「エコ」って何?
今年も東京ビッグサイトでエコビルド展が開催され、私もNPO新月の木国際協会の会員として最終日の1日だけ参加して来ました。本当は11月22日から25日まで開催されていたのですが今年は色々と忙しくて結局、最終日のどうしても外せない講演会だけ参加させて頂きました。準備に忙しかったスタッフの皆さん、お手伝い出来なくてすみませんでした。
しかし今年は昨年より少し出展者が少なかったのかな?という感じでしたがそれにしても盛況でした。世の中はそれでなくてもエコロジー流行だそうでいつだったか雑誌を見ていたら「エコロジー」というキーワードだけで経済効果は大変なものだそうな。つまり「エコロジー」は商売になるという事らしい。う~んどうもすっきりしない。流行らないよりは流行った方が良いとは思いますが・・・どうもすこ~し引っ掛かるのですね。色んな企業がエコロジーをキーワードに商品を展開していますが「ホントのところこれってエコロジーなの?」と首を傾げたくなる物も中にはあります。つまり「エコロジー」ってよ~く考えて見ないと分らないところがあると思いませんか?確かにある一面ではエコロジーかも知れないけどもっと大きな次元で捕らえてみるとトータルとしてはエコロジーとは言えないんじゃ無いかなって事、有る様に思います。
例えば僕達ビルダーが丸太の端材で冬、暖をとっていたとします。しばらくすると間違いなく保健所から産業廃棄物の不法処分に当たるので止めなさいと言ってきます。「ダイオキシンが出るからイケナイ」そうな、ある日エライ大学の先生にこの件を聞いてみた「本当にダイオキシンが出るのかどうか・・?」先生は憤慨しながら「あんたら、丸太を燃やしてるんでしょう?ダイオキシンの化学式知ってるか?ダイオキシンは塩素が無ければ出るわけないでしょが!丸太燃やしてなんでダイオキシンが出るの、出る訳ないでしょが!言ってやりなさいその役人に!」と逆に怒られた。しかし法律は法律である。だから我々は灯油を買ってきて小屋の中でストーブを燃やしている・・・何だかオカシイ。家に帰ればウッドストーブを燃やしているのに・・・・
地球温暖化防止策に有効だとして高気密高断熱住宅がもてはやされた。暫くしてシックハウス症が問題になり更に24時間換気が必要だと言って換気扇の設置が義務付けられた。24時間換気だから当然、消してはいけない。だからスイッチに24時間ONというシールを貼らなくてはならない事になっている。当然、いくばくかの電気がかかる。しかもここは標高1000m近い高原、冬は氷点下15度近くまで下がる日もある。でも換気扇は廻さなくてはならない。これってどうよ?
エコロジーだからといって24時間のオール電化住宅がもてはやされる。しかし待てよ?皆がオール電化住宅にしたらどうなるの?電気が足りないというではないか。タダでさえ足りない電気だけど夜の電気は余ってるから使って欲しい。それは分る。でも、需要が増えてそれで供給できなくなったら又、原子力発電所を造るのかな?一体、一棟の原子力発電所を造るのにどれだけのエネルギーを必要としどれだけの核廃棄物が放出されるのかな?これってエコロジーなのかな?
余り知恵の無い頭で無理な事考えて照明付けてると電気代が無駄になるからこの辺で止めて置く。これはエコロジーに繋がるかな・・・「下手な考え休むに似たり・・・エコ」
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