我々のその日の猫への務めを終えて寝室に消えていくと猫はほぼ朝まで静かに寝ています。

 こうして猫との森の生活が続いていきます。

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