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2006/06/11

山間の村・川

Kawa 仕事で静岡県の天竜杉を使っているので市町村合併で浜松市になった天竜地域に行く事が多い、山梨から天竜地域に行くのは近そうで遠い。直線距離では大した事無いのだが何せ間に南アルプスという高い山脈がそびえている為にこの南アルプスを如何にかわして行くかがポイントになる。大きく分けて東ルートの中央高速・甲府南ICで降りて精進湖を抜けて富士宮に入り東名高速・富士ICにいたるルート、中ルートの韮崎から国道52号線に入り富士川沿いに清水に出て東名高速・清水ICにいたるルート、そして西ルートの中央高速・飯田ICに出て天竜川沿いに南に下るルートの3本である。

 色々試してみたが今は飯田ICから天竜川沿いに行かずに国道153号線を通って鳳来寺の横を通る国道257号線を抜けていくルートを教えて貰いこの道がお気に入りの道になっている。この道は昔の三州街道~伊那街道と呼ばれるルートで山間にひっそりと昔の面影を残す小さな町並みや美しい川が流れている。

 写真は三州街道を抜けた国道10号線沿いに流れている桧原川という美しい川である。余りに美しいのでつい車を止めて川沿いの木々越しに写真を撮った時のものです。

 この街道沿いには寒原峠、治部坂峠、平谷村、赤坂峠、根羽村、折元峠、設楽町、鳳来寺山と昔と変わらぬ峠道が続き、古い街道沿いの村々にはひっそりと年月を刻んだと思われる旧家がたたずんでいる。車を運転しながらこれらの道沿いの家並みを見ていると何だか時間を遡っているような錯覚に陥る。日本人が忘れてしまった昔の自然と一体に暮らしていた時代の風景がそこにはある。

 今ではこのひっそりと暮らす村の上空に第二東名高速道路の橋脚が巨大なオブジェを思わせる異様さで聳え立ちそのアンバランスな姿をさらけ出しています。自然と共に暮らす風景は誰にも美しいと思わせる威厳さが備わり、そこに割って入る巨大な人工物には不遜な圧迫感を覚える。

 ここ八ヶ岳にも美しい街道がある。ようやく重い腰を上げた政府も景観法を成立させて日本風景街道(シーニックバイウエイ)として美しい日本の街道風景を守っていこうという姿勢を示し始めた。経済効果も確かに大事かも知れないが人々の生活や健康に直接関係してくる自然を損なっては元も子もないのでは・・・などと思ってしまう美しい街道に出会う事が出来ました。

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コメント

とっても素敵な心が洗われる写真ですね。。。

ドラミさんいつも見て頂いて有り難うございます。私も思わずシャッターを切ってしまったのですが本当はもっと美しかったんです。いつまでも見ていたいって感じでした。

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