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2012/09/02

老人介護の今

 先週、母の次の入居先探しの為に故郷、高知に再び帰って来ました。6月に今までお世話になっていた施設内で転倒して大腿骨と手首を骨折してしまい、入院して手術をしその後、別の病院に移転してリハビリを続けていました。

 しかし、認知症の患者の傾向として急激な環境の変化は患者に大きな混乱を引き起こさせるケースが多くて母の場合も今迄の環境と大きく変わってしまった為に退院して元の施設に戻るのは困難になってしまいました。

 今迄の母の様子を見てきて何となく予想はしていた事でしたが、いざ実際に事態に直面してみるといかに自分にそういう知識と認識が足らなかったか思い知らされました。

 サア、それからが大変。私がどうしても仕事の都合で中々日程調整が出来ないので女房が一旦先に帰って入院先の病院のソーシャルワーカーさんと打ち合わせをして次の入居先の候補リストを頂いて来て2,3の施設の様子を見てきてくれました。

 その後、やっと都合がついたので先週、私が帰ってそのリストに載っている施設と自分のツテで探した施設を片っ端から廻って入居が可能かどうか探して廻りました。母の様なケースでは次の入居先の候補となるのは所謂「グループホーム」と呼ばれる施設なのですが高齢化社会を迎えた日本では絶対的に施設数が不足しており私も19箇所の施設を廻りましたが全然、空いていなくて大体6,7人待ちの状態で、これでも少ない方らしいです。

 見学して廻った19箇所の施設もそれこそ千差万別で民家の様なところを改装したところやマンションの中だったり、木造の杉の香りが一杯の新しい感覚の施設や立派なホテルの様なところもありました。どこも基本的には集団で日常生活に近い状態で老後の生活を見守り必要な介護を行える様に工夫してありました。

 施設を見学して思ったのは圧倒的に女性が多いと言うことです。ほとんどの施設が女性が8割以上といった感じで中には女性のみというところもありました。一体、日本のお爺ちゃん達はどこに行ったのでしょうね?ていうかやはりお婆ちゃんの方が元気だという事でしょうか・・何となく寂しい気もしました。

 母の様なケースでは一般的には入居希望先の施設に入居申し込みをして部屋が空くのを待つのですが、現在の日本の病院事情ではそれまで入院して待っていることは困難なので一旦、介護老人保健施設という所へ移転してリハビリを続けながら施設の空くのを待つのだそうです。ところがその介護老人保健施設というところも空きが中々なくて漸く友人のツテで探した施設に入居出来る事になり来週再度、高知に帰って引越しをする事になりました。ヤレヤレです。

 しかし、考えてみるともうすぐ自分達も同じ様な年齢を迎えきっと同じような苦労をするのだろうなと言うことが容易に想像出来てしまいます。

 少子高齢化の時代を迎えた日本、幸せな老後を安心して迎える事が出来るような国に変わっていけるかが大きな課題になりそうです。政治家の皆さん党利党略なんぞで無駄な時間を費やしている場合ではありませんよ。来るべき大地震への備えや原発問題等、多くの課題を抱えて日本も変わらなくてはならない時に来ています。

 国民一人ひとりが意識を持って政府に頼らないで国民が政府を動かす仕組みをもった国に生まれ変わらなくてはならないですね。な~んて事を山梨から高知までの電車の中で考えておりました。

コメント

こんばんわ。本当にお疲れ様です。
私も経験しているので色々と思い出しました。
二人同時介護で余りに大変な状況だったのでそれぞれに同情されて、病院は相談した翌日に特別の預かり入院、その間に繫ぎで探した老健は面接後日も浅くすんなり。それでも入ったらすぐ次を探す。そんな状況で、当時はプロ並に色々詳しくなりました。
ホームに至っては数百人待ちだと聞いて顎が外れそう。やはり女性が圧倒的に多かったです。
今は制度も変わってもっと大変。
しかも遠い事もありお身体を心配しています。
お母様も勿論ですが、ご夫妻でお疲れが出ませんように。。。

アロハママさん、有り難うございます。
本当にこちらが倒れてしまいそうですよね(笑)しかし、今の老人介護制度は何とかしないといけません。一生懸命働いて年老いた人達を大事にしない国はいけませんよね。

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八ヶ岳でのログハウス生活 ---木の家設計施工 森のすまい工房(有限会社アシスト

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