サラバ友よ・・
昨年末に亡くなった友人にお別れをしてきました。八ヶ岳に来る前に一緒に同じ会社で勤めていた同僚で退社後は九州の佐賀県に移住して暮らしていました。
突然の悲報を昨年末にやはり同じ会社に勤めていた同僚から聞かされ直ぐにでも葬儀に参列しに行きたかったのですがどうしても都合が付かず漸く先週、時間がとれたのでお別れをしに行ってきました。
知らせてくれた広島に現在、住んでいるその同僚と3人で昔は良く週末に飲みに行っていました。何でも話せる友人の一人でした。
お互いに良く飲み歩いているうちに何となく3人とも同時期に前の会社を退社する決心をし別の人生を歩むという道を3人、それぞれが選択したのも偶然ではなかったと思っています。
あれから20数年経ちお互いに年賀状のやり取りや時々、佐賀名産のミカンを送って貰ったりのやり取りが続いていましたがあれから一度も会う事はありませんでした。
まさかこんな事になるとは思ってもいなかったのですが、今更ながら彼が暮らしていた佐賀の海辺の町の風景を見て、ご家族にもお会いして彼がどんな暮らしを送っていたのかが知りたくて、そして何より自分の心の中でのケジメをつけたくて行ってきました。
彼の住んでいた佐賀の海辺の町は美しい町でした。お墓も海の見える丘の上に建てられていました。奥様も息子さんや娘さんもしっかり元気に暮らしておられました。
帰りに近くの駅まで送って下さった家族の皆さんがなかなか帰ろうとしないので「ありがとうございました。これで私は気が済んだのでどうぞお帰り下さい」と何度も何度もお願いして漸く帰って貰いました。
帰りに新幹線でもう一人の同僚だった友人が住んでいる広島に寄り「昔の様に一人欠けちゃったけど飲もうよ」という事になり、広島の繁華街に行き、飲み屋のカウンターに座ると彼が「取り敢えずビール、それからコップ3つ」と頼んだので「ウン?」と思ったのですがビールが届くと「○○さんの分」といって二人の間にコップを置いてビールを注ぎました。
姿は見えなかったけど久しぶりに3人で飲んで楽しい時間を過ごしました。彼と別れ際に「お互い、生きてるうちに又、会おうね」と言って別れました。寂しいけれど何か気持ちの整理が出来てホッとしました。
友よ、サラバ・・・
ご友人もさぞ喜ばれたことでしょうね。同じ職場で共に戦って来た同志の様なもの。とても濃いものですよね。
コップ3つ・・・20年の時を越えてまた過ごせた時間は、何よりのご供養だったと思います。素敵なお話をありがとうございます。
私もつい先日、20年振りに元の職場の後輩とここ八ケ岳で再会しました。それがご存知Yさんのお嬢さんだったのですが。。。
昔を振り返る時を持つ。それも何かの必然なのでしょうかね。
投稿: アロハママ | 2012/05/19 22:05
アロハママさん、いつも有り難うございます。ちょっと寂しかったですが何だか気持ちがスッキリしました。
投稿: kikori | 2012/05/21 08:27