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2008/09/21

読書雑考

 私は子供の頃はガキ大将で全く読書というものをしませんでした。本を読むといえば漫画くらいだったですね。当時は発売されたばかりの週刊サンデーとマガジンだけは欠かさず読んでいましたが読書と呼べるようなものではなかったですね。

 それよりも野山と川を走り回るのが忙しかったし読書とは程遠い生活を送っていました。本格的に読書をするようになったのはサラリーマンになって長い通勤電車の中での時間を持て余して読み始めたくらいだから読書の歴史はすごく遅い。当時は椎名誠さんが「岳物語」「さらば吉祥寺のオババ」を発表したり野田知祐さんが「日本の川を旅する カヌー単独行」を出したりCWニコルさんが「勇魚」を発表したりと私にとってはすごく興味深い本が出版されていました。

 これらの本は、その後の私の人生に大きな影響を与える事になります。野田さんは当時、千葉に住んで居られて何とかお会いしたくてバイクで当時住んでいた湖を訪ねましたが既に売れっ子作家になられて東京に住まいを移されていました。近くのラーメン屋で野田さんの事を尋ねると「あ~あの人はいい人だよ」と言ってたのを覚えています。

 椎名さんにはその後、椎名さんが映画を撮るようになって全国を講演して廻っているときに丁度、山梨に来たので講演を聞きに行きました。その後、山梨で椎名さん達と一緒に活動していた写真家の佐藤秀明さんとひょんな事から知り合い、一緒に酒を飲み交わす幸運に恵まれその後、佐藤さんにはお宅にお邪魔して佐藤さん特製のウドンを食べさせて貰ったりしました。世界を駆け巡る写真家の佐藤さんの話は酒を飲みながら伺うと兎に角面白くて最高の時間を過ごさせて貰いました。

 CWニコルさんには私が加盟している「NPO新月の木国際協会」の活動の一環で当時の天竜市で講演をしてもらいその時に食事を共にさせて頂きました。つまり読書の繋がりで作家さんに出会う事が出来たということです。

 その頃から暇にまかせて読書記録を付けるようになり途中、一回パソコンのデータが壊れてデータを失ってしまいましたがその後も記録を取り続けてその記録が約600冊になります。もう少し子供の頃から読書に目覚めていたらと後悔していますがもう今となっては仕方ありません。一時期、椎名さんに触発されて速読術を習得しようとしましたが途中で挫折して諦めました。

 東京でのサラリーマン生活を終えて山梨に来てからは逆に読書の時間が取れなくなり今は夜、寝る前に短時間だけ読むか、仕事で出張する際に移動時間に読むくらいしか出来なくなりました。

 ところで本を選ぶ際に皆さんはどうしていますか?私も色々と試してみました。作家名で攻めるか、ジャンルで攻めるか、装丁で攻めるか、はてまたタイトルで攻めるか、色々やってみましたがどれもコレダという決め手にはなりませんでした。今でもその時の雰囲気で作家名でいったりタイトルでいったりと様々な方法で選んでいます。当然、当たり外れもある訳ですが当たった時は嬉しいですね。もう、夢中で読んでしまいます。

 最近は余り本の売れ行きが良くないようで本屋さんも大変な様ですが子供の頃に本を読まなかった私からすると子供達には絶対、本を読む機会を与えるべきですね。ゲームも良いけど本も読め!ですね。そうしないと想像力が育たないような気がするのです。

 私の子供達には親らしい事は何もしてやれなかったけど夜、寝る前のえほんを読むのだけは続けました。それが子供達にどんな影響を与えたかは今でも分かりませんがうちの子供達は大人になってもゲームはするけど本も読みます。

 世の親の皆さん是非、子供達のそばに本を置いてやって下さい。そして出来れば読んで聞かせてやって下さい。そうすれば私みたいに大人になってから後悔するような事は避けられますから・・

コメント

西出の齋藤です。中村さんや大和田さんにはいつもこまごまとしたメンテナンスをお願いしていますが確実で仕事が速いので大変感謝しています。
私も野田さんや椎名さんやCW二コルさんのファンでBe-PalやOUT-DOORなどの雑誌から文庫本までずいぶんと読ませてもらっています。
西出に小屋を買ったのもきっと彼らの暮らしぶりや遊び心に触発されたからだとお思います。

齋藤さん、こんにちはいつもお世話になっております。私も椎名さんの本は全て読んでいます。わたしの人生も彼等の影響でこうなってしまいました(笑)。川崎から引っ越してきてもう20年になります。

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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