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2009年12月

2009/12/26

今年一年、有り難うございました。

 今年も一年「森の囁き」を読んで頂き有り難うございました。本当に拙い文章を読んで頂いて感謝しております。本当は誰も読んでないんじゃない?という不安(笑)と戦いながら気が付いてみたら今年も最後の「森の囁き」になりました。

 今年一年を振り返ると人間界は変化の大きい年でした。経済の悪化に伴い失業や経営破綻が相次ぎ永遠に続くと錯覚していた経済成長神話はもろくも崩れ去りました。

 そんな訳ないと皆、心の片隅では思いながら信じていた経済成長もやはりそんな訳なかった訳で・・・その原因はアメリカの長期プライムローンだとかあれやこれやと経済アナリスト達がノタマイ結局、庶民には何の事やら分からないけど兎に角、会社が大変らしいとひたすら我慢を強いられる毎日です。

 これはやはり政治が悪いんだと長期安定政権に見切りをつけて庶民は変革に舵を切りました。これは大変な勇気がいることだと思います。今まで批判していれば良かった野党がこんどは立場が逆転して批判される側に廻るのですから。

 当然、立場が変われば意見も変わる訳で・・・これからが正念場ですね。余り早くに結果を求めるのは酷というものでしょう。折角、変革を求めて決断したのですからもう少し長い目でみて少なくてもその変革の路線だけは変えないようにして欲しいものです。

 それにしても我々庶民の暮らしはどうなっていくのでしょう。私はこれからは心の健康が最も大事になっていくと思います。日本は一定の経済成長を遂げ世界の先進国の仲間入りをしました。これからは国民の心の安定を図るべきだと思います。

 気が付けば「路上生活者が増え」「自殺者が増加し」「新生児の出生率が落ち」では未来はありません。日本国憲法は基本的人権について「すべての国民は、個人として尊重され生命、自由及び幸福追求に対する権利を有する・・・」と規定されています。大金持ちになれなくても良い(なれないか・・・)からせめて心の安定が得られ、贅沢に暮らさなくても良いから3食を家族と一緒に食べられる幸せ・・これこそが心の安定に繋がると思っています。

 身体の健康も勿論、大事だけど身体の健康は心の健康から生まれるのでは?と最近特に考えさせられます。皆、病気すると医者に行くけど心の病は誰にも相談出来ず一人で思い悩むなんて事はありませんか?私にも心の病に掛かりそうになった事があります(誰だ!嘘だろなんていう奴は・・・)そんな時に助けられたのは身近な家族や友達でした。

 私にとって最大の幸せは何でも話せる家族や友人やスタッフがいるということです。その為には自分を隠す事無くさらけ出す事が必要です。どうぞ皆、一人で悩まないで廻りの人に相談して下さい。あなたは一人ではありません。

 さて、今年も残すところあとわずか・・来年はどんな出会いが待っているのでしょう?今からワクワクしています。お金は無くても(シツコイ・・)夢があれば、希望があれば、人は生きていけます。

 お金が無ければアイデアを出しましょう!工夫しましょう!そうだ来年はこれをキャッチフレーズに行こう!(ひたすら単純人間)何て事を森の中で考えているうちに年末を迎えました、今年も一年このブログを読んで頂いた皆さん、本当に有り難うございました。来年が皆さんにとって素晴らしい年になりますようお祈りしております。希望と夢を持って来年も頑張りましょう!

2009/12/20

今年最後の訪問者

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真夜中、気持ちよく布団の中で寝ていると外でガタンという大きな音がした。「何だ、何だ」とすっかり目が覚めてしまったけど真っ暗闇の外にでて確かめるには寒すぎて体が動かない。

 マア、外は氷点下6度の寒さ、泥棒も命がけでこんな山奥にくる奴もいないだろうと自分で納得してもう一度布団を被った。翌朝、家の周りを調べてみても特に異常はない。デッキに立て掛けておいた板が倒れていたので「風で倒れたのか?そんなに吹いてなかったけどな?」と思いつつ、余り気にもしなかった。

 それから数日たった今日、夜、食事を終えて女房と家でTVを見たいたら又「ゴトン」という音がデッキからした「何?あの音?」「見てみろよ、みりゃ分かるよ」と何気なく女房に答えたら、すぐにデッキの窓のカーテンを引いて外の照明をつけた女房から悲鳴が上がった「父さん!早く来て!私の柿が!」

