建築士講習会
先日、猛暑の中、一級建築士の講習会に参加してきました。場所は今年、日本一暑くなった甲州市のすぐ近くの石和町の会場でした。この講習会は例の建築構造計算の偽装事件以来、厳しくなった建築基準法及び建築士法に基づく講習会で我々建築士は定期的にこの講習会を受ける義務を課せられています。
それはそれで良いのですが年々この講習会が厳しくなってきて最近は講習会のあとでちゃんと聞いていたかを確認するテストが行われるようになり、このテストが年々、難しくなっているように思います。
以前はテストの内容もマアマア講習会の内容を真面目に聞いていたら何とか答えられる程度だったのが最近は本格的な考査に近い内容になってきて今回も設問は40問で時間は1時間、途中退席は認められず最後まで残っていなくちゃならない、というか1時間ではとても回答出来ないような厳しい内容でした。
オイオイ、高い費用払ってテスト受けて、基準点に達していなければ再度、有料で補修受けて再テストになるみたいでもう勘弁して欲しいです。
自慢じゃないですがもともと勉強嫌いの私がやっとこさ頑張って大学卒業して国家試験に合格したまでは良かったのですが最近はもうすっかり勉強が身に付かず好きな本を読むのが唯一本を開く機会で、教科書なんてものを今更開いて勉強しろというのはもう無理!(笑)
しかし、そうは言ってもこうなってしまったので何とか無い頭を無理やり振り絞って講習会をクリアしなければならず全く、住みにくい世の中になったものです(笑)
講習会も昔と違って講師の先生が入れ換わり立ち替わり講義をするのではなく、講習会の会場の前には大型のテレビが置かれ自動的にこれが一日のスケジュールに沿ってカリキュラムを放送していくという仕組みで、生の人間は一人も現れません。
講習会の時間に遅れると即アウトで受講資格を失ってパ~になってしまいます。途中、休憩をはさみ画面からは「後、1分で休憩終了です」と冷たい声が会場に響く仕組みになっています。
最後のテストの時間も「それでは始めて下さい」のアナウンスがTVから流れてきた後は画面にはテスト終了までの時間が秒刻みで表示される仕組みです。ヤレヤレ・・・何とかならんかなこの仕組み。合理的かも知れんけど人間味がなくてホント厭になってしまいます。
昔みたいに先生が皆の机の廻りをウロウロ廻って監視して「コラッよそ見するんじゃない!」何てTVは言わんもんな(笑)
朝、9時から丸一日5時半までの講習会を終えて自分の車に戻り車載温度計を見たら「摂氏40℃」の表示が・・・もう死ぬ。
ある大学に一回っきりの講義に行ったとき、事務員が学生に紙をくばっているのです、なんと講師の「講義内容、声(よく聞こえるか)、板書の善し悪し」などのアンケート。学生に「評価」されつつ講義をしているときのいやーな気持ち・・・きこりさんのいやーなこの講習会の記事を読んでなぜか思い出してしまいました。
投稿: 寺岡 | 2013/07/15 06:44
寺岡さん、ご無沙汰しております。生徒が先生を評価する。昔、ガキ大将で毎日、廊下に立たされていた悪ガキだった自分には信じられない思いです。時代が変わったと言えばそれまでですが人間の関わり方が変わってきたのかも知れませんね。余り良い風潮とは私には思えません。
投稿: kikori | 2013/07/15 08:21