コロナがもたらす建築環境の変化
新型コロナウイルスの感染拡大が未だもって終息の兆しが見えず色々な方面にその影響が出ています。
建築業界にも様々な影響が訪れていますが、昨年の今頃は建築資材のうち衛生機器や換気扇といった部材が多くの生産拠点を中国に依存していた事によりサプライチェーンが切れて生産がストップしてしまい現場が完成をする事が出来ずに混乱しました。私達もキッチンの一部やトイレの調達に苦労した覚えがあります。
そして今、再び建築業界にコロナの影響が出て来始めました。コンテナ船の運行に支障が出て多くのコンテナが偏った地域、特に欧米・中国等の経済大国に荷が集中し建築資材、特に木材の流通に支障が出始めています。
原因はコンテナ船の運航だけではない様で経済のバランスで資材の供給が偏った地域に集中している様に私個人は感じています。新型コロナウイルス感染拡大を抑えていち早く国内の経済復興を果たした中国や、もともと経済が好調だった欧米に資材が集中いるのではないかと思います。
既にKD材と呼ばれる乾燥材の供給や米松といった外材の調達が難しくなってきており材木の調達を国産材に切り替える会社が増えて国産材の調達も難しくなってきている様です。
ウイルスの感染はどうしても人の移動が原因となって広がっていくので感染を抑える為には移動を制限しなくてはならず、そうすれば流通に支障が出るのは避けて通れません。その結果がこのような建築資材の流通にも影響が出ているのだと思います。
昨年の年初から日本でもこの新型コロナウイルスの感染拡大が始まった訳ですが1年を経ても尚、その影響は続いており感染拡大が収まるどころか更に広がっていく状況です。
ここ北杜市でも依然としてウイルスの感染を避けて人の密度が低くて自然環境に恵まれた土地柄に生活基盤を移す人達の住宅建築や既存中古住宅のリフォーム需要の活況が続いています。
どうもこの新型コロナウイルスがもたらす生活環境の変化は一時的な環境変化もたらすだけでは収まらず人々の生活スタイルまでもしばらく変えてしまうかも知れませんね。いずれにしても一日早く、終息後の生活プランを築けるようになるのを願うばかりです。
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