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2006/08/21

新月伐採木研修会 IN 水窪

Sinngetu 先日、静岡県浜松市水窪(みさくぼ)町で新月伐採木のセミナーが開かれ私もスタッフとして参加してきました。水窪町は昔から木材の町として豊富な森林資源に囲まれた緑豊かな町でしたが近年の国産材の需要低下に伴い当地でも製材業は苦しい状況に追い込まれていました。

 この地で新たに新月伐採木を利用した国産材の拠点つくりが始まりました。私の加盟している「NPO新月の木国際協会」でもこの活動を何とか支援しようじゃないかという事で今回は2泊3日のイベントを開催する事になりました。私は仕事の都合で初日しか参加できませんでしたが講演会やセミナーには全国から60名を越す方が集まり盛会になりました。私は現認者(新月伐採木の伐採に第3者として立会い確認し木のデータを取る人)の担当としてセミナーで少しそういう話をさせて頂きました。

 いつも思うのですが国産材をとりまく環境に厳しいものがあるのは全国的に同じ状況なのに皆さんいつも明るく熱心で意見を交換し、時には熱く議論が展開される事もあります。それでも皆、木に関する仕事に喜びを感じている人達ばかりなのでどうも気持ちは同じ方向を向いているという連帯感があり気持ちの良い人達ばかりです。今回もセミナーの後の交流会では全国から集まってきた人達と色んな情報交換をさせて頂き、私なんか「へえ~そんな事までしてるんですか!」と驚く事ばかりでした。

 石川県から来られた方は現在、満月伐採木と新月伐採木の両方の木を試す為に2艘の和船を造っておられて毎晩、仕事の終わった後に交代で少しづつ造って今週末やっと満月伐採木で造った和船の就航式をするそうです。福岡県からこられた方はすごくこだわりをもって家作りをされている方でその裏話なんかを聞かせて頂いて私は感心ばかりしていました。世の中には色んな人がいるものです。私なんかはまだまだですね。

 今後も全国でこのような新月伐採木に関わるイベントが開かれていく予定で私も都合が付く限りお手伝いさせていただくつもりです。皆さんも興味がある方は是非、ご参加下さい。

 ところで初めて「新月伐採木」の事を聞かれた方の為に少しお話すると、新月伐採法とは日本でも古来から行われていた伐採方法で冬の新月の時期に伐採された木は虫が付きにくく割れにいと言われています。更に伐採した木を葉をつけたまま山で天然乾燥し葉が枯れてから出材します。そうすると先程いったような良質の木が得られます。近年オーストリアのエルヴィン・トーマさんがこの事を記した本をドイツで出版しベストセラーにまでなり日本でも日本語訳の本が出版されてからこの新月伐採木が見直されて来ました。私達はこの木の科学的な検証を行いながら新月伐採木のもつ神秘的な魅力を多くの方に知って貰う活動を続けています。

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