侵入者
森の中に住んでいると人間以外に色んな生き物が我が家を訪れる。夜勤明けで1人で家で寝ていた我が家の長男は玄関に誰かが居る気配を感じて思わず玄関を開けようと近づいた瞬間、ワッ!玄関の前に立っていたのは立派な角を生やした牡鹿だったそうな・・・
ハテ又、この時期困るのが夜ワンサカと集まる蛾の大群、夜、うっかり玄関の照明でも点けていようものならやっと家にたどりついてもうっかり玄関を開ける訳にはいきません。なんせドアをあけた瞬間、家の中に我が身とともに10匹くらいの蛾様がいっしょにご入場となる事間違い無し!
小さなウゴメクものの代表はアリさん。この時期必ずどこかのお宅から「大変です!アリの大群が家の中に発生しています。早く見に来て下さい。」というSOSが入る。森の中に住んでいるとこれは避けられない侵入者ですね。しかしアリさんも余り多くの侵入者となるとこれは放っては置けなくなるので要注意、噛まれたり家の中に巣を作られてすっかり乗っ取られかねませんからね。
そしてもうひとつの小さなやっかいもの「カマドーマ」・・よく別荘を建てられたばかりの方なんかは「家の中に可愛いコオロギが出るんですよ」何て嬉しそうな話をしている方がおられるが多分それはこの辺りでは間違いなくコオロギではなくカマドーマ、別名「一間跳び」文字通り一間くらいピョーンと飛ぶので一間跳び・・これを1匹みかけると間違いなく床下にあと100匹くらいは居ると思われよ・・まあ別に悪い事をするわけではないけれど何せ連中は数で勝負に出てくる。夜、ゆっくりログの風呂にはいってよい気分になってさあそろそろ体でも洗うかなんてタオルを持つとその裏側にこいつがへばりついているウアッツ!と叫ぶとピョーンと飛んで壁に張り付きあとは風呂の壁や天井を自由自在に飛び回る。捕まえるのを諦めて改めて湯船に浸かっているとこいつが頭の上に飛び降りてくる。まったく手に負えないやつである。
こいつは侵入者ではないが最近の我が家のトピックは2階の天窓の外に生えてきた木である、そう、まさに天窓から木が生えてきたのである。最初に女房からどうも家の屋根から木が生えていると聞いた時にはそんなバカな・・・と思って見たら本当に天窓付近から確かに木が生えている。どうやら天窓の上に降り積もった唐松の枯葉の上に多分、何かの種が落ちて発芽したものが大きくなったらしい。家主としては誠に恥ずかしい事でありますがちっともシラナンダ。今度の休みの日にさっそく屋根の上に登ってその木を引き抜く予定である。可愛そうなんてはちっとも思わないのである。とんでもない奴である。
侵入者として一番警戒しているのがヘビである。別に毒ヘビだからという訳ではない、単にヘビが大嫌いなだけである。一度、基礎の点検口付近で脱皮したヘビのナガ~イ皮を発見してしまったものだからどうも具合が悪い、床下にこいつの本体が居るかと思うと鳥肌がたってしまう。コトワザではヘビは幸運の使者なんていうけどダメなのである。
未だに姿を見せないあやしい奴は床下で何やら我が家の土台を齧っている奴である。多分、野ねずみの類では無いかと思うのだが夜になるとカリカリカリと床下を齧っていやがる。時々猫がその音に反応して警戒して飛び掛る姿勢を示すのだが相手は音はすれども姿は見せずなのでどうしようもない。仕方ないのでドンドンと床を蹴っ飛ばして「ヤメロッ!」と言っていると最近はしなくなった。嫌気がさしてどこかへ引っ越したのかも知れない。
一番臭い侵入者はカメムシである。連中はどこか木の中の小さな穴倉に卵を産み付けて一気に這い出してくる。そしてブ~ンと部屋の中の照明目掛けて飛んでくるのである。これを捕まえようとしてうっかり掴んだりしたらサア大変!いやはや臭いのナンノ・・とにかく嫌な匂いを発生させてこれがいくら石鹸で洗ってもも取れないから困る。コツはとにかくウチワかなんかをつかってその上に乗り移るように静かに仕掛けて旨く乗り移ったらすばやく窓を開けて刺激しないようにゆっくり移動してその窓から放り出す!これが一番である。
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