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2018年12月

2018/12/29

2018年の終わりに

 もう少しで2018年も終わろうとしています。今年は私にとっても大きな変化の年となりました。

 長い間、患っていた両足の静脈瘤が悪化したので思い切って手術する事に決めて、自分で病院を探し良い先生にも恵まれて無事に手術を終えました。

 又、長年住み慣れた八ヶ岳の森の中の生活に一区切りをつけて森を出て少し離れたところから大好きな八ヶ岳を見る生活を始めました。それはこれからの自分の新しい暮らし方の選択でもありました。

 そして私がこれまで暮らしていた八ヶ岳の森は今年、大型台風24号の被害を受けて私が暮らしていた家の前の道は大雨による土砂でアスファルトが流されて今でも復旧される事なく不通になったままです。それまで30年間暮らしていた間にそんな被害にあった事は無く本当にその被害の大きさに驚きました。一刻も早い復旧を祈っています。

 そしてもう一つ今年、森の中の我が家のログハウスはある映画の舞台ともなりました。2019年公開予定のこの映画についてはまだ詳細が発表されていないので詳しい事は又、はっきりしてからご報告しますが、いま話題の若い俳優さんやスタッフが取り組んだこの映画のワンシーンに我が家が選ばれた事にも驚きと感慨深い思いがしました。

 今年を振り返って思うことは余り身近な細かい事に捕われることなく、落ち着いて大きな大切なものを見失わない様にするのがどんなに大切かという事です。

 現代は情報やモノが溢れ、ともすれば大切なものを見失いがちです。一方的な情報におどらされず自分なりの感性や価値感を大切にしないと自分を見失ってしまいます。

 特にモノづくりの場においては簡単で楽な道はなく、繰り返し地道で大切な同じ事を同じ手順で確実に進める事がどんなに大変で大切かという事を改めて感じました。

 どこかの国の元首が地球温暖化は嘘だと言いましたが私は確実に進んでいると思います。大切なのをそれが嘘か本当かという事ではなく確実に毎年大きくなってきている自然災害に対して自分たちで出来る備えをしなくてはならないという事だと思います。又、これ以上、自然災害の被害が大きくならない様に自分たちで出来る事を今、始めるという事だと思います。

 私はこれからの人生を出来るだけシンプルに暮らして行こうと思っています。そしてどんな小さな夢でも良いので常に何か楽しい夢や希望を持ってそれをひとつづつ実現して楽しんで行きたいと思います。

 もうすぐ新しい年、2019年が始まります。2019年が皆様にとって希望に満ちた楽しい年になりますよう心よりお祈りしています。どうぞ、良いお年をお迎えください。今年も一年、「森の囁き」を読んで下さってありがとうございました!

2018/12/11

電車通勤

 実は思うところがあって引っ越しをし、八ヶ岳に電車通勤をする事になりました。電車通勤は東京でサラリーマン生活をしていた頃以来なので30年ぶりになります。

 あの頃は「超痛勤電車」の典型で最寄りの駅から電車に乗った途端に超満員電車に押し込められて約2時間半程かけて都心の丸の内にある事務所に通っていました。

 そのトレスもあって、それが八ヶ岳に移住する一つの原因にもなりました。なので八ヶ岳でマイカー通勤する事になって、それはそれは美しい八ヶ岳の景色を見ながらの快適な時間となっていました。

 今回、その習慣を変えて電車通勤する事になったのですが、都会の満員電車と違ってローカル線の電車の利用客の大半は地元の学校に通う多くの学生や同じく地元企業に勤める会社員の人達なので余程の事がないかぎりそんなに混まずに座れるし、電車の車窓から見る八ヶ岳や南アルプスの姿は本当に美しく車に乗っていた時と変わらない快適な時間となっています。

 又、何より私にとって嬉しいのは運転しなくて良いので多くの本を読む事が出来るのが有難いのです。元々、東京で通勤する時にも満員電車は嫌でしたが行き帰りの電車の中での読書は大好きだったのです。

 八ヶ岳に移住して車通勤をするようになって一番犠牲になったのはこの読書の時間でした。

 お陰で一気に読書のスピードが上がり常に5,6冊の予備の本を用意しておかなくてはならなくなり30年前と同じ読書環境になりました。

 今は昔、読んだはずなのにもうすっかり忘れてしまった名著を読み返したりしています。ちなみに今日はヘミングウエイの「老人と海」を行き帰りの電車で読んでしまいました。

 読書は自分の世界を広げてくれる大切な時間です。私は本屋に行くと時々本棚に並んでいる本を右から左まで全部読破してみたい誘惑にかられます。

 実際はそんな事が出来ない事は分かっているのですが、本屋というものは不思議なもので自分の心の状態によって手に取った本が全て面白いと感じられる日があると思えば何故か日によって手に取った本があまりパッとしないと感じられる事もあります。

 並んでいる本がそんなに短時間で大きく入れ替わる訳ではないので多分、手に取る方の心の持ち方や感情の起伏によるものだと思うのですが棚の右から左まで全部読みたいと思うのは手にした本が全て面白いと感じられる時なのです。

 この感情は私だけかも知れませんが私にとってはそれも本が持つ不思議な魅力の一つだと感じています。ネット全盛となり中々印刷された本が読まれなくなっているようですがやはり本棚で本を実際に手に取ってパラパラとめくる時のワクワク感は本大好き人間にはたまらない時間です。

 出来れば多くの若い人達にも読書を好きになって欲しいものです。スマホの画面では得られない何とも言えない不思議な自分の頭の中で繰り広げられる世界を楽しんで欲しいと思います。

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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