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2009/09/05

蜂の逆襲

 夜8時、辺りがすっかり暗くなったこの頃、何故か仕事が始まる。「おいっ持ってきたか」「持ってきたさ」「そいじゃそろそろ始めるか」「あんまり明るくするなよ。動き出すとやっかいだからな」こうして夜、昼間さんざん活発に活動した蜂達が巣に帰って大人しくなった頃を見計らって蜂バスターの仕事が始まるのである。

 いつもこの季節になると蜂軍達は活発に巣作りを始め、その度に人間達とトラブルを起こすのである。比較的取りやすい処に巣を作ってくれれば申し訳ないけど駆除も簡単なんだけど、そうでない場合は結構やっかいである。地元の人達は特別に保護服を着るわけでもなく無防備に立ち向かうけどそれでも取りにくい位置にある巣を駆除する時は緊張する。

 懐中電灯のホノ暗い明かりの中、狭い隙間から家の中に入り込み巣を作ってしまった蜂達の棲家を攻撃する時、そ~と連中の棲家の狭い入り口に近づき先ず殺虫剤をいきなり噴射!驚いた連中がパニックを起こし物凄い羽音を響かせ怒り狂って飛び出してくるが残念ながら殺虫剤攻撃を受けた体は麻痺して飛び出した途端に巣からぽたりと落ちて次から次と死骸の山が築かれていく。と、上手くいった時はよいのですが「あれっ?出てこないぞ。羽音もしないし・・・変だな」となった時が意外と大変。

 殺虫剤攻撃が効果ないとなると巣があると思われる場所を開けて様子をみるしか手がない。今回の攻撃でも相手は熊蜂なのでスズメバチのようにハッキリと外部に出てないので意外と駆除がやっかいなのである。しかも熊蜂の巣はミツでガチガチに固められていてとても手で簡単に壊せる代物ではない。その点、スズメバチは非常に攻撃的だけど巣は意外と脆く棒でつつくと直ぐ落ちて駆除しやすい場合が多い。

 ところがこの熊蜂はミツバチなのでその巣は廻りを真っ黒なゼリー状の塊で固めてありそれを建物の狭い隙間の中に造るものだから殺虫剤も届かないしその真っ黒なゼリー状の巣の中に守られている子供には全く影響がない。これをとるのは結構手間がかかり遠くから攻撃するのが不可能なので接近して巣を直接、力づくで破壊するしか手がないのです。

 しかも何回も言うようにこの巣は金槌で叩いても簡単に取れない程ガッチリと狭い隙間にこびり付いて造られている。「おいっ!何か固いもの持って来い!とてもとれないぞ」と先鋒の攻撃隊長が叫んだと思うと同時にその黒い塊の巣から元気な熊蜂が飛び出してきて慌てて「ウアッ!まだ生きてるゾッ!」と叫ぶが早いか手に持った殺虫剤を噴霧し目の前が真っ白になる。この際、殺虫剤をまともに被っても刺されるよりましと言う訳です。

 もともと熊蜂はスズメバチと違い、それほど攻撃性も強くないし大人しい蜂なので家の中にさえ入ってこなければこちら側としても平和的に交渉も出来るし共存も辞さないのですが、さすがに家の中に巣を造って出入りされると黙って見過ごす訳にもいかず仕方なく駆除するというのが本音なのです。

 その点、申し訳ないけどスズメバチに対する攻撃的対応とは明らかに感情的に違っており、「その点はどうなのよ」と将来、自分が死んで地獄の入り口で閻魔大王様から詰問された時に申し開きするのにシドロモドロになりながら答えなくてはならないのかも知れないけど、ことスズメバチに限っては連中の超攻撃的姿勢、並びに集団的攻撃布陣に対抗するには情けは無用だし下手に情けをかけると自分の命が危ないのである。

 うん・・・しかしこの熊蜂に関してはよくもマアこんなに蜜を集めてきてこんなに頑丈な城を子孫の為に築いたものだと感心してしまうのですよ。しかも、将来の子供達はしっかりその頑丈なローヤルゼリーに廻りを守られて大事に大事に育てられているのを見ると、スマンスマンと心の中で呟きたくもなるというものです。

 アッ!いや決してスズメバチが子供達を大事にしていないと言う訳ではないのですよ。ただ、連中は自分の子供達を守る為なら集団で容赦なく人を襲う、その態度がイケナイとマアそう言っている訳です。

 エッ?そんなの人間の勝手だって?エ~エ~そうですともそりゃ人間の勝手ですとも。しかし、世界的に蜂の異常が叫ばれる中、我々みたいに森の中で暮らす人間にとって蜂との戦いは今に始まった訳ではないのです。

 私だってどんなにデッカイ、スズメバチの巣を造られても別に危害を及ばすような場所でなければ「エ~エ~、又そこに造ったのね。又、今度はおっきいの造ったね~そこは家の軒先だけど、特に挨拶もなかったけど、いいですよ。どうしてもそこが良いのね。でもひつとだけお願いがあるんだけど、絶対そこから降りてくるなよ!」

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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