 慌てて女房の横に駆け付けて外を見た景色が冒頭の写真。そいつはカメラを向けても特に驚くでも無く逃げるでもなく悠然とデッキに干していた干し柿を引っ張っている。

 「あれ、イタチよね」「イタチじゃないだろ、テンじゃないの?」「えっ!野生のテン!」「そりゃそこに居るんだから野生でしょ」「え~それにしてはずいぶん太ってない?どこかのペットのフェレットじゃないの?」「フェレットってそんなにでかくないだろ」「そう?」という会話の最中にも彼(彼女?)は全然、こちらを気にすることも無く女房が楽しみにしていた干し柿を引っ張っている。

 「もう、それはあげるから、全部はダメ!後は返して」と女房殿がノタマイ彼(彼女)は「チェッ、ケチッ」と言ったかどうか知らないが悠然とデッキから姿を消した。

 後で調べてみたがやはりテンのようですね。やれやれ、以前、寝室の天井の中でガリガリ天井板を齧っていたのはお前じゃないよね・・・

2009/12/12

2009年、今年の超私的重大ニュース

 2009年も残すところ後、3週間足らずとなりました。今年、自分なりに思う重大ニュースを思い出すままに振り返ってみました。

 ①WBC世界一達成、言わずもがなですが今年のWBCはハラハラしましたね~イチローの調子が中々上がらず苦戦しましたが最後の最後にいいところで打ってくれてこれぞ筋書きのないドラマの真骨頂でした。

 ②民主党、衆議院選挙圧勝。長年続いた自民党政権がとうとう倒れ国民は変化を求めました。ようやく新しい政治の時代が始まりました。

 ③映画「おくりびと」がオスカー受賞。映画のプロデユ―サーの一人が知り合いという贔屓目を差し引いてもこの映画がまだオスカーを取るとは分からない段階で初めてこの作品を見た時、これは間違いなく今年一番の素晴らしい作品になると思っていました。日本からこの様な素晴らしい作品が生まれた事を誇りに思いましたね~

 ④映画「いのちの作法」自主上映のお手伝い。知り合いのペンションのオーナーがこの映画を都内で観て是非、この映画を北杜市で上映したいという思いが多くの人の輪を広げ長坂コミュニテイーホール始まって以来の昼夜2回公演を満席にするという快挙となりました。私はほんの一部分をお手伝いしただけですが、この映画の自主上映に関われた事で又、人の輪が広がりこの映画が伝える「いのちの尊さ」を共有する人の輪に触れて幸せでした。岩手県沢内村で行われてきたいのちの格差のない行政「生命行政」が日本中に広がる事を祈ります。

 ⑤元外務大臣、柿澤弘治先生を偲ぶ。八ケ岳をこよなく愛し我々とも本当にフランクに接してくれた柿澤先生が亡くなられました。一緒に自転車で遊び、露天風呂に入りその度にその人柄に惹かれた素敵な方でした。ご冥福をお祈り致します。

 ⑥北杜市を舞台にした長編小説「約束の地」発刊。北杜市白州町在住の作家、樋口明雄氏が書いた「約束の地」が光文社から好評のうちに発売されました。この本は今年読んだ本の中でもトップの面白さでした。別に自分が住んでいる北杜市(作品中は八ケ岳市)が舞台だからというだけではなく久しぶりに最初から最後まで読む人を惹きこむ長編冒険小説に出会いました。本人にも直接お会いして色々な話を聞かせて貰いました。これからの彼の作品が楽しみです。

 ⑦背中の皮下腫瘍摘出。長いこと後生大事に背中に背負ってきたデキモノを取ってしまいました。悪いものじゃないからと放っておいたのですが思い切って取ってしまってすっきりしました。でも、先生からはまだ経過観察するので病院に出頭するように命じられています。やれやれ・・・

 ⑧別荘管理会社倒産。我が家の共同井戸を管理していた管理会社が倒産しました。この管理会社は隣接する広大な別荘地の管理も行っていたので一時は騒ぎになりましたが先日、ようやく裁判所から手紙が届き破産手続きが開始されたようです。管理費を払ったばかりだったのですがあれはどこへ行ってしまうんでしょうね・・・とりあえず水を汲み上げるポンプを止められたら困るな~川に水汲みにいかなくちゃ(それどころじゃないって!)

