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2015/11/22

敢えて不便さを選ぶ権利

 世の中、便利になっていつでも沢山の情報に接する事が出来て色々な事を居ながらにして知る事が出来るようになりました。反面、一体どの情報が本当に正しくてどの情報が間違っているか判断するのも難しくなりました。

 それなら敢えて情報に接しない、あるいは自分の目で見て体で感じたものだけを信じるのも一つの方法かも知れません。現代は大変なスピードで物事が進行しており、いちいち自分が動いて体験してそれを他人に伝えるのは労力も手間もかかり中々現代ではそういう事を認めて貰えなくなりました。

 しかし、それが一番確かな事を伝えられるという事も事実です。その場に立ち肌で感じ、匂いを嗅ぎ、音を聞く事で色々な事が分かってきます。現代のSNSの情報では誰かが見た事を文字や写真といった媒体で不特定多数の人に発信する事が出来る様になりました。

 それはとても便利な事でありますが反面、誤った情報を不特定多数の多くの人に伝えてしまうという危険性も孕んでいます。それなら敢えてそういう情報に接しないという選択肢もあって良いのではないかと思います。

 私の廻りの友人の中では「もうTVの流す情報は信じない、だからもうTVは見ない」と言う人もいます。又、東日本大震災の経験から敢えて家の暖房器具は電気を使わない方式のウッドストーブや灯油ストーブを取り付ける人も増えています。調理機器も敢えてIH調理器具を選択せずにガス台を選ぶ人もいます。

 私は本を読むのが好きですが最近はネットで好きな本をダウンロードして読むことが出来ます。私も一度試してみましたがどうもすっきりしません。やはり本はその装丁や厚さ、匂い、手に取った時の触感等が私の場合、その本を選ぶかどうかの判断材料になるのでネットではそういう事が出来ないし更に言うとページをめくるという楽しみがないのでどうも馴染めないのです。

 ネット通販も最近は便利ですがやはり自分で欲しいものを店に見に行って手に取り感触を確かめ匂いを嗅ぎ重さを感じる事で自分が欲しいものかどうか確認する事が出来ます。

 便利な世の中になって自分が動かなくても色々な情報に接する事が出来るようになりましたが私はやはり自分でその場に行って確かめてその空気に接して自分の感覚で物事を判断するという手間を不便でも選んで行きたいと思います。

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