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2016年8月

2016/08/26

訃報

先日、一枚の葉書が届きました。差出人は私が建てさせて頂いたログハウスのお客様の奥様からでした。

 こちらで永住されていたのですが数年前に事情があってログハウスを売却されて都会に戻っていかれて、その際にも新しい買主さんにきちんとログハウスを引き継いでいかれて今では新しいオーナーさんとも親しくお付き合いさせて頂いています。

 何だろう?と思って葉書をひっくり返してみると、ご主人が亡くなったというお知らせでした。最後はホスピスで自然の森の景色を眺めながら穏やかに亡くなったそうです。

 突然の事ですし、その方とは八ヶ岳でお住まいの間、公私ともにお世話になり親しくお付き合いさせて頂いていたのでとてもショックでした。

 八ヶ岳にお住まいの時にはちょっと数日、家を留守にされる時は家で飼っておられる年老いた猫の世話を心配されて私がその間、世話を引き受けたりもしていました。

 穏やかな話しぶりで話も面白く写真がお上手でご自分で撮影された写真を良く見せて貰いました。

 八ヶ岳で木造住宅やログハウスの建築の仕事に携わって28年、どうしても長く同じ事を続けていくと、こういう事は避けて通れないのは分かっているのですがそれでも寂しさはどうしても拭い去れません。

 穏やかに最後の時を迎えられたとの知らせがせめてもの救いでした。その方の家を設計する際に、ご自宅にお伺いして立派なご自宅で環境も良くて「どうして八ヶ岳に移住されるのですか?」と失礼を承知でお聞きしたら「新しい生活を始めるのに新しい環境が必要なんです」と仰っていたのがとても印象に残っています。

 仕事の都合で全国、あちこちに引っ越して暮らしてこられてのですが八ヶ岳の環境が気にいってこちらに移住したいという強い希望を持たれていました。

 今頃は天国で下界を見下ろしながら自然を満喫されている事でしょう。長い間本当にお世話になりました。楽しい時間を共に過ごせたことに感謝いたします。合掌・・・

2016/08/14

お盆休み

 サラリーマンを辞めて八ヶ岳に来てから、お盆休みというものに縁がなくなっていました。

 八ヶ岳は首都圏から近く大型連休には多くの観光客が訪れる事からお盆休みはワークショップをしたり打ち合わせが多くあったりと中々休む事が出来ず、いつも時期をずらして休みをとったり、結局忙しくてだらだらと仕事が続き、休みが取れなかったりする事が多かったのですが、今年から思い切ってお盆休みを取る事にしました。

 時代も変わり、お盆休みは工事関連業者も、ほぼお休みをとり、現場でも近くの別荘の方達が多く訪れるので騒音等が気になるし特に、管理別荘地では工事禁止期間を設けているところも多くて、昔みたいに「お盆も休まず営業中!」何て事も時代にそぐわなくなってきた事も反映して今年からお盆休みを世間並に取る事にしました。

 折角、滅多に取れない休暇なので普段出来なかった自宅のメンテナンス(塗装)や大好きなスポーツ観戦となるオリンピックをゆっくり自宅で見たりとのんびり過ごしています。

 お盆休みはどうせ、どこに行っても混雑しているので出来るだけ観光客が行かないところを狙って行くようにしています。

 先日も買い物に出かけたのですが普段の休みの方が混雑している位、人出が少なくて快適でした。

 お盆休み辺りになると山の空気もそろそろ秋の気配が漂い始めて、テレビのニュースで猛暑が続く各地の様子を目にする度に申し訳ない程、高原の涼しさを享受してします。

 故郷、高知へも母の様子を見に行ったり祖先の墓参りに行かなくてはならないのですがそれはもう少し後にするつもりです。

 地元では盆踊りや花火大会があちこちで開催されていますがこれも元々はお盆に祖先の霊をお迎えして、おもてなしして、再びお返しをするという古の風習に基づくものです。

 この辺りでは今でも敷地の入口付近で迎え火をする風習をまだ見掛けます。その度に、日本の風習ってつくづくいいな~と感じます。

 今年も穏やかにお盆休みを送れる事に感謝して、ご先祖さまにお礼をして再び元気に仕事に打ち込みたいと思います。

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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