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2016/06/12

ログビルダーという仕事

このところ珍しく王道のハンドメイドログハウスの仕事が続いています。ハンドメイドログハウスとは通称で実際には「サドルノッチログハウス」日本語でいうと「丸太組工法」というまさに丸太を組んで家にするという現代から取り残された様な(笑)仕事です。

 ログハウスで使う丸太は国産の杉材です。山で伐採して養生を終えた杉丸太を皮がついたまま加工場にトラックで搬入します。その丸太の皮を手で剥いてチェーンソーで刻んで加工して家の躯体にします。ある意味、最も少ないエネルギーで自然の恵みを家に造り替えていく仕事です。

 ちょうど来週から東京ビッグサイトで開催される「スマートコミュニティーJapan」に参加します。ちょっとしゃれたネーミングの展示に何でログハウスが?と思われるかも知れませんね。

 私達は第1回から参加していますが当時は最先端の科学を駆使した大企業のブースが殆どで私達の様な無垢の木を展示しているブースは皆無で「あなた達のどこがスマートコミュ二テイーなの?」と良く質問されました。

 スマートコミュニティという意味は小さなエネルギーでコンパクトな暮らしの提案でその為には例えば太陽光パネルを設置して自然エネルギーを取り入れ、住宅のエネルギーを自給するといった様な最先端科学の提案でもありました。

 展示に参加している各社がその最先端技術を競い合う中で私達は杉の木で造ったお箸やコースター、新月に摘んだお茶をふるまったりできっと通りかかった人達は「このブースの人達って何?(笑)」と皆思った事でしょう。

 でももう少し物事を突き詰めて考えていくと近くの山に生えている木を切って最低限のエネルギーで家に造り替えていく長い年月、人々が積み重ねてきた暮らしの知恵を引き継いでいく事も有る意味でスマートコミュニティと言えるのではないかと私は思っています。

 事実、今回の展示ではスマートコミュニティJapanの中に「グリーンビルド展」という独自の展示スペースを造り私達も林野庁さんと同じブースで参加させて貰う事になりました。

 ログ゙ビルダーという仕事は余り知られていませんが現代人が忘れている大切なものをある意味思い出して貰える様な仕事になり得るのかなと思っています。これからも大切なこの仕事を多くの人に伝えていこうと思います。

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