 ⑨新型インフルエンザ世界的流行。我が家の息子も学生寮で新型インフルエンザ患者第一号になりました。部屋に隔離され2晩ほど死んでいたようですが今は無事、復活し元気一杯です。息子よその抗体を父さんに分けておくれ。

 ⑩我が家を襲った今年の天敵達。今年は天井の中に色々な天敵が入り込み壮絶な戦いの日々が続きました。一番はスズメバチの連中、今年は2回も穴を開けられ天井に中に巣をつくられて命懸け(オーバーか・・・)の戦いを繰り広げました。その次は野ネズミ、何故か明け方になると私の寝ているベッドの真上をかじりやがってその煩い事煩い事・・カリカリカリカリと畜生!大事な家を齧りやがって(笑)

 その他、今年、私の前を横切った山の生き物たちのご紹介。鹿20頭ほど、ウサギ3羽(うち1羽は100m程車と並走)、アライグマ3頭程、巨大イノシシ1頭、キツネ10頭ほど、池から出てきた蛙数百匹、タヌキ2頭、テン1頭、ノリスの様な鳥(姿ハッキリせず)2羽、カラス20羽程度、我が家の床下にすむ蛇2匹(多分)、同じく我が家の床下に住むカマドーマ数千匹、時々訪ねてくる猫2匹、リス10匹程、やれやれこんな事書くとこの人どんなとこに住んでるだろうと思いますよね。一応、人も住んでいますので誤解のなきよう(笑)

2009/12/05

中年中女喜びのコンサート

 先日、とある近くのコンサートホールになにやら中年中女が集まり楽しそうに何かが始まるのを待っていました。かくいう私もその中の一人なのです。待っているのは集まった中年中女が過した青春時代を共に駆け抜けたミュージシャン達のコンサートの開始ベルです。

 一見すると「今日は演歌か何かですか?」て言われそうな集団なんですけど演歌ではないんですね。「なごみ~ず」というユニット名になっているんですが。メンバーは「木綿のハンカチーフ」の太田裕美、「22才の別れ」の伊勢正三、「学生街の喫茶店」のガロの大野真澄の3人のユニットなのです。マア、そうは言っても今の若者には「誰、それ?」という人の方が多いと思うのですが間違いなく現在5060代の方達には自分たちの青春時代のバックには必ず流れていた彼等の曲を一度は聴いている筈です。

 私も10代の青春時代を彼らと共に過しました。アルバイト先のカバン屋さんの昼休み、近くの喫茶店に昼食の定食を食べに行き、そこに置いてある公衆電話から店に流れている有線放送の放送局に彼等の曲をリクエストし昼食中に誰のリクエストが掛かるか何て競争を毎日の様にしていました。

 丁度、「木綿のハンカチーフ」が大ヒット中で当時、自分が東京の大学受験に合格し正に曲の中の詩と同じように親元や高校時代を共に過した友人達と離れ不安と期待に心を揺らしながら新しい生活をスタートさせようとしていた時代と重なり今でも彼等の曲を聴くと鼻の中がキュンとしてきてしまいます。

 まさか当時、夢中になって聞いていた彼等の曲を八ケ岳のコンサートホールで生で聞くようになるとは思ってもいませんでした。年齢的には彼等とはほぼ同世代なので当時、10代~20代で若くて颯爽として間違いなく一世を風靡した彼等もそれなりの経験と年齢を刻み円熟味を増してはいましたがそれでもいざ、コンサートが始まるとすぐに当時のままの演奏がよみがえり自然と心の中がタイムスリップしてしまいます。

 音楽の力というものは本当に凄いな~と改めて思いました。クラシックにしてもポピュラーにしてもジャズにしてもどうして音楽というものは人の心を揺り動かすのでしょうね。懐かしい曲を聴いているだけなのに何故か当時の自分の姿が蘇ってきて又、どうしてそれで涙が出てくるのか自分でも良く分からないのですがそれだけ当時、多感な時代を過ごしていたと言う事でしょうかね。

 3人のユニットも当時では絶対、考えられないような組み合わせで、年齢を重ね、ある程度の落ち着きを持ってきたからこそ出来たユニットだろうと勝手に想像しています。何せ当時の若者にとってはどの曲も青春のバイブルの様な曲で、その曲の中で歌われている詩の内容がその時代の若者の生活を正に代弁している様なもので楽曲を演奏していた彼等も神様のような(ちょっと大げさか・・・)存在でしたからね。

 3人共、それぞれ年齢を重ね演奏の途中のMCでも子育ての話や物忘れの話など、それぞれが過してきた時間の経過を隠す必要なく舞台上で披露する事が出来る歳になっていましたが、彼等の演奏はそれでも衰える事無く中年中女の心の中に感動を与えてくれました。

 思わず、彼等の100回公演記念アルバムを演奏終了後にゲットしてしまいました。山梨での公演で通算141回目だと言っていましたがそれはそれで凄い事ですよね。そうでなくては山の中で生活する人間には中々直接、生演奏を聴く事なんて出来ないですからね。

 久しぶりに自分の青春の1ページを切り取って懐かしく眺める事が出来た時間でした。人は誰でも自分の大切にしている心の音楽をどこかにしまっているものなのでしょうか?時々、それらを引き出して眺めてみるのも良いものですね。

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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