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2013年5月

2013/05/18

美しい森の新緑

Img_2370 八ヶ岳はこのところ寒暖の差が大きく、高原特有の季節を迎えています。

自宅の窓から見える森の緑は日に日に美しく緑色に染まっていき庭先のコブシの木の根元にはサクラソウが暫く咲き誇っています。

季節の変わり目で高い山々の残雪は徐々に少なくなっています。

自然が溢れる環境の中で暮らしていると幸せなのはこういった季節の移ろいが目の前で繰り広げられて日々、目にする事が出来るということです。

朝、新聞を取りに森の入り口まで散歩がてら出かけると都会から来られたと思われる方が森の中の道の脇に車を止めて大きなカメラに三脚を付けて頭上でさえずる鳥達の姿を捉えようとしています。この時期樹上では鳥達が忙しく美しい鳴き声を聞かせてくれているのでどうやらその鳴き声でお目当ての鳥を探しているようです。

今年は森の中の倒木が多くて少し気になります。先日も朝、森に出ていると「バキッ、バキバキバキ」と木が倒れる音がして同時に「キュンッ!」という鹿の鳴き声が聞こえ目の前に大きなオスの真っ白なお尻が飛び出してきました。どうやら木に角を押しつけていたいたら倒れたらしくて鹿も驚いた様でした。森の中には枯れたまま立っている木々が結構あって鳥につつかれたりして弱くなっていてちょっとした風で揺れて倒れてしまいます。こうやって自然に更新されていくものなのかも知れませんが徐々に速まっているようにも感じます。

人間達の営みとは別に森の中の生き物たちの営みも人知れず確実に時を刻んでいきます。出来るだけそっとしといてあげたいとます。そっと、そっとね・・・・

2013/05/03

GWの喧噪と富士山

Fuji_2 今年もGWがやってきました。今年は真ん中に普通の日が入ったので前半、後半と別れたGWになりましたが八ヶ岳付近はどうやら後半に集中して混雑しているようです。

 毎年、この時期は出来るだけどこにも出かけずにじっとしていようと思うのですが仕事でやむおえず出掛けなくてはならない事もあり「厭だな~」と思いながら車を走らせていると案の定、あちこちで迷子になった車は止まっているは、急にUターンしてぶつかりそうになる車はあるし道の真ん中で止まって地図を広げている人がいるしで溜息だらけで帰ってきました。

 何だか、毎年この時期に同じ事を書いているような気がします。八ヶ岳に来るまでは東京の喧噪の中で暮らしていたので休みになると自然一杯の八ヶ岳に遊びにくるのが楽しみで仕方なかったのですが多分、その時に八ヶ岳に住んでおられる方達は今の私と同じような思いで見ていたのだろうなと思います。

 しかし、今年のGWは例年に比べても寒くて何だか変な天候が続いています。果樹にも影響が出始めているようで隣の信州地方の名産のリンゴの花が霜にあたって黒く変色したものが出ておりそれはもう実を付けないそうです。

 近所のブルーベリーを栽培している知り合いの方が先日、オガ粉を取りにこられて「今年は花を付け始めた頃に寒くなって中々開花が進まなくて心配している」と仰っていました。

 富士山の麓にある河口湖でも水位が極端に下がって例年より3m以上低いそうです。それが原因で普段は湖の中程に浮いている島が陸続きになってちょっとした観光名所になってしまいました。

 又、富士山の登山道の一部が大きく陥没して崩れており、何れのケースも原因は分らないのだそうです。巨大地震の発生が懸念されている時期なので皆さん不安に見守っているといった状況です。どんなに科学が発達しても自然の変化には分らない事が多く、そういう意味では普段から自然を大切にして自然を尊ぶという気持ちが大切だと思います。

 私がGWで一番嫌いなのが観光客が道端や森の中に投げ捨てて行ったゴミなのです。あれだけは許せない気がいつもします。一昨日、富士山が世界文化遺産に登録されそうだというニュースが流れました。そのニュースの直前に登山家の野口さんがブログで富士山の世界文化遺産への登録で疑問で述べておられました。

 毎年、富士山の清掃活動を続けておられ本当の意味で富士山を大切にしている野口さんだから言える心の叫びだと思います。私も自衛隊の演習場があったりトイレットペーパーが風になびいているような富士山を見ていたので素直には喜べない気持ちです。誰が何のために富士山を世界遺産に登録しようとしているのかを良く考えないと日本人の自然に対する姿勢が問われると思っています。八ヶ岳から見る富士山は本当に今日も美しいです。

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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